オメガの星の悲劇を繰り返させまいとパピヨンマンを急襲するマリキータマンだったが、返り討ちにされてしまう。するとマリポーサは満身創痍のケンダマンを離脱させ、パピヨンマンと対峙した。
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おいっちにぃさんしっ
周りを気にすることなく、自分たちに都合の良い行動を淡々と行おうとする刻の神軍。そしてこのバールベックの地を任されたパピヨンマンは、それを許さないマリポジャパンに対して
邪魔だから去れと言っているんだ
あまりうるさいとこの場で駆除するぞ、旧式ごときが!
と一喝。
これはパピヨンマンからの最後通牒でしょうね。あ、彼の場合は“最後通蝶”かな(笑)?……さ、どんどん行こうか(苦笑)。
いや~正直言うとですね、せっかく相手がそう言ってくれているのだから、マリキータマンの治療のためにも、マリポジャパンは一度退いて態勢を立て直してもいいんじゃないかな、なんて思っちゃう自分もいるんですよ。
そう願ってしまう一番の理由は、やはり対戦に名乗り出たマリポ監督の身を案じているからです。彼がここまで色気あふれる魅力的なキャラに成長してしまった以上、彼の惨めな姿を見たくないし、それに耐えられないというか(苦笑)。
もちろんここで勝利して、彼の株がさらに騰がるチャンスでもあるのですが、相手が相手だけに…私のエマージェンシーコールが、ここでの激突に待ったをかけるんですよ。
ですので、パピヨンマンの通牒に対して
わかった。
こちらも怪我人がいるのでここは退こう
ただすぐにお前の野望は阻止してやるから、それまでの短い時間をせいぜい楽しんでおくんだな
なんて言ってさ、ザ・マンと一度会議を…という少ない可能性を期待してページをめくったら
駆除結構(おいっちにぃ)
やれるものならやってみろ(さんしっ)
パピヨンマン、お前の相手は…この私だ(ビシィ!)
ゲェェェェェ!
アップ開始してやる気満々!!
なマリポ監督がそこにはいました(苦笑)。ダメだこりゃ、もう止まらん。でも決めポーズ、カッコよすぎっす。
そんなマリポ監督の覚悟を感じたゼブラは、手負いのマリキータマンをそっとリング下におろします…こんなちょっとしたアクションがたまらなくいいんですよね。
大事な相棒をきちんと守るというか、ケアしようとする意識の表れって感じがするんですよね。ホレてやがるな、ゼブラ(笑)。
そしてマリポジャパンの意思表示をみたパピヨンマンは
リラリラリラ
どうあっても退くつもりはなさそうだな
と、マリポーサとにらみ合いです。
ザ・ワンのアジト
そんな開戦待ったなしの状態で、場面は久々のザ・ワン軍をクローズアップ。大きな翼を羽ばたかせるあのシルエットは…その耐久性で実は最強説も囁かれる(笑)ラプちゃん! 久々の
クエ~
いただきました(笑)!
ラプラスが向かったのは、天空の城を思わせる浮遊島。それについてザ・ワンが以下のように説明をしました。
ここは天界でもなければ地上でもない、忘れられた天空の島…
もとは天界の浮遊島の一つであったが、太古のある事件でこの島だけ天界の領域から外に出た
以降は天界に戻ることもできず、空中にさまよい続けているため、誰にも探知されない
そのため超神となった我らのアジトとなった
ということらしいです。
なるほど…超神にもアジトがあったんですね。“太古のある事件”というのがすげぇ気になるんですが…何なんだろう。既出の事件で関係性があったりするのかな?
ただあまりにもさらっとザ・ワンが言うものだから、スルーしてしまいそうでしたよ(苦笑)。この辺の何気ない一言も、何かの伏線となるのかな?
そしてこの天空の島は、言うなればザ・ワンにとっての超人墓場のような場所なんでしょうね。ここで12超神が集まって、いろいろと打合せとかしたのかな…?
ほら、超神って“下天”のイメージが強いから、天界からギューンと一気に地上に舞い降りた印象が強いじゃないですか。でも実際にはこのような中継基地があったわけで。ちょっとびっくりです。
だた『完璧超人始祖編』においても、始祖が円卓に一同に介して会議をするシーンがあったように、ここでGTN12(←久々にこの表現した…)の面々が喧々諤々の会議をしている回想シーンとか、機会があったら描写してほしいなあ。
というのも、ああいった回想シーンで、始祖のさまざまなキャラクターも深堀りされたじゃないですか。それこそサイコマンがガンマンに発した
はいそこうるさい
みたいな伝説が生まれたりして(笑)。それと同様の手段でGTN12をもうひとまわり深掘りしてみても、絶対におもしろいと思うんですよね。
そんな楽しみが膨らむアジトの内部は、まだ描写されていないのでどんなお部屋があるのかはわかりませんが、その外形だけでロビンは
今後の作戦を練るにはもってこいの場所だ
と、はやくも好感触のようです。それこそ彼は軍師もしくは参謀として迎えられた印象が強いだけに
いい作戦はいい部屋から生まれる
なんて、染みついた英国上流気質が少し顔をのぞかせてしまったのかもしれません(笑)。『渡辺篤史の建もの探訪』が取材に訪れた際には
ここが自慢の作戦立案室です
なんて、ホクホク顔で案内しちゃったりして(笑)。あ、私、この番組好きなんですよ。その魅力を知りたい方は、よろしければどうそ↓(笑)。
加害の美学
しかしザ・ワンが言うには、すでに刻の神軍が動き出してしまっているため、じっくりと戦略を練っている時間はさほどないとのこと。そこでプリンスが
出方の目星はついているのか?
とより詳しい情報を聞き出すと、ザ・ワンは
特に力のある数名が地球崩壊のための拠点づくりをはじめている
と、まさに我らがついさっきまで見ていた状況をメンバーに共有。それを聞いて
地球を崩壊させようだなんて許せん!
と激昂する軍師と
カカカ、同感だな。
支配しようとするのならまだ愛嬌がある
ただ潰すのは悪魔でもやらぬ外法中の外法。
そんな連中は逆に潰してやるさ!
という、悪魔の論理でも受け入れがたいと主張するプリンス。
…やはりプリンスの主張が回りくどくてたまりませんな(苦笑)。
あいつら許せん!
という結論は二人とも同じなのに、ロビンは直情型というか、純粋な正義感からの順目な
あいつら許せん!
であるのに対して、アシュラマンのそれは、“加害の美学”の違いからの
あいつら許せん!
なんですよ…って、自分で書いといてすげえ言葉だな、“加害の美学”(笑)。
この美学を不良学生のカツアゲに例えるならばこんな感じでしょうか。
アシュラ、2組のカースト低め連中から巻き上げてきたぜ
そうか。いくらだ
3000円しかないっていうから、1000円にしといてやった
それでいい。
すべて巻き上げると次に続かないからな。少し余裕を残してやれ…
しかもそいつら、生活指導の鬼塚から理不尽な目にあったらしいぜ
鬼塚か…気に食わんな。
よし、カツアゲ代として今度オレ達がシメてやるからと、2組のやつに伝えておけ…
さすがアシュラ、そうこなくては。
あとひと月前に転校してきた5組のファナティックというやつだが…
ヤツがどうかしたのか?
2組の連中がいうには、ヤツもカツアゲをするらしい
転校早々、元気がいいじゃねえか
ただヤツは根こそぎらしい。
ATMから全額引き落として渡すまで殴ったそうだ
…愛嬌がねえな…
そんなやり方は外法中の外法! ぶっ潰してやるか!
こんな感じでしょうか(苦笑)。一見はぐれ悪魔生徒が男気あるように見えますが、カースト低めの生徒からしたらどちらも御免です(笑)。
ただそれくらい、プリンスにとって刻の神軍は“加害の美学”から逸脱しているのでしょう。そしてこの“妙な道筋”からの“結果的に強力な味方となる展開”はいかにもプリンスらしく、そしてなぜだか読んでいるこちらも
いいぞ、プリンス!
ようゆうた!!
と、うっかり拍手喝采しそうになってしまうから不思議です(苦笑)。でも…今回は拍手喝采しちゃおうっと。カースト低めの生徒には悪いけど…(笑)。
バッファローマンファースト
そんな意気軒昂なプリンスをみて、ザ・ワンは
そこでアシュラマンとロビンマスクにまずやってもらいたいことがある。
それは…時間を稼ぐこと
と、軍団初ミッションを指示します。その理由は
バッファローマンを今以上に強化するため
でした。そうだよね、それしかないよね。そういう約束だったもんね。
これを聞いたアシュラマンの反応が…やはりいちいち面白いです。
ハァ? コイツのために?
コイツはコイツでそこそこ仕上がっているぞ?
そんなヤツを今以上に強くするだと?
いや~、素晴らしいリアクションです。そこそこ仕上がってるて…(笑)。
このリアクションでわかるのが、プリンスはバッファローマンの実力を高く評価しているけれども、自分と比較して圧倒的に格下だと考えている、ということですね。このあたりのナチュラルなプライドの高さが彼らしくてたまらんです。
そしてバッファローマンは約束を守ってもらえてよかったですね~。アジトに着いてすぐですからね。ザ・ワンにとっての最優先事項だということが如実に見て取れます。
しかもロビンとアシュラマンという、そうそうたる面々が、彼のために時間稼ぎを指示されるという。これって平たく言えば、ザ・ワンが
ロビンとアシュラはバッファローマンが集中できるための雑用
と言ったに近しいです(苦笑)。もう完全なる
バッファローマンファースト
のチーム作りですよね、これ。それこそドジャースに移籍した大谷翔平なみの扱いです。
でもそんなファースト扱いを受けたバッファローマン本人が、逆に戸惑ってしまったのか無口になるという(笑)。大丈夫かな? ちょっと気圧されているというか、元気がないぞ、バッファローマン!
しかもロビン&アシュラが時間を稼ぐにしても、その時間は短時間。そこで結果を出さねばなりません。しかしザ・ワンは
方法はある。
私ならできる
と自信満々です。ここまでいわれちゃうと、ザ・ワンの特訓方法にも俄然興味がわいてくるってものです。
テーマは当然“時短トレーニング”となるはずです。最小の時間で最大の効果を得なければならない、魔法のトレーニング法。現代のトレーニング・メソッドを利用した特訓なのか、それともマンガ的な設定を交えたものなのか。
前者であるならば、加圧トレーニングのすごい版とかかな? 後者の場合は『ドラゴンボール』の“超神水”的なアイテムがあるのか、はたまた『ハンターハンター』の“制約と誓約”的な設定なのか。
いずれにせよ、バッファローマンがかなり厳しい負荷を課されるのは間違いがないと思われます。ファーストだけど、恐ろしや…(苦笑)。
そしてそんなザ・ワンが打ち出したバッファローマンファースト戦略について
お前の頭の中にあるこの闘いの勝算を聞かせてほしい
と、プリンスがリクエストします。それについては
よかろう…
とザ・ワンが口にしかけたところでアジトのシーンはカットです。う~ん、いけず(笑)。でも久々に他チームの情勢を見ることができて楽しかったですね。
こうなると当然ザ・マン陣営のその後もぜひ見たいです。
華麗蝶対決ゴング
そして場面はまたもやバールベックの特設リングに。
リラリラリラ。
そこまで死に急ぎたいのなら相手をしてやろう
ただし我ら五大刻とは実力が違いすぎる。
それを身をもって知りたくばかかってくるがよい
とリングに舞い降り、強烈な脅しをかけてくるパピヨンマン。こええなあ。
しかし我らがマリポ監督はそんな脅しにひるむことなく
何がなんでもお前たちを止めねばならぬのだ
と、勇壮な使命感を漂わせ、ファイティングポーズをとり続けます。カッコいいなあ。
そして前試合同様、立会人とレフェリーはヘリ内のギアラとレッドシューズマン。ギアラがゴングを打ち鳴らすと同時に両者がリング中央へ駆け寄り次回に続く、です。
あ~、ついに始まってしまった華麗蝶対決。こうなったらもう、ぜひともマリポ監督にこの試合を制してもらうしかないですね。
マリポ監督のさらなる強さ、高潔さ、そして色気(笑)を期待したいところです。がんばれ、監督!
その他気になった点
その他気になった点は
- 柔軟体操だけで色気を垂れ流す男・キン肉マンマリポーサ(笑)。
- マリポ監督の構えはサウスポースタイル。
- 久々に見るラプちゃんが愛おしくて仕方ない件について(笑)。
- 「フェ~ッ」と鳴くラプラス。かわいい。
- 天空の島の建物の維持管理や庭の整備は誰がやってるんだろう?
- あらためてわかるザ・ワンのデカさ加減。
- 一言もしゃべらないバッファローマン。
- ロビンマスクとアシュラマンのツーショットって新鮮だよな。
- タンカで人間に運ばれるエル・ドミノス。ワンチャン生きているのかな?
- パピヨンマン、ちょっと面長になった?
こんなところです。次回、華麗蝶対決を刮目して見たいと思います。
そんな中、超人批評が更新されております。ピックアップされたのはなんと、主人公の父親であるキン肉真弓! 巷にはびこる彼の“悪い評価”について考察しています。ご興味ございましたらぜひどうぞ↓。
とうとう今年放送される新作アニメについての、演出における雑感も書いてみました。原作忠実路線と昭和ギャグ路線、どちらがよいのか論争となっております。
まあリリースされたティザーPVを見る限り、なんとなく方向性は見えたんですけどね。
そんな新作アニメ、昨年暮れには声優陣も一部発表されましたね。宮野真守さんのスグル、違和感なかったなあ! 神谷明さんのキン肉真弓とカメハメも激熱です。よろしければどうぞ↓。
さらに…! 最新刊『キン肉マン83巻』が絶賛発売中です! バベルの塔編の完結巻といってよいでしょう。まだ手に入れてない方はぜひ。 ではまた。
コメント
感想&考察、今回も面白く読ませていただきました。
恐らく、刻の神から圧倒的な能力を付与されておるだろうパピヨンマン。
マリポ監督もマリキータマン瞬殺から、格段の実力差がある事は確信してしまってるんですよね。
非常に厳しい状況ですが、何とか勝って欲しいです。
そしてザ・ワン陣営も作戦タイム。
以前、アキラさんが言われた通り、各勢力が凌ぎを削る三国志的シミュレーション展開になってきましたね。
単に強い超人が闇雲に戦って勝てば良しというわけでなく、互いに戦略を立てて、機先を制したり、妨害しあうという。
そういう意味では、高性能軍師ロビンを初手から手に入れられたザ・ワンは幸運でしたねw
方面軍の監督として超有能な働きを見せてきたマリポーサでしたが、圧倒的武力差のある武将と一騎打ちになってしまったというか。
ここで散るには惜しすぎる人材なので、何とか生還だけはして欲しいです。
奥多摩さん、こんにちは。
マリポ監督、負けフラグばかり乱立しているんですが、そこをくぐり抜けてほしいですね。
キン肉マンで三国志的な軍団抗争が見られたとしたら、ゆで先生にとっても新しい試みだし、とても楽しみですよね。
>“太古のある事件”というのがすげぇ気になるんですが…
気になりますよね
今シリーズの展開の伏線か、すでに次シリーズの構想があるのか…
バッファローマンの強化、どのような形になるんでしょうね
短時間でできて、少なくともザ・ワンは刻の神軍への切り札と考えている…
くっ、読めない!
前回のコメントでも書きましたけど今回の蝶対決
パピヨンマンが勝つと思うんですよね
いくら何でも五大刻の営業所が本格稼働する前に潰れるとは思えませんし
となるとマリポ監督の株を下げずに負けさせねばならない
しかもパピヨンマンの見せた強さのイメージを損なわずに
なんとも扱いの難しい試合になりそう
uzukiさん、こんにちは。
太古のある事件、気になりますよね~(笑)。実はゆで先生、「まだ何も考えてない」だったりして(笑)。
バッファローマンファーストの展開もどうなるのか楽しみです。確実に切り札キャラに成長させようとしていますよね。
蝶対決は本当に難しいです。私も最悪でもマリポ監督が生きながらえてくれさえすれば、と願っております。
私も今回一番気になったのはラプちゃんですね。すごく重そうで、気の毒に見えるけど、あれだけの巨漢超人たちを乗せてまだ飛べるか!と。なんか『ダイの大冒険』クロコダイン他を大勢乗せて飛んでいたガルーダみたい……
たけさん、こんにちは。
ラプちゃんは本当に重そうで大変でした。やっと積み荷(笑)を下せましたね。
おそらくですが、ラプちゃんのモデルはガルーダだと思います。