ステカセキングの変身能力を買っているからこそ厳しくあたるスニゲーターはリングで直接指導することに。そして、早速同じ過ちを繰り返すステカセキングに問答無用の蹴りをくらわせた――!!
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キン肉マン週プレ最新話「ステカセキング&ス二ゲーター外伝」episode4の感想が記載されています。
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絶対王政以来の現象
壮大な天丼ボケで、多くの読者からツッコミを受けたステカセ(笑)。当然鬼教官からも、脳天から血が吹き出るほどの強烈なかかと落としを食らってしまいます。
この後の教官の

お前…バカだろ?
納得のいく説明をしろ!
という激昂した怒りのセリフは、一字一句違わず我々の気持ちの代弁であり、ツッコミなのです。
といいつつ、ステカセがこの後どんな言い訳をするのか、実はあきれつつもひそかな楽しみとなっているのも事実(笑)。さあステカセよ、聞かせてくれ! お前の言い訳を…!

い…いや、そのー…
さっきかわされたのはまぐれなんじゃねーかって…
18世紀の絶対王政時代のヨーロッパ。フランス国王ルイ16世の王妃となったマリー・アントワネットは、民衆が貧しさゆえに充分に食事をとることができなくなったと聞いたときに

パンがなければお菓子を食べればいいじゃない
という、空気が読めなさすぎる発言を真顔で口にし、民衆を

…………
とフリーズさせた(笑)という言い伝えが残っています。
なんとステカセは、そんな18世紀の絶対王政以来の“ポカーン”現象を引き起こした人物として、歴史に名を刻まれることが決定してしまいました(笑)。
この思考回路…別の意味で彼がただ者ではないことを、満天下に示したと言えるでしょう。
こんなステカセに対し、スニゲーターが

口だけコーホー言ってるだけで、ステカセのままだ。
頭の悪さも弱さもな!
と厳しい指摘をすると、ステカセは

弱さも…⁉
その言葉だけはやめてくれ!
と逆ギレです。どうやらステカセにとって“弱い”というワードは、大きく神経を逆なでされるNGワードのようです。

侮辱の言葉は許せねぇ、取り消せ!
と、またもやあの方々の

弱■チームだ§、その言葉ξЦりけ⊇ーっ!
というシーンが、フラッシュバックしてしまいました(笑)。
名指導者・スニゲーター
そしてここからは鬼教官による、“変身の極意”へつながる講義タイムとなります。生徒との事例に即した問答を経て最終的に伝えたい“変身の極意”へ誘う手法の見事さに、多くの読者が感心したことでしょう。
ぶっちゃけた話、ここからのスニゲーター教官は、心理カウンセラー顔負けのアプローチをステカセに施しています。
彼が最終的に伝えたい“変身の極意”とは

弱き己を捨て新たなる強き己を手に入れること
であるわけです。そしてそのためには

自分の弱さに絶望しなければならない
わけです。なぜならば

本物の変身とは、そんな屈辱から始まるべきもの
だからだそうです。そして

だがお前は自分が弱いことを認めていない
と彼の現状を指摘し、その根拠が

“弱い”という悪口だけ強く反応する
という、今目の前で起こったステカセの反応にあることを指摘するのです。
実際の流れは逆からの順序になるのですが、この会話は最終的に伝えたい“変身の極意”を理解してもらうために、まずは“現状のステカセがそこからどれだけ離れた位置にいるのか”を気づかせようとしているんですね。
それを段階的に、論理的に、ステカセ自身の思いを語らせながら順序立てて説いていくステップ・バイ・ステップ手法…これによって、いかに頭の悪いステカセでも、最終的に“変身の極意”を自然と理解できるのです。
どうですか皆さん、彼の指導者としての見事な手腕は。いや、ホント、今回彼の指導メソッドを見て、感嘆したんですよ、私。
このスピンオフの冒頭で、彼についての周囲の評価が記載されていましたが、その中に
凶暴な武闘派に見えるが、実は彼は悪魔超人一の理論派である
とあったことを、皆さん覚えておいででしょうか? 今回の彼には、まさにこの“理論派”という評価をものの見事に体現してくれたと、大きな拍手を送りたいくらいです(笑)。
おそらくですが、今回彼がステカセに教えたことは、変身極意について彼がつづった『TRANSFORM METHOD』にも、しっかりと記載されていたことでしょう。
そして彼はこのような指導ができるようになるまでに、日々の研究、研鑽を怠らず、魔界の指導者セミナーが開催されるたびに、いそいそと講義に参加していたに違いありません。

また、東に高名な戦術家がいればそこに赴いて教えを乞い、西にフィジカルの専門家がいれば足を棒にしてそのもとへ駆けつけたことでしょう。
この東奔西走でそれこそご自慢のスニーカーの靴底がすり減り、何度もスニーカーを履き替えたのかもしれません(笑)。

このように、指導者としての彼の意識の高さを想像してしまうくらい、今回の説法は素晴らしかったです。ただそれを大真面目で行っている人物のフォルムがワニっていうのが、また笑っちゃうんですけどね(笑)。
今回のステカセさん
そして鬼教官の説法の際、今回も興味深いステカセさんのリアクションがあったので、それについてここで言及してみましょう(笑)。
キュートにバカを自覚

「バカ」と悪口を言われたらどう思う?
という鬼教官の問いに対して、彼はあっけらかんと

そんなの屁でもねーぜ。
だって本当にバカだからな
と返しています。
彼の清々しすぎるほどのバカ受容に驚嘆するとともに、それを照れながら口にする彼のキュートさにやられそうになりました(笑)。
このあたりの正直さというか、嘘のないリアクションを見てしまうと、憎めないやつだなあという印象をより強くしてしまいますね。それもまた彼ならではの人徳でしょうか(笑)。
他人の価値観を否定しない

音楽の趣味も悪いよな?
という蔑みに対しては、彼は

いやいや、アンタがそう思うなら構わねぇけど。
単に趣味が合わないだけだと思うぜ

オレは他人の趣味を否定する気はねぇからよ
と、かなり大人なリアクションで返しています。その際、片手を左右にブンブン振る様は、ものすごく人間臭くて愛らしいです(笑)。
基本的に彼が反抗期の中学生キャラであることを思うに、ここだけ妙に老成しているなあと感じますね。彼の予想外な反応に、変な違和感すら感じてしまうほどです。
ただそんな違和感を感じる会話の中、鬼教官が“コンゴの部族音楽”が好きだという情報を得られたことは、大きな収穫でしたね(笑)。
弱さを知る旅路
さて、素晴らしき鬼教官の説法メソッドにより、今ステカセがやらねばならないことは

己の弱さを認めること
だとわかりました。しかしそれを聞いてもステカセキングはプライドが邪魔して

オレが弱いだなんて、死んでも認められるか!
と、抵抗します。そんな彼に待っていたのは…

だからそれを今からたっぷり認めさせてやろうというんだ。
覚悟はいいな?
という緩やかな脅しが入った鬼教官の、二週間にもおよぶシゴキでした(苦笑)。
鬼教官にブチのめされて、目を覚ましてはまたブチのめされる。その繰り返しで頑強なステカセのプライドを少しずつそぎ落とす…その目的は、当然己の弱さを徹底的に知ることだったのです。
そして二週間後、ステカセは

オレは…無力だ
オレは弱い…弱すぎる
と自覚。その境地に達したことを確認した鬼教官が、彼に問いかけたことは

自分の弱さに嫌気が差したか?
という、弱さの自覚の確認でした。そこでステカセは

悔しい!
ただひたすら悔しんだ
と号泣。うわ~、見ているこっちも泣きそうだよ~(泣)。と同時に思い出されるのが、『スクールウォーズ』の

悔しいですっ!
という場面なのは、昭和ガチ世代のご愛敬だと思い、どうか許してくださいませ(笑)。

変身の極意、開眼
ステカセが自身の弱さを認識できたと確認したスニゲーターは、

今ならこのテープの真価を引き出せるに違いない
と、超人大全集のあるカセットをセット。そして

ステカセよ、お前は弱い

ああ、オレはとてつもなく弱い

今のままでは誰にも勝てない!

ああ、オレは史上最弱超人だ

だから勝てる超人に生まれ変わる!

ああ、オレは生まれ変わる!
と、今までには決してなかった変身へのアプローチを、鬼教官主導でとっていきます。
その様はまるで、理性的思考が緩んだ相手に対して問題解決の行動へ誘導する催眠療法のようです。
鬼教官、こんな心療内科のような施術すら会得しているとは…なんとも恐るべき指導知識。これも東奔西走して得た能力なのかな?
そしてその確かなメソッドは、王位争奪編でフェニックスがスグルにかけた催眠術のメソッドとは、説得力において雲泥の差(笑)! あのときスニゲーターだったら、スグルをもっと自然に

キン肉マン…そ…空に浮きます…
と浮かせていたことでしょう(笑)。

そしてスニゲーターが導く今回の変身のアプローチこそ、弱さを認め、その絶望と屈辱から生まれ変わるために行う変身…すなわち“変身の極意”のメソッドを忠実に実践した変身なのです。
そこから生まれた超人はなんと…新・超人大全集のカセットに収められていたマンモスマン! 彼を象徴するジャンボ・ノーズ、鋭い二本のビッグ・タスクをメキメキと生やし、

パオオーーンッ!!
という、力強く勇壮な咆哮を叫んで次回に続く、です。
変身の極意に沿って、ステカセが初めて変身する超人に選ばれたのがマンモスマンとはね~。これは鬼教官が言うところの

新たなる強き己
であり、彼が“強さの象徴”として選ばれたに他なりません。
となると…ですよ。このエピソードの時系列は、マンモスマンの存在とその破格的な強さが満天下に示されたキン肉星王位争奪編後のことである可能性が高いですね。
つまり完璧超人始祖編が始まる直前の一コマ、ということです。
そう考えると、この特訓を行った直後にステカセはターボメンとの戦闘になったと思われます。新・超人大全集のカセットも出てきましたしね。
彼らにこのエピソードがあって、完璧無量対数軍との激闘につながっていたかと思うと、いろいろと胸熱いです。
ステカセがゼブラやネプチューンマン、そして今回のマンモスマンという変身ラインナップをそろえたことにも深みが増すし、彼がなぜウォーズマンにこだわった試合展開を繰り広げたのかも、わかる気がするんですよね。
そしてオモチャみたいな風体の二人が完璧超人の前に散ったことを告げられ、感傷的になった鬼教官の姿にも、深い感慨があらためて湧いてきますね。
その他気になった点
その他気になった点は
- 眉間から大流血のステカセ。
- 照れ笑いをするステカセ、手を振って冷静に反論するステカセ、ゴクリと生唾を飲み込むステカセ…今回もステカセ百面相は健在。
- 腕組みをして高笑いする鬼教官(笑)。
- 教官は蹴りが得意なのかな?
- ステカセが泣くとはなあ…。
- 史上最弱超人という史上最大の卑下を口にした教え子。
- “超人大全集”と記載されていたラベルが、変身が完了すると“マンモスマン”になってる。
- 残念ながら、今回はラブリーなバネ小僧の登場はなし(泣)。
こんなところですかね~。次回は覚醒したステカセマンモスマンが、手の付けられない大暴れをする、なんてシーンも予想できますね。

それだ、ステカセ!
それが本当の変身だっ!!
なんて。そんな見事な手腕を披露した鬼教官と、覚醒前夜の史上最弱超人(苦笑)について、詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
真の変身なるか? その試金石となる象超人について知りたい方は、こちらをどうぞ。
超人批評の最新版をお読みになりたい方は、こちらの番外編②をどうぞ。超人批評の書き方や、私の表現に対する思いがつづられている、メイキングとなっております。
来るべきアニメ化についての、演出における雑感も書いてみました。原作忠実路線と昭和ギャグ路線、どちらがよいのかの、自分内論争となっております。
さらに…! 最新刊『キン肉マン83巻』が絶賛発売中です! バベルの塔編の完結巻といってよいでしょう。まだ手に入れてない方はぜひ。
そして嶋田先生、病院のドクターボンベより、退院のXデー報告を受けたらしいです! 順調な回復をされているようで、本当によかった! ではまた。





コメント
アキラさん、こんにちは
いやーでも本当に、この特訓がターボメン戦のマンモスマンやゼブラへの変身の前におこなわれていたかと思うと本当に胸が熱くなりますよね。あの時リングに立っていたステカセは、単なる再登場ではなくじつは一段階成長した姿だったんですね!
しかし、スニゲーターの指導は、理論に裏づけられているとはいえ本当にパワハラですね。悪魔超人界でなければ許されないところでしょう。
でも、ゴールドマン=悪魔将軍の理論家・指導者としての側面を一番受け継いでいるのは、実はスニゲーターというのは面白いですね(バッファローマンはチームリーダーや求道者の面を受け継いでいるので、理論家・指導者ではないですね)
たけさん、こんにちは。
今回の話で、このエピソードがターボメン戦前だということが、いよいよ現実となってきましたね。これを経てあの闘いを見ると、また感慨深いものがあります。
悪魔将軍の役割を二人で分割して引き継いだという考え方、面白いですね。それもまた趣深いです。
飴と鞭(鞭かなり多め)なスニゲーター教官
もし普通の見た目の超人だったら
間違いなくメガネキャラだよなあとか思いながら読んでました
見た目獰猛なワニの理知的な指導と見た目通りなしごき
これを一見違和感なく描くゆで先生はやはり天才ですわ
uzukiさん、こんにちは。
メガネキャラ…たしかに…(笑)!
大きなギャップがある状態で魅力的なキャラを描く…これも才能ですよね。
時系列が王位編後と解って色々疑問に思う事がわいてきますね。なぜそんな時期まで大切にカナダさんのカセットを大切に持ってたかとかマンモスマンとかのカセットは実はワニさんがダビングしてたんではないのか。
もし弱いままのステカセの状態でマンモスマンのカセットはめてたら鼻ないビッグタスクもないから何の技だせるのかかなり疑問な部分ですね。
リンゴを「ウメーウメー」言ってるだけで終わりそうな落ち。
2週間もよくやられ続けたステカセとほめてあげたい。
下等超人さん、こんにちは。
ステカセ独自のマンモスマンカセットだったら、たしかに劣化コピーしてそうですね。でもリンゴつながりでウメーウメーしたら、それもまた伝説回になりそうです(笑)。