第39回 乱入コンビ(ケンダマン/スクリュー・キッド)

オレ流超人批評
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トーナメントに突如として現れた新興勢力! 上から目線のイデオロギーで、超人界に新風を巻き起こす!
出身 天上界
超人強度 1500万パワー(ケンダマン)
1300万パワー(スクリュー・キッド)
必殺技 サソリ固め(ケンダマン)
四点スクリュー(スクリュー・キッド)
地獄のネジ回し
主な戦績 モスト・デンジャラスコンビ○(非公式)
2000万パワーズ●

招かれざる乱入者

 カナスペの間引き、ウォーズマンのアワワ事件、ビッグ・ザ・武道=ネプチューン・キングのカミングアウトと、『夢の超人タッグ編』におけるサプライズは数ありますが、そのうちの一つとしてあげてもいいのが、彼ら乱入コンビ(ケンダマン&スクリュー・キッド)の登場でしょう。

 彼らは一回戦第二試合に予定されていた、2000万パワーズ VS モスト・デンジャラスコンビの対戦直前に、突然殴り込みをかけてきました。そのあまりに唐突過ぎる登場に、当時小学生だった私は戸惑った記憶がありますね。

 正直な話、2000万パワーズとモスト・デンジャラスコンビの対戦カードが決まったときは、久々の正義超人同士の潰し合いにけっこう期待していたんですよ。

 当然力関係からいけば、2000万パワーズの圧勝であることは揺るがないけれど、モンゴルマン(ラーメンマン)とブロッケンJr.との師弟関係もあるし、その辺のドラマを通じて、ウルフマンを含めた彼ら若手超人の成長が描かれることを期待していたんですね。

 ところが突然にわけわからん二人組が乱入し、試合をぶち壊しにしてしまったので、

なんだよ、こいつら~っ!!

と、少々KYな雰囲気を醸し出す(私にとっては)この二人に、イラっとさせられたりしました(苦笑)。

 ただしその圧倒的な攻撃力と、『地獄のネジ回し』というユニークなツープラトンを持ったこの二人が、新興勢力としてあなどれない力を持っていることは認めざるをえず、私自身この乱入劇を不服としながらも、それをなんとか消化したわけです。

 まあ今となってみれば、その乱入劇がシリーズを大きく盛り上げる導入部になっていたわけですから、納得もできるんですけど。

 彼らも乱入を敢行するために、おそらく必死こいてトーナメントマウンテン山麓の迷路をくぐり抜けてきたと思うんです。

あれっ!? また同じ場所だ! まずい、このままではリングに乱入できんぞ!

みたいな(笑)。しかも

おい、この先は本当に乱入予定の第二リングなんだろうな? 

といった感じで、間違えて試合が終わったばかりの第一試合の会場に辿り着いたらちょっとカッコ悪いぞ、というリスクも背負っていたわけですからね(笑)。許してあげようと思っています(笑)。

新興勢力のイデオロギーを見事に喧伝

 この乱入コンビの役割は、一言でいえば、新興勢力である『完璧パーフェクト超人』を世に知らしめることであり、その示威行動につきます。

 ボスであるヘル・ミッショネルズの尖兵として、正義・悪魔・残虐に属さない、新カテゴリー勢力がどういった力や思想を持っているかを内外に喧伝したわけです。

 特にケンダマンのスペックが、当時最高であった超人強度1000万パワーを上回る1500万パワーであり、悪魔将軍と同等の超人硬度10をも同時に持ち合わせているという事実は、その素敵すぎるわかりやすさで読者の誰もに

こいつは強い…!

という実感を持たせたことでしょう(笑)。

 また、目が見えないと揶揄やゆされていた彼に、実は二重まぶたの色気あふれる瞳が存在していたこともあなどれません。個人的には

スクリュー・キッドの方がよっぽど目が見えないんじゃないかな…?

と思うのですが、誰も突っ込まないのでそれは私だけの胸の内にしまっておくことにします(笑)。

 そんな彼らは、見事なまでに“完璧超人の何たるか”を表現したといえるでしょう。実力者であるモンゴルマン&バッファローマンを向こうにまわし、己のイデオロギーを逐一主張しつつ行動に移しています。

  • 戦いに正義・憎しみ・友情などという感情は無用
  • 戦いとは鍛えた体同士のぶつかり合い
  • 攻撃を受けるときは後退しない

などといった、完璧超人の掟というべき条項を体現しているんですね。

 それら冷静でそつのないファイトスタイルは、エリート臭漂う上から目線を感じて少々腹立たしいのですが、説得力を感じさせます。

 そしてなんといっても『地獄のネジ回し』というツープラトンがユニークであり、必殺性を伴っています。まさにタッグのために生まれてきた二人といわれる所以ですね。

 ただスクリュー・キッドに関しては、ケンダマンと出会わなかったら、頭のネジ山の存在意義はどうなっていたんだろうと他人事ながら心配してしまいます。

なんでオレの頭はピンポイントでヘコんでんねん?

みたいな。思春期に悩んだろうなあ、なんて(笑)。

真のミッショネルズ(伝道師)?

 このように、彼らの行動は今までの正義・悪魔・残虐超人との違いをあらわにし、その個性を見事に際立たせています。

 また、“下等超人”という名言をスクリュー・キッドが初めて披露し、彼らの最大の個性ともいえる“選民思想”もしっかりとアピールされました。

 しかしながら、その掟を破って悪魔に成り下がったがために、2000万パワーズに敗れてしまうという下りも、彼らの思想を反映していておもしろいです。

 加えて、物語構成のバランスもうまくとれていたと思いますね。

 登場時にブロッケン&ウルフマンを手玉にとって読者の反感を買い、2000万パワーズ戦でもその高飛車な態度でその反感を増幅させるも、最後には敗北して読者の溜飲を下げる、という感じです。

 この展開は読み手の満足感を増幅させる効果がありました。実際、最後の『ロングホーン・トレイン』はカッコよかったもんなあ。

 結果的にいえば、彼らはボスであるヘル・ミッショネルズの尖兵、もしくは偵察隊でしたが、完璧超人の教えを世間に流布したのは間違いなく彼らであり、“ミッショネルズ(伝道師)”というフレーズは、実は彼らの方がしっくりくるような気もしますね。超人界のザビエルといってもいいのではないでしょうか。

 2000万パワーズの『ロングホーン・トレイン』によって敗れ去った後、断末魔のごとく

パ…完璧超人…バ…バンザーイ!

と叫んで散っていった様など、ちょっと宗教チックに洗脳されたな雰囲気を醸し出しており、自分たちのイデオロギーに心酔しているイメージがひしひしと伝わってきましたね。

“乱入”という前例を確立

 最後にはボスであるネプチューンマン&ビッグ・ザ・武道による“敗北者裁判”で彼らは粛清されてしまいますが、シリーズに“乱入”というサプライズを確立させた功績は評価に値すると思いますね。

 現在(2008年2月)行われている『究極の超人タッグ編』において、今でも乱入組登場の噂が絶えないのは、明らかにスクリュー・キッド&ケンダマンの前例があるからですし。

おわりに

 ただ彼ら、もし2000万パワーズに勝利して、準決勝や決勝でミッショネルズとあたったら、いったいどうするつもりだったのかなと(笑)。

 遅かれ早かれ、運命は同じだったのかもしれないと思うと、未来がない分ちょっと不憫なコンビだったのかもしれませんね。

※今回はキン骨マングレートさん、tomohiroさん、daiさん、l.g.fuadさん、委員長の甥っ子さんほか、たくさんの方からリクエストをいただきました。ありがとうございました。

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