激烈!! F1GP2021チャンピオンシップ!

オレ流F1
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近年まれにみる大接戦

 いやはや…F1のチャンピオンシップ争いがかなり激烈です。

 今シーズンは絶対王者たるメルセデスに、レッドブル・ホンダがとうとうマシン能力で追いつき、シーズン前半を優位に進めてきました。

 特にレッドブル・ホンダのエース、フェルスタッペンが勝ち星を積み重ね、ドライバーズランキングでトップを走っていたわけです。

 しかしながらメルセデスのエース、ハミルトンも大きく離されずにランキング2位を追走。さすがは7度王者を獲得したドライバーです。

 特に直近2戦の走りは神がかっており、フェルスタッペンとの差を一気に詰めてきました。最終戦に向けてマシン、ドライバーともに尻上がりのラストスパートを仕掛けてきた様相です。

 このような異チームバトルは、メルセデス1強だった昨今では久しぶりで、まさに観ている方も血沸き肉躍る有様となっています(笑)。

残り2戦でのランキング

 全22戦という、類をみないレース数をほこる今シーズンも、12/5のサウジアラビアGPを含めて残り2戦となりました。ではランキングの確認をします。

 このように、フェルスタッペンとハミルトンの差は8ポイント。

 F1を知らない方からすると、それがどの程度の差なのかわからないと思いますが、簡単に言うと“すぐにでもひっくり返すことができる”差です。

 というわけで、シーズン終了間際になっても、チャンピオンシップがどう転ぶか全くわからない激戦となっているわけです。

バチバチのサウジアラビアGP

 そんな緊張感を持って臨んだサウジアラビアGPは、お互いの意地とプライドが激しく交錯した、とても危険極まりないバトルとなりました。

 このグランプリで一番感じたことは、

勝利の女神が、微笑む相手をコロコロ変える

ということです。

 つまり良い流れがハミルトンに来たかと思えば、フェルスタッペンに転び、フェルスタッペンの流れのまま行くかと思えば、ハミルトンに転ぶ。

 このような流れのシーソーゲームが、レース週末を通じて何度も何度も繰り返されたという、エンターテインメントとしてはひじょうに面白い展開となりました。

 そして、予選、決勝レースを見終わった後の感想としては

ヒリヒリするような、鋭角的緊張感が漂いまくった

というレースでしたね。

 というのも、ただでさえ両エースのランキングをかけた熾烈な争いがあったことに加えて、このサウジアラビアの『ジェッダ市街地サーキット』が、危険極まりないコースレイアウトだったからです。

 その危険さを羅列すると

  • 初開催のサーキット
  • アクセル全開率が高い、超高速レイアウト
  • 道幅が狭い、市街地サーキット
  • ブラインドコーナーが多いサーキット
  • ランオフエリア(逃げ場)が少ない、両壁サーキット

こんな感じです。

 つまり狭くて見づらく、障害物が多い道を、時速300㎞で初めてレースするようなものです。どうですか。危険の5乗増し、でしょ(苦笑)?

▲狭い、ブラインドコーナー、壁の三拍子。

 そんな危険なリングで、つばぜり合いをしている二人が闘ったわけです。キン肉マンで例えるならば、ロビンマスクと闘ったグランドキャニオン決戦でしょうか。

 結果は…ハミルトンが勝利し、フェルスタッペンは2位となりました。しかしそんなエンディングを迎えるまでに両者の間では

  • 抜きつ抜かれつ
  • 狭いコーナーでの引かない突っ込み
  • やや激しい車の接触
▲危険極まりない両者の接触

といったような、バチバチな命知らずのレースが繰り広げられていたわけです。もう、観ているこちらがそのヒリついた危険さにハラハラですよ。

 ぶっちゃけ、肉体と肉体が衝突する格闘技よりも、命を削っている闘いに思えるくらいでしたね。

残り1戦でのランキング

 そして、今回のレース結果を反映したポイントランキングがこちらです。

▲21戦も行って同点て…

 なんと両者369.5ポイントで、寸分たがわぬ獲得ポイント数となっています。21戦を消化してここまでビッタリと互角なんて、ホント少年マンガの世界ですよ。

 でもこれがリアルの勝負論で起きているわけですからね。まさに“事実は小説よりも奇なり”です。

最後に勝つのは誰か?

 というわけで、雌雄を決するのはシーズンラストを飾るアブダビGPとなりました。勝利条件も

先にゴールした方が年間総合チャンピオン

という、恐ろしくシンプルな判定方法となったわけです。つまり相手より0.001秒でも早くゴールすればいいわけです。

 これも昨今、あまりみない展開です。いつもだったら「フェルスタッペンが2位以上かつハミルトンが6位以下」みたいな、必要十分条件がつきますからね。いや、本当にシンプル(笑)。

 というわけで、泣いても笑っても12/12の最終レースが勝負となります。ホンダF1最後のレース、なんとかここで年間チャンピオンという栄誉を獲得してほしいものですね。ではまた。

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