角田裕毅、F1昇格へ向けちゃくちゃくと準備。

オレ流近況報告
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 日本人F1ドライバーが不在になり久しいですが、とうとう来シーズン、誕生しそうな雰囲気となってきました。

 現在F2(F1のひとつ下のカテゴリー)でレースをしている角田裕毅選手(20)。彼はレッドブルジュニアチームに所属しており、来シーズンのアルファタウリ・ホンダでのデビューに向け、ちゃくちゃくと準備を進めています。

 彼はホンダの育成ドライバーでもあったので、来シーズンを最後にホンダがF1から撤退することを宣言したことで、昇格に赤信号が灯ったかとも思えたのですが、その影響はなくキャリア形成が進められているようですね。とりあえずそこはホッとしました。

▲ぱっと見、小学生のような風貌ですが、すごいんです。

 といっても、F1に昇格するには様々な関門があり、一筋縄ではいかない高いハードルが待ち構えています。なにせそのシートはわずか20しかありませんからね。類まれなる実力と、その実力をF1チームに見込んでもらうという必要があります。

 さらに言うと、実力以外にも時の運とタイミングが必要で、自分自身ではどうにもできない不確実要素をも味方にする必要があるところが、そのハードルを高くしているのです。

 ではF1ドライバーになるためには、何が必要なのでしょうか。ちょっと確認してみましょう。

  1. スーパーライセンスの取得
  2. F1チームとのコネクション
  3. 先輩がやらかしてシートが空くこと

こんなカンジですかね。この3点がセットで初めてチャンスが得られるわけです。では角田選手はどうなのか、ひとつずつ検証していきましょう。

スーパーライセンスの取得

 F1に昇格するには、兎にも角にも“スーパーライセンス”を取得しなければなりません。F1専用の免許証みたいなものです。免許証といっても、教習所に行って合格すればもらえるわけではありません(笑)。いろいろと高レベルな条件が整って初めて取得できるライセンスなわけです。そのうち主な条件を2つほどあげます。

①FIA指定のレースシリーズをこなして40ポイントをゲットする

 これはFIAが指定したレースシリーズに2年以上参戦し、良い結果を得るともらえるポイントの総計を、3年間で40ポイント以上得なさい、という条件です。

 例えば角田選手が現在参戦しているF2もその指定レースシリーズであり、年間チャンピオンから3位までに入れば一気に40ポイント得ることができます。以下4位、5位とランクが下がるにつれて30ポイント、20ポイントと得られるポイントは下がっていきますが、他の年のポイント合算して40ポイントを超えれば条件クリアとなります。

▲まずは現在参戦しているF2で好成績を残すことが最重要です。

 ぶっちゃけこれが一番の難関といいますか、メインハードルです。しかし角田選手は年間5位以内でフィニッシュ(20ポイント獲得)できれば、合算値でこれを超えることが可能となります。F2残り4レース、とにかく上位でフィニッシュして、確実にポイントゲットといきたいところです。

②最近のF1マシンで最低2日間、300km以上のドライブ経験がある

 やはりF1は命の危険と隣り合わせのスポーツですから、技術不足のドライバーが参戦すると、大規模事故のトリガーとなる可能性があります。ですので、最新型に近いスペックのマシンで走り込みをする必要があります。

 角田選手はつい最近、イタリアのイモラサーキットでそれを行ってきました。無事にプログラムは終了し、角田選手はF1マシンの挙動とGを学習でき、準備は万端です。

Yuki Tsunoda TEST AlphaTauri Honda F1 at Imola Circuit! 角田裕毅 F1テスト

F1チームとのコネクション

 仮にスーパーライセンスが発給されたとしても、すぐにF1に参戦できるわけではありません。20台しかないマシンの1台を、F1チームから任せられないといけないわけです。それがない限り「資格は持っているんだけど、仕事につながらない」という、一般人でもありがちな状態になります。いわゆる“オファーがない”というやつです。

 これを攻略するためには、下位カテゴリーでレースをしている時期に、F1チームとのコネクションを持たなければなりません。例えば

  1. F1チームやエンジンメーカーの持つドライバーアカデミーに所属する
  2. スポンサーを見つけ、スポンサー付きでF1チームに売り込む

といったパターンがあります。

 1の方が健全で正攻法ですが、2のパターンもけっこうあります。ただし、シートをお金で買うようなイメージもあり(ペイドライバー)、やや不健全です。特に財政的に苦しいF1チームにとっては、かなり魅力的な選択肢ですからね。とはいえ、2のパターンでも十分に実力があるドライバーもいますから、頭ごなしに不健全とは言えません。

▲イモラでのテストは、当たり前のようにこなしていました。

 ちなみに角田選手は1のパターンです。彼はレッドブルジュニアに所属し、ホンダの育成所属でもあります。このアカデミーには誰でも入れるわけではなく、将来性を見込まれた若手のみが所属できるので、より実力主義です。そして所属先に認められる実力を身につければ、晴れてそのチームでデビューできるわけです。まあ健全ですよね。

 角田選手のすごいところは、あのレッドブルに実力を認められ、レッドブルジュニアに所属していることなんですよ。つまりホンダの育成ドライバーだから、とかではなく、彼の実力と将来性が評価されてのアカデミー所属なんです。

 今回ホンダが離脱することで彼のキャリア形成が危惧されましたが、まったくもって影響がありませんでした。これもすごいです。つまりは「ホンダ関係なく角田という個人に期待している」とレッドブルが言っているようなものだからです。一個人としてのスキルや能力を評価されているんですよね。これも次シーズンにデビューできそうだという、強力な証明になります。

先輩がやらかしてシートが空くこと

 これがね~、時の運という御し難いハードルなんですよね~(苦笑)。要はどんなに実力があっても、先輩ドライバーが鎮座していると昇格できないんですよ。特に先輩ドライバーが優秀で、変える必要がないと判断される場合は辛いです。

 しかも先輩の絶頂期が3年、4年と続いちゃうと、椅子が空かなくてずっと飼い殺しになっちゃう。もちろん別のF1チームにアクセスしてみるなど、動きを取ることはできるのですが、できればスムーズに愛着あるチームにステップアップしたいですよね。

▲国際的なフィールドでも、まったく物怖じしない度胸が強みです。

 角田選手はどうかといいますと…レッドブル、アルファタウリと2チーム、計4人の先輩ドライバーがいますが、そのうち二人が今シーズンけっこうやらかしている(苦笑)。ですので、時の運も十分手にできるタイミングなんですよ。やらかしている二人には悪いですけど。アルボン、クビアト、どっちも応援したいんですけどね…あ、言っちゃった(苦笑)。

 このように、実力、コネクション、タイミングと、角田選手には三拍子そろった瞬間が訪れています。ですので是が非でも残りのF2レースをものにし、スーパーライセンスを獲得してほしいです。そしてゆくゆくはレッドブルというトップマシンをドライブする日本人ドライバーになり、チャンピオンを目指すドライバーになってほしいです。がんばれ!

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