『キン肉マン』532話では、“Mr.バラクーダ化”したロビンマスクが、まるで外敵のような圧と挑発でペシミマンを精神的に追い詰める異常事態が発生。
上から目線の“指導的スパーリング攻撃”を浴びせるロビンに対し、読者の感情はいつしかペシミマン側へ――。本来ヒーローであるはずのロビンが“ヒール化”し、敵であるはずのペシミマンが“ベビー化”していく、前代未聞の“善悪逆転現象”が描かれました。
さらに飛び出したのは、新たなる『ロビン版パロ・スペシャル』。しかしその登場は、“パロ・スペシャルの系譜”そのものを揺るがす大問題へと発展します。
ロビンは本当に“開発者”なのか?
ウォーズマン版は正調ではなかったのか?
そして…OLAPという“秘仏級設定”は消滅してしまうのか――?
そして終盤、ウォーズマンへの“慈悲”を抱いたペシミマンは、まさかの友情パワー的覚醒へ。敵と味方、師と弟子、ヒールとベビー…あらゆる立ち位置が“ねじれ”続けた衝撃回を、徹底考察していきます。
今週の注目ポイント
この記事にはキン肉マン週プレ最新話532(2026年5月18日配信分)の感想が記載されています。つまりネタバレ確実なため、十分ご注意ください。
また、著作権保護の見地から
①Webサービス版
②紙媒体
等でオリジナルの作品を事前に読むことを強くお勧めいたします。
最新話はこちら↓のリンクから!!

今週のキン肉マン第532話「Mr.バラクーダ見参!!」感想と考察
前回までのあらすじ
生死を問わない完全KO決着のみという「ファイナルスタンディングデュエルマッチ」で行なわれることなったロビンマスクvsペシミマンのエクストラマッチ。
師の貫禄を徹底的に見せつけると宣言するロビンマスクの傲慢さに怒りを露わにしたペシミマン。ファイヤーバードガンスリンガーでロビンマスクをとらえると、そのまま何度もコーナーポストに叩きつける拷問技で追い詰める。
するとロビンマスクは、折れたコーナーポストの中にあった緩衝材を頭に被り、かつてウォーズマンの鬼セコンドとして悪名高かった「バラクーダ」の姿に変身! 「師の貫禄を見せつける」という覚悟を身をもって示した――!! 前回の感想は☞https://oreryu.site/kinnikuman15-118/
アナウンサーも困惑!―バラクーダのカツラ余波
コーナーポスト内に埋まっていたカツラ(のような緩衝物)を頭に装着したロビン。そのまま回転しながらペシミマンに飛びかかっていきます。
さあ“コーナーポストにカツラ”という、久々の“80年代的ゆで理論”の炸裂で、肉界隈を大きくどよめかせた問題シーンですが、アナウンサーはこれを

長髪のカツラ状のもの
と実況していましたね。この“カツラ状”という表現がもう面白くて。

アナウンサーさんも困っちゃったんだろうなあ
なんて想像しちゃうんですよね。彼もまた“80年代的ゆで理論”の犠牲者なのかな、なんて(苦笑)。

このロビンのペルソナスイッチについては、モハーヴェ砂漠にいたスグルとミートも反応。

あれは…Mr.バラクーダ!

ええ、ウォーズマンを厳しく指導する鬼セコンドとして、ロビンマスクが正体を隠して暗躍していた頃の姿です
と、新参ファンに対するチューターのような役割を果たします。実は新参者の一人として、ペシミマン自身が一番

なるほど、そうなのか
と、その情報をありがたがっているのかもしれませんけどね(笑)。
ねじれる善悪―ロビンとペシミマンの逆転現象
そのペシミマンが、襲いかかるバラクーダに対して防御の体勢を取ると、

なんだその中途半端な防御姿勢は!?

隙だらけだーっ!
と、強烈な回転かかと落としをペシミマンの脳天に炸裂させるバラクーダ。その言葉遣いは、完全に弟子に対するそれになっています。
う~む、やはりこれは、ペシミマンが最も嫌がる
上からの指導的スパーリング戦法
なのかな?
この作品は基本、外敵の方が上から目線の言動が多い作品なんですけど、今はその逆転現象が起きているのが新鮮ですよね。
もちろん今までの五大刻戦においても、ネメシス、そしてネプチューンマンと、高慢キャラによる逆転現象はありましたが、全体的には五大刻の“上から描写”の方が強かったきらいがあります。でも今回はロビンの方に、その“上から描写”が終始一貫しているんですよね。
なので我々は、知らず知らずのうちにロビンの方を“外敵認定”しているのかもしれません。だからこそペシミマンの“ベビー化現象”が、顕著に現れているのではないでしょうか。
そんな一番受けたくない、屈辱的な“指導的攻撃”を食らったペシミマンは、

ニギャ~ッ、チクショウ…
と、素直にそのいらだちを言語化。さらには

どこ行きやがった
と、ダメージを受けている間に敵を見失うという失態を犯します。このあたりの未熟な部分も、現在のロビンとペシミマンの“経験値の差”を感じさせる比較描写ですよね。
あれだけニヒルに物事に対処していた冷血漢が、ロビンという指導的キャラを相手にした途端にバタバタしはじめる。つまりここまでの攻防は、ロビンが圧倒的に精神的アドバンテージをもって闘っていることに他なりません。
この展開においても、前述した“ヒーローと外敵”の立場が如実に逆転しており、

ペシミマンがこれをどう克服するか
と、ペシミマンの踏ん張りを期待した善玉視点で物語を読み進めてしまうという、“善悪のねじれ現象”が起きているのです。

戦闘狂ロビン―新たなるパロ・スペシャル
するとロビンは

私ならここだーっ
とペシミマンの頭上から現れ、そのまま背後から馬乗りになると、なんとウォーズマンに授けたフェイバリットである『パロ・スペシャル』の体勢に。
しかしよく見ると、このパロ・スペシャルは、腕をクロスさせて極めるアレンジが入っています。おお~、ここでアレンジ版が登場するのか~。これもまったくもって予想の範疇を超えていました。


ハハハハ、お前の見事な『バウンティーハンター・パロ』に私も触発されてしまった
と、前回ペシミマンが即興アレンジで出した、パロ・スペシャルのアレンジ技に触発対抗したことを告白するバラクーダ。
いや~、負けず嫌いですね、バラクーダ師匠。しかも「ハハハハ」って、この攻防を心から楽しんでいます。もう何も知らない人が彼を見たら、

彼は戦闘狂なんですか?
と、思わず疑っちゃうレベルですよね(笑)。そしてこのテンションもまた、この試合がいかに彼のペースで進んでいるかの証明なわけです。
しかし今回のロビン、ホントよく笑うよな。

深まるパロ・スペシャルへの疑問―OLAP消滅の危機!?
ただここからバラクーダが口にしたセリフは、我々キン肉マン研究家を悩ませるものへと発展していきます。というのも、聞けば聞くほど“パロ・スペシャルの歴史・系譜”についての疑問点があふれ出てくるんですよ。
ここではその疑問点と、それに対する解釈について、丁寧に考察してみたいと思います。少し長くなりますが、ぜひお付き合いください。
疑問点①―開発者問題
ではバラクーダの第一声に耳を傾けてみましょう。

私が開発しながらこの技は愛弟子ウォーズマンに譲り渡してから、私自身が使うことは一度もなかった!
まず疑問点その①。パロ・スペシャルを開発したのは自分自身だと言っていますが、彼は過去に

パロ・スペシャルはロビン家一族に伝わる一子相伝の技
と口にしています。つまりこの時点で“開発者は誰か?”問題が生じているのです。

疑問点②―隠匿問題
そして疑問点その②。彼の言う“この技”というのが、正調の『パロ・スペシャル』(Aとします)を指しているのか、今回初登場した『アレンジ版パロ・スペシャル』(Bとします)を指しているのかがあいまいです。
つまりこれがAを指しているならば、前述の“開発者は誰か?”問題がそのまま残り、Bを指しているならば

ウォーズマンも、このアレンジ版を譲り受けているんだ
となります。ただしこの場合は

でもウォーズマン、そんな素振り、今まで一度も見せたことなかったけど…?
という、“なんで今まで隠してたの”問題が生じてしまうのです。しかしながら

一子相伝の技を自分の代でアレンジしたから、開発者は私
というロジックも同時に成立するので、Aの“開発者は誰か?”の矛盾が解消するという側面もあるわけですね。
疑問点③―どっち正調?問題
さらにバラクーダは続けて

だがお前にはあえて使ってやろう!

これが正真正銘オリジナルのロビンマスク版パロ・スペシャルだーっ!
と高らかに宣言。
はい疑問点③。この“オリジナルの”という言葉がAにかかっているのか、Bにかかっているのかが微妙です。
もしAにかかっているのだとすれば、今まで我々が見てきたウォーズマンが使う正調パロ・スペシャルは、正調ではなくなる恐れが生じます。つまり“正調が実はアレンジ版だった?”問題が生じるのです。これはちょっと由々しき事態ですね。
一方で、これが素直にBにかかっているのであれば、オリジナルのアレンジ版だということになり、矛盾はなくなります。しかし

オリジナルのアレンジ版て…ややこしい表現だな
という印象は強く、だったら単純に

だがお前にはあえて使ってやろう!

これがロビンマスク版パロ・スペシャルだーっ!
と叫んでくれれば、混乱は防げたのに…と思うんですよ。アレンジ版に下手に“正真正銘”とか“オリジナル”という修飾語をつけるもんから、

Bが正調パロ・スペシャルなのか?
と惑わされちゃうんですよね。いくらストロング・ザ・武道に

惑わされるなと言っておるーっ!!
と説教されようとも、これは惑わされちゃいますよ(笑)。

疑問点④―OLAP消滅問題
最後に疑問点④。もし今回の『ロビンマスク版パロ・スペシャル』が、アナウンサーが叫んだように

これがパロ・スペシャルの最終形なのかーっ!
であるならば、

OLAPはどうなっちゃうの?
問題が生じてしまうんですよ。
現時点での我々の認識では、パロ・スペシャルの正統版は、ケビンマスクのフェイバリットであるOLAPです。しかし今回の件でロビン版が正統認定されてしまうと、『キン肉マンⅡ世』において設定されたこの技の歴史が、大きく覆ってしまうんですよ。
それこそ下手をすれば、OLAPというロマンあふれる魅力的な設定が、闇に葬られてしまう恐れが生じてしまうわけです。これは…個人的にはショックだし、受け入れ難いものがありますよ。

もちろん現行の『キン肉マン』と、『キン肉マンⅡ世』が完全にパラレルの関係だというのであれば、そんな珠玉設定のオミットも致し方ないのかもしれません。
ただ現行の『刻の神編』においてⅡ世キャラとおぼしきグレートⅢが登場し、キン肉万太郎の影もチラつくほどに『キン肉マンⅡ世』との関連性が表に出てきた今、このOLAPという“切り札技”ともいえる設定を、ゆで先生が捨てるとは到底思えないんです。
だって…この先ウォーズマンかロビンがもしOLAPを出したら、間違いなく世の中がお祭り騒ぎになること必至じゃないですか。
そんな『遊戯王』でいうところの“青眼の白龍”みたいなカードをね、みすみす捨てるとか…ありえないですよ。私としても、この眩い設定を失うのは嫌です。

アキラの見解―秘仏としてのOLAP
ですので今回の件を鑑み、私は“パロ・スペシャルの系譜”を、国宝の仏像を例にして以下のように整理します。
①OLAP/正統源流…本堂に秘された本尊(国宝・秘仏)
②パロ・スペシャル/簡易Ver.…一般公開されているレプリカ(御前立)
③ロビン版パロ・スペシャル/簡易Ver.アレンジ…一般公開レプリカをアレンジした、知る人ぞ知る裏エディションレプリカ(裏御前立)

つまりロビンは②から③を作り出し、共にウォーズマンに伝授した。弟子のウォーズマンは③よりも②を極めることにまい進する道を選び、その数十年後にケビンマスクの師匠として、ケビンの①の習得に力を尽くした…そんな筋書きです。
仏像の例えで言うならば、ウォーズマンは一般公開用の仏像をとにかくきれいに磨いている、ということになります。
かつ秘匿されたご本尊には手をつけず(≒技術的に会得できなかった)、ロビン王朝直系であるケビンマスクにそれを伝承させた…そして裏レプリカについては、磨く暇がなかったと(苦笑)。
こう考えることで、なんとかOLAPの特別な輝きを維持しつつ、物語にも整合性を与え、かつ『キン肉マンⅡ世』との接合の余地も残す…そんな必死の心境なんですよね、今の私。
ただこれについてはみなさんにもそれぞれのご理解があると思いますので、よかったらコメント等で教えてください。
アレンジ技の法則―到達する“捻り”表現
こんな感じで私が“パロ・スペシャルの設定整理”に苦しんでいる以上に苦しんでいるのがペシミマンです。グキィグキィと両腕をねじ上げられながらも、

ニキ…この技ならオレのファイヤーバードガンスリンガーで…
と、腕を射出してロビン版パロ・スペシャルからの脱出を試みるペシミマン。
しかしながら両腕のジョイントを交差して極められているため、ロケットパンチの発射を完全に封じられていることに気づきます。まさに脱出不能の拷問ホールド。

ギャアア…
という、ペシミマン絶体絶命の苦悶の声が響き渡ります。
なるほど~、この形状、たしかにファイヤーバードを封じる説得力がありますね~。これはもうバラクーダ師匠、あっぱれです。
最近の『キン肉マン』においては、過去のフェイバリットのアレンジ技が登場することが稀にありますが、
- キン肉バスターイモータル
- ツイステッドタワーブリッジ
のように、“ひねり”や“ねじり”でアレンジしてくることが多いような気がしますね。
これは体操競技等の考え方と近しいのかな、なんて思いました。バク転よりもバク宙、バク宙よりも月面宙返り(後方抱え込み二回宙返り一回ひねり)…のような感じで、難易度を上げ技術点をより得るために“ひねり”や“ねじり”でアレンジを入れますよね。

そんなフィジカル面でのグレードアップを直感的に感じられる“ひねり”や“ねじり”の特性を、フェイバリットに応用しているのかもしれません。
また、今回はキャラクターの“善悪ねじれ現象”が大きなテーマとなっているだけに、この“フェイバリットのねじれアレンジ”というフィジカル表現が、より印象深く感じられるのも面白いところですね。
挑発アゲアゲのバラクーダ―カツラの奥に潜む真意
そんな自身の“隠し技”が見事にハマったバラクーダは、さらにテンションアゲアゲです。

ハハハ、どうしたペシミマン

お前はこのまま両腕もがれてマットに這いつくばるのだ~っ!
と、もう天狗の鼻が伸びっぱなしです。バラクーダ、鼻ないけど(笑)。
しかもあまりにもお調子にのったものだから、腕をさらに絞り上げた瞬間に、被ったカツラもスルリと取れてしまう始末。アデランスの中野さんが乗り移ったのかと思いましたよ(笑)。
いや~、短い変身期間だったな、バラクーダ師匠。前回のカツラ問題が衝撃的すぎて

鞭でファイヤーバードに対抗するんだよ、きっと!

いや、猛獣をしつけるような、パワハラ攻撃を繰り出すのでは?
といったような予想がSNSを中心にまことしやかにささやかれていただけに、この中野さんのカツラが取れる感じの結末には、ちょっとズッコケた人も多かったのではないでしょうか。

とはいえ、ロビンが見事に攻守交替したのは間違いありません。攻撃に悶え苦しむペシミマンを見て

どうした、お前の力はそんなものか!?

ウォーズマンになり代わり、私に制裁を加えたいのではなかったのか~っ!
と、ペシミマンの言葉尻を捕らえた挑発的な憎まれ口をガンガン発していきます。
ただ…この調子に乗った憎まれ口は、ペシミマンの発奮を促すための演技のような感じもしますね。つまりロビンは、この試練をペシミマンにあえて乗り越えさせようとしているのではないかと。
もしそれが正しいとするならば、その目的は何なのか。
- 仮想ウォーズマンとして、覚醒した状態のペシミマンを倒したい。それこそ宣言通り“師の貫録を見せつけて勝つ”ことになる
- ペシミマンがまだ知らない境地に追い込むことで、ウォーズマンが植えつけた“分かり合うための闘い”を完成させたい
こんなところでしょうか。
1は完全なエゴイズムですよね。でも昨今のロビンを見ていると、これが目的であることは十分にあり得ます。
2は私がこの闘いの当初に考察した、“こぼれ球をゴールに押し込む”という役割です。個人的にはこちらであってほしいなあと、切に思いますね。

…まあロビンのことだから、両方狙っているのかもしれませんけど。欲張りさんだからなあ(苦笑)。
ペシミマン覚醒!!―まさかの友情パワー発動!?
そんな窮地に立たされたペシミマンですが、彼がふとリングサイドを見ると、意識不明のウォーズマンが激しく痙攣している様子を目にします。
古参ファンならすぐに連想すると思いますが、その様子はまさに『黄金のマスク編』において、今回同様シャットダウン中の彼が陥った状況そのもの。印象深いシーンのオマージュですよね。
そしてそれを見たペシミマンの言葉がまた感慨深いんです。なんと彼は、

そうだよな、きっとお前もこうやって、コイツにあの技を教わったんだよな。
それこそ死にそうな苦痛に耐えながら

怖かったろうなあ…

こんなヤツのエゴに押しつぶされそうになりながら…よく耐えたんだろうなぁ
と、同情とも哀れみとも思える心境をしみじみと口にしたんですよ。
もちろんパロ・スペシャルの伝授において、ウォーズマンがそのように恐怖を感じていたかどうかは定かではありません。あくまでペシミマンの妄想が悲観路線で暴走しているだけなのかもしれません。
ただ紛れもないことは、五大刻という敵方の幹部である彼が、滅ぼすべき相手であったはずのウォーズマンに
慈悲の心を抱いている
という事実です。この境地って、完全にキン肉族や正義超人がその中心に置いている
理念・信条
なんですよね。つまりこの時点でペシミマンは
正義超人化が始まっている
とも言えるわけです。
そんな境地に陥った彼が

その恨み…オレが…今ここで…このクソ師匠に返してやるぜ~っ!
と叫ぶと、体が発光。技をかけているロビンが

な…なんだこの力は…!?
と息を吞むくらいのパワーが発露したペシミマンは、その勢いのままに堅牢な足のフックを力で外すや、背後にロビンに強烈なバックヘッドバット一閃。
そしてロビンを背負ったまま中腰状態から立ち上がると、

ニキ~ッ、コイツはただのパワーじゃねぇ!
いつも以上に力が漲り溢れてきやがる

今のオレは絶好調だーっ!!
と叫んで腕のロックも引きちぎり、そのままロビンを天高く放り投げて次回に続く、です。

究極の善悪逆転―ペシミマン、リミッター超え!?
まさかのまさか展開ですよ。これ、完全に“友情パワー”ですよ。敵であるはずのペシミマンが大覚醒をし、正義超人の専売特許であったそれを発動してしまったんですよ。
序盤からずっと話していますが、もう完全に立場が逆なんです。友情パワーというエクストラ・パワーを発生させる役割は、本来ロビンマスクであるべきなんです。
しかし彼は、敵超人が正義超人に対してよく口にする

な…なんだこの力は…!?
という驚愕のセリフを吐く役割を仰せつかってしまった。これはもう、究極の逆転現象ですよ!
まさかね~、こんな展開が待っているとは…衝撃的すぎて開いた口がふさがらないです。でもそれくらいウォーズマンは、ペシミマンに対して強い影響力を与えていたんですね。
この描写によって、ウォーズマンとペシミマンは、すでに分かり合っていた、ということが証明されたことになります。だってこれ、三段階ある火事場のクソ力(≒友情パワー)の
第二段階:仲間のために出す力
そのものじゃないですか。つまりペシミマンはウォーズマンと闘い、かつロビンのエゴを目の当たりにしたことで、所持する1億パワーとは別の、エクストラ・パワーを手に入れてしまったんですよ。
しかも彼は

いつも以上に力が漲り溢れてきやがる
と口にしています。つまりそれは
1億パワー以上の力の漲り
であることを示唆しており、超人強度の最上限を突破したかもしれない、ということなんです。

これは…とんでもない覚醒をペシミマンが成し遂げてしまったことになりそうです。こうなるともう、完全にロビンは氾濫した川に浮かんだ笹船のような感じですよね。翻弄されるしかない。
でも前述した通り、これをロビンがあえて引き出そうとしていたならば、作戦は成功なんです。ただ

想定を大きく超えちゃって、まいったなこりゃ
状態だという(苦笑)。
これをロビンが組み敷くのには、とんでもない労力が必要だと思います。ただその途中でこのパワーの意味について、もしペシミマンに教え諭すことができるのならば…そう、彼と真に分かり合うことができるかもしれません。
そしてその先に待っているのは、
ペシミマン、刻の神軍から離反
というセンセーショナルかも…しれません。そんな妄想が激しく搔き立てられた引きでしたね。
第532話感想とまとめ
以上、今回の感想と考察をまとめると
といった感じとなるでしょうか。
そう考えると、今回は“ベビーとヒールの役割”を完全に逆転させることで、ペシミマンの“善側覚醒”を促した、衝撃の回だったといえるでしょうか。
そしてそれをロビンが狙ってやったのか…? それとも…! という真意が、次回以降の注目点となりそうですね。
そして今回は惜しくもピックアップできなかったポイントが、まだまだあります。それらについては一言雑感ですが、次の項をご参照ください!
第532話の小ネタ感想―気になったシーンピックアップ
その他気になった点は
- ミートくんのバラクーダ回想が、パワハラシーンなのが…。
- そう思ってるってことだよね(笑)。
- 無言でバラクーダを見つめるスグルが実は気になる。
- ペシミマンって素直に悔しがるよね。無感情キャラっぽいのに、めっちゃ感情的。
- そのギャップがまた読者を引きつけるんだろうなあ。
- カツラが脱げるの、何度見てもおもしろい…(笑)。
- 脱げた後、まるで気にしないのもまた(笑)。
- 激しく痙攣しているのに、放置されたままのウォーズマン(泣)。
- そばにいるギャラリー、誰もケアする気なし。
- ペシミマンってかなり妄想癖強いよね(苦笑)。
- 彼女とかいたら、彼女が苦労しそう(笑)。
こんなところでしょうか。
みなさんも今回感じたことやその後の展開予想などを、よかったらXやコメント欄に書いてくださいね!
お知らせ
超人批評のご案内
超人批評の最新作をご紹介します。今回は記念すべき超人批評100回突破シリーズとして、第1回の批評超人でピックアップしたウォーズマンの再批評を数回に分けてアップ。
そしてとうとう今回、ウォーズマン再批評が最終回を迎えました。今回は

ウォーズマンとは何者なのか
という、彼のアイデンティティの最深層に迫っていきます。

はたしてウォーズマンというキャラの根幹は何なのか。それについて、多くの事例と資料をふまえ、深々と考察をいたしました。
そしてありがたいことに、この批評は嶋田先生からも

深い考察ありがとう。
作者が涙してしまいました
という、ありがたいメッセージをいただいております。ご興味わいた方は、ぜひご一読くださいませ。
キン肉マン以外の雑文のご案内
キン肉マン以外でも興味深いコンテンツを探している方はこちら↓なんていかがでしょうか。

昨今人気の“恋愛リアリティーショー”の源流ともいえる、素人参加型集団お見合いバラエティー番組『ねるとん紅鯨団』の思い出です。
80年代バブル期を象徴するガツガツとした享楽コンテンツが、なぜここまで支持され面白かったのか…アキラ視点で考察しています。あの当時の空気を振り返りたい方はぜひどうぞ。
コミックスのご案内
そしてコミックスは2026年の4月3日に、最新刊の92巻が発売されました。実はこのコミックスでは

巻末の『ゆで問答』に、私・アキラの質問が採用されています!
これはもう購入待ったなし? でしょう(笑)。それではまた。

コメント
カツラが取れたら鉄仮面に戻る謎
ロビンは意図して悪役を演じてるけど楽しみまくってもいるという説が濃厚になってきた気がします
このシリーズで一番楽しみながら試合をしてるのはロビンで間違いないでしょう
打倒キン肉マンへの執念といい、ロビンが戦闘狂というのは間違ってないかもしれません
ベシミマンは友情パワーに覚醒したけど、ウォーズマンの気持ちを完全には理解できてないから第一段階どまりかもしれません
OLAPはこれから生まれてくる新たなパロ・スペシャルの進化系と考えてます
今週も考察お疲れさまです
オリジナル発言についての自分の考察としては、
①マッスル・スパークのオリジナルであるアロガントスパークの『天』が受け手の腕を交差していることから『同じく腕を交差するこのロビン流パロ・スペシャルもまたオリジナルなのだ』と言う飛躍したロビン理論
②オリジナル(起源)ではなく、あくまでロビン家一子相伝の技をロビンマスクが改良した、オリジナル(独自)のロビン流パロ・スペシャル
このどちらかではないかと思いました。まあ最有力候補はロビン(嶋田先生)がノリでオリジナルとか言っちゃった可能性なのですが(笑)