今週のキン肉マン第317話-神々、来襲!!

今週のキン肉マン
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 超人墓場にいるザ・マンより、次なる敵は“調和の神”であることを知るスグルたち。「しかしその調和の神とやらは、いつここに仕掛けてくるつもりなんだ? ザ・マン?」とスグルが問うと、「もうしばらく猶予もあるかと思っていたが…どうやらそうでもなさそうだ。ヤツらはもはや“下天”を始めてしまったようだ」と、天を見上げながら答えるザ・マン。

 そして「この懐かしくも不穏な気配。間違いあるまい。ヤツは複数の同志とともに実態を得て、すでにこの地上へと降下を始めている」と続けると、「チッ、早すぎる! まだこっちの態勢も十分に整っちゃいねぇってのに!」とブロッケンJr.が叫ぶと、アリステラは「グググ…」と拳を握りしめます。

 すると「だから今なのだろう。情などというものは持ち合わせていない。理にかなえば平然と無慈悲にこちらの弱みを突いてくる。それが神というものだ」と、敵の特徴を淡々と告げるザ・マン。「じゃあ一体彼らはどこに向かっているんですか?」とミートが聞くと、「ウム、気配の方向から考えて、おそらくヤツらの最初の狙いどころは…」と答えるザ・マン。

 すると場面は中国の大地を駆けるキン肉マンビッグボディの姿をとらえます。彼が向かった先は、西安近郊秦始皇帝陵。「降下地点はあそこか。あえて自分から踏み込みたくはないところだが…この付近に降りてきた以上、最初の狙いはおそらくこのオレなのだろう」と、始皇帝陵の頂に降り立つ軍団を見据えます。

 そして「なあ恨むぜ、強力の神よ」と一言恨み節を口にすると、気合いを入れ直して始皇帝陵に突入するビッグボディ。すると「自ら乗り込んでくるとは見上げたもの。なかなか勇敢なことだ。強力の神に選ばれし超人、キン肉マンビッグボディよ!」と声がし、そこにはフードを被った12名の人物が、時計のように円陣を組んで待ち受けていました。

 その軍団が「よく来たな。その様子だと我々の素性についてよく理解しているようだ」と口にすると、「ああ、よ~~く聞いているぜ! テメーらか!? “調和の神”とかいうクソヤローの親玉はよぉ!」と返すビッグボディ。

 ここから調和の神の一派とビッグボディとの問答が始まります。「いかにも。だが親玉というのは誤った認識だな。天界における神々は皆等しき存在。お前の知る“強力の神”もたいして変わらぬ。同じ神だ」と答えると、「何が同じだ! ぜんぜん違げーよ、バカヤロウ! アイツはアイツで邪悪五大神とか言われているクソヤローだが、今回のことだって阻止しようと先に教えてくれた。どれほど邪悪でも、お前らみたいに超人を皆殺しにしようだなんて言わねーよ」と反論するビッグボディ。

 さらに「そう考えると、神様の世界じゃ何が善徳で、何が邪悪かわかったもんじゃあねぇなぁ。オレみたいなバカには、正直もう区別がつかねぇぜ」と悩ましげに首を振ると、「それでいい。神の意志が下界の者に理解できぬのは当然のこと。何もわからぬままお前たちはただ神の意志に沿えばいい。我らは此度こたびその意志をお前たちにわかりやすく伝えに来たまで」と神々は答えます。

 そして「地上における超人の役目はもはや終わった! とな」という宣告をすると、「フン、偉そうに。その言葉そっくりそのまま返してやるぜ。役目が終わってんのはお前ら神様のほうじゃねぇのかってなぁ!」と逆に神々を煽るビッグボディ。

 それに一人の神が「貴様!」といきり立つも、それを抑える調和の神。そして「確かにお前たち超人は昔に比べて力を持った。かつて慈悲の神だったあの男が地上で担い続けた役目を譲り渡さんとするほどに。だがそれは真実なのか? 少なくとも我々は認めていない。ゆえに我らは最後の審判にやってきた」と告げます。

 それに対して「審判?」とビッグボディが問うと、「もしもザ・マンの見立てが正しく、超人が真に神を超えるなら、今お前の言ったとおりもはや神などこの世にいらぬ。それならこの私もザ・マンとともに消えることすら考えようではないか」と、譲歩的な提案を口にする調和の神。

 しかし続けて「だが私には到底それは信じられぬ。もしもその見立てが虚偽なら」とくさびを打とうとすると、「神の存在をただむやみに脅かした罪の重さは計り知れぬ!」「もはや超人の側こそこの世に不要!」「ではどちらがいらぬ存在なのか?」「言えることはただひとーつ!」「神と超人…」と次々と神々は言葉を発し、最後に全ての神が「両者共存の道はもはやなし!!」と宣言します。

 そして調和の神は「…ということだ。だから我らは下天した。どうせ超人たちを駆逐して神が残るなら、天界を離れ、この地上を新たな神の棲家としてもよいのだからな」と、地上世界の乗っ取りをも宣言。

 それに対しビッグボディが「“下天”だと? じゃあお前たちは…天界を捨ててきたというのか⁉」と確認すると、調和の神の隣にいた神が「いかにも。神の姿を失う代わりに、地上に適するための新たなる肉体を得る。かつて慈悲の神が示した不退転の覚悟…それが“下天”!」と、下天の定義を説明します。

 さらに「そうしてその儀を果たした神は、新たなる存在“超神”へと生まれ変わるのだーっ!」と叫んでそのフードを取り去ると、「我が名は“戒律の神”、だが実態を得た超神には、それにふさわしい新たなる名が生じる。その名は“ランペイジマン”!!」とその姿を現し次回に続く、です。

 とうとう始まりました、新シリーズ。シリーズ名は何なのかな? 調和の神編かな? 特に記載されていないのでよくわかりません。これだとサイトのカテゴリー名がつけづらいんだよな(苦笑)。とりあえず“調和の神編”にしときます。

 でもって、今回から週刊プレイボーイとWebとの同時連載が始まったそうです。紙媒体にも載るということで、久々の4色カラー原稿が上梓されました。本編のカラー原稿って久々ですよね。中井画伯も気合が入ったようで、渾身の見開き表紙となっております。カッコいい!

 冒頭では、ザ・マンによる神々の特徴解説が行われます。それを聞く限り、個人的には完璧超人の掟そのものだなぁと思いました。「情などというものは持ちあわせていない」は、感情に左右されることを下等とした完璧超人のそれですし、「理にかなえば無慈悲に弱みを突く」というのも、勝利への合理性を追求する完璧超人そのものです。

 そんな言葉が完璧超人の首領ドンたるザ・マンの口から出るということに衝撃を覚えるのと同時に、時代は変わったんだなあとしみじみと思います。完璧超人界も、先の大戦でその教義が変革されたと理解すべきなのでしょう。それがネプチューンマンが求めていた変革であり、よりよい方向に向かっているのならいいのですが。

 また、この完璧超人界の変革により、彼らが神々に変わって超人界を管理(しようと)していたという面が、あらためて浮き彫りになったような気がします。

 当時彼らは“神に最も近い存在”という触れ込みで、正義超人軍団をはじめとする対抗勢力を凌駕していきました。そこには“神の代行者”というプライドが見え隠れしていたように思います。サイコマンなんてその最たる超人で、先ほどザ・マンが述べた“無情”“合理性”“無慈悲”を粛々と実践していたキャラクターでした。

 しかし完璧超人界のベクトルが横にズレた瞬間、その教義原理を実行する勢力が調和の神の一派に移り変わりました。その事実が

 前完璧超人界≒神の代行者

という図式を際立たせていると思うんですよね。

 そして…開戦の先陣を切るのは…キン肉マンビッグボディ! 勇ましいんだけど、ぶっちゃけ最初の犠牲者決定に等しい(泣)。奴らが中国は西安の始皇帝陵に降り立ったので、一番近く? にいたビッグボディさんが駆けつける羽目になったのですが、中国ったって広いですからね。距離を調べたら1,060㎞、徒歩で228時間という結果が出ました(笑)。近くねぇっつの(苦笑)。

 それでもイケメン度が増したビッグボディさんは、自己犠牲も厭わず死地に赴くわけです。これがあの愚鈍なストロングマンさんかと思うと、まさに“男子三日会わざれば刮目してみよ”の境地です。カッコいいじゃないですか。

 そして図らずも1対12の状況となってしまいます。う~ん、調和の神一派は、6方向に分割されると思ったんだけどな…大所帯のまま来ちゃった。これでますますビッグボディさんのリンチフラグが確定的に(怖)。

 ここから1対12の問答が始まるのですが、ビッグボディさん、いうほど気後れしていないです。ただ言葉遣いが…意外とべらんめえ口調(苦笑)。思った以上に口が悪く、しかも若者口調です(笑)。音引き「ー」を多用するのが特徴的ですね。

 そしてまさかの邪悪神への誉め言葉(笑)。悪いヤツが、より悪いヤツと比較されていいヤツになってしまうという比較現象です。いや…強力の神は決していいヤツではないと思うぞ、ビッグボディさんよ…(笑)。単に自分たちのポジション確保に躍起となっているエゴイストに過ぎないと思うのですが…。

 でもよくよく考えると、この問答の参加者って、全員神なんですよね。ただビッグボディだけは強力の神の依り代たるストロングマンの主張が多めなので、結果神と超人の問答になってしまっている感じです。まあビッグボディさんがそれだけ人間臭いからなんですけど(笑)。

 そんな立ち位置だからこそ、なかなかに刺激的な返しをしていますね、ビッグボディさん。「役目が終わってんのはお前ら神様のほうじゃねぇのかってなぁ!」ですからね。歯に衣着せぬ発言でしびれます。

 そして調和の神一派が、超人不要論という断固たる決意を持って下天してきたこともハッキリしました。下天=不可逆行為なので、彼らは地上に棲みつくという未来予想図をも臆面もなく口にします。これは超人抹殺宣言に等しいですね。

 そんな彼らが手に入れた新たなカテゴリーは、“超人”ならぬ“超神”というもの。ネーミング…うまいな。カッコいいです。人を超えたのが超人、神を超えたのが超神。字面の比較だけで後者に分があることが存分にわかります。いやあ、とてもわかりやすい。そして…強そう。

 でもって、一発目にその正体を現したのが“戒律の神”、ランペイジマン。カッコいいです。アメコミ調のスタイルで、シンプルかつスタイリッシュかつ不気味。ペンタゴン、ブラックホール、ペインマンと系統が似ているかな?

 記憶する限り、けっこう前の超人募集で中井画伯から高評価を受けた超人だったと思います。ここにきてとうとう日の目を見た、って感じですかね。逆に言うと、ここまで温存されていたキャラだとも言えるので、相当なスペックで設定された超人…じゃないか、超神だと予想されます。

 ちなみにランペイジとは、“暴れまくる”という意味らしいので、怒涛の攻撃力を持っていそうです。でも神時代は“戒律”担当だったらしいので、このあたりの落差が激しいかな? 規律を重んじるのに暴れまくりって、紐づかないですよね(苦笑)。このあたりのギャップをゆで先生がどうキャラクタライズしてくるのか。そのあたりも注目です。

 その他気になった点は

  • カラーページにまで出演できた、ヘッポコ正義超人軍団。よかったなあ(笑)。
  • ビッグボディさんもカラーページで!
  • 扉ページの調和の神は、スターウォーズっぽいな。
  • ウォーズマンの扱いがよろしくて嬉しい(泣)。
  • さすがは正義超人軍リーダー。
  • でも前リーダーのロビンがいないのも悲しい。
  • 完全にザ・マンの太刀持ちと露払いになったネプチューンマンとネメシス。
  • もしくは飛車角か。
  • 1,000㎞を走破する根性の男・ビッグボディ。
  • 闘う前に疲労困憊なのでは(苦笑)?
  • 兵馬俑の入口って、ホントにあんな感じなの?
  • 時計のようにも見える12名の超神たち。
  • 自分でバカと認めてしまったビッグボディさん(苦笑)。
  • 話し方やリアクションが、ちょっとブロッケンJr.と被る(笑)。
  • けっこう瞬間湯沸かし器なランペイジマン(笑)。
  • 頭が悪そうな翼竜(笑)。
  • 「審判?」とつぶやくビッグボディさん。「剣をジュウタンに突きさす?」を思い出してしまいました(笑)。

 こんなところですね。ビッグボディさんのご冥福をお祈りいたします(泣)。

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