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フェニックスの高慢ちきな態度にNOを突きつけたビッグボディ。頭がいいのに口下手なフェニックスが詫びを入れるまでは、BP砲は機能不全に陥る事態となりました。
こんな大事な試合で何やってんのよ、って感じですが、まあ確かにフェニックスの物言いはないですよね。言っていることは正論なんだけど、その伝え方がダメでまわりがついてこないって人、いるじゃないですか。その典型ですよね。
こんな感じなので、当然根性論でノープランなビッグボディさんは、超神タッグの餌食になってしまいます。そんな彼をイデアマンは
模範的な生贄だ!
と評しますが、なかなかに上手い例えで思わず拍手です。あ、ダメか、拍手しちゃ(笑)。
そんなギクシャクした雰囲気の中、フェニックスにスグルが一言声をかけます。これがね~、先ほど私が書いたことに通じているんですよ。
お前の言っていることはいつだって正しい。
でも単に正しいだけでは人は動かん。
社会人になり、管理職ともなってくると「これな~」と、身につまされる気分になります。そうなのよ、正論だけじゃ人は動いてくれないのよ(苦笑)。
でもこれがわかっているスグルって、ダメ超人どころか、大した人物ですよ。キン肉星の大王となった今、これをわかって政治をしているならば、キン肉星は安泰です。
そして最後に「私が言うのもおこがましいが」と、自分を下げることで、プライドの高いフェニックスが気を悪くしないよう、しっかりとその発言にフォローを入れています。
いや~、大人になったなあ、スグル。
対するフェニックスも、それをすんなりと受け入れるほどに、度量が増していました。しかも
いつだって正しいのは……お前のほうだ。
と、なんとも謙虚な一言を口にします。おお~、フェニックスが徐々に人格者になってきている! あんなに姑息で自己中心的でセコかったのに(笑)。
逆に言うと、それだけ先の闘い(王位争奪戦)における、自分の行動を恥じているということですよ。慙愧の念に堪えない、ってやつでしょうか。
それだけに、認めた相手(スグル)の意見をスポンジのごとく吸収できるようになりました。そうなると展開が早いです。素直になったその気持ちが、結果的に局面を打開するツープラトンにつながるという素晴らしさ。
フェニックスとビッグボディのツープラトンなんて、私が中学生のときには想像だにできなかったですよ。あり得ないことです。
しかし今、そのあり得ないことが目の前で起きているわけです。いや~、ホント、生きていてよかったです(笑)。
そしてフェニックスは、事実上の謝罪ともいうべき“ビッグボディ必要論”をきちんと相方に説明し、
タッグとは…そういうものだろ
という金言を口にするに至るわけです。う~ん、美しい。
これに対するビッグボディの反応がまたいいんですよ。素直なフェニックスの気持ちを真正面から受け止め、
ワハハハ! お前のいう通りだ。そういうもんだ!
と、竹を割ったような気持のいい返しをしてくれます。この豪快さ…魅力的すぎる(笑)!
しかもその目が、への字をした“笑い目表現”になっています。ビッグボディのこの目元はお初なのではないかな? でもそれくらいフェニックスの言葉が彼には刺さったんでしょうね。
こうなるともうBP砲は強いですよ。個人的にはここに至るまでもう少しかかるかと思っていたのですが、かなり早かったですね。
でもこれはフェニックス、ビッグボディがともに、すごい速さで精神的成長をしているからこその結果、と考えてもいいのではないでしょうか。
物語としては、超神タッグがまたもや強烈なツープラトン『リアルツインDDT』を繰り出して次回に続く、でしたが、全然心配ないですね。
というのも、BP砲の精神的成熟を見てしまうと、彼ら二人のザコ臭感が強烈に漂ってきちゃったんですよ。この二人…魅力ねえなあって。となると、当然このコンビに勝利はないですよ。
超神ほどのキャラが魅力ないって、これはこれで問題だと思うのですが、完全にBP砲のキャラ力アップの当て馬にされてしまったというか…ある意味マイティハーキュリーズは不幸なチームだったともいえますね…。
しかしフェニックスとビッグボディを見ていると、ホワイトカラーの管理監督者と、ブルーカラーの現場監督者のやりとりを見ているようです。
ホワイトカラーの方は理詰めで論理的。ゆえにその言動は冷たく感じられる場合もある。フェニックスなんてもう典型的じゃないですか。
お前、現場のこと全然わかってねーよ!
って言われちゃうパターンです(笑)。
一方ブルーカラーの方は直感的で人情的。その親分肌の性格は、現場の部下に慕われるでしょう。今のビッグボディを見ていたら、ペンチマン、レオパルドン、ゴーレムマン、キャノンボーラーらが彼を慕う気持ちがわかりますよね。
ついていきますよ、親分!
みたいな(笑)。
しかし両者は水と油のため、大概バチバチです。王道ですよね(笑)。しかしこの両監督がお互いを理解し尊敬し合えると…とんでもない推進力が生まれるわけです。まさにガッチリと噛み合った両輪。
ホワイトはブルーのやる気を刺激しつつ、見事な道筋を描いて環境を整え、ブルーはホワイトの描いた道筋を、きちんと納得して実行していく。
今BP砲が置かれている立ち位置が、このスタートラインですよ。もう明るい未来しか見えません。
というわけで、BP砲の株は急騰し、しかも元本保証確定なんじゃないかな、と思っています。ホワイトとブルーの気持ちのいいコンビネーションが、これから見られると思いますよ。
その他気になった点は
- 超神はノトーリアスの小物感が特にハンパないな。
- プライドを捨てつつあるフェニックス。邪魔なプライドを捨てられる男はカッコいい。
- スグルは本当に徳に溢れてきたな。
- 崩れたジャーマンの軌道修正も、知性からの物理計算か(笑)?
こんなところです。
コメント
ビッグボディの「ワハハハハ!(^ ^)」
良いですね!あれを見て思わず「かわいい!」と思ってクスッとしてしまいました(笑)
フェニックスにアドバイスした後に「おこがましいと思うが。」と苦笑するスグル、そのアドバイスを素直に受け入れるフェニックスの関係も良かったと思います。
stuyshrさん、こんにちは。
そうですね、今回は王位候補3名、全員が気持ちの良いキャラクターでしたね。
しかしビッグボディは人間味にあふれてきましたよね。
ただでさえビッグボディには
ランペイジマンと雌雄を決するという約束された道筋があるのに
しばらく出番のなかったスグルのキン肉星大王の面目躍如たる助言
管理職(?)として一皮むけたフェニックス
打ち解け強力タッグと化したBP砲
主人公陣営にここまでスポットが当たってしまったら
そりゃあ超神側は負けるしかありませんわ
これで超神側を勝たせたら暴動が起きますよ
スグルもザマンとの会話の部分からも取り乱すところがまだありますが本当に大王ですね。同じキン肉族のフェニックスとビックボディに対して、というところで尚そう思います。
対超神戦では現在2勝1敗ですが(正直コーカサスマンが消えたのは残念でした。マンモスマンもロビン復活に超人強度を使ったのでここで終わりかな?)このタッグマッチ、絶対勝ってほしいです。どんなに最悪でも引分けを望みます。
或いは調和の神が一旦止めてスグル達との最初の接触になるか?