【アニメ感想】キン肉マン完璧超人始祖編第13話-ブロッケン一族の魂!!

今週のアニメ・キン肉マン
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はじめに

 さあ、キン肉マン新作アニメ『完璧超人始祖編』が、三か月のお休みから戻ってきました。待望のSeason2の始まりです! 今回もアニメを視聴した際の雑感や、気になった点をピックアップしていきたいと思います。

 また、原作連載リアルタイム時の私の懐かしき感想『今週のキン肉マン』を引用しながら、当時の私の浅はかさを笑いつつ(笑)、アニメ版ならではの特徴を一緒に見出していきましょう。

 ただしこのコンテンツは壮絶なネタバレとなりますので、

まずはアニメ最新話を視聴!!

してからにしてくださいね!

今回のお話

 今回のお話は第13話『ブロッケン一族の魂!!』。

 原作でいうところの第37話~第40話までとなります。ブロッケンJr.vsクラッシュマンの激闘から決着、そして対抗戦二試合目のラーメンマンvsマーベラスの途中までですね。

 今回の内容は以下の予告編動画をご覧いただけると、よりよく分かるかと思われます。

 それでは今回の気になった点、行ってみましょう!

今回の気になった点

濃密! カンフー師弟コンビ!

 今回はブロッケンJr.の活躍回だったのですが、まるでセコンドにラーメンマンがついているかのような闘いぶりでした。

 それまでも作品内で彼らの師弟のような絆は描かれていたのですが、実戦においてのアドバイスを踏まえた師弟関係の描写は、ひょっとしたら初めてのことだったかもしれません。

 それは我々が何十年と心の奥底で求めていた“カンフー師弟コンビ”が闘いの中で実現したようでもあり、それだけに彼らの会話のやりとりは胸熱いものが込み上げてきましたね。

▲1983年から夢のタッグとなっている彼ら。

 そして今回の特に熱いポイントは、ラーメンマンのエールの送り方なんですよ。クラッシュマンのアイアングローブをとうとうまともに食らい、瀕死状態のブロッケンを復活させるために、彼は

おまえの父は我が最大の難敵だった

と、彼の親父であるブロッケンマンの話をするんですね。しかも最大級の賛辞を添えて。それがたまらんのですよ。

 ぶっちゃけこの師弟の絆って、親を殺された息子、その親を殺した相手という、普通であれば絶対につながらない絆じゃないですか。

 でも彼らは“超人”という“闘いを生業にした特別な種族”だからこそ、闘いにおける生死について常識では当てはめられない感性を持っているし、そこに絆を結べるんです。そしてそれをつなぐフックが、ブロッケンJr.の父親であるブロッケンマンなんですね。

 そしてそのフックがより高尚なものになればなるほど、お互いの相互肯定感は増し、特に被害者側のフックはより堅牢になるのです。

 今回のラーメンマンは、そこを見事についたというか。ある意味純粋な若者をほだすトリガーを、ベストなタイミングで引いた感じです。それがカンフー師弟コンビの間で実現したことが胸熱い。

 ただいやらしい言い方をすれば、これは老獪な手腕が発揮されたともいえ、ベテランならではの心理的駆け引きだともいえるでしょう。要は話を盛ることで、純粋な相手をその気にさせたという形です。

 このラーメンマンの老獪さについては、連載当時の私もけっこうツッコんでいますね。

 アイアングローブをくらったブロッケン、なんとかしのぎました。予想通りラーメンマンのレクチャーを受けながら徐々に復活していきます。そのレクチャーで最大のサプライズが

おまえの父は我が最大の難敵

発言でしょう。全国一千万の読者が総ツッコミをしたのが目に見えるようです(笑)。

 そらそうだよなあ。どう考えてもウォーズマンの方が難敵だったと思うもんなあ。おそらくこれはラーメンマンのリップサービスだと思いますよ(苦笑)。生徒をやる気にさせる魔法の呪文を唱えちゃったんですよ。

ふくろう博士
ふくろう博士

やる気に、させます!

ふくろう博士の家庭教師みたいな。ちょっと古すぎるか(笑)。まあとにかくとんでもないプラスストロークです。

旧オレ流ホームページ:2012年9月24日記事より

と、けっこう厳しいです。しかもふくろう博士…わかる人いないよ(苦笑)。

 ただその過程が演出過多であろうとなかろうと、二人の絆のフックをエモい表現で強固にし、ブロッケン復活の足掛かりになったことは間違いがなく、これは老獪というよりは方便であると、最近の私は理解しております。

 う~む、干支が一周もすると、いろいろと捉え方も変化するものだなあ(笑)。

ブロッケンの回想シーン

 そしてラーメンマンのエールを受けるブロッケン側の、復活ムーブもよかったです。

 まずはまだまだ自分は至らないと、自己を否定するフェーズ。ここで彼自身の“ありたい自分”の目標者、本当に大器だと彼が思っている人物が連想されるんですね。それは

  • 父親(ブロッケンマン)
  • ラーメンマン
  • キン肉マンソルジャー

であり、彼が誰を目標としているかが可視化されるんです。その回想絵がたまらない。もちろんそのラインナップについては

もうとっくに知ってるよ、それは

というものではあるのですが、私は本人が世間に公式リリースした点に、今回の価値があると思っています。

 そしてラーメンマンを思い描くシーンは原作と違い、二人の絆の原点が描かれた読切作品『ラーメンマンとブロッケンJr.~恩讐の彼方に~』のシーンを選出した点が熱すぎるんです。これはアニメスタッフさんグッジョブですよ。

 このようなプラス方向にもっていく付加演出のセンスが素晴らしいというか、どれだけ原作を愛してくれているのかと。そしてそのような方々がこのアニメを制作してくれていることに対し、感謝したくなるくらいです。

 ちなみにその読切の感想がこちら↓です。よろしかったらどうぞ。

 そしてまんまと? ほだされた(笑)後のブロッケンは、自己を肯定していくフェーズに入ります。ここで彼は

偉大な先人、最高の仲間たちに支えられてきたオレの人生!

と叫んで、今までの闘いを走馬灯のように回想するんですね。ここがもう、アニメ化の恩恵をすごく授かっていて。

 ラーメンマンのロメロスペシャルはギリギリと痛々しいし、ザ・ニンジャとの焦熱地獄戦も胸熱い。そして何といっても続々と流れてくる超人血盟軍の面々ですよ。これがもう…たまらん。

 原作ではそれぞれが小さく描写されていたのに、アニメ化によってこんなに大きく描写されて…もうブロッケン、結婚式で流す自分史動画はこれでいいですよね(笑)?

未完の大器・完勝!

 ラーメンマンによって自己肯定感を取りもどせた彼ですが、敵方であるクラッシュマンからも、彼が反撃のフェーズに入るきっかけを与えられます。そう、“蔑み”という燃料投下です。

 この燃料投下による反撃フェーズへのアクセスは、二段階の形となりました。最近はやりの“二段階認証”ですね(笑)。まず一つ目は超人血盟軍に関するディスり。

血盟軍におけるお前は単なる人数合わせ

 これ、かなりキツいですよね。ソルジャーが彼の将来性と闘争心を見込んで誠心誠意、彼をスカウトする姿を見てきた我々をも侮辱するセリフですし、ブロッケンの

何も知らねえやつが詮索するな!

という怒りはごもっともでしょう。ただこれにて一回目の認証は完了です(笑)。

 続いて二回目の認証ですが、パターン的にはランダムの数字がスマホに送られてくるわけです。さ、今回送られてくる数字はな・に・か・な…と待っていると、送られてきた数字は

大声しか能がないジェロニモのように再起不能にしてやる

でした。ジェロニモ、まさかのランダムパスワードに選ばれる(笑)!

 これには思わぬ巻き添えを食らってしまった彼が

ひ、ひどいズラ(汗)!

と苦情を訴えたとしても、誰も彼を責めないでしょう(笑)。

 でもさすがは“やられ道”を極めし超人です。最近彼に弟子入りしたピークア・ブーは、それを見てさらに

ジェロニモさん、カッケーっす!

といったとかいわなかったとか(笑)。

▲ジェロニモ先輩、パネェっす!

 ただこの二段階認証にて、ブロッケン反撃フェーズへのパスワードロックは見事解除。

その言葉…オレの心の奥底に流れるブロッケン一族の闘いの魂に火をつけた

と怒りの導火線に火が点き、ジェロニモの技である『トマホークチョップ』を一閃することで、ジェロニモの名誉を守ります。

 こういう男気がたまらないですね、彼。パラレルではありますが、究タではタッグを組んでいるので、そのあたりの関係性も頭をよぎります。

 そしてこの反撃のくだりについて、原作連載時の私は

 やる気になったブロッケンは見違えるような反撃モード。クラッシュマンが

大声しか能がないジェロニモ

という、小学生でも遠慮をするであろう禁句(笑)を発したこととあいまり、動きがみるみるよくなります。

旧オレ流ホームページ:2012年9月24日記事より

と書いていますね。クラッシュマンの忖度レベルが小学生以下だとこき下ろしております(笑)。

 そして彼の反撃フェーズはキャメルクラッチでアイアングローブをヘシ折ってからの、ベル赤一刀両断でフィニッシュ。見事な勝利を手にしました。いや~未完の大器、とうとう完勝ですよ。

血の雨ならぬオイルの雨

 ブロッケンのベル赤により、クラッシュマンの体からは噴水の様に血が噴出するのですが、これが血ではなくてオイルで表現されているんですよ。

 クラッシュマンが機械超人であるからこその表現だと思うのですが、これはアニメスタッフに

一本取られた!

と、唸ってしまいましたね。原作良改変のお手本だとすら思いました。

 そしてそのオイルの雨が、彼をずっと後見していたラーメンマンのリングに降ってくることで

どうやら終わったようだな

と、その勝利を知るというイカした展開。ここでもラーメンマンの顔面にオイルの滴が点々としたたるという、ニクいアニオリ演出が加えられています。やるなあ。

奮起する連合軍

 若者の成長を感じさせる勝利により、相手に攻め込まれていた他の先輩超人たちも奮起し始めました。

負けが成長を促す代表がブロッケンJr.だーっ!

あの青二才がようやく完全勝利か…悪魔超人も負けれられるかーっ!

と、反撃開始です。

 これを見ると、やはりブロッケンは末っ子のように愛されているなあと感じますね。特にバッファローマンはメロメロです(笑)。実は彼の方がラーメンマンよりもブロッケンを心配しているんじゃないかな、とすら思えます。

▲星明子状態のバッファさん(笑)。

 そしてそうなるきっかけは、実は超人血盟軍として一緒に活動していた時ではなくて、夢のタッグトーナメント編においてすでにその兆候があったのではないかと、個人的には感じていますね。ネジケンコンビに乱入され、戦闘不能となるも

ケジメさ、バッファローマン!

とバッファローマンにフォールを促し、フォール負けという形式を重んじた彼の根性に、バッファローマンは魅了されたのではないでしょうか。

 そう考えると、モスト・デンジャラスコンビと2000万パワーズの闘いとは、時間という尺度で見ればあってなかったような試合でしたが、その刹那に相手をリスペクトする思いを生んだという、実は意義深い試合だったのではないかと、いまさらながらに感じてきましたね。

ラーメンマン煽りV

 そして闘いはラーメンマンvsマーベラスに。カンフー師弟コンビの弟子から師匠へ、たすきを渡す形となりました。では師匠の煽りV、ご覧ください。

 個人的にはキン肉マンと手を取り合っている、ミラクルズの絵がたまらないです。

新作・闘将!!拉麺男?

 この第二戦は、マーベラスが超人拳法伝承者という設定がされることで、俄然『闘将!!拉麺男』のテイストが強くなってきましたね。

 会話、攻防、技、回想シーン…観ていて

あれ? これキン肉マンの新作だよな?
闘将!!拉麵男の新作アニメじゃないよな?

なんて気分になってきてしまいましたよ(苦笑)。

 …まあそれはちょっと言い過ぎかもしれませんが、それでも『闘将!!拉麵男』がリメイクされたとしたら、こんなニュアンスになるのではないかと感じますね。

 ただ連載当時の私は『キン肉マン』の正史に、これ以上スピンオフ作品たる『闘将!!拉麵男』のテイストが流入することに、あまりいい感情を持っていなかったようです。

 マーべラス、超人拳法の同門という設定できましたか。ますます『闘将!!拉麺男』のにおいがプンプンしてきました。回想シーンで額に「中」の焼印をしたシーンがでてきたりして、パラレルだった話が正史に吸収されつつあります。

 これは…個人的には好きじゃないなあ。『闘将!!拉麺男』はあくまで別次元のお話であって、正史と融合させるべきではないと思います。あまりにも整合性がない。この辺、すごく違和感があるんですよ。

 「烈火太陽脚」や「心突錐揉脚」など、技もすでに融合されていますが、ここらで止めたいです。もし正史で「猛虎百歩拳」が出たら、さすがにしらけますよ。あ、いや、『闘将!!拉麺男』単体作品としては好きですよ。

 やっぱりラーメンマンはラーメンマンで、美来斗利偉・拉麺男ではないんです。キャメルクラッチやレッグラリアートを使うのがラーメンマンで、太陽脚や百歩神拳を使うのはラーメンマンじゃない。個人的にはそう考えております。

旧オレ流ホームページ:2012年10月15日記事より

 なかなか手厳しいですね、昔のアキラさん(汗)。でも実はこの考え方は、今でも持っていたりします。だいぶやんわりと丸くなってきてはいますけどね。

 ただ今でも『キン肉マン』という作品で、彼がもし『猛虎百歩拳』を出したら終わりだと思っています。では『烈火太陽脚』なら許せて、なせ『猛虎百歩拳』は許せないのか。

 まず第一に、『猛虎百歩拳』はあまりにもファンタジーな技だからです。

 なんでもありが許されそうな『キン肉マン』ですが、それでも根本にあるのは肉体と肉体の物理的なぶつかり合いだと思うんです。それがないと“超人プロレス”という定義が崩壊する恐れがある。

 そういった意味で『烈火太陽脚』は物理的な技なのでまだ許容できるが、気や念を虎化し、しかも飛び道具として攻撃する『猛虎百歩拳』は、あまりにもファンタジーで物理的ではない。

 もちろん過去には物理的なことと関係がない、チート技を繰り出す超人もたくさんいました。ですので『猛虎百歩拳』も許されるべきという、前例にもとづく土壌が『キン肉マン』にあるのはたしかです。そこで二つ目の理由が出てくるんですよ。

 というのも、私は『猛虎百歩拳』は『闘将!!拉麺男』を象徴する技だと思っているんですね。つまりあの技は『闘将!!拉麵男』における『キン肉バスター』である、という解釈なんですよ。

 ですので、さすがに作品の象徴技が他作品に安易に登場するというのは、いかに創作物であるとはいえタブーだと思うんです。

 そして私が思う二つの理由が無視され、それらが掛け合わさった結果もたらされるのが

ファンタジー技×象徴技=シラケ

であると、過去の私が呈している苦言だったりするんですよ。

 う~ん、ずいぶんとアニメの感想からは横道にそれちゃったかな(苦笑)。

次回予告!

 次回、第14話は『高潔なる拳法家の信念!!』です。

 ラーメンマンの対戦相手・マーベラスはなんと自身がかつて学んだ同じ超人拳法修行寺の門下生だった!?

 対戦相手を死に追いやる術を会得した超人拳法家にとって、闘いは生か死かの二択であるべきだと迫るマーベラス。しかしラーメンマンはその意見の受容を真っ向から拒否、相手の命を奪うことなく勝利を収める“生かす拳”の重要性を説く。

 その思想の裏にはかつて、最高の残虐超人として恐れられた己に対する深い反省の念があった…。

 正義vs完璧という枠から少し外れた、武道を追求する求道者同士の信念のぶつかり合い、楽しみにしましょう。

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