今週のキン肉マン第467話-天の落とし物!!

今週のキン肉マン
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テリーマンたちが次々と五大刻と対峙する中、モハーヴェ砂漠に到着したキン肉マンも、“黎明の刻”エクサベーターと接触! 彼は傍らにある構造物を天の落とし物だと言うが!?

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オモシロ起源説の詳細

 砂漠に置かれた謎の巨大メガフォンを

コイツは神代の時代に空の彼方から降ってきた…“天の落とし物”だ

と、その後の“オモシロ起源説”のニオイをプンプンとさせた発言をするエクサベーター。今回はその詳細を我々に話してくれました。さっそく拝聴させていただきましょう。

かつて神々は天界で超人を生み出していた

 でしたね。ありました、ありました。神々それぞれが超人の製造および育成に試行錯誤していた時期がありましたね。たしかリヴァイアサンはうまくいかずに諦めた、と言っていた記憶があります。

 そしてその時の超人製造のシーンがちょっと背徳的で。なもんでこのエピソードが初出のときは、

あれらの失敗作が地上で独自に進化して、神々に復讐をすべく集った軍団が第三勢力であり、天界の危機なのではないのか?

と予想したときもありましたっけね。もう2年前ですか…早いなあ(汗)。

 まだ刻の神の“刻”の字も出ていない頃ですね。相変わらず的外れな予想ばかりをしていますが(苦笑)。

 そしてその後超人製造は禁止され、タブーとなっていたことは以前描写された通りです。

だがそれとその遺物にどんな関係が…?

と、読者の疑問を代弁するスグル。そうそう、ナイスですよ、スグルさん。

 この質問に、前回から妙に太っ腹なザクさん(笑)は

関係もなにもこれが現物。

コイツはかつて天界で実際に機能していた超人製造機そのものだ!

と、衝撃の事実を激白。すぐに真実を教えてくれるザクさん、なんとも打てば響くお方です。

 いや~そうきましたか。前回私は

マグネット・パワーの増幅装置?

なんて予想をしていますが、やはり外れました(苦笑)。もういつものことなので慣れっこです(泣)。

 でもその答えを聞くと、意外と直球の回答だったな、とも感じました。直球すぎて気づけんかったよ、という言い訳にしておきましょうかね、ここは(笑)。

意外とかわいい刻の神?

 でもってその後のザクさんの話を要約すると

  • この装置は順次廃棄された
  • しかしその過程で数台ほど現物が残った
  • とはいえそれはガワのみで、超人製造機能自体は失われていた
  • よって謎の物体として放置されていた

とのこと。設置後廃棄、というくだりを聞くと、シングマンが過去に行ったザ・マンの銅像の廃棄エピソードを思い出してしまいますね。マッ!

 そして大事なのはここからです。この太古に失われたはずの超人製造技術を

刻の神は復刻させ、それを携えて下天あそばされた

とエクサベーターは語りました。さらには

刻の神はこの地にも足を運び、遺物だった装置に再び機能の火を灯した

と、刻の神が新規製造とリユースの両面でこの装置を地上に配置したことを告白します。

 この話を聞く限り、超人製造機は五大刻が散らばった5つの拠点すべてに、すでに配置されている可能性が高いです。このモハーヴェの製造機だけリユース品で、他は新規、みたいな感じで。

 ただあの物量を4つ抱えて下天するのも大変だと思うので、ひょっとしたら3つほどは現地調達製造なのかもしれません。新規、現地調達、リユースの比率が1:3:1みたいな感じで。

 というか、あんな大荷物を一つでも抱えて下天した刻の神、意外と苦労したのではないかと。

刻の神
刻の神

せっかくの復刻品、壊さないように大事に抱えて下天しないと…ヨイショ、ヨイショ

みたいな(笑)。もし4つすべて新規だったら、もう重くて悶絶していただろうな…(笑)。

▲手ぶら下天のヤツらめ~~っ!

 そして現地調達の超人製造機は、制作における適切な材質がそろわず、代用品で制作したそれこそ“ご当地超人製造機”が出来上がってしまった可能性もあります。バールベックのそれは石材で、パトムスキーのそれは氷とか(笑)。おかげで

刻の神
刻の神

溶ける前に必要ノルマ数を生み出せ!

みたいな厳命が下されていたりして(笑)。

 だとするとペシミマン、挑戦的なアンドロイド・サルダートにあまりかまっている暇はないかも(笑)。切れ目ない来客応対にてんやわんやのパピヨンマンも、何かしら制限がある中での超人製造だからこそ、あんなにイライラしているのかもしれませんね。

 さらにモハーヴェ砂漠のリユース品に至っては、前乗りで現地へ赴き、一人で修理したとの報告に、妙な甲斐甲斐しさすら感じます。

 あんな砂漠のど真ん中で一人スパナ片手に寝そべって

刻の神
刻の神

…くっそ、かてーな、このネジ

なんて愚痴をこぼしながらせっせと修理作業をしていたかと思うと、彼に対して妙な可愛さすら感じてきますね(笑)。

▲意外と見えないところで働いています(苦笑)。

アキラ、痛恨の勘違い

 そんな衝撃的な事実を告げたザクさんは

お前たちはいいときに来た。

今まさにマグネット・パワーが充填された。それがこの“降誕のメガフォン”に注入され…

と、今の進捗状況を克明に報告。早めの報連相が徹底された、なかなかできる社員? です。

 さらにこの話の流れは…ひょっとして…その装置の実践シーンを拝める、というパターンですか? だとするとこれはかなり興味深いですよ? そして

準備は整った。

見せてやろう、神の手による現代の新超人誕生の瞬間を~~っ!

さあ出でよ!

刻の神の忠実なる新たなしもべの誕生だーっ!

というエクサベーターの講談師のような一喝で、カッと光り輝く降誕のメガフォン。するとその開口部からは

ビュン、ビュン、ビュン

という声と共に白い物体がニュゴニュゴと、まるで昭和の自動餅つき機もちっ子(笑)から押し出されるお餅のように出現。

 そしてその白い物体は徐々に人型を形成していき、最後には砲台から飛び出る砲弾のように勢いよく放出されました。直後ダアアン! と着地して登場した新たな時間超人のシルエットは…!

ス、ス、スカーフェイス!?

 え? ここでⅡ世の超人が出てくるの!? でもあのとんがり頭と額に装着されたマッドネスマスク…あれはスカーだよね? え? え? ゆで先生、またぶちかました!?

▲もちっ子から登場した蒼白き脳細胞!?

 でもなあ、今回のシリーズはワチキさんもチラっと登場したし、どうもⅡ世との連続性を物語のテーマの一つにしているっぽいから…ここでⅡ世キャラが登場する可能性も十分ありうるよね…?

 …と、新たな超人のシルエットを見ただけで、こんな思考が脳内を駆け巡っちゃいましたよ! いや~、これはヤバイ。これはヤバイ展開だぞとドキドキしながら次のページをめくると…

最新鋭の時間超人ザ・ガストマンだ

と、エクサベーターが新生超人を紹介。

 人違いかい! 強烈無比な人違いかい!! もう頭の中が8割方スカーフェイスだったから、新超人さんには申し訳ないけど

キミ、誰?

という反応になってしまいましたよ(苦笑)。面目ない…老眼が悪いんだ、全部。でも私と同じく勘違い興奮をした方、他にいないかな~? 絶賛募集中です(笑)。

石川選手、ごめんなさい

 気を取り直していきましょうか。ドミネーター、エル・カイトの次に現れた新しき時間超人第三弾のザ・ガストマン。明るい所で見ると、スカーフェイスとは全然違うお顔立ちですね(苦笑)。

 そして目を引くのが、両肩に装着された巨大なファン。その姿は飛行機のジェットエンジンを彷彿とさせますね。Ⅱ世キャラのイリューヒンの肩口とも少しかぶるでしょうか。

 下半身はシンプルなパンタロンスタイルです。このあたりには大きなギミックはなさそうですね。どうやら上半身メインの超人っぽいです。

 ちなみに“ガスト”とは英語で“一陣の風”や“突風”という意味があり、両肩の巨大ファンとリンクします。やはりこれらを利用した突風攻撃が、彼のファイトスタイルだと想像できるでしょうか。

 するとザ・ガストマンが降り立った部分の地面がせり上がり、そこはあっという間にリングに早変わり。ここでザクさんは

ザクザク、まずは小手調べだ。

キン肉マン、お前の相手はこのガストマンが務める

と、自分との対戦ではなく、生まれたばかりのガストマンにスグルとの対戦を命じます。これにてモハーヴェ砂漠ではキン肉マンvsガストマンの試合が決定。

 う~ん、ここで新たな時間超人を挟み込んできたか~。この五大刻戦前に、新たな超人が生まれて闘うパターンはゼロではないと、実は前から感じていたんですよ。

 もちろんこれは誰でも予想できる展開なので、これで

わぁ~い、予想が当たった、当たった~

とは言わないですけどね。でも首の皮一枚、つながったかな(笑)?

 そしてこの展開に、

私はお前と闘うためにここに来たんじゃい!

それを今生まれたばかりの三下と!

とクレームを申し立てるスグル。この憤りはちょっとわかるなあ。例えるならば、猪木が全日本に殴り込んだと仮定したときに

ジャイアント馬場と闘いに来たのに、石川孝志が相手とは!

というマッチメイクをされたような気分だと思われます。あ、石川選手、すみません。他意はないです(苦笑)。

▲東京プロレスの3億円ベルトも話題でしたね。

ガストマンを挟む理由とは?

 スグルにそんな蔑みを受けた石川ガストマンは

ビュンビュン…誰が三下だと?

とスグルをにらみ、

新時代のエリートたる我らに対して旧式風情が偉そうに

と上から目線の買い言葉を発して次回に続く、です。

 さあ、これは次回からはスグル戦で確定かな。ここで五大刻よりもランクが下の超人(コメンね、ガストマン)を寝かせる必要性はないですもんね。

 そして今回の五大刻戦、ザ・マン軍の全敗も覚悟していたのですが、さすがにこれは勝てそうです。もちろんスグルは苦戦するのでしょうけど…でもねえ、この展開で負けはほぼないでしょう。

 どちらかというとガストマンに勝利した後、エクサベーター戦がどうなるのか、というのが懸念事項となってきます。

 もし連戦となるのであれば、スグルの敗北も十分視野に入ってくるんですよね。ボロ雑巾状態での連戦による敗北ならば、キャラの価値に傷がつきにくいので…。逆にその方が物語を展開させやすいのかもしれません。

 …こう書くと、またもやガストマンさんには失礼ですね(汗)。でもこれこそが、彼がここで挿入された理由なのではないでしょうか。

 いや、もちろん彼はエルドミノスと同程度にはスグルを苦しめると思いますよ。それをわかった上での予想です。ですのでガストマン、あまりお気を悪くせずに…。

 しかし彼が生まれたばかりの超人だとすると、スグルはピークア・ブー戦に続いての新生児超人との対戦となりますね。はたしてピーク戦の経験値が発揮されるのか…このあたりも少し気になるところです。

赤い彗星のエクサ

 そして今回一番感心したのが、ザクさんのテキパキとした進行能力です。もう淀みなくどんどん進めていきますね、物語を。今回だけでも

  1. オモシロ起源説の解説
  2. インフラ整備の顛末と現在までの進捗報告
  3. 設備の実演デモンストレーション
  4. 新超人のご紹介
  5. 次なる闘いへの誘導

と、5つのイベントをまあスピーディーかつスムーズにこなしているんです。

 …これはあれかな、ザクさん、ひょっとしてボディカラー、赤なのかな? だから普通の3倍速く進行できるのかな(笑)?

▲○ャア専用ザクさん(笑)。

 でも正直な話、もしもハラボテ委員長がこの3倍速の進行を見たら、宇宙超人委員会のメンバーに無条件でスカウトしちゃうんじゃないだろうか。でもってノックと事務管理能力を競わせるんですよ(笑)。

この勝負に勝った方が、次期委員長だ!

なんてニンジンをぶら下げて(笑)。

 そしてこんなザクさんのスマートな仕事ぶりを見ちゃうとね、いかにパピヨンマンがせわしない仕事の仕方をしているかが目立っちゃいますね。だって何かとバタバタしてるじゃないですか、パピヨンマンは。バタフライだけに。

 ………………さあ、今回もきれいにフィニッシュしたかな、うん…あ、ちょっとちょっと、ブラウザ閉じないでぇ~っ!!

その他気になった点

 その他気になった点は

  • 横たえて放置された超人の子ども…可哀想でありながらも不気味(汗)。
  • 回想シーンの神々が1億パワーを所持しているのは到底解せない(笑)。
  • ザクさん、どんどんメタル化して男前になってくるな。
  • 頭頂部の堅さがどんなもんか、コツコツ叩きたくなる(笑)。
  • エクサベーターの刻の神に対する慎重すぎる言葉遣い。
  • 陛下レベルだよね(笑)。
  • 後半、ずっと抱き合っているスグルとミート。本当に一心同体なんだなあ。
  • 見ていて微笑ましくなります(笑)。
  • 時間超人は新しく生まれた方が能力が高いという意識がありそう。
  • 考え方が家電みたい(笑)。

 こんなところでしょうか。次回、ガストマンの能力とスグルの受けに注目ですね。

お知らせ

アニメ・キン肉マン感想のご案内

 さて、2024年7月7日よりとうとう待望の『アニメ・キン肉マン 完璧超人始祖編』が始まりました。それについての感想も書いてみましたよ。

 今回はSeason1の最終回となった第11話『新たなる無量大数軍ラージナンバーズ!!』です。

 第11話では完璧無量大数軍の第二陣が登場すると同時に、とうとうオリジナルアイドル超人が東京ドームに登場! 鳥取砂丘にはサッカラの階段ピラミッドリングが現れ、正悪完三軍対抗戦の第二ラウンドが告げられます。

 そしてこれを機に10年以上前の原作連載時の感想も蔵出し! 当時の私がどんな的外れな予想をしていたのかを晒すことで、時代を超越した笑える感想となっております。ご興味出た方はぜひ↓。

超人批評新作のご案内

 超人批評は新作がアップされております! 今回はアニメ序盤で活躍したマックス・ラジアルをピックアップしております。

 『オレ流超人批評』初となる完璧・無量大数軍メンバーの批評。新シリーズの先鋒を務めた彼は、なぜ敗れたのか。そして彼の真なる役割とは何だったのかについて、深く考察しております。ご興味でた方はどうぞ↓。おかげさまで大好評です。

キン肉マン総選挙2024分析2のご案内

 先日発表された、『超人総選挙2024』の結果分析なども書いてみました。今回は分析その2として、タッグチームの分析を行っています。

 各超人の獲得票の合計から、チームごとのランキングを作成。そこから見えてくる事実について、いろいろと考察をしております。

 ご興味わきましたらば、ぜひどうぞ。

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コメント

  1. uzuki より:

    >でもその答えを聞くと、意外と直球の回答だったな、とも感じました。
    いつものオモシロ起源と違ってストーリーに密接に関係しているから順当
    というか普通過ぎてむしろオモシロクナイ起源説ですね

    ガストマンはスグル敗戦の正当性…これは頭になかったですね
    スグルを普通に苦戦させると格を落としそうだから
    連戦の形で格を下げずに五大刻の強さを演出する
    これはありえますね
    というかペシミマン対クロエも最新家電…新鋭時間超人の乱入でクロエ撤退のパターンの可能性が出てきましたね
    それぞれの場所で時間超人の量産が始まってワンマン軍が追いつめられる…
    マグネットパワーのチャージが必要だからポンポン生み出されないでしょうが
    これはますますワンマン軍が不利な状況に置かれるのでは?

    • アキラ アキラ より:

      uzukiさん、こんにちは。

      今までのオモシロ起源説と比べると、いうほど突拍子感がなかったですよね(汗)。
      ここで新たな時間超人が生まれたので、超人製造が本格的に解禁されたような感じがします。となると、やはりこれから増殖をしていくんですかね…徐々に五大刻へたどり着くための障害が、増えてきそうな感じになってきそうです。

  2. MK より:

    プロレスの石川選手、懐かしいです。目立つ選手ではなかったですが天龍との相撲出身コンビの印象もありましたし、しっかりしたテクニックもありましたね。
    テレビアニメも一段落で次回は来年の1月ですね。ネメシスに桜木花道さんですね!サイコマンはフリーザ様の声を想像してましたが、ニャガの表現等こちらも頑張っていますね!そのまま続くと思っていましたが後の楽しみにしたいと思います。
    話がそれてしまいましたがキン肉マンの対戦相手は新しい時間超人となりましたね。ですがエルドミノスもなかなか強かったので一筋縄ではいかなそうです。やはり時間超人も12刻で五大刻、エルドミノス、ガストマンの他にあと4人登場させますかね。

    • アキラ アキラ より:

      MKさん、こんにちは。

      パッと思い浮かんだのが石川選手でした。全日本プロレスで頑張っているんだけど、いまいち上にあがれずくすぶっている感じがありました。新日でいうところの木村健吾さんのような…。

      時間超人が12体、というのは考えつきませんでした。たしかに時刻を刻むという観点ならば、12がしっくりきますよね。なるほど、なるほど。

  3. アトール より:

    アキラさん、こんにちは

    メガフォンから超人が出てきたとき自分も一瞬スカーフェイスみたいだなって思いました(笑)ちょっと似てますよね。
    彼、メガフォンから少し出てきただけでビュンビュン言ってるところからしてよっぽどうれしかったのかな?と思ってしまいました。

    刻の神は計画を実行に移すためにいろいろ苦労してたんですね(笑)もしかしたら以前おっしゃっていた造形の神がいて刻の神と手を組んでいる可能性もあるのでは?彼がいればメガフォン4つ持って下天しなくても現地で作ることも出来そうだし新たな時間超人の製作もスムーズに行える気がします(笑)

    • アキラ アキラ より:

      アトールさん、こんにちは。

      シルエットを見たときは、ひょっとして…! と思っちゃいましたよ(笑)。造形の神がここで活躍していたらすごいですよね(笑)。あんな平和そうな顔してなかなかの凄腕なんでしょうね(笑)。

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