今週のキン肉マン第466話－五大刻と対等に闘う者たち!!

スリランカ・シーギリヤでは自分の倍近くある巨躯のエンデマンと対峙するテリーマン。一方、レバノン・バールベックに到着したネプチューンマンは、マリポーサの敵・パピヨンマンと相対した!!

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パピヨンさんはラーメンが食べたい

　バールベックに到着したネプチューンマンを確認するや

と、うんざりとしたセリフを口にするパピヨンマン。さらに

と、面倒くさそうに手を払います。要は

という反応ですね（苦笑）。これ、チームマリポに対して言った

と同じですよね。これを見るに、パピヨンさんは本当に他のことがしたいんですよ、きっと。

　なのにワラワラと望まない来訪者がやってくると。前回も書きましたが、ラーメンが食べたいのに、どんどん邪魔が入ってくる状態なわけです（笑）。

　ただ五大刻を足止めする、その次のフェーズに進めさせない、ということがザ・マン軍の目的であるのならば、試合は負けているけれども、戦果は得ていることになるんですよね。

　そして気になったのが、パピヨンマンの両手です。明らかに血塗られているんですよ。トイレで手を洗ったけどまだ拭いていないくらい（笑）滴っているんです。

　これっておそらくはキング・ザ・100トンを手にかけた際の余韻というか、いかに激しい攻撃を加えたかを示す、無言の表現なわけです。このあたりに、彼の怖さというか、強さをさらに感じてしまいますね。

ネプさんは対話がしたい

　それを聞いたネプは、表情を変えることなく無言でリングイン。悪魔将軍のようなトップロープの上を跨ぐ大股リングインに、物事に動じないふてぶてしさを感じさせます。そして

と、不躾なパピヨンマンに対し、年長者として軽く説教です。“対話”というフレーズが出てくると、どうしてもあの時のネプを思い出しますね。

　それはネメシスがキン肉マンに敗れ、掟による自害が必至となった際、ストロング・ザ・武道にネメシスの助命嘆願をしたときに彼が口にした

です。彼の落ち着き払った言動を見るに、このパピヨンマンとも“対話の精神”を持ってかかわろうとしているのかな、と感じました。

　ただそれをするためには相手にもそれなりの礼儀が必要らしく、結局は

と、対話の精神は発動されず（苦笑）。

　やはり常日頃から選民思想の上から目線で過ごしてきただけに、その自分が逆に上から目線で扱われると、その不快さも倍増なのかもしれません。ただ彼がこの心境を

と、ロビンや他の正義超人に訴えたとしても、おそらくは

という、お塩リアクションが返ってくること請け合いだと思います。因果応報ここに極まれり（笑）。

　そしてその不満は喧嘩ボンバーに集約され、100トンを吊るしていたワイヤーロープを一刀両断。さらに空中から落下してきた彼を、片手で担ぎ上げるようにキャッチ。見事100トンの救出に成功です。

　いや、すげえな、ネプチューンマン。100トンもの重さを誇る彼を、軽々とキャッチしましたよ。試合前のデモンストレーションとしては、なかなか派手なパフォーマンスです。

　実際、これを見て上空にいたパピヨンマンも

と感心してましたからね。おそらくは一瞬で

と、その力量を推しはかったのかもしれません。ケンダマンには悪いけど（苦笑）。

100トンさんは回想が見たい

　そしてここで虫の息の100トンが

と、ネプに声をかけます。さあ、ここからきっと100トンの回想シーンの始まりですよ。皆さん、お待たせいたしました。

と不敵に笑いながら、血殺のVサインをパピヨンマンにかます100トンの勇姿が描かれるはず…と期待してページをめくると

と、地上に降り立つパピヨンマン。それを受けて

と、100トンを置き去りにして詰め寄るネプチューンマン。そしてリング中央でバチバチに視察戦を繰り広げる二人。もう一触即発です。

　しかしこの一枚絵、カッコいいですね～。この睨み合いの構図、最近のゆで先生のマイブームなんでしょうかね。記憶する限り

• ロビンマスクvsランペイジマン
• これで行く!! サルダートvsペシミマン
• ネプチューンマンvsパピヨンマン

と、同系統の構図が頻出しております。

　ただたとえ同じパターンでも、いいものは何度見てもいい。それくらい興奮してくる構図です。これを見るに、背格好はほぼ同じでしょうか。ネプもそれなりにデカい方のなので、パピヨンマンもなかなか、ということが再確認できますね。

　そしてネプのいう「ようやく“話”ができる」の“話”とは、肉体のぶつかり合いを伴った話、つまりお互いが“分かり合う”ための闘いを意味しているのかな？ スグルがピークア・ブーに語ったように、彼は

なだけに、彼らしい進化した完璧超人の闘いを期待したいですね。

　…あれ？ 何か忘れているな。え～っと…何だっけ？ …そうだ、100トンの回想シーンが一向に始まっていないんだ！

　ええ～、このパターンは…ひょっとして最悪の…全カット？ いやいやいや、見たいよ、球体で転がる100トン！ シーソーでパピヨンマンを上空にふっ飛ばす100トン！ でもって、あっさり上空でホバリングされて焦燥する100トン！…そもそもバールベック、天井の照明がない（苦笑）！

　そんなイヤ～な予感が走りつつ、さらにページをめくると…

と、トンネルで泣き言をいうスグル登場。

　完全にカットされた～～～っ（泣）！ これは動く100トンを見るのはもはや絶望的か!? ゆで先生～、それは殺生ですよ～（汗）。

スグルさんは牛丼が食べたい

　…まあないものはないんだから仕方ない。気を取り直していきましょう。

　ここでスグルが登場するのは、なんとなく予想の範疇でした。つまり残りの４試合、次に何がくるのかわからないルーレットということです。

　しかしスグルが登場すると、作品の空気が一変しますよね。これまで緊張の連続だっただけに、彼の情けないヘタレ言動を見ると、少し気が休まってホッとする自分がいます（笑）。

　しかも出口の明かりが見えた瞬間に

と、意気揚々とした状態に復活するというゲンキンさ。思わず笑みがこぼれてしまいますよ。

　これが許されるキャラって強いですよね。だって他のキャラが

って発言したら、いろいろとザワついちゃうじゃないですか（笑）。ネプは違う方向でも燃料投下案件だし…ってあれ？ でも昆虫食を厭わないネプさんって、実はパピヨンマンの天敵じゃね（笑）？

　…まあ冗談はそれくらいにしといて、スグルはこのように自由度高く描けるキャラなので、ゆで先生としても動かしやすいのだろうなあと思います。

ザクさんはツッコまれたい

　そして到着したのはアメリカ・カリフォルニア州のモハーヴェ砂漠。巨大メガフォンのような、謎のオブジェが設置された大地です。その脇にたたずむ五大刻は…黎明の刻・エクサベーター！

　それに気づいた瞬間、すぐにミートを盾にして身を隠すスグル。未確認物体に対する臆病行動は相変わらずですね。らしさ満載です。でもまだお漏らししていない分、マシなレベルか（笑）。

　対するエクサベーターですが…あれ…？ エクサベーターさん、少しお変わりあそばせました…？ ああ、お顔が少しリファインされているんですね。

　初登場時は目の部分がいわゆる“ネプチューン小窓（笑）”だったはずなのですが、今回からそれが分割され、左右の小窓に変更されました。さらにヘルメットがよりメタル感を増しており、ツルンとした金属的な質感も増したように感じますね。

　あとお口の部分が塞がれたタイプではなく開放され、実際の口がうっすらと見える形状となっております。これだとより表情をうまく伝えることができそうですね。これついては中井先生の要望もあったのかもしれません。

　そんなエクサベーターはスグルを見るなり

と警戒しつつも、彼の来訪をそれなりに歓迎している様子。このあたりの反応がパピヨンマンとは逆で、五大刻それぞれの性格差が出ていて面白いです。

　それを受けてスグルが

とクレームを出します。さっきまでミートの後ろに隠れていたのにこの威勢（笑）。それを聞いたエクサベーターは

と、スグルの指摘にガッツリと反応します。

　ええ～っと…しょっぱなからツッコミ所を与えてくれるなあ（笑）、エクサベーター。まずは彼の笑い声からいきましょうか。

　今までたくさんの個性的な笑い声がキン肉マンという作品では登場してきましたが、ザクザクザクというのはその中でもかなり個性的な部類に入るのではないでしょうか。

　これってまさか…

という直感から…なのかな？ だとすると、彼の笑い声はモチーフとなった物体の動きに連動しているわけで、系統的には

のマックス・ラジアル系に属するのかな（笑）？

　あと団塊ジュニア世代にとっては、ザクザクいわれちゃうと、どうしても一年戦争の前期を席巻したジオンの緑色の量産型モビルスーツを連想しちゃうんですよね（笑）。

　これでもしエクサベーターの色が緑基調だったら、もう大変なことが起きちゃうな（笑）。

　次のツッコミ所については、スグル自身が代弁してくれました。

　いや、スグルさん、おっしゃる通りです（笑）。こんなだだっ広い場所にそんなオブジェがあったら、スルーする方が難しいですって、エクサベーター殿。それを

はないでしょう（笑）。これって例えるならば、東京スカイツリーを目の前にして

と漏らした人に対して

と言っているようなものです。バカにしてるのか、って感じになっちゃいますよね（笑）。

　このように、登場して即ツッコまれてしまったエクサベーターさんですが、彼は顔色一つ変えません。それどころか

と、初対面なのにいきなりの太っ腹リアクションをしてくれます。もうザクザクと教えてください！ お願いします（笑）！

　そして彼はこの不思議なオブジェに手をかけると

と語って次回に続く、です。

サンちゃんはオモシロ起源とツッコみたい

　さあ、やってきましたよ、キン肉マンお得意の“オモシロ起源説”タイムが！ 今回は一体全体、どんな歴史が紐解かれるのでしょうか。この場に生徒役としてサンシャイン君がいないのがとても残念です（笑）。

　エクサベーターの発言を聞く限り、この巨大メガフォンは

1. 遥か大昔に
2. 空（宇宙？ 天界？）から降ってきた
3. 地球上には存在しなかったアイテム

ということになりそうです。

　１については“神代の時代”というくらいですから、ワンマンズを含め、100柱以上いる神々の黎明期あたりまで遡るのかもしれません。

　２については宇宙と天界という２つの意味合いにとれるんですけど、前者ならば宇宙から飛来して地球上に落下したオーパーツ的なアイテム、後者ならば天界の神々が使用していたけれども、何かの理由で地上に落としたアイテム、ということになりそうです。

　前者の“宇宙から飛来”というのは、どこか完璧・捌式シングマンを思わせるところがありますね。もし金属の種類がシングマンと同じだったら、これを機に彼の復活もある…？

　３は２を受けての、不思議な性能を持った常識では測れないアイテムである可能性が高いです。カピラリア照射砲のような（笑）。そしてあの形からゆでエクサベーターさんが、何に使うアイテムと言い切るのか楽しみですね。

　個人的にはあれ、何かの発射口に見えるんですよ。でもって、あそこがマグネット・パワーの放出場所であることを思うと、やはりあそこからマグネット・パワーが出てくるのかなあ？

　もしくはあのアイテムがマグネット・パワーの増幅装置、なんてことも？ 地中に眠っているマグネット・パワーを、効果的に増幅してより強力なエネルギー源に変換する装置とか…ダメだ、説得力あるアイデアが全然思いつかんです（汗）。

　まあどうせ思いついても、あの人にかかれば

って一笑に付されてしまうんでしょうけどね（苦笑）。

その他気になった点

　その他気になった点は

• ネプさんの喧嘩ボンバー、余計に100トンの首が絞まっているのでは…（汗）。
• 100トンを吊っていたロープ、アップで見ると一応鋼を編み込んだようなロープにも見える。
• 折れるクレーン。レンタルだったらパピヨンマン涙目（笑）。
• 弁償してもらいますからねっ！（笑）。
• 片手タワーブリッジのような体勢をとるネプ。
• パピヨンマンがいう「ヤツらとはモノが違う」の“ヤツら”中には、エグゾセミサイルズやマリポ監督も含まれるのだろうか。
• できればケンダマンとスクリューキッドだけにしていただきたい（苦笑）。
• ゴメンね、殺人遊戯コンビ。
• ネプとのメンチ切り合戦の際、実はチョッキのトゲが当たって痛かったパピヨンマン（笑）。
• ミートより体力がない宇宙超人ヘビー級チャンプ＆キン肉星大王（笑）。
• 砂漠のど真ん中でも牛丼屋をあきらめない宇宙超人ヘビー級チャンプ（笑）。
• ザクさん、耳から胸に何を循環させたいのだろう？
• ザクさん、今のところ悪い人には見えないな…

　こんなところでしょうか。次回、ザクさんが語る新たな歴史に期待したいです。

お知らせ

アニメ・キン肉マン感想のご案内

　さて、2024年7月7日よりとうとう待望の『アニメ・キン肉マン 完璧超人始祖編』が始まりました。それについての感想も書いてみましたよ。

　今回は第９話『学べなかった心!!』です。

　第９話ではスグルとピークア・ブーの闘いが佳境に。急成長超人の恐ろしさを発揮し、手が付けられなくなってきたピークの攻略法は、なんと意外なことであった…しかしてその攻略は、スグルとカメハメ師弟の胸熱いユニゾンをもたらすことに！

　そしてこれを機に10年以上前の原作連載時の感想も蔵出し！ 当時の私がどんな的外れな予想をしていたのかを晒すことで、時代を超越した笑える感想となっております。ご興味出た方はぜひ↓。

【アニメ感想】キン肉マン完璧超人始祖編第９話－学べなかった心!!

赤ん坊のような完璧超人“完恐”ピークア・ブーに得意中の得意技、キン肉バスターまで返されよもやの苦戦を強いられるキン肉マン。さらにその直後、これまで片言しか発してこなかったピークア・ブーが大人のような会話で応答を始める!?　急成長超人の恐ろしさをまざまざと見せつけるようにキン肉マンの技術をどんどん吸収、最終的にはこの試合中にもそれを上回る実力者へ進化を遂げるであろう彼を止める、有効な手立てはあるのか!?

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　『オレ流超人批評』初となる完璧・無量大数軍メンバーの批評。新シリーズの先鋒を務めた彼は、なぜ敗れたのか。そして彼の真なる役割とは何だったのかについて、深く考察しております。ご興味でた方はどうぞ↓。おかげさまで大好評です。

第96回　マックス・ラジアル

24年ぶりのスグル新シリーズにおいて、重要な初戦を任された完璧超人。テリーを圧倒的に降し、新勢力の実力を見せつける役割を担ったキャラだと思いきや、真なる役割は別にあった…？ 出身 フランス 超人強度 4800万パワー 必殺技 ドリフト・タッ...

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キン肉マン総選挙2024分析１のご案内

　先日発表された、『超人総選挙2024』の結果分析なども書いてみました。各キャラの順位をカテゴリー別に並べ直したりして、さまざまな相関性や気づきについて書いております。

　いろいろと面白い結果が出ていますので、気になる方はぜひ↓。

【キン肉マン】超人総選挙2024の結果を大分析（その１）。

３年ぶりに開催された、『キン肉マン』の人気投票である超人総選挙2024。その結果を各カテゴリーごとに細かく分析することで、この３年間の作品トレンドと人気超人の傾向をあぶり出す！ その１はトップ10、シリーズごとのランキングを中心に分析！

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【潰れない】床屋という職業の圧倒的根強さについて。

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　街中の床屋って潰れないよね…！ という、私の根拠のない実感をつらつらと書いた雑文です。

　なぜ昔からある床屋はいまだに続いているのか。なぜ外食産業と比べてここまで根強いのか。その理由を私なりに想像して考察しております。

な～んて漠然と感じた方は、ぜひご覧くださいませ。

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　ではまた。