『キン肉星王位争奪サバイバルマッチ』のオープニングを飾った鳥超人。おフランス出身の気位高きオシャレ兵隊超人は、今日も闘いながら就職活動!
出身 | フランス |
超人強度 | 5100万パワー |
必殺技 | スパイラル・ブレット ウイングカッター |
主な戦績 |
キン肉マン● |
合体超人のジレンマ
彼は『キン肉星王位争奪編』において、マリポーサチームの先鋒として初登場しました。
団体対抗戦初戦だったということもあり、その後長きにわたって繰り広げられる激闘の、最初の火蓋(攻撃)を切ったのが、実は彼だったわけです。
そういう意味では、なかなか記念碑的な実績を持つ超人です。
そんなホークマンは、二人の応募超人を合体させた超人のようです。
- ザ・ホークマン(福岡県・H氏)
- コンドルマスク(福岡県・T氏)
という応募超人があり、どちらも頭に鳥を載せている、というコンセプトまで一緒でした。
そして首から上と膝から下をホークマン、胴体から膝までをコンドルマスクのデザインを起用し、“ザ・ホークマン”となっているようなんですね。
このような合体超人は、『キン肉マン』においては珍しくありません。有名どころではネプチューンマンですね。
ただこのような超人を見るにつけ思うのですが、超人を送ったちびっ子たちは、微妙な気分になったりしちゃうのかな、と。
やった! オレの超人が採用され…あれ? なんか…混ざってるな
こんな感じで、なんかこう、素直に喜べない、みたいな(笑)。大手を振って
あの超人、オレが考えたんだぜ!!
と言いづらいジレンマがあるというか。それこそ発案者同士で
あれはオレが考えた超人だ!
い~や、オレだ!!
なんていざこざが起きなければいいんですけど(苦笑)。
最近はTwitter上で、#あれ実は私なんです というハッシュタグがついた
あの超人を考えたのは、実は私なんです
なんて書き込みが手軽に可能なので、上記のようなバッティングがあったら嫌だなあ、なんて(笑)。
できれば予期せぬ合作となった当人同士の、和やかな座談会なんて開かれたら嬉しいですよね。H氏とT氏、Twitter上でやってくれないかな? 奇しくも福岡県同士だし(笑)。
パリコレ超人?
そんな合体超人のフォルムは頭に鷹を載せた姿が特徴的であり、背中に格納式の翼、そして足先に鉤爪を備えています。
頭に何かを載せている、という点においては、彼はカレクックと同じ部類の超人ということになるでしょうか。
一緒にすんなや!
とキレられそうですけどね(苦笑)。
顔立ちはイケメンの部類に入るかと思います。ただちょっと女性っぽいというか、おネェな匂いもほのかに漂いますね(笑)。
出身がおフランスというバイアスもあるのかな?…って、ちょっと問題発言をした気がするけど、まあいいや(笑)。
また、どちらかというと細身でスマートな体型をしており、コスチュームもなかなかにスタイリッシュです。
ですので、それこそパリコレでランウェイしてしまいそうな雰囲気を醸し出していますね…あれ? これもおフランスバイアスかかってるかな? そこまでじゃないか(笑)。
ただやはりランウェイをするくらいだから(してないだろ)、線が細い感じは否めませんね。ほら、パリコレモデルで耐久力強そうな人っていないじゃないですか(笑)…あれ? これも失言かな?
そしてファッショナブルな装飾に凝った分、同時に壊れやすさも感じさせますね。つまり超人としてのタフさは、残念ながら感じられない印象があるということです。
ツルピカ落胆超人?
あと個人的に衝撃だったのが、彼は実はスキンヘッドだった、という事実です。頭に載せた相棒のヘル・バードが離脱すると、彼はツルピカ君なんですね。
それまでそれなりにオシャレ系な超人だと思っていたので、これには
おいおいおい、やっちまったな
と思った記憶がありますね(苦笑)。と同時に
これで彼もバッファローマン、ブロッケンJr.の仲間入りか
とも感じました。皆さん、私が何を言っているかおわかりですよね?
頭のアフロは実はヅラです。テヘッ
帽子の下は、坊主に見えるアンダーウェアを装着しています。テヘッ
そうです。ホークマンは『キン肉マン』という作品ではありがちな、頭部パーツが欠けることでフォルムバランスを大きく崩し、
その姿、見たくなかった…
という落胆を読者に与えてしまう超人カテゴリーに、まんまと所属してしまったのです(笑)。
これには正直な話、
ゆで先生…パーツが取れたあとのリカバリー、もう少し何とかならないですかね…
と、心の中で何度もリクエストしましたね…まあお忙しかったでしょうから、リファインする暇もなかったんでしょうけど(苦笑)。
ただ今見返すと、ホークマンに関してはこのスキンヘッドもありかな、なんて思います。ほら、モデルさんでいるじゃないですか、スキンヘッドの方。
ホークマンは顔立ちやスタイルがおフランスなので、スキンヘッドも意外と似合うんですよね。
ただ容姿が女性的なので、ちょっと尼さん感がブレンドされているとも感じています(笑)。
気位高きナルシスト超人
その性格はおフランス出身らしく、ナルシストでプライドが高いと言えるでしょう…あ、またフランス関係者の方に怒られるかも(苦笑)。
あのあれですよ? 私のフランス偏見は、赤塚不二夫先生と秋本治先生のせいですからね。私は悪くないんですよ。そこをご理解いただけると(笑)。
ただ実際に彼は言動が高慢チキです。スグル戦の直前には
祝賀会用のシャンパンを用意しておいてください
と、自身が仕える主君にシャンパンの買い出しを要求するという、なかなかに不遜な発言をしています。
これをサラリーマンの世界で例えるならば、
社長、これから契約を決めてきますので、ビールの用意をお願いします
と営業マンが言っているようなものです。いや~、なかなかに神をも恐れぬ仕業ですね(笑)。
これを受けてマリポーサがリカーショップに走ったりしやしないかと、見ているこちらがヒヤヒヤするくらいです。
また、スグルのアバランシュホールドを食らったときには
よくもわたしの美しい肉体を傷つけよったなーっ!!
と激昂しています。
この言動からも、彼がナルシストで気位が高いことが見てとれます。加えて潔癖症で神経質なんだろうな~、という予想もつきますね。
ただそんなキレイ好きそうな彼が、頭に載せたヘル・バードがもよおす糞尿によく耐えられたな、という疑問も生じます(笑)。
いや、絶対許せないでしょ。それこそ
よくもわたしの美しい肉体を汚しよったなーっ!!
ですよね?
でもひょっとしたら、ヘル・バードだけは相棒として特別にそれが許されていたのかもしれません。
ですので、頭頂部に堆積した糞をふき取りやすいように、あえてホークマンはスキンヘッドにしていたのかもしれませんね。
そう考えると、あのスキンヘッドはホークマンとヘル・バードとの、密接な関係性の証だったんですね(笑)。
ファイトスタイル
ファイトスタイルは鳥超人らしく、跳躍や飛行を取り入れたフライング系の攻撃が目立ちます。それぞれ見てみましょう。
ネイル・クラッシュ
まず一つ目は、鳥超人らしく空中からの鋭いミサイルキックである『ネイル・クラッシュ』です。
その高さに加えて鷹のどう猛さも組み込まれたキックは、鋭利な足爪を利用した危険なミサイルキックとなっており、相手を深く切り裂くことが可能です。
ただその技を繰り出すのに、せっかく履いていたリングシューズをバリバリと破く様を見て
だったらはじめから履かないでリングに上がればいいのに…?
と思ったのは内緒です(笑)。いやいや、あれですよ、ほら。奇襲の効果がより増すんですよ、たぶん(笑)。
スパイラル・ブレット
代表的なフェイバリットは、自身の翼に身体をくるみ、体全体を鋭利な弾丸と化して回転しながら相手を突き刺す『スパイラル・ブレット』です。
系統的には『スクリュー・ドライバー』や『地獄のネジ回し』と同じでしょうか。
しかし彼の技は本体を翼の中に収納する、という点が特異であり、攻撃を仕掛けながら防御を行うという、攻防一体の技となっています。
このあたり、他のキャラクターの技とは一味違う個性がありますよね。
ただ完全に自身の視界は塞がれてしまうので
なんか…目えつむってパンチを打つスグルみたいだな…
と、『アメリカ遠征タッグ編』におけるザ・マシンガンズの、噛み合わないツープラトンを思い出してしまいました(笑)。
ウイングカッター
そしてその翼は『ウイングカッター』となり、相手を切り裂きます。しかもこの攻撃は姿を消してのインビジブルな攻撃という、とてもいやらしい攻撃でした。
しかしながら彼はこの攻撃について
実際に姿を消すわけではない。
カメレオンのように、羽毛をまわりの景色と同化させているだけだ
と、自らその種明かしをすぐにしてしまいます。これについては
それ…言わない方がより効果的なのでは…?
と思った読者も多かったことでしょう(苦笑)。
実体があるとヒントを出してしまっているので、それが鳥の帰巣本能を利用した攻略法をミートに気づかせてしまうことになり、結果的に彼の敗因となってしまったのです。
これは致命的なミステイクだったと言えるでしょう。
ヘル・バード
また、彼の戦術に欠かせないのが『ヘル・バード』という相棒の存在です。
この鷹はホークマンのアシスタントのように動き、標的を持ち上げて『スパイラル・ブレット』の成功率を上げたり、人体変化してツープラトン攻撃を仕掛けたりします。
それらの特徴は寄生虫サタンクロスと類似しているでしょうか。どちらもシングルマッチを“2対1”にすることが可能であり、かなりズルい攻撃方法と言えるでしょう。
そんなホークマンの攻撃を受けて窮地に陥ったスグルは
おお、ロビンにテリー、きてくれたのか。
早く私と交代してくれい
という、弱気な幻覚を見ます。それに対してホークマンは
おまえは今までほかの正義超人の助けを借りすぎた!
と、それを痛烈に罵倒しました。
しかしながら我々は、ヘル・バードの助けを借りた彼のファイトを散々見ていただけに、
おま…それ言う…?
とほんのりとツッコんだことは、今ではいい思い出です(笑)。
兵隊超人とは
最後に、彼のセリフで気になったのが
ちょうど兵隊超人としての生活にいや気がさしていた所だ
という発言です。
この“兵隊超人”というフレーズから、彼が自分の信念やイデオロギーを持たず、雇われの身で闘いに身を投じている超人であることがわかります。
その様は“傭兵部隊”を連想させ、『キン肉マン』の世界でも職業的な超人が存在することを我々に教えてくれました。
確かにね、彼が登場した『キン肉星王位争奪編』においては、傭兵らしき超人がチラホラと存在しますよね。
ゼブラチームの面々などは、はっきりと“お金で雇われた”と話していたので、兵隊超人のカテゴリーだと言えるでしょう。
オメガマンもどちらかというとこのカテゴリーに属するんですかね。
まあ彼の場合は『オメガケンタウリの六鎗客編』において、その実態が諜報活動にあったことが判明するんですけど。
あと真ソルジャーチームの面々もちょっと臭うな(笑)。真偽のほどは定かではないですけどね。
いずれにせよ、彼ら兵隊超人がこの『キン肉星王位争奪サバイバルマッチ』に参加することになったのは、フェニックスの
今回の戦いはチームを率いた団体戦方式なんてどうだ?
という、唐突すぎる提案の余波を受けての結果なのかもしれません。
ですので、表面上では
そいつはおもしろい!
と答えながらも、心の中では
おいおい、勘弁してくれよ。
時間ねーぞ…
とその採用活動に頭を抱えてしまい、急遽自チームのメンバー選定をリクル〇トやパ○ナの派遣に頼ってしまった王位継承候補者もいたかもしれません(笑)。
ですので、その営業マンに
ご希望の人材の条件等、ございますか?
とヒアリングされて
そうですね…
超人強度は5000万パワー以上で。
動物系、メカ系、家電系、実験器具系からまんべんなくピックアップできますか?
と答えた王位継承候補もいたでしょうし(笑)、
報酬はいかほどまで可能でしょう?
というサラリー面においては
一人につき50億超人ドルまでなら出せますが…
と回答した王位継承候補もいたのかもしれません(笑)。
そんなバタバタした状態だったので、数ある履歴書を熟読するヒマがなく、
まずはやつのパワーを奪うことです
と進言するメンバーに対して
できるのか、そんなことが
と、彼の特技をまったく理解していない返しをしたり、照明が壊れたとたんに
ど…どこにいる、キン肉マン
とすり足になってしまうメンバーに対しては
なにをしておる
目の前にいるではないか
と、彼の“鳥目”という弱点を微塵も知らないというミスマッチが生じてしまったのかもしれませんね(苦笑)。
おわりに
以上、ザ・ホークマンについての考察でした。いかがでしたでしょうか。
個人的に気になるのは、
彼はスグル戦後に
定住できる所属先を得られたのだろうか?
という点ですかね。
まだまだ派遣会社に頼ったジプシー生活をして世界中を転々としており、流れ着いた先での住居を探す際に
うちはペット不可なんですよ~
という家主のしばりにも悩まされて、ますます自暴自棄になっていやしないかと少し心配です(苦笑)。
※今回はターボ君さん、アクメ将軍さん、ポイズンロックンロールさん、鏡味さん、TKマンさん、t2000.fukuさんほか、たくさんの方からリクエストをいただきました。ありがとうございました。
【リクエストはこちらから】
コメント
多分読者への説明であろうセリフをリクルートに絡めて考察
意外と説得力あるなぁと感心してしまいました
超人を探して登録する会社って宇宙規模なんだろうなーとか
普通の人間じゃきつい現場もありそうだから営業超人なんてのもいるのかなーとか
色々と妄想がはかどってしまいます(笑
uzukiさん、こんにちは。
ゼブラは完全にサラリーありきで派遣依頼したのかな、なんて感じますよね(笑)。
格闘以外のジャンルでの超人派遣も面白そうですね(笑)。