魔界のクソ力でバーザーカーを『阿修羅バスター』の体勢に捕えたアシュラマン。頭を抜いて逃れようとするバーザーカーを悪魔六騎士の腕でがっちりホールド! そのままマットに叩きつけた!!
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六本腕考
One for all,All for one
を思わせる悪魔のラガーマン精神と、夏休みの自由研究シーズンに衝撃が走った、まさかの“虫ピン昆虫採集型”阿修羅バスターがまともに炸裂。
さすがの超神・バーザーカーも、これには血反吐を吐いてダウンしましたね~。でも…ここからが勝負なんですよね、皆さんよ~くご存知の通り(笑)。
バーザーカーの血反吐ダウンと、プリンスの
過去最高の手応え
という表現が、はたして決着のフラグなのか。それともそこまでしても、超神とは仕留められない存在である、という表現にもっていきたいのか。
ただ六騎士の腕はこの時点で消えてしまったので、彼らとしては
役目は…はたした!
という目星がついていたのかな、と感じます。そう考えると、これは素直にプリンス勝利か…? という希望も見えるんですよね。
でもって、今回のアシュラマンの腕の生え変わりは、今までとはちょっと毛色が違ったんだな、とも思いました。
今までは物理的・肉体的に腕を奪ってきたのですが、今回は精神的・憑依的な腕の生え方をしていたんですね。
あくまで腕はアシュラマンのオリジナルのままで、その瞬間だけ憑依させて力を借りるという、プリンスの新境地です。
この表現は、精神の高まりと絆で発動する“魔界のクソ力”をとても端的に表しているように感じますね。今回のストーリーにはジャストフィットしている表現だと思いました。
まあゆで先生サイド、特に中井画伯としては
いや…このあとジャンクハンドつけたまま行動するとか、作業的に辛すぎる…嶋田くん、消して💦
という舞台裏があったかもしれませんけどね(苦笑)。
ただ逆説的に考えれば、
という展開も透けて見えてくるわけです(笑)。そう考えると、やはりいけるのか、プリンス!
リザルトの考え方
そんな予測も立ったので、バーザーカーがカウント7で立ち上がってきたときも、
7:3で崩れるんじゃないかな…?
とは思っていました。そして…やりました!
やった!! プリンス悲願のシングル初勝利!
もうね、日本中が大熱狂ですよ。あのワガママなお坊ちゃんが、幾多の苦難を乗り越え、仲間の助けを得ての勝利。これは価値が高い一勝ですよ。
…と思ったら…オフィシャルのリザルト的には、タッグ戦に白星がつく形となっていますね(笑)。ということは、これは幻のシングル初勝利かな?
もちろん優秀な“盾”たるサンシャインがその流れを作ってくれたからこその勝利なので、やはりタッグ戦での勝利記録、というのが正しいのでしょう。
もうね、今回のサンシャインの献身ぶり、そして男前ぶりは神レベルだったから。ここはやはりはぐれ悪魔超人コンビの勝利、としてあげたいですね。
ですので、アシュラマンは次の試合にこそ、真のシングル初勝利を狙おうではありませんか。後述しますが、次の展開…めちゃくちゃ奥が深そうですし(苦笑)。
ノーサイド
そして相手を賞賛して己の敗北を認めたバーザーカーも、見事な男気を見せてくれましたね。最後に右手を差し出したシーンは、アシュラマンに握手を求めたようにも感じられます。
あまりに意外な動きで、アシュラマンも反応できませんでしたが、私には彼に相手をリスペクトする精神が宿り、
ノーサイドでいこうぜ
と言っているようにも感じました。つまり彼もまたラガーマン(笑)だったわけです。
そしてバーザーカーが倒れたその先には、あたかもクッションのように彼を包み込むサンシャインの美砂。
しょうがねぇ、受け止めてやるよ。試合は終わったんだ
な~んて彼のノーサイドで男前な声が聞こえたのは私だけかな(笑)?
常に途上たれ!
そして物語はこの闘いのエピローグへ。アシュラマン、バーザーカーの、両者ともに成長した掛け合いがたまりません。
わがままプリンスはかなり謙虚になりました。
すべてはお前のおかけだ
と、最高の相棒に感謝をする姿には、とても心打たれるものがあります。また、直前まで闘っていたバーザーカーに対しても
お前にも礼を…
と、以前のプリンスではありえない、とんでもない一言を口にしています。
この有様をみたら、師匠のサタンクロスだって
坊ちゃま…よくぞここまでご成長なされて…
と、目頭を熱くすること請け合いでしょう。
そしてドフドフさんも、さすがはリアリストかつロジカリストな超神だけに、
見えてしまった以上は仕方ない
と、起きた事象をすべて肯定するという素直な反応を見せてくれました。
そしてとても印象的だった彼の言葉が
これすらまだ途上なのだろう
ですかね。
要は“完成形”ではなく“途上形”こそが尊いという、ゆで先生が『キン肉マン』という作品で伝えたいテーマが、ここに凝縮されているように感じるのです。
つまり物事に終わりはなく、必ずさらなる発展があり、それを怠ることなく追及していく心構えが大事だと思うんですよ、というメッセージです。
シンプルに言えば
常に途上たれ!
という、ゆで先生の信念なのかもしれません。そしてその信念を
そうあるべきだな、我々は
と、アシュラマンを通して伝えたかったのではないでしょうか。
さらにバーザーカーが、サンシャインに対して
道具扱いして悪かった
と素直に詫びた点も、ポイントが高いです。
彼がサンシャインを“道具扱い”したのは、彼の天然思考がなせる業だったのかもしれませんが、それを詫びたということは、この闘いで新たな価値観が芽生えたのでしょう。
ちょっと…性格変わるの急すぎない?
という違和感もありますが、彼はロジカリストですからね…。
腑に落ちたことは肯定し、過去の価値観に縛られない点は彼の長所だと認めてあげたい、というのが私の感じるところです。
そう、彼だって“途上”の超神なんですよ(笑)。
すべてを持っていった男
で、問題の最後の引きです。
これはもうね…全部持っていってしまいましたね(笑)。アシュラマンの謙虚化、バーザーカーの素直化は素晴らしかったのですが、その極上のストーリーすら凌駕するほどに。
超人墓場に突然訪れたフードの男。この段階で皆さんの脳内には
この人は誰でしょうクイズーっ!
が開催されたはずです。間違いなく(笑)。
そしてそのクイズの正解者は…0人だったのではないでしょうか。
いや、オレ正解したよ?
という方…ウソおっしゃい! ダメですよ、目立とうとしちゃ(笑)!
私はその姿が超神の纏っていたフードと酷似していたので、
実は超神の12人のうちの一人は、ザ・マンの内通者として、調和の神側でスパイ活動をしていたのではなかろうか?
という予想がまず頭の中で閃きました。
そう、残りの超神は調和の神、ランペイジマン、ミスターXの3名です。そのミスターXこそがこのフードの男なのでは…と思ったんですよ。
そしてこれと同時に
いや、あの人は調和の神自身らしいわよ、奥様
という、フェイクニュースに踊らされる井戸端会議くらいのノリの(笑)、かなり飛躍した考えも脳内で走りましたね。
いやほら、この『リアル・ディールズ編』の先には、もっと大きな何かがあるらしいじゃないですか。
そう考えると、実はこれまでのいざこざは、ザ・マンと調和の神が仕組んだ壮大な茶番で、その先の問題に対処するための選抜イベントだったのかな、なんて思っちゃったんです。
そしてそのシナリオにアクシデントが発生したため、調和の神がザ・マンに報告しに来たと。
他にも脳裏をよぎったのが
オメガの民の誰かが帰ってきた…?
という予想です。頃合い的にはそろそろかな、なんて思ったものですから。つまり
- 残る超神のミスターX
- 調和の神自身
- オメガの誰か
という三択が私の脳裏にはよぎったわけです…まあページをめくる一瞬でここまで妄想するのも
頭、大丈夫か?
って感じですけどね。でも皆さんだってだいたい同じでしょ(苦笑)?
そんな予想を立てた上での答え合わせが…
ですからね。予想のナナメ上どころか、遥か数光年先くらい上の場所から彼はやってきましたよ(苦笑)。
いや、このクイズは難しいですって! 東大王でも無理でしょ(笑)。ただあまりの予想外な出来事に、驚嘆しかありませんでしたよ。
おそらく寝ぼけ眼で今回の話を読んでいた方は、ここで強制的に目を覚まさせられたんじゃないですかね(笑)?
あっ? えっ? おおっ!?
てな感じで。ベッドから飛び起きた人もいるかもしれません(笑)。そして目覚めに一言
お前、生きていたんかい!!
とツッコんだことでしょう。
そんな急激な運動を強いる今回の引きは、寝起きの体にはとても負荷が高そうです(笑)。
しかし…また話は風雲急を告げてきましたよ…? おそらくスクリュー・キッドはザ・マンからの指令を受け、何かしらの諜報活動を行っていたのでしょう。ひょっとしたらケンダマンも一緒だったかもしれません。
そして彼がボロボロになっている理由は、バベルの塔の最上階からネプチューンマンとジェロニモが見た景色と関係している可能性が高いです。
となると、リアル・ディールズの試合をあと3試合残した時点で、新たな真相が開示されるということでしょうか。
そしてこのシリーズにはまだまだ先があり、今後も我々をおおいに楽しませてくれることをヒシヒシと感じさせます。
それこそこの『リアル・ディールズ編』すら、今回の物語全体のプロローグなのかもしれませんね。
その他気になった点
その他気になった点は
- 妙に“しゃがれ声”表記されるノックのダウンカウント(笑)。
- 委員長の“ササ”手ぶりは、試合が完全に終了したことを読者に強制理解させるほどに浸透したと思う。
- あれを見ると“勝って安心”したり“負けて落胆”したりするといった、感情の完結点へと誘ってくれる。
- 勝ち名乗りをあげるアシュラマンのドヤ顔。
- 今回のバーザーカーの黒目は3コマ。
- 聖剣が自動で戻る仕組みについては、もはや誰もツッコまないほど教育訓練されている我々読者(笑)。
- バーザーカーの聖剣の切っ先からも“ビバババ”(笑)。さすがザ・マンと同列の超神サマ。
- バーザーカーのエンディングと、ナチュラルのエンディングに差がありすぎる…
- 野ざらしのナチュラル、ちょっとかわいそう。
- 瀕死ながらも、とても均整のとれたスクリュー・キッド。イケメン(笑)。
- ネジ山が欠けているところとか最高。
- “スクリュー・キッド調査団”の表記で、思わず吹いてしまいました(笑)。
- 団員はやっぱりケンダマンかな(笑)? ひょっとしたらグレートハリケーンとかキャッチマンとかもいる?
こんなところですかねえ。そして最新刊79巻が絶賛発売中です。とても面白いですよ。
コメント
スクリューキッドが完璧超人な事を忘れてましたねw彼も実力を考えればブロッケンやウルフマンと同等以上のはずなんですけどね。
次はもしかしたらロビンかな?ネメシス戦で不発だったブリティッシュスティールエッジが今度こそ炸裂する事を願います。
キムラ ヒデさん、こんにちは。
ひび割れて崩壊した描写をされた超人だったので、イメージ的に彼の復活を予想できた人は本当に皆無なんじゃないのかな、なんて思いますね(笑)。
次は誰でしょうね。ロビンはリアルディールズ集合でもトリだったので、闘いもトリかもしれませんよ…?
どうも卍です。
私はあのフード姿を見たときに「やはりいたな」と思いました。だって
ザ・マンの周りにあまりにも超人の姿がなかったので別動隊が派遣され
ている可能性は以前から予想していました。なのでフードマンの正体は
ピークだと思ったのですが・・・結果は私も目が最大に開きました(笑)
完璧超人はまだかなり残っていたはずなので彼らがその役割だったと思
われますが、過去ネプチューンマンの自爆の際に「解散ーー!!」とか
してたら戦力ほぼ0になってしまうのかなw
卍さん、こんにちは。
すごいですね、予想の精度の高さが私などと比べて段違いです(笑)。完璧超人までフォーカスできているのが素晴らしい…。
やはり調査団の総人数が気になりますね。もし1000人派遣されて、生きて帰ってきたのがスクリュー・キッドだけだったら、相当やばいことが起きていますよね!
更新ありがとうございます
ウォーズマンの時のように決着の後にもう1話あるかと思いましたが、あっさり終わりましたね
ナチュラルからも何か一言貰えるとよかったのですが…
またサンシャインやサタンクロスが持っていた欠片の行方が気になります
最後のサプライズゲストには驚きました
私はピークア・ブーだと予想しましたが見事にハズレました(笑)
復活に必要な石臼は現在使用禁止なので、もしかしたら始祖編の頃から斥候に出ていたのかもしれませんね
( 雨)さんこんにちは。
ナチュラルは扱いがちょっと可哀想でしたよね。バイコーン、ノトーリアスと並んで、超人と親和性がなかったキャラだったのかもしれません。
そして欠片の件ですが…さすがですね、私なんてすっかりそれを忘れていました(苦笑)。お恥ずかしい…。
予想もさすがです。ミスターXなんて言っていた私など、穴があったら入りたいです(笑)。
成長したプリンス、改心(?)したバーザーカー
放置されたナチュラル(ちょっと可哀そう
そして全てを持って行ったスクリューキッド
>お前、生きていたんかい!!
いや全く、自分としては
超神の誰かがフライング侵攻でもかましたかと思っただけに
予想外にも程がある奴が出てきましたよ
可能性としては「敗者死すべし」の頃に復活させてるっぽいから
もしかすると捨て駒にしたんじゃないのかなぁと
で、大勢の完璧超人でかかっても対処しきれない敵の存在を匂わせる、と
ありえなくはないけど、そうすると逆に今のザ・マンにはしっくりこないなぁ
やっぱ無難に斥候かなぁ
となると次回はまさかのスクリューキッド復活の言い訳回!?