第84回 ケビンマスク-その5

オレ流超人批評
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キン肉マンという作品史上、最強の人気を誇るのではないかと思われる超絶モテ超人! その人気はいったいどこにあるのかを考察するシリーズの第五回目は、彼の華麗なファイトスタイルに迫る!
出身 イギリス
超人強度 117万パワー
必殺技

ビッグベン・エッジ
OLAP
タワーブリッジ
ロビンスペシャル

主な戦績 チヂミマン○
レゴックス○
イリューヒン○
キン肉万太郎○
デモリッションズ●
デモリッションズ○
ファイブディザスターズ○

 『キン肉マン』というシリーズ作品における“不動の人気者”であり、“稀代の色男キャラ”という名をほしいままにしているケビンマスク。

 なぜ彼がこんなにも読者を魅了し、かつ愛されているのか。その秘密を以下の6つの項目に分けてシリーズ解説をしていきたいと思います。

 前回の「その4」では、彼が持つ色気あるパーソナリティの要素である、不良、孤高、一匹狼というものが、彼のクソ真面目な性格から作り出されていることを考察しました。

 今回は“ケビンマスク5-“無敗伝説”という特別なる格闘ステイタス”として、彼の突き抜けた格闘能力に着目し、それが無敗伝説とどうつながっているのか、そしてそれらがなぜ彼を魅力的にするのか、という点に迫っていきたいと思います。

ケビンマスク5-“不敗伝説”という特別なる格闘ステイタス

 彼が超絶モテ超人となっている要素として

  • 突き抜けたルックス
  • 陰りある孤高のパーソナリティ

があることは、すでに述べてきました。

 そして彼をそうたらしめる最後のピースが

無敗伝説アンディフィーティッド”という格闘ステイタス

であることは、皆さん異論がないかと思われます。

 そうなんです。彼はカッコ良くて色気がある上に、強いんです。さらに負け知らずなんです。そりゃあ人気が出ますよ、分析をするまでもなく(苦笑)。

 ただこう言っちゃうと私のテキストも不要になってしまうので(笑)、無敗伝説を成立させる彼の格闘能力の特徴について考察していきたいと思います。

 彼の格闘能力を表すキーワードとしては

  • ハイブリッド
  • エクストラパワー

のおおよそ3つに分けられると思います。ではいつもの通り、ひとつずつ考察してみましょう。

 スポーツやエンターテインメントにおいては、観客を魅了する大きな要素として、プレイヤーの“華”があげられることが多いですよね。

あの選手は実力はあるんだけど、華がないんだよな…

なんて言われている選手、よく見かけますよね。

 このように、どんなに優れた選手でも、“華”がないことで多くの支持を得られない、なんてことは、往々にしてあるわけです。

 そんな視点でケビンマスクを見ると…

アイツ華しかない!

という評価にならざるを得ません(笑)。

 そう、彼はその一挙手一投足において、常に華をまき散らしているんです(笑)。

 その姿はまさに息を吸って吐くついでに、華も吐いているとでも言えばよいでしょうか。完全に超人フレグランス状態です(笑)。

▲ただ呼吸をしているだけで華が舞い散ります(笑)。

 それを可能にしているのは、

  • ビジュアルを伴った派手なムーブ
  • 随所に散りばめられた流麗さと色気
  • 圧巻のダブルフェイバリット

なのではないかと感じています。具体的に見ていきましょう。

ビジュアルを伴った派手なムーブ

 彼が圧倒的なビジュアルの持ち主であることは、以前述べさせていただきました。

 そんな大きなアドバンテージを持つ彼ですが、そのムーブもまたいちいち派手なんですよ。超人オリンピック予選の

  • ダルマ落としでドン
  • 二人三脚でZEIZEI!!

においては、ただ試練をクリアするだけではなく、そこにアートをまぶしてくるんですね。

 ダルマ落としのピースを90度回転させて縦向きに積み上げたり、二人三脚の状態で遠心力を使ってオーバーヘッドキックを食らわせたりと、そのアクションには第三者がそれを見て

お見事!!

と思わず口にしてしまうような、芸術性の高さが見てとれます。

 また実際の試合では、従来の技に彼なりのアレンジを加えた技を使うことが多く、それが彼のファイトスタイルに派手さを与える要因となっています。例を挙げると

  • ロメロ・スープレックス
  • トルネード・フィッシャーマンズ・スープレックス
  • カーテンコール・キック

などがあり、そこには従来の技に加えて

  • 豪快さ
  • スピード
  • 高さ
  • 捻り
  • 連打

といった要素がビジュアルと威力の両面でアドオンされ、派手さと凄味を与えています。

 また『ハートアタックスティンガー』のように、空中でトンボを切って膝を落とすといったアクロバティックな技も多いです。

 このように、彼の戦闘ムーブには見る者を感嘆させる派手な仕掛けが多く、それはまるで体操で難度の高い演技をみているかのようです。

 そして勝利時には大きく開脚したハイジャンプ、いわゆる“ルッテンジャンプ”を必ず披露するなど、勝利のポーズにも“観客からの見え方”をしっかりと意識して試合をしているんですね。

▲観る者を魅了するアクロバティックな動き。

 これらの派手なムーブが、圧倒的ルックスを伴うキャラから繰り出されるので、結果彼は読者に対して華を巻き散らすことになるわけです。

随所に散りばめられた流麗さと色気

 彼は見た目の派手さと動きの派手さの相乗効果で華をまき散らしている超人なのですが、それがしつこくならないのは、彼の格闘ムーブがよどみなく流れるような、流麗たる美しさを伴っているからだと思うんですよね。

 彼の格闘スタイルが

  • 強力
  • 飛翔
  • 残虐
  • 技巧
  • 知性

といった、どこかで見た(笑)ジャンルのどれに属するのかを考えてみると、

すべてのパラメータが高い状態かつ、突出しているのは技巧

となるのではないかと思います。言うなれば

図抜けた運動神経とセンスを持つ技巧派のオールラウンダー

ですよ。レーダーチャートであれば、ほぼ正五角形を描きつつ、技巧だけが最高値を突き抜けているような。

▲あくまで主観のレーダーチャートですので…

 つまり彼はテクニカルなファイトスタイルが強みであり、それを披露するということは、流麗な動きを読者に提供することを意味しています。テクニックは流麗さと対だからです。

 そして彼はその流麗なテクニックを頼みに、いわゆる“蝶のように舞い蜂のように刺す”という緩急を織り交ぜたファイトを実践することで、その動きにしつこさを感じさせない華を添えることが可能となりました。

 それは時に、脱力した弛緩状態から突然稲妻の如き速さで目にもとまらぬ攻撃を繰り出す、というムーブを演出することにつながったのです。

 そしてそのムーブは彼に瞬間的な煌めきを生じさせ、その閃光により流麗の中にも色気漂う“つや”を生み出すことすら可能となったように感じます。

 また、その流れるような艶めいた動きに

ストリートダンスのキレ

を重ね合わせたという点も、彼の格闘スタイルにおける見逃せない特筆すべき点だと言えるでしょう。

 そう、彼は自身のテクニカルな動きの中に、まるでストリートダンスやブレイクダンスを思わせるムーブを取り入れたのです。

 それは彼の回転ムーブにおいて顕著に表れており、逆立ち状態で回転しながら蹴りを放つ『ケビントルネード』や、回転しながら仕掛ける『タワーブリッジ』などにそのテイストを感じられます。

 また、マットに転倒したあとに起き上がる際の動きなどにも、独楽の様な回転ムーブを加えることで、そのダンサブルな闘いを印象づけています。

 そのような動きを取り入れることで、彼は流麗で艶のあるテクニックにキビキビとした動きやキレ、そして動きのダイナミズムを加味することに成功したのです。

 それは彼本来の強みである確かな技巧を、より躍動感あふれる魅せる動きに進化させた、革新的ファイトと言えるのではないでしょうか。

 このようにして彼は格闘ムーブという点においても、そのハイレベルな技術に流麗さを伴った色気ある動きを取り入れた超人となり、それが彼の華となったのは間違いないかと思われます。

 決して万太郎戦で鉄柱激突を避けようと体を反らして

フェラ~~ッ

と叫んだことによる“色気”ではないことを、ここでしっかりと強調しておきますね(笑)。

圧巻のダブルフェイバリット

 格闘ムーブにおける派手さ、そして艶のあるキビキビとした身のこなしとテクニック。この2点だけでも、彼のファイトスタイルに華があることは十分理解ができると思います。

 そしてトドメを刺すかのように、彼には格闘キャラとしてはマストである、魅力あるフェイバリットがあるんですね。

 しかも…彼はそれを2つも所持しています(汗)。はい、皆さんご存知の

ビッグベン・エッジ
OLAP

という2大フェイバリットですね。

 この圧巻のダブルフェイバリット制の運用こそが、彼が特別であり、かつその華を絢爛にしている大きな理由であるわけです。

 このように書くと

いやいや、2つフェイバリットを持っている超人なんて、たくさんいるでしょ

というご意見が聞こえてきそうです。確かにそうですね。

 スグルには『キン肉バスター』と『キン肉ドライバー』が、息子の万太郎には『マッスル・ミレニアム』や『マッスル・グラヴィティ』といった複数フェイバリットがあります。皆さんご指摘の通りです。

 ただですね、彼のダブルフェイバリットは、他のキャラのそれと大きく異なる点があるんですよ。それは

ともに必殺性を伴った状態での両立

という点です。

 多くのフェイバリットはいずれ攻略される運命にあります。

 スグルは『キン肉バスター』を破られたから『キン肉ドライバー』を開発したし、万太郎は『マッスル・ミレニアム』を攻略されたから『マッスル・グラヴィティ』をマスターしたわけです。

 それはマンガの宿命として

前フェイバリットの必殺性 < 新フェイバリットの必殺性

という相関性を強いられることになり、えてして前フェイバリットはつなぎ技に降格する、なんてことも往々にしてあるわけです。

 しかしながらケビンマスクの両フェイバリットは、現在進行形で一撃必殺というステイタスを維持したフェイバリットなんですよ。

 もちろん『ビッグベン・エッジ』は一度イリューヒンに破られていますが、その後の描写を見るにその必殺性が損なわれていないことは明らかです。

 ですので、彼は

  • 同等の威力を持つフェイバリットを両立させている
  • かつそれぞれがフィニッシュホールドとして説得力がある

という、とても珍しいステイタスを保持する超人なんですね。

 言うなれば、左右の両手に奥の手を備えたキャラ、ですかね。右の大砲でも相手を葬り去れるし、左の大砲でも同レベルの必殺性がある。

▲鬼に金棒状態のWフェイバリット  ©ゆでたまご

 極めつけは超人オリンピックでの万太郎戦のように、“OLAP⇒ビッグベン・エッジ”という、奥の手をダブルでリレー攻撃するという、鬼畜かと思われるコンボを披露することが可能であり、それはダブルフェイバリットを保持する彼にしかできない芸当なんですよ。

 よってこのダブルフェイバリット制は、ケビンマスクというキャラクターの格闘スキルにおいて際立った特殊性を与えるとともに、大きな華を伴う結果となったわけなんですね。

 そしてこの特性は、彼の“無敗伝説”達成の大きな要因となっていると思われます。

ハイブリッド

 彼はあのロビンマスクの息子であり、かつウォーズマン(クロエ)の弟子でもあります。

 つまり彼は

ロビンマスクという超一流の超人のポテンシャルを基礎としながら、ウォーズマンというこれまた超一流の超人の格闘哲学と技術を修得したハイブリッド!

という、とても豪華絢爛かつ稀有な格闘設定を持つキャラなわけです。

 ここで大事なのは、彼がレジェンド級のキャラから生み出されたハイブリッドだということです。これが

カナディアンマンというヘタレ超人のポテンシャルを基礎としながら、スペシャルマンというこれまた輪をかけてヘタレな超人の格闘哲学と技術を修得したハイブリッド?

だと、まったく意味がないんですね(苦笑)。

▲右のキャラはいかにもできなさそうです(苦笑)。

 つまり過去に出色の活躍をしたキャラクターの遺伝子を掛け合わせることで、その強みを抽出し、さらにそれを進化させることに意味があるわけです。

 これにより、ケビンマスクは

超人師弟コンビ双方の技を所持

していることがデフォルトであり、かつ

それを土台として成長できる

という、とんでもないアドバンテージを持ったキャラクターに昇格したのです。

 そしてこの特別なバックボーンは、息子キャラ、弟子キャラという同類キャラがあまた登場する『キン肉マンⅡ世』という作品において、傑出したワクワク感を読者に与えることにつながり、他の同類キャラとの大きな差別化となったわけです。

 また、彼の師匠であるウォーズマン(クロエ)が、彼の父親であるロビンマスクの弟子であるという系譜が、彼の格闘スタイルにおけるロマンをも増幅しています。

 というのも、そこには「超人批評・クロエ」でも書いたように

ロビンに受けた恩を返す

という、ウォーズマンの崇高なるテーマが含まれていたからなんですね。

 そして彼の献身は、ケビンマスクのロビン王朝への復籍を促し、ケビンが超人として大きな成長を遂げるターニングポイントへと導く結果となりました。

 また、父から子へのダイレクトな技術伝承ではなく、ウォーズマンなりの“ロビン戦法”に対する咀嚼や改良を伴った上での、間接的な技術伝承である点が大きなポイントであると、個人的には思っています。

 それこそがクロエが再構築した“ロビン戦法”つまり“戦略タクティクス”であり、ロビンとウォーズマン双方のスキルがハイレベルで掛け合わされたという、ハイブリッドの証明でもあるわけです。

 そしてケビンマスクが“無敗伝説”を構築する根拠として、そのハイブリッド格闘技術は、大いに説得力を持ったと言えるのではないでしょうか。

 ちなみにクロエがケビンを導いた手腕については、以下で濃厚に考察しておりますので、ご興味がございましたらどうぞ。

エクストラパワー

 最後に、彼の無敗伝説を伴う格闘ステイタスを決定づけたのが、『大渦(メイルストローム)パワー』という“エクストラパワー”の存在でしょう。

 そもそも論で、キン肉スグルやキン肉万太郎というキャラクターが、作品における主人公として不動の強さを持つ大きな要因が、『火事場のクソ力』というエクストラパワーを有しているからでした。

 これがあればこそ、彼らは乗り越えることが不可能とも思える強大な相手すら乗り越えることができるわけで、かつそこに説得力を添えることができるわけです。

 つまり“ミラクル”の根拠を携帯しているキャラクターなんですね。

 そして主人公のみ許されたこの特殊設定を、主人公以外で初めて付与されたキャラが彼・ケビンマスクなんですよ。この設定を初めて見たときは

ゆで先生、かなり思い切ったことしたな~

と思いましたね。

 というのも、これら“エクストラパワー”は主人公が主人公たる証明というか、

主役と脇役を隔てる厳然たる境界線

だからです。

 ここで大きな差別化を設定するからこそ、スグルや万太郎は主人公としての色をクッキリと浮かび上がらせることができるのです。

 しかしケビンマスクは侵さざるべきこの境界線を越えてしまった。それはマンガにおける長年の不文律を侵した、それこそタブー行為であったわけです。

 そう、それは例えるならばベルリンの壁の破壊、もしくは既得権益によって守られたビジネスモデルの破壊だったとも言えるでしょう。

▲前例をぶち壊します。

 彼は主役とその他キャラとの間に敷かれた頑強な壁を破壊して主役のエリアへと侵入し、さらには主役のみが特権的に所持していた既得権益に踏み込んで

それ、オレにも使わせろや

と、その権益の使用権を求めたわけです。

 こう書けば、彼の『メイルストロームパワー』の所持が、マンガというコンテンツにおいてどれだけ特別で仰天な設定だったかがわかるかと思います。

 そんなことを感じたからこそ、私はゆで先生のこの既成観念に縛られない“改革”に度肝を抜かれたんですね。

 そしてケビンマスクが開けた風穴は、その後他のキャラクターたちが、それこそベンキマンですら己の体を発光させ、『火事場のクソ力』を萌芽させるという表現技法を可能にする遠因となったわけです。

 それはまさに

エクストラパワー使用の規制緩和

と言っても過言ではないでしょう。

▲どの局でもトップニュースでした(笑)。

 それに伴い、その後どんなキャラでもミラクルを起こせる可能性を持てるという土壌を形成した彼の功績は、実は計り知れないものがあったのではないかと個人的には感じています。

 そしてそのことは、作品における設定やその定義すらも、根源的に変革してしまったのではないかとすら思えますね。それくらいのことをやってのけたキャラクターだったと思います。

 ではこれによって既得権益を所持していたスグルが主人公としての特別性を失い、その光が陰ってしまったかと言うと、実はそんなことはありませんでした。

 というのも、彼は開放したエクストラパワーを三段階に分類し、そこにレベル差を設置したのです。そう、それがパイレートマン戦で披露され

  • LV1:自分のために使うクソ力
  • LV2:仲間のために使うクソ力
  • LV3:敵のために使うクソ力

という新たな設定によって生み出された

火事場のクソ力三段活用

に他ならないわけです(笑)。

 そして規制緩和を行いながらも、LV3を使用できるのはまだスグルだけ、という新設定を構築することで、自身の主人公としての差別化を見事に維持したんですね。

 これを見たときは、ゆで先生のあまりの手腕の高さに仰天しましたよ(笑)。

ケビン発の規制緩和に、新たな規制を設定した!

という、主人公をしっかりと守るべき新法を立法する様に、舌を巻いた次第です(苦笑)。

 少し本筋と逸れてしまいましたが、このように主人公以外で初めて“エクストラパワー”の所持を許されたケビンマスクが、敗北をしづらいキャラになったことは明白であるわけです。

 しかも超人オリンピック決勝にて、エクストラパワー所持キャラ同士の対戦となった、キン肉万太郎戦に彼は勝利してしまったため、なおさらのこと、強さにおいて負けることができないキャラ、つまり“無敗伝説”を付与されたキャラ、となってしまったわけなんですね。

おわりに

 以上、ケビンマスクの格闘面における考察でした。

 彼の格闘面における際立った個性である“無敗伝説アンディフィーティッド”ですが、それを成立させる要素として

  • 2大フェイバリットをはじめとする“艶”と“品”を持つ華のある動き
  • ロビンとウォーズマンのいいとこどりをしたハイブリッド格闘技術
  • 主人公の特権たるエクストラパワーの所持

といった点があることが、なんとなく見えたのではないでしょうか。

 特にエクストラパワー対決で主人公である万太郎を破ったという事実は、彼にとってかなり大きな実績だったと思います。

 華とハイブリッド特性だけでも相当強烈な格闘ステイタスなのに、さらに主人公をも撃破したエクストラパワーを所持するという彼のそれは、

逆に“無敗伝説”設定しか選択肢がない

と、もはやそのルートしか彼には選びようがなかったのではないかという錯覚すら覚えてしまうほどです(苦笑)。

 そして「その1~4」で考察してきたように、彼はただでさえルックスが飛びぬけており、不良で孤高という内面的色気までが伴っているキャラクターなわけです。

 そんな彼の格闘ステイタスが、“無敗”という至高ルート一択しか存在しないという恐るべき境遇。

 これらを見るに、彼が作品随一の人気キャラに上り詰めることは、必然であったとしか結論づけられないのですが、皆様はどうお考えになるでしょうか。

 次回はケビンマスクの総評として、「ケビンマスクとは何だったのか」という私なりの雑感を述べさせていただき、ケビンマスクの最終回としたいと思います。ではまた。

今回は高野さん、ぽんさん、サクラギさん、尾崎さん、愛知県26歳さん、myさん、yoshidaさん、K.JAGUARさん、TKマンさん、後藤さん、ケビンマスクさんほか、たくさんの方からリクエストをいただきました。ありがとうございました。

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