その弱さは折り紙つき! しかし人気は上々。その秘密にせまる!

出身 | 西ドイツ |
超人強度 | 90万パワー |
必殺技 | ベルリンの赤い雨 ブレーメンサンセット ブレーンクロー |
主な戦績 | ウォッチマン○ ラーメンマン● ミスターカーメン○ ザ・ニンジャ○ 乱入コンビ● プリズマン△ |
ブロッケンJr.は弱い。いや、ホントに弱い。戦績をみてみると、それなりに勝率がよさそうにみえるが、どれもこれもあやうい勝ち方です。
まずウォッチマン。この超人は噛ませキャラなので、この一戦は評価に値しません。ラーメンマン戦では、格の違いをみせつけられ、カーメン戦は99%負けていたのを、ラーメンマンに助けてもらったごっつぁん勝利。ニンジャ戦は及第点としても、タッグリーグであっさり乱入コンビにやられてしまう体たらく。シリーズ最終戦のプリズマン戦は評価できるが、勝てはしませんでした。
だが、人気はあるんだよねー、彼は。実はオレも好きなんです。たしか連載中の人気投票で5位になったとき、そのコメントで

実はオレが女性ファンが一番多いって知ってた?
みたいなことを言っています。ルックス的には確かにイケてるかもしれません。なぜ目が黒いのかとか、帽子をとるとハゲにみえるとか、突っ込みどころは満載ですが、まあハンサムキャラといえましょう。しかしそれだけではここまで人気を得ることはできなかったでしょう。
オレはブロッケンJr.の人気の秘密を、こう分析しています。
①成長過程の初々しさ・若さをもつ、進行形超人
ブロッケンJr.はとにかく未完成なんです。連載当時の正確な年齢は判然としませんが、正義超人軍団の中でも、ジェロニモの次くらいに若いという設定だったのではないでしょうか。つまり
ロビン>ラーメンマン>キン肉マン=テリーマン>ウォーズマン>ブロッケンJr>ジェロニモ
といったカンジです。正義超人のなかでは若僧なんですよ、彼は。だから荒削りなんです。マンガの時間軸がキン肉マンを中心に動いてしまっているので、彼はまだ発展途上のままで連載終了を迎えてしまったために、「弱い」というイメージがつくられてしまったのです。だから連載終了時からあと5年後の世界があったとすれば、彼は肉体的にも技術的にも精神的にも、全盛期を迎えていたかもしれません。そう、ロビンのような、安定した強さをアピールしていたかもしれないのです(マッスルリターンズはこの際考えないでください)。
だから我々読者は、ブロッケンJr.的には「まだオレが若かった頃…」みたいな彼しかみてないんですよ。しかし彼の未熟で荒削りで、危なっかしい戦いぶりは、「この戦いを経験して、ブロッケンJr.はより強くなっていくのだ」という期待感を、無意識のうちに我々に植え付けていたのかもしれません。つまり将来への期待感が彼の人気を押し上げていた、ともいえます。
そうかんがえるとキン肉マンソルジャー(アタル)が言っていた、

正義超人の中でも完成されていない未知の実力者
という、ブロッケンJr.への評価は、まったく言いえて妙、ということになります。実際ブロッケンJr.の最終戦であるプリズマン戦は、勝てなかったにしても、彼がさらに大きく成長をしていることがよくみてとれる、実に男気あふれた試合になっています。その後活躍の場があれば、もっともっと強いブロッケンJr.が見られたことでしょう。今となってはそれがとても惜しまれます。
②母性愛を感じさせる、絶妙な弱さ
女性ファンが多い理由は、そのルックスだけではなく、その弱さや脆さが、母性愛を働かせるからじゃないでしょうか。まあいくら弱けりゃいいといっても、レオパルドンのような弱さでは困ります。ルックスと弱さの相乗効果がなければだめなのでしょう。
- イケメン(まず外見から)
- ちょっと弱い(私が見守ってあげないとダメかしら?)
- 若さと成長(私が彼を育ててあげるわ!)
こんなカンジでしょうか? ある種青田買いですね。
Ⅱ世ではジェイドの師匠として、なかなかシブイキャラで登場しています。これをみても、ゆでたまごの彼に対する扱いがわるくないことを証明しています。しかし…弟子のジェイドが、師匠とまったく同じ路線なんだよなあ…ガンバレ、ジェイド!…ってブロッケンJr.の話だろ!
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