アーケード版『テトリス』の思い出。

オレ流ゲームレビュー
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ゲーセンの来客層を広げた落ちゲーの元祖

 全世界の人が知っているといっても過言でないゲームが、この『テトリス』でしょう。

 いわゆる“落ちゲー”といわれるジャンルを開拓した元祖であり、このゲームに影響を受けて派生したゲームは枚挙にいとまがありません。

 これを初めてゲーセンで見たときは

なんか地味なゲームが置いてあるな

という印象でした。

 カラフルだが無機質で角ばったブロックが落下していくという、派手さを追い求めたゲームが主流であった時代に逆行するようなゲーム画面。

 しかしながらそのデモを見るだけで、誰でも容易にルールを理解できるというシンプルさ。それはゲームから距離を置く一般人の方々に

これならアクションが苦手な私でもできるかも…

と思わせる力がありましたね。

 実際にこのゲームは老若男女問わずプレイできる間口の広さが受け、さまざまな形態で世界的な大ヒットとなります。

 ですのでカップルがゲーセンに遊びに来た際、ゲームが苦手な女性が

これだったらなんとか…

とプレイをするという光景が多く見られました。このあたりからも、その間口の広さを証明していましたね。

人間の本能を刺激するシステム

 ゲーム性としては、人間の持つ“整えたい”という欲望を、見事に突いたシステムだったと思います。

とにかくさ、きれいに揃うと気持ちいいじゃん

という本能ですね(笑)。

 そして“整えては消す、揃えては消す”という作業が中毒性を生み、プレイヤーは時間を忘れてその作業に没頭したのだと思います。

 また、この作業を“対戦型”として利用したのも秀逸でした。

 対戦ルールは自ブロックを消すと、相手フィールドのブロックが上にせり上がり、よりゲームオーバーに近づく、という“邪魔しあい合戦”でした。

 とてもシンプルなルールでありながらも、白熱した闘いを生み出す仕組みでしたね。まさに

より早く、より正確に消す

という、職人技・熟練技の世界でもあり、それはまるで仕事の正確さ、早さ、効率化を競う熟練工の所作を見ているようでした。残念ながら何の生産性もないんですけどね(苦笑)。

 そんな感じで地味ながらも万人受けがハンパなかったせいで、長らくゲームセンターに鎮座し続けたタイトルでもありました。

 私はどうにもぶきっちょで…うまくできませんでしたね。お恥ずかしい(苦笑)。

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