『新たな神の創造』という真の目的を知ったキン肉マンたち。するとアシュラマンとサンシャインが早々に独断専行をはじめる。さらに己のエゴのためだと、ロビンマスクまでもがそれに呼応して―!?
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大人の二人
去っていくユニオン・ジャックスを止められず、不安になったスグルは残ったバッファローマンに、現在の意思確認をします。バッファローマンの答えは
悪魔に所属を戻した今、慣れ合いで行動を共にするつもりはないが、リアル・ディールズとしての結束を失うことも得策ではないと思っている。
なんといってもオレたち8人は全宇宙の超人の代表としてここに来ていること忘れてはいけない。
と、仲良しこよしは拒否するも、責任感と目的意識を失ってはいけないという大人の回答をします。
う~ん、バッファローマンもなかなか大人になりましたね。七人の悪魔超人として殴り込みをかけた頃とくらべると、粗暴なテイストがなくなっています。
慣れ合いを求めるスグルの手を取り払ったときは多少冷たいと思いましたが、会話が終わった時には自らスグルの肩に手を置いていますからね。結局やさしい(笑)。
そしてウォーズマンはロビンの言動にいささかショックを受けたようですが、すぐさま
すまない、オレとしたことが。ここはいったん別れたが、再開した時にはまたわかりあえるさ。
そう信じてオレたちも行こう!
と前向きな発言。
これも大人で優しい言動ですよね~。ロビンとの関係はあくまで私情であって、それを行動に影響させてはいけない、という正義超人リーダーとしての自覚。
さらには“いい方向に収束するさ”という、全体ムードを上げようとする心遣い。う~ん、カッコいい。本当にスグルにとって、頼りになる相棒になっている感じです。
この感覚はスグル VS ネメシスでのセコンドを務めたときからずっと続いていまして、ここまでこの二人の関係性が濃厚になってくると、スグル&ウォーズマンのタッグも見てみたくなりますよね~。
一方、バッファローマンとウォーズマンの横並びっていうのも、いつ見てもワクワクしてしまう自分がいます。この二人のタッグも、スグル&ウォーズマンと同じくらい見てみたいな~。
まあいずれにせよ、ウォーズマンにとってはどちらも敗れた相手とのタッグという、少々忸怩たる思いがあるかもしれませんがね(苦笑)。
ロビンの真意
そしてシーンはロビンマスク&ネプチューンマンのユニオン・ジャックスへ。ここでネプがロビン発言の真意を聞き出します。いいぞ、ネプ(笑)。
ネプの独占インタビューで聞き出したロビンの真意は
危機感の再確認による甘えの遮断と、半分以上は本心
というもの。
前者はさすが元正義超人リーダーといったところでしょうか。強力メンバーで緩みかねない緊張感の維持を、厳しい言葉で促したわけですね。
ただ本音はやはり、“キン肉マンに勝ちたい”が強いようです。かつてはダメ超人といわれたスグルが戴冠する姿を見たいと力を尽くし、それが成就したらあらたなエゴが湧いてきたのでしょうか。
王位に就いたアイツよりも…自分自身を上に認めたいと。高尚なレベルでのマウンティング、といえばいいのでしょうか。やはり闘い人としての本能は消せないんですね。
といいつつ、彼はスグルとウォーズマンのことを
とっくに私を超えたふたり
とも評価しています。
ここで注目なのが、スグルはまだしもウォーズマンも自分を超えた、と発言している点でしょうか。個人的にはとても嬉しいですね。冒頭に書いたウォーズマンの“頼りがい”を感じてのことなのでしょうかね。
ネプはロビンの微妙な心情を聞いて
自分も同じ思いだ
といった感じで同調。二人して大人な英国紳士の会話を成立させました(笑)。ただネプはひょいひょいと子どもっぽい野望を持ちがちですけどね。まあ今のところは、ってことで(苦笑)。
元本保証、出た(笑)?
そして次なる対戦はバベルの塔の2階に出た、このユニオン・ジャックスと新たなる超神となりそうです。ここで闘いを買って出たのはネプチューンマン。久々の実戦ですね。
先手を買って出た理由は
同じ思いを持った今時点での自分の試合を見て、ロビンがどう感じたのか教えてほしい
というもの。ある意味“ロビンありき”でネプは闘いを挑むことになります。
ここで注目すべき点は、ロビンが
勝たねばその感想は伝えられんぞ?
と返したことでしょうか。
これは取りようによっては、ネプチューンマン勝利フラグ、ともとれます。いわゆるこの“オレ流”でいうところの“元本保証”です(笑)。でもなあ、この元本保証、確度低いからなあ(笑)。
ゆで先生渾身のサプライズ
対する超神は、お決まりのフード姿でコーナーポストの上に屹立。その正体はまださっぱりとわかりません。
しかしリアル・ディールズの面々についてはよくリサーチをしていたようで、それに対してネプが
それは不公平な話だな
と、情報格差に苦言を呈します。確かに…おっしゃる通りだと思いますね。格闘技の試合で、一方の相手だけに情報が開示されているなんて、ありえないですよ。
そんなイライラが募るネプは、超神の目の前に仁王立ちし、メンチを切るのですが、相手の超神はネプよりも一回り大きい感じです。1階の番人だったジ・エクスキューショナーよりは小さいものの、けっこうなサイズですよ、これは。
そして満を持してそのフードをネプが取り去ると…またもややってくれましたよ、ゆで先生は。我々を驚かすサプライズ発動です。
フードが取り払われたその超神の姿は…なんとビッグ・ザ・武道!! いや、ストロング・ザ・武道なのか? いずれにせよ、とんでもない衝撃を与えて次回に続く、です。
おいおいおい、どういうことよ、これ(笑)。まあオーバーボディであることは間違いないと思うので、中身は違うデザインの超神なんだろうけど…。
今までこの剣道スーツを身にまとっていたのは、ネプチューン・キングとザ・マンですよね。そのうちザ・マンが超人墓場で隠居していることを考えると、この超神がネプチューン・キングであるという可能性もあります。
1階の試合がジェロニモ VS エクスキューショナーという、いわば師弟対決であったことを考えると、2階の試合もネプチューンマン VS ネプチューン・キングの師弟対決、なんて流れもまとまりがあっていいかもしれません。
ただネプチューン・キングが超神に至るというこじつけが難しそうなので(笑)、その可能性は薄いかな、とも思っております。となると…中身はまったく新しいキャラクターなのでしょうか。
剣道スーツの謎
そう考えると、この“剣道スーツ”には大きな意味合いが生じてくるように思えます。そもそも論で、ザ・マンが己の正体を隠す隠れ蓑として、なぜにこの剣道スーツを選択したのかは、今まで一切触れられていません。
個人的な推測ですが、ネプチューン・キングがこの剣道スーツを身に纏ったのは、完璧超人界のボスであるザ・マンへの憧れから、だと思っています。
私もザ・マンのような威厳がほしい
という理由で、彼のオーバーボディコンセプトを拝借したのではないのでしょうか。
そんな憧れを抱くくらい、この“剣道スーツ”には、何か大きな裏設定があるのかもしれません。例えば神々の世界で何かを成し遂げた、資格ある者だけが身に纏うことを許されるスーツ、みたいな。
いずれにせよ、いざネプチューンマンが闘いに挑む、というタイミングで武道を登場させたゆで先生のセンスが素晴らしいです。パンチ力があるんですよね。
そして超神にとっては、ネプチューンマンに動揺を与えるという点で、大きな先制攻撃となっています。
オリジン編の続き?
このネプチューンマン VS 武道という展開を見たときに、私は『完璧超人始祖編』のスグル VS ネメシス戦直後に起きた、ネプチューンマン VS ストロング・ザ・武道の一触即発状態を思い出しました。
あの時はすわ開戦か! と一瞬思いましたけどね。悪魔将軍のカッコよすぎるリングインで、それは幻に終わったんですけど。あ、この時の感想は発売したばかりの私の本に詳しく書かれていますので、よろしかったらどうぞ(笑)。
そんな感じなので、今回のこの対戦は、あの時キャンセルされた試合の続き、というイメージを持っています。まあ相手が違うんですけどね。絵面的には、ってことで。
ただネプチューンマンと武道が闘うという構図はなかなかに感慨深いものとなるはずなので、ちょっとワクワクしてしまいますね。
同時にまたもや相手に謎が多いという展開になりそうです。なんの因縁もなく例の剣道スーツを纏っているとは到底思えないので、今回も何かしらの衝撃の事実が表に出てくるのかもしれませんね。
そんな謎めいた剣道スーツですが、その元祖を復習したい方は、こちらもどうぞ。
その他気になった点
その他気になった点は
- 「悪魔に戻った」といいつつ、優しさが滲み出てしまうバッファローマン。
- バベルの塔の階段はらせん階段。
- そしてキョロキョロするスグル(笑)。
- ロビンとネプのツーショットも新鮮だな。
- あの体躯でコーナーポストに立てるのはすごいな、武道。
- 武道の一人称は“某”。似合っているのは間違いない。
- バベルの塔に設置されている大型ビジョン。後付けか?
- 後付けだったら、ノックの手際が良すぎる(笑)。
- 既存設備だったらもっとすごいけど(笑)。
- ネプの前宙返りは必要かな(笑)?
- 神の椅子に刻印された“神”といい、剣道スーツの前垂れの“武道”といい、神様は漢字がお好き?
こんなところですかね。
コメント
最後の武道は反則ですわ
バッファの優しさやロビンの年長者としての引き締めと闘争本能
そして妙に人格者然としてるネプとか全部吹っ飛ばすんだもん
で、第三の武道の正体予想
その1:アキラさんの推察通り神の世界では特別な意味のあるスーツを着てる神
その2:幻覚使いで相手の最も苦手な姿を見せてる(幻覚の神とか)
その3:まさかのネプチューンキング(担当神の前座的扱いで蘇った的な)
個人的にはその3が面白い(ネプ的に黒歴史だろうから)けど
はてさて正体やいかに
さいごにみんな「げぇ〜」といったと思う武道はやっぱり、第3の武道ですかね。「ゴッド・ザ・武道」かな(笑)
前回はタッグ編や2世タッグ編を思い出して、いやな気持ちになった人も多かったのではないかと思います。私もロビンとネプが二人で立ち去るラストを見て、セイウチンをネプが連れ去るシーンを思い出していました。でも今回の展開を見る限り、「老害ネプ」の再来はなさそうですね。とりあえずよかったー。
ネプキンがグロロの大将に憧れて武道の姿をしていた、というのは実際に設定としてありますよ。
さて、今回の場合は…
①オーバーボディではない、純粋に”こういう姿”の超神
②ネプキンの肉体を利用している超神
③「真のマスクマン」たるネプチューンマンマスク保有者の元祖
のどれかが濃厚ですねぇ
にしても、たまげたなぁ(笑)
もう一つ思いついた可能性としては
④ザ・マンと親しかった超神(がオーバーボディ着た姿)
でしょうかね。
ザ・マンへの敬意(と多少の皮肉)を込め、彼が長年愛用していたのを模倣したという感じで。
ゴッド・ザ・武道…確かにアリな名前(笑)
しかし私はあえて別な名前を推しましょうか。
何がいいかな………トップ・ザ・武道にしとこ(苦笑)
こんにちは。
毎週楽しく拝見しております。初めてコメントします。
まるで、小学生や中学生のときにジャンプを読んで感想を語り合うような気持で読んでいます。
さて、武道ですが、私もゴッド・ザ・武道に一票(うまい、です)。
ビッグ・ザ・武道が5王子のように神が憑依してた(5王子以上に人格もなくなってた)、だから長生きしていた、といったところでしょうか。
その神としての部分が今回、下天した、と。
ゆうさん、こんにちは。
いつも応援ありがとうございます。楽しんでいただけたら幸いです。
しかし本当におったまげな引きでしたね(笑)。1週間のお休みが辛いです…。
三代目武道の登場!またも驚かせてくれますね!ネプチューンキングがザマンを模倣したこと、ザマンが模倣したかされたか、を考えると一代目か二代目かも知れません。
今回の話を見ているとスグルはもちろんですがロビン、ネプチューンマン、バッファローマン、ウォーズマンも皆割と冷静で神の座に目が眩んだということではなさそうですね(アシュラマン達は少し傾いている?)。ここも其々のキャラクターを深めている部分だと思います。
みなさん、こんにちは。
私もたけさんの“ゴッド・ザ・武道”、お気に入りです(笑)。
おそらくゆで先生自身が、あのデザインが大好きなのでしょうね。
たしかにどんどんカッコよくなっているもんなあ。ただの剣道装束なのに(笑)。