ファナティックが嫌がる攻撃を続けざまに放ち、序盤の主導権を握ったネメシス。ところがファナティックは不敵な笑みを浮かべながら、五大刻の超人強度は1億パワーであることを明かし——!!
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五大刻≒神?
ネメシスの強烈なシャープシューターを食らいながらも、禍々しいオーラを出しながら余裕の表情を見せるファナティック。

どうですか?
これでもグリムリパーとかサイコマンとかいう人と同じですか?
と、ネメシスの勘違いを指摘します。そして腕立ての要領で体を持ち上げ、力でそれをはずしにかかると

まさか力で…コイツに押し切られそうになるなど
と、予想外の彼の動きに戸惑うネメシス。
これを聞く限りでも、ネメシスにはサイコマン…まあネメシスにとってはグリムリパーと呼んだ方がしっくりくるのでしょうが、とのスパーで力負けをした経験がほぼなかった、ということがよくわかります。
何千回とスパーを重ねてきたはずの両者。その攻防の中で、今回のような試合展開は山ほどあったのでしょう。そしてグリムリパーがそこから脱出するときは、

コヤツ…またもや小狡い手を…
なんてネメシスが苦々しい顔をしてしまうような、力ではなく知恵や特殊能力を利用した抜け出し方を、おそらくはしていたのではないでしょうか。
つまりネメシスのデータベースにはない動きをされたことで、絶対だと思っていた“ファナティック=グリムリパー”という予想が怪しくなってきました。そしてそれに追い打ちをかけるかのように

だからさっきから違うと言ってあげてるじゃないですかーっ!
と、自身にかけられた嫌疑を跳ねのけ、同時に強靭な脚力でネメシスを宙に跳ねのけたファナティック。このムーブ、まったく小細工なしの動きで力強いです。
続いて空中でネメシスをダブルアームスープレックスの体勢にとると

ニャガニャガ、どうですか、1億パワーの超人と相対するのはさすがに初めてじゃないですか?

超人閻魔さん、ザ・マンですら9999万パワーでしたっけ
と、彼の持つ完璧超人軍の内情知識を披露。このあたり、刻の神に叩きこまれた突貫知識でしょうね(笑)。
ただ彼がザ・マンのことを

超人閻魔さん
と呼ぶのを見てしまうと、どうしてもサイコマンを紐づけてしまいます。
自分はサイコマンではないと主張したいくせに、自らサイコマンに寄っていくファナティック(笑)。惑わせてくれるよなあ。

惑わされるなと言っておるーーっ!
あ、話題に上がったご本人様からお叱りを受けてしまいましたね(苦笑)。

続けてファナティックは

下天時に1億パワーを放棄したザ・マンと私たちは違う

この地上において肉体を持ちながら1億パワーを保つことができる新機軸を得た超人

あえて言葉にするなら現人神とでもいったところですかねぇーーっ!
と叫び、『アヴァランチデスロード』でネメシスの脳天を自身の膝の上に落下と同時に叩きつける荒技を披露。6800万パワーという高い超人強度を誇るネメシスを、パワーで圧倒します。
う~ん、現人神か…。ちょっと戦時中の国家元首の呼び方を思い起こさせるフレーズですが、それくらい自分たちは

ほぼ神と等しい存在だよ
と認識しているわけですね。
1万パワーの誇り
ここで気になるのが、彼らは“肉体を保持しても1億パワーを維持している”ことに、自尊心を強く持っている点なんですよ。
いや正直な話、ザ・マンが下天によって1億パワー⇒9999万パワーになったとしても、誰もが

いや、一緒だろ、ぶっちゃけ
と感じていたと思うんです。それくらい1万パワーの減少なんて、些末なことだと思えるんですね。
しかし彼ら五大刻はそのような認識ではないようなんですよ。この1万パワーの差、桁が違うという事実、そこに大きな隔たりが存在しているような物言いなんです。その隔たりこそが彼らのアイデンティティであるかのような。
要はその1万パワーを保持できる特性こそが、それができない超神たちとの能力差、とでも言わんばかりなんです。つまり

我々は超神よりも格上だよ
と言いたいんですね。
これは彼らの明らかなるマウンティング行為なんですよ。裏を返せば、ゆで先生が読者に対して放つ

超人の序列のアップデートをしてくださいね
というメッセージのようにもとれるんですね。
そこで彼らの主張していることを是として新たな超人ヒエラルキーを作成すると、おそらく下の図っぽくなると思うんですね。

彼らが超神よりも格上だということは、当然神の使いとしての立場を自認していた完璧超人始祖よりも、ランクは2段階以上離れているわけです。
もちろんこれは彼らの主張を優先した図であるし、バベルの塔の決戦でもわかる通り、この序列が勝敗の結末を確定するものではありません。“下剋上”という物語展開が作品の大きな魅力となっている以上、あくまで参考図なのです。
ただここで五大刻の立ち位置をある程度可視化することで、今後彼らと闘うキャラとの間に一定のガイドが設置され、比較が容易になったことは事実です。
そう考えると、今回のファナティックの“現人神宣言”がなぜ必要だったのかがわかるような気がします。
超人強度、再定義へ?
そんな強烈な自己主張をしたファナティックは、ダウンしたネメシスに追撃。

強情なアナタにもご納得いただけるよう、新たな神の力を存分にお見せしてあげましょう
と、倒れたネメシスの腹部めがけて頭から錐揉み式に落下。そうはさせじとネメシスは激突寸前でファナティックの頭をキャッチ。しかし

それは意味なしです
と、帽子のつばから無数の鉄串を出現させ、ネメシスが思わず両手を外したところでその腹部に落下。悶絶するネメシス。
あれ…? この帽子から鉄串が飛び出る技…たしかグリムリパーも使いましたよ…ね? そうだ、ピークア・ブーへの制裁を止めようとしたテリーに出した『八つ裂きハット』だ。
まずは一つ、グリムリパーとの共通点が見つかりました。そして

いかんともしがたいでしょう?
1億というパワーの壁は?
と、ここでもファナティックはドヤ顔でパワー差を誇示します。
そんな彼のやり取りを見ていると、この試合はひょっとしたら“超人強度”をかなりフィーチャーした試合になるのかもしれないな、とも感じました。
超人強度はキャラの強さを数値で可視化するという、マンガ界初の画期的試みといわれていますが、作品が長く続くにつれ、その大小が強さの絶対的目安ではなくなってきてしまいました。

つまり超人強度の定義や本質というものが、いまだにボヤっとしたものであることは確かなんですね。
しかし今回ファナティックとサイコマンの超人強度に矛盾が生じるという設定、そして彼が1億パワーをこれみよがしにアピールしてくる様を見るに、

ひょっとしてゆで先生…ながらく放置していた超人強度の定義について、本格的に切り込もうとしている…?
なんていう期待が、私の中で妙に高まってきてしまうんですよね。
かつてバベルの塔の最上階では、友情パワーについてかなりその真相に切り込んだ会話が、ザ・マンを中心になされました。あの時はそれを読んだ瞬間に

『キン肉マン』という作品におけるエクストラパワーの根幹設定が、公式に明文化された歴史的瞬間だっ!
と、かなり興奮したものです。あ、詳しくはこちら↓をどうぞ。
つまりそんな感じで、今回は超人強度の定義についても興味深い展開をゆで先生が披露してくれるんじゃないかな~、なんて密かに期待している自分がいるんですよね。
幼きファナティック
そんな淡い期待を抱いていると、ファナティックの厳しい攻めに屈することなく立ち上がってくるネメシス。

あらあら、そうこなくては
と、それに上から目線の小馬鹿にした拍手を送るや

ショータイムはここからですね
と襲い掛かるファナティック。しかしネメシスはそれを股下スライディングで抜けると、返す刀でファナティックの顔面に背面エルボー一閃。前回に続き、またもや顔面に一撃を食らわせます。これには

ニャ…
と、思わず最近定着しつつある、ネコリアクション(笑)。サイコマンはこんなにニャーニャー言わなかったからなあ。やっぱり別人なのか(笑)?
そして前回は顔面に攻撃を入れられて、かなりナルシシズムな怒りを露わにしていたファナティック。当然今回も…

ニャギ~~ッ…
またしても私の美しい顔に傷をつけましたねーっ
と怒り心頭です。ニャギ~って。でもその時の表情を見ると、けっこう頭にきているのがわかるんですよ。本気で嫌いなんですね、顔を傷つけられるの。
あとこの表情を見て思うのが、やはりファナティック、サイコマンと比べて明らかに表情が幼いんですよ。ちょっと少年っぽいあどけなさがあるというか。おそらくそれは目の大きさ、そしてその中の瞳の大きさがそう感じさせているのかな、と。
ほら、マンガにおいて大人のキャラの若かりし頃の表現って、えてして目を大きめに描いたりするじゃないですか。それを彼のこの表情に感じるんですよね。
つまり…やはり彼は若かりし頃のサイコマンなのではないかと。ここから数億年前にタイムリープして壮年になり、やや細目で三白眼のサイコマンになっていったんじゃないかなあ…?
類似品にご注意を
なんてことを考えていたら、ファナティックは反撃を開始。ロープを両手で握って逆立ちをすると、装束の裾がつま先に向かってしぼんでいきます。あ、あれ? これって…スピア…ドレス? スピア・ドレスだよね!?
そしてファナティックは鋭角な形状と化した両足を使って、殺傷力の高いドロップキックの連打。一発目は何とか避けたネメシスですが、二発目は体をかすっていき、三発目以降はサンドバック状態で鋭角ドロップキックの雨あられを受けます。ここでファナティックが叫んだのは

終焉のスピア・クロスーッ!
という技名でした。
…スピア・クロス! 似てる! 技名、めっちゃ似てる! というか、技自体はサイコマンの『スピア・ドレス』とおんなじじゃないですか!
これを見せつけられて、まだ彼が

だから違うと言ってるじゃないですかーっ!
というのであれば、彼のこの技は『ガンダム』における『ガンガル』、『パックマン』における『パクパクマン』、『白い恋人』における『面白い恋人』なみのギリギリさです(苦笑)。

おたくの『ガンガル』、完全にウチの『ガンダム』のパクリですよね!?

いいえ、これは完全オリジナルの『ガンガル』です。『ガンダム』ではありません

どっからどう見ても『ガンダム』でしょ!

だから違うと言ってるじゃないですかーっ!
いやいや、ファナティックさん、それはムリですって! バンナム法務部にそれは通用しませんよ!? 必ずや糾弾されます(苦笑)。ですので、ここは素直に

はい、私はガンダムです
と言った方がいいですよ、ファナティックさん!…てあれ? なんでサイコマンがガンダムになっちゃったんだ(笑)?

そしてこれにはネメシスさんも

クッ…知った技ばかり次々とっ!
と、ついつい苦情を口にします。

クッ…ガンダムだと思って買ったのにっ!
ほらぁ、さっそく類似品の犠牲者が出ているじゃないですか! これで孫に

これじゃないやい、おじいちゃん!!
とギャン泣きされて、家庭内の空気が突然悪くなるんですよ(笑)! ここはやはり『ガンガル』ではなく『ガンダム』を購入させてあげましょうよ、ファナティックさん。
ネメシス、シフトアップ!
そんなアホなことを考えているうちに(笑)、大ピンチだったはずのネメシスさんはしっかりと反撃モードに転じてきました。フェイスガードを閉じてネメシス戦闘スタイル発動です。
これはキン肉マンの戦闘スタイルのネメシス版ですね。つまりここで初めてネメシスは本気モードにチェンジしたことになります。次のターンから彼はギヤを一段階あげた動きをするのでしょう。
ただ…これはある意味奥の手ともいえるモードです。それだけに、このモードでも苦戦を強いられることになると、いよいよ打つ手がなくなってくるという諸刃の剣なんですね。ですので

ちょっと…封印を解くのが早いかな…?
という、一抹の不安が拭い去れない感情が湧いてしまうのは、正直な気持ちでしょうか。
そして最後にネメシスがポツリとつぶやいた

クッ…知った技ばかり次々とっ!
は、類似品に対する苦情ではなく(笑)、実際は“ファナティック=グリムリパー”という疑念が再燃するようなセリフですね。
冒頭、超人強度の矛盾と彼のパワフルな脱出法を見せつけられて、その疑念が少々薄らぎましたが、また疑念のふりだしに戻ったような感じです。
次回、彼の握力の強さがもし描写されたら、もうビンゴなんだけどなあ。
その他気になった点
その他気になった点は
- 今回は残念ながらイヤデス女史とスカル・ボーズの出番はなし(泣)。
- そんなん、イヤです、ハリスン(笑)!
- ファナティックも流行りのマリオジャンプ(笑)。
- ファナの脳天落下技はスカイマンの『フライング魚雷』っぽい。
- 「おお! みろ、オレの必殺技だ!!」
- 「わかった、わかった」(笑)。
- キン肉族戦闘スタイルは、やはりアガるなぁ。
こんなところですかね。次回、ネメシスはペースを取り返すことができるのか。ファナティックはさらなる“知った技”を繰り出してくるのか。楽しみです。
そして…超人批評は新作がアップされております! 今回は王位争奪編における、ナンバーワン不遇キャラとの呼び声も高い真キン肉マンソルジャーです。
彼はなぜ不遇キャラなのか? そして彼とアタルが入れ替わったのはいつなのか? そのタイムスケジュールと手順とは? という様々な疑問に対して細かく考察しておりますので、ご興味ありましたらどうぞ↓。おかげさまで大好評です。
キン肉マン以外でも興味深いコンテンツを探している方はこちら↓なんていかがでしょうか。
ダイエットの一手法として認知されている“糖質制限”について、研究所の“しょちょー”が愛犬のマロにわかりやすく解説をするという、会話形式の楽しい散歩ストーリーです。

最近太っちゃってさ…
と思った方、ぜひご参考くださいませ。
そして…! 最新刊『キン肉マン85巻』、およびムック『キン肉マンジャンプVol.5』が、7月4日に同時発売されます!
最新刊は五大刻が本格登場し、マリポ監督とパピヨンマンが激闘を繰り広げる巻となりそうですね。そしてムックは45周年とアニメ化放送記念号だそうです。超人総選挙の発表もあるようですよ!
どちらも楽しみです。ではまた。



コメント
サイコマンとは違う戦闘スタイル
でもそれは若い時で年を経て老獪になったのがサイコマンの戦闘スタイルとも取れるわけで
気を持たせるなあ
>ちょっと…封印を解くのが早いかな…?
今回の戦闘でケリをつけるなら早い=負けフラグな気もするし後に再戦するなら負けフラグではない気もするし…
ゆで先生め、こちらを翻弄してきますな
uzukiさん、こんにちは。
そうなんですよね。スタイルが完全一致する必要はなくて、エッセンスが似ていれさえすれば、若かりし頃のサイコマン、という予想も的外れではないと思うんですよね…。
ネメシスはまだ技をたくさん持っていますからね。マッスル・スパークが破られると、さすがに赤信号ですけど…。
アキラさんこんにちは
五大刻のアイデンティティ、超神よりも格上であると言う考察は一理あると思いつつヒエラルキーの図を見てさらに納得したと思った瞬間、なんか下の方にいるぞ!と思って拡大してみたらカナスペにカニベースがいたのは笑えました。最初、なんだ?このゴミは?って思っちゃいました(笑)
試合の方はいい勝負してますね。なんて言うか超人強度が劣っていても長年蓄積した経験やテクニックがあって落ち着きがあるって言うんですかね?とにかくいいですネメシス!そもそも彼の超人強度ならウォーズマン戦法で簡単に1億パワー超えるんじゃないかと。例えばロープの反動を利用してのエルボー。反動の力で通常の2倍の速度だから1億3600万パワーのエルボーなんじゃないかと思ってます。
そういえば総選挙の結果出ましたね!アキラさんの投票した超人達、上位に入っていてよかったですね!
アトールさん、こんにちは。
超人ヒエラルキー、細かく見ていただいてありがとうございます。そうなんです、何かのゴミかな? 的な配置なんですよね、彼ら(笑)。
ネメシスは6800万パワーもあるので、そこまで力負けするかな~? とは思いますけどね。でも自分よりも高い超人強度の相手と闘うのはめったにないだけに、逆にその辺のノウハウが薄いのが弱点かな?
総選挙は4、5、6位フィニッシュでした! マリポ監督、大躍進でしたね、やはり!
アキラさん、こんにちは。
いつも面白い記事をありがとうございます(_ _)
見てて思ったのは、やはり、ネメシスはマリポーサの時のように
一方的な展開にはならないのではないかと思いながら見てます。
でも、、、
やっぱりネメシスは、負けはしますよね。。
だいすけさん、こんにちは。
いつもお読みいただき、感謝申し上げます。
パピヨンマンは何をやってもダメージゼロ表現だったのですが、ファナティックはそうでもないんですよね。ですので一方的な展開ではないなあと、たしかに私も思います。
ただ…ファナさんが一発で消えるとは到底思いないので…やはりネメシスは“キャラの価値が下がらない”負け方なのかなあ、と思っています。
アキラさん、おはようございます。
ファナティックは若い頃のサイコマンという観点、なるほど、と思いました!
ネメシス一億パワーに苦戦していますがスパーリングの経験、ファナティックは顔に傷を付けられること嫌がったりするのでまだ対処方法はありそうですね。ネメシスの肉のカーテンもやはりキン肉族ということで胸熱です。
MKさん、こんにちは。
彼は生まれて間もないので“若い”という表情の付け方をしているのかもしれませんね。
ただこれだとサイコマンと同一人物ではなく、クローン超人という線も濃厚なんですよね。でも私は彼がサイコマンの若かりし頃、という夢のある筋書きを希望しています。