第53回 パルテノン

オレ流超人批評
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世界遺産に命が入った建造物超人。ゼブラ政権の大臣を狙い、手足を伸ばしてチームに参加。ギリシアの財政は立て直せるか(笑)?
出身 ギリシア
超人強度 1500万パワー
必殺技 人体化石封じ
神殿瓦礫崩し
主な戦績 ロビンマスク●

ツッコミどころ満載なフォルム

 彼は『キン肉星王位争奪戦シリーズ』において、ゼブラチームの副将として登場しました。

 一回戦終了直後に早々とゼブラやバイクマンと共に読者にお披露目されたところを見る限り、ゆで先生的には早い段階からチームの主要キャラとして組み込んでいたと予想されます。

 彼を初めて見たときの印象は

  • なんかでかいのきた
  • 神殿そのまんまやな
  • 顔がジジくさいな
  • サンシャインなみに関節が怪しいな(笑)
  • もはや人ではないな

といった感じでした。

 カッコいいとかスタイリッシュ、といった類いではなく、ツッコミどころが満載という、ある意味とても『キン肉マン』らしい超人ともいえます(笑)。

 彼はパルテノン神殿をモチーフにした超人…というか、パルテノン神殿に無理矢理頭と手足をつけたような超人なので(笑)、それだけでギリシャ感がたっぷりです。

 そしてそれをさらに加速させているのが、頭に被っている月桂冠(もしくはオリーブ冠)ですよね。オリンピックのマラソン勝者に与えられるアレなわけですが、もうホントにわかりやすい(笑)。

 髭が潤沢に生えている顔も少年誌にしては珍しく、垂れ目で彫りが深い表情は、美術室においてありそうなソクラテスだかプラトンだかの塑像を連想させます。

 いうなれば“神殿 × 月桂冠 × ギリシャ哲学者 × 塑像”というギリシャテイストの4乗超人であり、これでもかというくらいのギリシャしばり超人だといえるでしょう。

“三大関節怪しい超人”のひとり

 個人的にはどうしてもその無理目な体構造に目が行ってしまいます。

一体全体、関節はどうなっているんだろう?

という客観的疑問ですね(笑)。

 関節怪しい超人には他にサンシャインとプリズマンがいて、このパルテノンを加えて“三大関節怪しい超人”と自分的には呼んでいます(笑)。

 ただパルテノンは他の二人と違って、よく見ると肘や膝に部位をつなぐ“何か”が存在しているんですよ。

 清々しいくらい関節が浮いているサンシャインやプリズマンと比べたら、少しだけ血肉が通っている感はあります(笑)。

疑問符がつくその格闘能力

 その格闘能力については正直いってクエスチョンマークがつきます。

 大柄だし、ゼブラチームの副将なのである程度強そうではあるのですが、よくよく見てみるとたいした攻撃をしてないんですよ、彼(笑)。

 ホントにドロップキックとアバラッシュホールドくらいしかしていない。

 特殊攻撃も体をバラバラにして柱で相手を打ちつける『神殿瓦礫崩し』と体をドロドロにして相手を体内に取り込む『人体化石封じ』だけです。

 準決勝進出チームの副将としてはちょっとお粗末だなあといったところです。

 それどころかけっこう相手の技を食らうことも多くて、体構造が無理目なくせに、普通の技が普通に効いてしまうという情けなさを披露しています。

 あの体でブレーンバスターやキャメルクラッチやタワーブリッジを食らっており、未遂でしたがマッスルスパークも途中までかけられていました。

 個人的にはあの無理目な体構造の超人に対して無理矢理タワーブリッジやマッスルスパークに挑むロビンマスクやスグルが素敵すぎて

無理だろ、それ

と突っ込まずにはいられなかったのに、作中ではそんな物理的限界をまったくもって歯牙にもかけず技が成立している様に

できちゃうんだ!

と、中井画伯のミラクル描画に敬服した覚えがあります(苦笑)。

 でも…あの無理目な体の超人に技としても無理目なマッスルスパークをかけようとするスグルはチャレンジャーすぎるよ…。

 結局彼はロビンのタワーブリッジで命ともいえる6本の柱をヘシ折られ、それが致命傷となって敗北を喫します。

なんでタワーブリッジをかけられている最中に、『神殿瓦礫崩し』で体をバラバラにして脱出しなかったのかな…?

と聞くのは…やめておきましょう。きっと複雑な理由があるんだよ(笑)。

サポート面で能力を発揮

 そんな感じで闘いにおいてはイマイチの彼でしたが、実は戦闘以上にサポート面で彼は活躍しています。

対バイクマン

  • 試合会場をサンダードームに変更するスイッチを入れてあげる
  • 給油をしてあげる
  • 充電(モーターマンの亡骸)の用意をしてあげる

対ゼブラ

  • 自身の体から発する“怨念と憎悪の影”でパワーアップを手助けする

と、他のメンバーをかいがいしくサポートしています。

 その姿はファイターというよりはマネージャーに近く、ひょっとしたらゼブラにはその管理能力を評価されてメンバーにスカウトされたのかもしれません(笑)。

幻の“ゼブラ政権”

 そもそも彼はゼブラが戴冠した暁には大臣のポストが約束されていたようなので、その管理能力が将来的に花開くというストーリーも、場合によってはあったのかなあ?

 自身が建造物だし、インフラ系のサポートが得意そうなので、国土交通大臣あたりが適任なのかな(笑)? それとも故郷ギリシアの財政再建を志した大蔵大臣か?

 それ以前にゼブラがどんな政権を作りたかったのかもすげえ気になる(笑)。

 赤絨毯の階段の上で、モーニングを着て写真におさまるゼブラ政権とか笑えるなあ。さすがにパルテノンのモーニング姿は、中井画伯のミラクル描画でもちょっと難しいかな?

 でも二人とも金銭欲と名誉欲が強そうなので、汚職であっという間に辞任に追い込まれそうですけどね(笑)。

※今回は片桐さん、アクメ将軍さんほか、たくさんの方からリクエストをいただきました。ありがとうございました。

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