第88回 ブロッケンJr.(Ver.2)

オレ流超人批評
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若僧、未熟、弱いと評価されてきたブロッケンJr.。しかし第二シリーズを迎え、彼のその後が描かれる機会を得た今、彼は評価を覆す活躍ができているのか…その再評価をすると共に、知られざる彼の特異なキャラクターに迫る!
出身 西ドイツ
超人強度 90万パワー
必殺技

ベルリンの赤い雨
ハンブルグの黒い霧
ブレーメンサンセット
ソーリンゲンの鈍色刃
ローレライの青碧雪崩

主な戦績 ウォッチマン○
ラーメンマン●
ミスターカーメン○
ザ・ニンジャ○
2000万パワーズ●(モストデンジャラスコンビ)
プリズマン△
クラッシュマン○
サイコマン●
オメガ・グロリアス○(フルメタルジャケッツ)

再批評の理由

 一度批評してから時間が経った超人を、再度考察し直すことをテーマとした“超人批評Ver.2”。今回選ばれた超人はブロッケンJr.です。

 彼を選んだ理由は、過去に自分が書いたこの一言が要因です。

 正義超人のなかでは若僧なんですよ、彼は。だから荒削りなんです。

 マンガの時間軸がキン肉マンを中心に動いてしまっているので、彼はまだ発展途上のままで連載終了を迎えてしまったために、“弱い”というイメージがつくられてしまったのです。

 だから連載終了時からあと5年後の世界があったとすれば、彼は肉体的にも技術的にも精神的にも、全盛期を迎えていたかもしれません。

 このテキストを書いたのが今(2023年)からちょうど20年前(恐ろしい…苦笑)。その後スグル編第二シリーズが始まったことにより、まさにこの“5年後”に近しい環境が現在整いつつあるのです。

 となると、昔に書いた予想がはたして当たっているのか…

ここは彼を再批評するっきゃないでしょ!

ということになるんですね(笑)。

 しかも現状の連載の展開(2023年11月現在)を見るに、彼は現在動きをひと段落させた状態であり、再度アクティブになるにはもう少し時間がかかりそうです。

 つまりキャラが一時停止しているスキをついて、批評ができる状態でもあるのです。これはチャンスです(笑)。

 ではさっそく批評を始めてみましょう。時計の針が進んで、彼は一体どうなったのか。彼は見事変わったのでしょうか?

結論

 いきなりですが、結論から入りたいと思います。私の結論は…

結論:彼は変わっていない

です。

 そうなんですよ、彼は…変わっていません。これを聞いて異論・反論が噴出するかもしれませんが、私はそう感じています。

 ではなぜそう感じているのか。第二シリーズ(『完璧超人始祖編』から『調和の神編』)での彼にフォーカスし、考察をしてみたいと思います。

戦績について

 まずは第二シリーズにおける彼の戦績を見ていきましょう。

vsクラッシュマン(勝利)

 初戦は完璧無量大数軍のクラッシュマンです。第二シリーズの敵軍団の一人として現れた彼は、悪魔超人のミスターカーメンに圧勝。

 この強敵に対し、ブロッケンJr.はヒット&アウェイ戦法で相手をイラつかせ、視線を上に集中させた直後に低空タックルに移行するなど、見事な試合運びを見せます。

 この試合巧者ぶりは、以前の粗削りで感情先行型の彼からはとても考えられないものでした。

 それは過去の試合が経験値として余すことなく彼の血肉となっていること、そしてそれを実践できる実力が伴ったことを証明していたと言えるでしょう。

 とはいえ、従来の“未完の大器”、“善戦超人”という未熟さもまだ残しており、そこからピンチを迎えます。

 しかし周りの応援もあり、彼は見事クラッシュマンを自身の代名詞である『ベルリンの赤い雨』で一刀両断し、その汚名を見事払拭するのです。

©ゆでたまご

 その両断姿は、彼が一正義超人として確実にステップアップを果たしたことを満天下に示していたと思いますね。

vsサイコマン(敗北)

 サイコマン戦の彼は、結果だけを切り取れば、善戦超人であったと言われても仕方ないかもしれません。最終的には完全なるKO姿をさらしてしまったわけですからね。

 しかしながらその闘いぶりで、超人界の頂点である完璧超人始祖・サイコマンをあと一歩まで追いつめたことも事実です。

 そしてそこに至るまでの試合展開を、すべて自身の力と機転で組み立てていった様は、彼の大金星をも十分に期待させるものでもありました。

©ゆでたまご

 ですのでこの敗戦は、彼が未熟であることが原因というよりは、闘い人として十分な能力がある二人の純粋な総合力差による敗戦、という側面の方が強いように感じています。

 つまりそれは、ロビンマスクやラーメンマンがネメシスに対してわずかな実力差で敗戦したのに近しい敗戦だと思うのです。

 そう思える敗戦だということは、彼がすでに“若さ”および“未熟さ”というイメージから脱却しつつあることを意味しているとも言えるでしょう。

vsオメガ・グロリアス戦(勝利)

 オメガ・グロリアス戦において、彼はアタルのパートナーとして並みいる先輩強豪超人の中から選ばれるという栄誉を受けます。

 その様はまるで5万人のオーディションでグランプリを獲得してデビューしたアイドルに近しく、彼のキャリアに大きな箔がついたことは疑いようのない展開でした。

 そして彼はその大きな期待に存分に応えます。

 序盤こそプレッシャーに翻弄されていましたが、アタルの喝をもらってからは、自分ができること、なすべきことをしっかりとやり遂げます。

©ゆでたまご

 そして何よりもアタルが望んでいる働きを以心伝心で瞬時に理解し、それを期待値以上で実行したことは特筆すべき点であり、そこに彼の超人としての大きな成長を感じずにはいられません。

 それは彼がシンデレラボーイに選ばれた際に

選んでもらった以上、それを絶対に後悔させないのがオレの仕事

と発言した責任を、しっかりと果たした試合だったと言えるでしょう。

▲5万人の中から選ばれたシンデレラです(笑)。

 このあたり、前シリーズから強かった彼の“責任感”および“任務遂行に対する執念”が、ここでも大きくクローズアップされる結果となりました。

 以上のように、第二シリーズでの彼はその格闘能力において目覚ましい発展を遂げたといってもよいのではないでしょうか。

 そして以前の彼につきまとっていた

ちょっと危なっかしいんだよな、アイツ…

というネガティブな心象から

ブロッケンならやってくれるかも…!

というポジティブな心象に読者心理を変化させたことは、彼を高く評価できる要因だと思いますね。

精神面について

 戦闘能力においては安定感と信頼感がアップした彼ですが、精神面の向上についてはどうでしょうか。

 上記3試合で彼には様々な精神的成長が見られるのですが、その中でも特筆すべき成長が見られるのは、オメガ・グロリアス戦だと個人的には感じています。この試合において彼は

恨み続ける虚しさを敵に説く

という、とても未熟な若者とは思えない行動をとります。

 彼は父親をラーメンマンに殺されたことで、彼に対して恨みを抱き、それを晴らすことを生きがいにしていました。

 しかしながらそれに固執することは、自身の未来をなくすことと同義であること、そしてそれを捨てることで、その先に大きく広がるステージが存在することを、先のシリーズで彼は身をもって知っていました。

 だからこそ彼は、昔の彼と同様に恨みを原動力として闘うアリステラに対し、不器用ながらも彼なりの熱い想いをぶつけていったのです。

 その姿はまさに正義超人の矜持である“分かり合うために闘う”姿そのものでした。

©ゆでたまご

 さらにはそこから発動されるエクストラパワーは、スグルがパイレートマン戦で発動した“敵のために尽くす力”と近しいものだったとさえ感じます。

 その結果、彼のメッセージはアリステラに届くことになり、それはアリステラが

納得のいく敗北

を受け入れる大きな要因となるのです。

 つまりこの試合に限って言えば、彼の思考や思想は経験不足の未熟な若者から発せられる浅はかなものではなく、その場に存在した4人の誰よりも高次元でレベルの高い、大人な思考だったわけです。

 そして彼はそれを闘いを通じて相手に伝えることを

今のオレに課された最大の仕事

と理解し、任務を遂行したのです。

 そう考えると、彼の精神面、そして思考のレベルは、前シリーズと比較して大幅に成長を遂げたと評価せざるを得ないでしょう。

彼の根本パーソナリティとは

アキラさん、アキラさん

 …はい? 何でしょうか?

あの~、アキラさん、

冒頭で「彼は変わっていない」って…

でも今までの話を聞くと正反対…

 ああ~、はいはい。言っていることが違うってことですね。いや、彼は確実に成長していますよ。

 ただ彼の根本パーソナリティである

一本気な純粋さ

については“まったく変わっていない”と言いたかったんです。

 そう、彼は着実にキャリアを積み重ねて成長し、それこそすでに“正義超人の一角”とみなされるステージに到達しているにも関わらず、いまだに“若僧”を自認しているんです。

 そのため、彼はキャラとしての強さと深みは確実に成長しているのに、我々が彼から受ける表面的印象は“純粋で未熟な若者”のままなのです。

 つまり彼は

自身の成長を認識せず成長を重ねるキャラ

という、かなり特殊な部類に入る味付けをされたキャラを確立しつつあり、それこそが現在の彼をとても魅力的にしている仕掛けだと思うのです。

 このキャラ設定がもたらす印象面における強みについては

  • 永遠に維持できる初々しさ
  • 永遠にくすぐり続ける母性本能(笑)
  • 永遠に感じさせる伸び代
  • 永遠に継続する高い好感度

という点が挙げられ、それこそ

永遠の若さと将来性を手に入れた!

と言い換えても、あながち間違いではないのかもしれません。

▲いろいろな魅力をもったブロッケン。

 特に“永遠にくすぐり続ける母性本能”は、女性読者に対して抜群の効果を発揮していることでしょう(笑)。これによって

もう~、いつまでたってもヤンチャでカワイイんだから…

まだまだ私が面倒見てあげなきゃダメね、このコ♥

という心理状態に陥っている女性ファンは多いかと思われます。

 しかし裏を返せばその状態を維持させ、彼女らに推し活を卒業させるいとますら与えない彼の戦略は見事であると言わざるを得ません。

 その様はまるでホストが女性をトリコにし、彼を指名する状態を維持し続けているかのようでもあります(笑)。

 そして彼はそれを無意識下で行っているという、恐るべきキャラだとも言えるのです(苦笑)。

 また、このキャラ設定は

天狗になりづらい

という利点もあります。

 技術や経験値の向上で自信がつくと、そこに慣れと驕りが生じて大きな失策を犯すことは、日常生活においてもよくあるものです。車の運転でも

慣れた頃が一番事故りやすい

ということは往々にしてありますよね。

 しかしながら、彼は自分が成長していることに気づいていない、常に未熟者、挑戦者のマインドなので、そのような状態になりづらいんですよ。

オレ、まだまだ運転が下手だなあ~

と言いながらも、実はブレーキングや車庫入れが超上手い、みたいな(笑)。

 つまり彼は実力がついてもなお、驕りから生じる隙のない、ひたすら前を向く闘いができるという稀有なキャラクターでもあるんですね。

 そしてこの“常に挑戦者”たる姿勢というものは、その謙虚な姿勢が見えるからか、対外的な印象がすこぶるいいんですよ。

 それは彼の好感度を押し上げ続けることにもつながり、人気キャラとしてのしっかりとした土台を築き上げたとも言えるでしょう。

 そして、その高い好感度をもたらす要因は純粋な前向きさと清々しさであり、結局は彼の根幹パーソナリティである

一本気な純粋さ

に回帰するんですね。

 つまり彼はこの根幹パーソナリティをあえて変えないことにより、

  • 純粋さ
  • 一本気さ
  • 謙虚さ

をサイクルさせて好感度を上げつつ、その裏でしっかりと格闘経験や実績についてもキャリアップさせていくというキャラスタイルを確立したわけです。

ブロッケンJr.の大発明

 さらに彼は第二シーズンにおいて、彼の強みである“一本気な純粋さ”を一発で表現する大発明をするんですよ。

 それが感極まった彼の魂からの喜びの表現である

チキショウ!

です。この発明の破壊力たるやすさまじく、彼はたった五文字で自身の魅力を最大限にアピールすることに成功します。

 というのも、この「チキショウ!」が出ることによって読者は

ああ、ブロッケンは(いい意味で)変わっていない!

と、その一本気な純粋さを再確認することができるようになりました。

 そして彼はそのメッセージを定期的に発することで、自分が変に老成されていないことを満天下に示すとともに、“永遠の若さと将来性”というフレッシュな個性を維持することが可能となったのです。

 また、このシンプルでわかりやすい表現技法は、友情を主とした物語づくりにおける演出技法として、とても利用しやすいという側面も持っていました。

 彼がこの伝家の宝刀を抜いたシーンはこれまで

  1. 属性の違うザ・ニンジャの応援に駆けつけたいという要望を、仲間の正義超人が汲んでくれた時
  2. いつまでも恨みに固執していては未来がないことを、恨みに支配されたアリステラが理解してくれた時

と2回ほどあるのですが、どちらも彼のほとばしるような純粋さや心の熱さが強調されると同時に、彼を中心とした他者との固い心のつながりが可視化された素晴らしい演出となっています。

 それはまさに

  • 自身の好感度アップ
  • 作品の感動演出をアップ

という、自分と作品の両方をプラス方向に向かわせるwin-winの仕組みとなっており、その発明の恐るべき威力を証明しているのです。

▲数ある発明の中から大賞を受賞(笑)。

彼の最大の個性とは

 以上のように、彼は

変わらずして変わる

という、まるで曲芸の様な手法で自身のキャラに深みを与えることに成功しています。そしてそれは彼をとても魅力ある超人に仕立て上げているのです。

 しかしですね…私はブロッケンJr.という超人の最大の個性は、実はその先にあると考えているんですよ。そしてその最大の個性とは…

オールレンジ・ソシアビリティ

であると断言できます。

 …ちょっとガンダムっぽさを出したくてカッコつけて書きましたが(笑)、要は

アイツ、誰とでもうまくつきあえるよな

という個性であり、異常に社交性(ソシアビリティ)が高く、かつその対象が全領域(オールレンジ)に及ぶキャラクターである、ということです。

 というのも、スグル以外で彼ほど年齢や属性を超えて、相手の懐に簡単に踏み込んでいけるキャラは、他にいないのではないでしょうか。

 それは彼を取り巻く相関図を作れば一目瞭然です。

▲オールレンジ・ソシアビリティな相関図  ©ゆでたまご

 どうですか。ここまで数多くのキャラクターと、それぞれにエピソード関係があるキャラクターって、実は稀有であることがわかると思うんですよ。

 おそらくですが、彼はオメガの民とも今後急速に親密になるでしょう。

 そして彼は相関図に出ているキャラクターと、それぞれ二人きりになるシーンがあったと仮定した時に、違和感なく会話をしている姿が容易に想像できます。

 しかもけっこうなタメ口というか、べらんめえ口調で(苦笑)。でもこの想像が容易にできるって、実はすごいことだと思いませんか、皆さん?

 仮にこの相関図の中心にロビンを入れたら、テリーを入れたらと想像すると、絶対に会話が弾まなそうなツーショットが生まれるんですよ(笑)。

お、ロビン、ロビンじゃねえか

おお、ウルフか。久しぶりだな。

…足の方は大丈夫か?

ま、まあな。

ボチボチだ

そ、そうか。

それはよかった

ああ、ありがとう

………

………

…終了、みたいな(苦笑)。

 そう考えると、彼は主人公であるスグルが保持する特徴的なパーソナリティである

人たらし

という特性を保持しているようにも感じます。

 そしてその点においては、彼は主人公と遜色のない能力を持ったキャラであり、それは彼にとって大きなアドバンテージをもたらしていると思うんですよ。

 とはいえ同じ人たらし特性でも、この二人には

  • スグル…相手を自分の懐に入れてしまうタイプ
  • ブロッケンJr.…相手が懐に入れたくなるタイプ(笑)

という点で大きな違いがあります。

 それをホームパーティーで例えるならば、スグルはみんなを自分の家にどんどん招待し、しかも招かれた客がその居心地よさにハマって居ついてしまうイメージです。

 対するブロッケンJr.は、みんなが彼をパーティーに招待したがり、かついろいろともてなしたくなってしまうイメージでしょうか(笑)。

 そう、彼はなぜだかホスト側が張りきりたくなってしまう傾向が強いんですよ。

▲みんなから手招きされるブロッケンJr.

 そしてその特性は、年上超人に対してより顕著に表れていると言え、だからこそ彼はキン肉アタル、ラーメンマンと、彼を親身になって指導してくれるキャラクターが多いのだと思われます。

 また、密かにバッファローマンのブロッケンJr.好きも特筆物で、何かにつけて彼を気にかけているエピソードがチラホラ散見されます。

 その姿はまさに“危なっかしい若僧を見守りたい”という構図そのものだと言え、それはすなわち前述した

永遠にくすぐり続ける母性本能

によって、彼にほだされた状態だと言い換えることができるくらいです。

 つまりバッファローマンは

もう~、いつまでたってもヤンチャでカワイイんだから…

まだ私が面倒見てあげなきゃダメね、このコ♥

という女性視点を濃厚に持った状態で彼と接しており、その結果

バッファローマン勝手に保護者説

という仮説すら立ってしまうのではないかと、個人的には考えております(笑)。

▲あの子…やんちゃだわ…!!

 この状態を見るに、どうやら彼もまたブロッケン推しの女性同様、推し活を卒業させるいとまを与えない彼の戦略に見事にハマっていると言えるでしょう(苦笑)。

 それ以外にもキン肉マンを粗雑に扱える関係性(笑)、ウルフマンとのタッグの絆、ザ・ニンジャとの属性を超えた相互肯定など、彼を取り巻く人間関係はとても範囲が広くて濃密です。

 このように、彼の持つ“オールレンジ・ソシアビリティ”という個性は、彼を作品における主力キャラにせざるを得ないという力が働きやすい側面がとても強い個性だと言えるでしょう。

 そしてそれは彼が作中でキャラ地盤を構築するための、とても強力で強烈な個性であると思いますね。

おわりに

 以上、第二シリーズのブロッケンJr.についての考察でした。現在の彼に

 正義超人のなかでは若僧なんですよ、彼は。だから荒削りなんです。

 マンガの時間軸がキン肉マンを中心に動いてしまっているので、彼はまだ発展途上のままで連載終了を迎えてしまったために、“弱い”というイメージがつくられてしまったのです。

 だから連載終了時からあと5年後の世界があったとすれば、彼は肉体的にも技術的にも精神的にも、全盛期を迎えていたかもしれません。

という、20年前に私が書いた予想が当てはまるかどうかと問われれば、

まだまだ途中過程ですよ…

と答えざるを得ないでしょう。

 そして彼が“自身の成長を認識せず成長を重ねるキャラ”であることを思うに、例え全盛期が訪れたとしても、彼がそのように認識しないので、それをそうだと判断できないのではないか、とも感じています。

 とはいえ彼が第二シリーズにおいて、数いる超人の中では突出した活躍をしているキャラであることは疑いようがないでしょう。

 それこそスグルシリーズが復活したことにより、悪魔将軍やキン肉マンビッグボディなどと並んで、一番の恩恵を受けたキャラの一人なのかもしれません。

 そして彼の一本気な純粋さと主役に迫る人たらし特性は、今後も彼のキャラクターを魅力的なものにし続けるのだと思います。

 皆さんはどう感じられましたでしょうか。ではまた。

今回はSHUNPEIさん、ヘムさん、ときやまさん、ラップさん、デスティーノさんほか、たくさんの方からリクエストをいただきました。ありがとうございました。

【リクエストはこちらから】

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