アーケード版『ファイナルファイト』の思い出。

オレ流ゲームレビュー
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選べるキャラクター

 “ベルトスクロールアクション”というジャンルを広めた、記念碑的なタイトルです。

キャラがデカくて、描き込みもすごいな!

というのが、初見の印象でしたね。

 それはキャラもステージグラフィックもすべてひっくるめた印象で、個性豊かでカラフルなデカキャラが緻密な背景の中でワシワシ動いている様は、とても迫力がありました。

 そしてプレイヤーは

  • コーディ
  • ハガー
  • ガイ

の3名から好きなキャラクターを選択できました。

▲ハガーってガイの2倍近く重いんだ…。

 それぞれが身体能力において特徴と差があり、選んだキャラによって別のゲームをプレイしているような感覚が新しかったですね。

 ハガーは元プロレスラーの市長というキャラだったので、繰り出す技がプロレス技ばかりで、プロレス好きな私としては、見ているだけでもおもしろかったです(笑)。

 ただ動きがノロいので敵に囲まれやすい欠点があり、実際に使用するのはスピードのあるコーディーやガイだった気がします。ハガー、ごめん(苦笑)。

アクションゲームの固定観念を破壊

 このタイトルの革新的だったところは、小難しい操作方法なしに、多彩な技が勝手に出ることでした。要はパンチボタンを連打していれば、連続技として流れるように技を出してくれるのです。

 これは今までの

1ボタン=1定型アクション

という、アクションゲームの固定観念を完全に破壊したシステムであり、プレイヤーに

なんかビシバシ技が出る!

気持ちいい~~っ!!

という爽快感を提供しました。

▲ボタン一つで流れるような攻撃。

 このシステムはゲームの初心者でも爽快感を享受できることを示しており、ゲーセンでゲームをプレイすることの敷居を下げる効果があったと思われます。

 初心者でありがちな

どうせお金だけ取られて、すぐ終わっちゃうし…

という、インカムに対する障壁が少し和らいだのではないでしょうか。

二人同時プレイが熱い

 このタイトルは二人同時プレイができるので、友人と協力してプレイするには絶好のタイトルでした。

 同じ目的に向かって力を合わせて敵をなぎ倒すという楽しさの共有は、学生にとっては何物にも代えがたい青春の思い出となり得ます。

 いやはや、“青春”なんてクサイ表現をついしてしまいましたが、ただこれは厳然たる真理だと思うんですよ。

 おそらく数年後、数十年後に友人と再会した時に

二人で遊んだ『ファイナルファイト』、面白かったよな!

といったような会話で盛り上がった経験をされた方は、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

▲二人プレイならば敵も怖くない!

 そしてその思い出に華を添えるのが、“同士討ちも可能”というシステムでしょう。このタイトルは体力ゲージこそ減らないものの、相棒をボコボコに攻撃することが可能です。

 それは『マリオブラザーズ』にて誕生したと思われる、“笑いながら相手のジャマをする”というプレイ文化の延長線上にあるものでした(笑)。

 コンピューターゲームが生み出したこの新しい遊び方は、友人との屈折したコミュニケーションの取り方として、現在でも脈々と受け継がれています。もはや伝統芸能といってもよいでしょう(笑)。

おまえ、オレを攻撃すんじゃね~よ!

わはははは、ゴメン、ゴメン

なんていうくだらないコミュニケーションを取った方、たくさんいるんじゃないかな(笑)?

 でもこれがすごくいい思い出になるんですよね、不思議と。

▲日本全国で行われているコミュニケーション(笑)。

多彩な敵キャラ

 このタイトルには、個性豊かな敵キャラがわんさか登場します。

 パンクなやつ、ビア樽みたいなやつ、グリーンベレーみたいなやつ、そして色っぽい姉ちゃんと思ったら…ジェンダーレスだったやつ、みたいな(笑)。

▲とても個性的なキャラクター群です。

 その一人一人の動きがそれぞれ個性にあふれており、時折発するサンプリング音源での声もまた、彼らを生き生きとさせていました。

 そして面ごとに登場するボスもドレッドなラッパー系、日本かぶれのズレたサムライ、不良悪徳ポリスマンなど、個性のオンパレードです。

 今にして思えば、その後世界的にヒットする『ストリートファイターⅡ』での、キャラクターメイキング手法の源流がここにあったように感じます。

ムフフなデモ画面

 最後に、思春期真っ盛りの男子学生の視線をくぎ付けにしたのが、デモ画面で流れていた囚われのジェシカの姿です(笑)。

 このゲームの目的は簡単に言えば

ワルにさらわれた彼女(娘)を取り返せ!

というものです。コーディーにとっては彼女、ハガーにとっては愛娘、それが囚われのジェシカなんですね。

 そのジェシカが…なんとも…煽情的な格好にさせられていて…誰もがついつい横目でチラリと見てしまうわけですよ、そのデモ画面を(笑)。

▲青少年を二度見させたデモ画面(笑)。

 それもまた『ファイナルファイト』を語る上では外せない強烈な思い出だと、個人的には感じています(苦笑)。

おわりに

 クリアは…全然できなかったですね。3面のボスにたどり着くので精一杯でした。

 ただ当然スーパーファミコン版の『ファイナルファイト』も購入しましたし、PS2の『カプコンクラシックスコレクション』でも、アーケード版で遊びましたね。

 『カプコンクラシックスコレクション』は無限コンティニューができるので、それでなんとかクリアしました(苦笑)。

 一番好きなキャラはガイでしたね。3人のキャラの中で、一番ジェシカとは遠縁なのに、義侠心でギャング団に立ち向かっていく男気がカッコよくて好きでした。

 といいつつも、コンティニュー画面の悲惨な末路を見ると

▲一番顔が引きつっているガイ(苦笑)。

一番貧乏くじ引いているよな…

とも思いながらプレイしていましたけどね(笑)。

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