サルダートの衣装を捨て去ったクロエは、ウォーズマンとして反撃開始。一方、ネプチューンマンもウォーズマンの雄姿に触発され地獄の三重刑を叩き込むと、一気に形勢を逆転させた!!
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痛快実現!
地獄の三重刑その1、スリーパー・スープレックスで豪快にパピヨンマンの脳天を叩きつけたネプチューンマン。するとパピヨンマンは

リガッ…声が…
と、まんまと喉を潰された模様。前回私は
でも豪快なその1は決まりましたから、パピヨンマンの声は…封じられるのかな? これで
こ、声が…出ない…!!
なんてことが起きたら、なかなかに痛快です。
と書きましたが、あっさりとそれが起きてちょっとびっくりしています(苦笑)。
そして注目なのが、この時のパピヨンマン、冷や汗を流しているんですよ。これにも驚いちゃって。というのも、登場以来ずっと無双状態だった彼が、初めて焦りの表情を見せたからなんですね。
そんな描写が見られたので、前回妄想した通りかなり痛快な気分になれました、私(笑)。そしてこんな状態を見ちゃうと、ネプチューンマンこそはやってくれそうな期待を持たせますよね。
実際のところ、当の本人は

喉を潰した。
しばらくは喋れないだろう
と、手ごたえ十分の感触を口にしています。被害者、加害者の感想が一致しているので、その効果がより強調されていますよね。
マスクの衝撃と癖
さあ、地獄の三重刑その1は見事に決まりました。次はその2と3なのですが…これについては
続いてはパピヨンマンのマスクを…あれ? パピヨンマンのお顔って、マスクじゃないですよね? ということは、その2、3には続けられないよね…ネプさん、どうするんだろう?
と、前回の私は心配をしております。ですのでこれについてネプはどう対処するのか注目してページをめくりました。
すると彼はパピヨンマンの触角をグッと握って自分の顔まで持ち上げ、その顔を覗き込むと

その顔よく出来ていて素顔に見えるが…お前私の大好物のマスク超人じゃねぇか
と、野村監督の囁き戦術のような小声つぶやき(笑)にて衝撃の事実をレポート。これには私、思わず

あんたマスクマンだったの!?
とツッコんじゃいましたよ(笑)。いや、私だけじゃないですよね、皆さん。ほら、同じように誌面にツッコんだ人、正直に手を挙げて(笑)!
でもね皆さん、もう一度よく見て下さい。ネプが囁き戦術を行っているコマの、パピヨンマンの首筋を。そこには横ラインが一本、しっかりと描写されているんです。
ここが彼のマスクと素肌の境界線なんですね。いや、細かいな、ゆで先生。ネプはこれを見て思わず興奮しちゃったわけです。この横ラインでスイッチが入っちゃう癖なんですね、彼は(笑)。今回のタイトルである“ネプチューンマンの大好物”とは、実はこの横ラインだったんですよ、きっと(笑)。

そしてこのくだりのパピヨンマンの描写も、我々に痛快な気分を味わわせてくれます。まずは引き続き彼にとっては珍しい冷や汗を流している描写。もう彼が焦燥するだけでこんな気分になるので、逆に

アイツ、今までどんだけ強かったんだよ!
という、彼の強キャラ証明にもなってしまうんですけどね(苦笑)。
あとネプがパピヨンマンの二本の触角を荒っぽく握って、彼の上半身を引き起こした描写。これって相手を引きずっているようで、激しく相手の尊厳を傷つけるような行為ですよね。
でもパピヨンマンは、今まで何度もそんな行為を対戦相手にしてきたわけです。それをネプがね、しれっと仕返ししてくれたことが痛快で。
その痛快さを例えるならば、グレイシー一族の最強幻想をシリアスに体現していたホイス・グレイシーに対し、恥ずかし固めを仕掛けることでおちょくった桜庭和志選手のようです。

ようやった!
みたいな、溜飲が下がる気分を味わえました。

海辺のナンパ師(笑)?
そしてパピヨンマンがマスクマンだとわかるや否や、ネプはすかさず彼のマスクを回転させて逆向きに。そのあまりの手際の良さに、彼がこの三重刑を過去に数多くこなしてきたことが見て取れます。
もうね、ひと夏で何人の超人のマスクを裏返してきたのよって感じで。あ、こう書くとネプが海辺のナンパ師みたいな、いかがわしい人の雰囲気になっちゃうか(苦笑)。
じゃあもう少し健全な例えを考えましょうかね。…そうですね、言うなればあっという間にコーナーマットを剥ぎ取っちゃう、新日本プロレスの矢野通選手並みの手際の良さですよ。
…ってあれ? この例え、あってる(笑)?
そんなネプのあまりの手際の良さに、被害者たるパピヨンマンも

コイツ…
と、少々いまいましさを感じたようです。でも彼をイラつかせただけでもかなりの進歩ですよ。
ただひょっとしたら、彼はイラついていたのではなくて

コイツ…(手慣れてる❤)
と感じていたのかもしれません。あ、またひと夏の海辺の出来事に戻っちゃった(苦笑)。

古代超人、解説す
そしてペースを握ったネプチューンマンは、

さあこれでお前は声をなくし、耳も聞こえず目も見えない
と、感覚器官を奪われた相手に対して怒涛の顔面パンチの連打。一方的な痛打を与えていきます。
ここまで攻め込まれたパピヨンマンを見るのは初めてかもしれませんね。それだけに期待感が膨らみまくります。
さらにネプチューンマンはパピヨンマンを片手で担ぎ上げると

知覚の大半を奪われたままくらう技のダメージは、通常の数倍に膨れ上がる
と叫んで高々とジャンプし、ワンハンドスラムを狙います。
ここでなんと、解説者としてヘリで駆けつけたクリスタルマンが

これでは受け身の取りようがない。
背骨、いや顔面粉砕骨折まであり得るぞ!
と、ネプがやろうとしてることがいかに危険かということを喚起。解説者という重責を見事にはたしました。
いやあ、カッコいいじゃないですか、クリスタルマン。何十万年も格闘技を続けてきた超人が語る解説、説得力がありすぎる! でも…ちょっと顔が無表情すぎるかな…もう少し興奮してよ(笑)。
あとその類まれなる経験値で、パピヨンマンの弱点を見つけてほしいですね。

たとえば胸のハート!…みろ
のパート2、熱烈歓迎で待ってます(笑)。

あれ? 幻?
そんな古代超人も認める危険技を敢行したネプ、

このまま死ねーっ!
と、80年代であればこそなんとか倫理委員会から逃れられる言葉を発し、パピヨンマンをマットに投げつけます。
しかしここでパピヨンマンは、背中の羽根に球状の窪みを持たせることで空気抵抗を作る『キラータービュランス』で落下を阻止。
すかさずマスクをグルッと元に戻すと、逆に両脚でネプチューンマンをシザーズし、

早期決着を狙ったようだが惜しかったなーっ!
刑罰をくらうのはお前のほうだーっ!
と、ネプの足も固めて落下する『サンクションズドライバー』で、豪快にネプの脳天を叩きつけました。やはりパピヨンマン、そう簡単にペースを握らせてくれません。
そして今度は石のリングに顔面がメリ込んだネプチューンマンの方が、感覚器官を絶たれるという状態に。するとパピヨンマンは

どうだ、声も発せず目も見えず音も聞こえない

お前がやってみせたかったのはこれだろーっ!
と、身動きが取れないネプチューンマンをサンドバッグにして、キックの雨あられ。完全に立場が逆転してしまいました。
しかもパピヨンマン、もう声が復活しています(苦笑)。こんなに早くリカバリーしてしまうなんて、私の感じた痛快な気分とは一体何だったのでしょう? 幻かな(笑)?
信頼と連帯感
そしてネプチューンマンをガンガンに蹴りつけるパピヨンマンは

表情が見えぬのでダメージの具合がわからんなぁ。もう少し痛めつければわかるかな
と、さらに容赦なく蹴りつづけるというサディスティック攻撃。彼の残虐性が垣間見られますね。
すると場面はモハーヴェ砂漠のタッグマッチ会場へ。この様子をモニター越しに見ていたエクサベーターが

お前のお友達も生き地獄だな
と、率直な感想をボソリ。敵方の仲間を“お友達”と呼ぶあたりに、彼の個性がまた見えてきますね。
もちろんこの“お友達”という呼び方は、育ちの良さからきているわけではなくて、皮肉めいた感情から生じている呼び方なのは明白です。
ただパピヨンマンのサドっ気あふれる攻撃に対して

あ~あ、アイツ、またやってるよ

やられる方は気の毒だぜ。やれやれ
(だからといって止める気はサラサラ起きないけどね~)
という同情心? がほんの少しだけ感じ取れる分、彼は五大刻の中では一番常識超人寄りなのかもしれません。
そんな彼のつぶやきに対し、スグルは

ヤツのことなら大丈夫
必ず逆襲に転じる。いつもヤツはそうだった
と、ネプチューンマンに対する全幅の信頼を口にします。
おお~、このスグルのよどみないキリッとした言葉、ネプにとっては追い風ですね~。

これは勝ちフラグ、いただいちゃったかな?
と、勘違いしてしまいそうな、スグルの凛々しさです(笑)。でもなあ、ホントそろそろストップ・ザ・パピヨンマンを所望ですからね、我々は。現実になることを祈りたいです。

そんなスグルのエールを遠くの場所から受けたネプチューンマンに、鬼蹴りを続けるパピヨンマン。グラつく彼を見るや

どうやら失神したようだな
と見極め

完璧超人ネプチューンマンといえど、五大刻にかかればざまぁない!
と、己と相手の力量差を誇示し、マウントを取りに来ました。
するとそんなマウンティングをあざ笑うかのように、

フフフフ
と顔を埋めながらも不敵な笑みをこぼすネプチューンマン。どうやら失神はパピヨンマンの早とちりだったようです。
そして三点倒立から腕をプッシュアップすることで顔を抜くや

この程度で倒れては、各国で闘っている仲間たちに申し訳が立たない!
と、再びパピヨンマンと向き合います。その仲間との絆から生じる言動は、まるで魔雲天戦において

オレがこんな様にならん死に方をしたとあっては、雄々しく散っていった仲間たちに申し訳が立たないぜーっ!
と叫んで復活してきた、テリーマンを見るかのようです。
いいですね、ザ・マン軍の戦士たち。特にネプチューンマンはバベルの塔の試練を経て、今現在起きている危機を身をもって実感しただけに、この闘いにおける意識レベルが高いです。
それに伴ってスグルをはじめとした仲間たちとの絆レベルも成長してきただけに、ラグビーでいうところの

One for all, All for one
といったような、連帯感を感じるんですよね。
特にネプは孤高寄りのキャラだっただけに、この連帯感の醸成という描写は、妙にグッとくるものがあったりします。
屈辱的掟破り
そんな感じで熱い復活したネプは、おりゃーとパピヨンマンに突進。 もうね、これはスグルの予言がすぐにでも現実になりますよ…と思ったら、そうは問屋が卸しませんでした。
ネプの突進を迎え撃ったパピヨンマンは、

お前にとってもっとも屈辱的などどめを用意してやる
と宣言すると、羽ばたきから大量の鱗粉を撒き散らします。そう、これはあのマリポ監督も苦しめられた分身攻撃である『バタフライスケールスアバター』。
そして二人のパピヨンマンが繰り出したツープラトンは…まさかの『掟破りの逆クロス・ボンバー』! まともに食らったネプのマスクにヒビが入り、次回に続く、です。
う~ん、なるほど、たしかにこれは屈辱的なとどめですよね。彼がアバターを生み出して二人で攻撃してくるってわかっていたのに、この展開はまったく想像できなかったなあ。
このあたり、やはりゆで先生のうまさが光りますよね。試合の序盤に、このインパクト大の技を出してつかみとする…さすがです。
でもですね、これは序盤のつかみですから。まだまだ大丈夫です、ネプは。だって後ろからラリアットをしてきた人、粉の塊だよ? 前後衝撃のバランス取れてないって。逆に本体のラリアットの衝撃で雲散霧消しそうですよ。
ただマスクがピキピキしちゃいましたからね。せっかくザ・マンに直してもらったのに、また直してもらわなければいけなくなっちゃいそうです。その時はピークア・ブーがガラガラを壊した時の

あ~あ~、また直さなくてはなァ
という、皮肉たっぷりのうんざりテンションでないことを祈ります(笑)。

その他気になった点
その他気になった点は
- みんなぁ~っ、100トンが、100トンが起き上がっているぞ~っ!!
- もう大丈夫だろ、100トン。死ななくてよかった。
- ネプの“しばらく”とはおよそ2分くらいか(苦笑)。
- まあスグルもすぐ声出せてたしな(苦笑)。
- ネプの囁き戦術、いいな。
- パピヨンマン、“ギクッ”ってしてるようにも見える(笑)。
- ネプのワンハンドスラムは、とてもキャラと合うなあ。
- クリスタルマンのヘリのシートは、溶けた氷でビチャビチャなのかな(笑)?
- “クリスタルマンさん”と敬称付きで呼ぶ松井アナ。音感がちょっと滑稽。
- パピヨンマンの素顔、普通に目鼻があるみたいですね。
- オーバーボディの顔がズレたスカーフェイスを思い出しました。
- 相変わらず頭から落とす技が多いパピヨンマン。
- パピヨンマン、気をつけて蹴らないと、鋲を蹴って悶絶しそうだ(苦笑)。
こんなところですかね。やはり今回の対抗戦はクロエの試合がお預けになったことからわかる通り、平行実況を試みるんでしょうね。一瞬カメラがモハーヴェ砂漠にパンしたときは、

え? 今度はこっちにスイッチ!?
とあせりましたよ。さすがに切り替え多すぎない? と思って。でもすぐバールベックに戻ってよかったです。
さあ、次回はスグルの信頼通り、“必ず逆襲に転じるネプチューンマン”が見られるでしょうか。そんな彼を復習したい方はこちらをどうぞ。
お知らせ
超人批評のご案内
超人批評では新作がアップされております。今回は99回目の超人批評にあやかり、99の数字を胸に刻む男・スペシャルマンの再批評です。
オレ流超人批評というコンテンツにおいて、初めて世にヒットした『カナ・スペ』。当時は彼らに対するディスりがメインのテキストだったので、今回あらためてフラットな視点で彼を再批評してみました。ご興味ございましたらぜひどうぞ。
アニメ・キン肉マン感想のご案内
さて、2025年1月12日より『アニメ・キン肉マン 完璧超人始祖編』のSeason2が始まりました。それについての感想も書いてみましたよ。
今回は第12話『三つ巴決戦! 死闘開幕階段ピラミッド!!』です。
第12話ではとうとう完璧無量大数軍第二陣と、正悪超人連合軍との対抗戦が始まりました。第一試合はブロッケンJr.vsクラッシュマン。若僧超人の成長した闘いぶりに注目です。
そしてこれを機に10年以上前の原作連載時の感想も蔵出し! 当時の私がどんな的外れな予想をしていたのかを晒すことで、時代を超越した笑える感想となっております。ご興味出た方はぜひ↓。
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コメント
アキラさん、こんにちは!
ネプがクロスボンバーを喰らうのは確かに屈辱技だけど、あの技の威力の肝はマグネットパワーにあったわけで。次回あたり「マグネットパワーなしのクロスボンバーなど、クリープのないコーヒーのようなものとかいって」耐えてくれるんじゃないかなぁ〜と隠れネプファンの私は思っています。
パピヨンマンはでもそろそろ退場して欲しいですね。二人がかりというのはサタンクロスがありましたが、羽根とか、鱗粉とか超回復とか、チート能力がありすぎて超人レスラーとしての魅力がイマイチなんですよねー。
たけFさん、こんにちは!
そうですよね、あの技はマグネット・パワーがないと、必殺性は少ないですよね。そしてクリープのセリフ、カッコいいです(笑)。
そしてよくよく考えると、この地では潤沢なマグネット・パワーがあふれ出ているので、ネプチューンマンにとってはめちゃ有利な戦場なんですよ。それがそう影響するのか見ものです。
チートのさじかげんは難しいですよね。受け取る人の許容範囲でも違うし…ただ今のパピヨンマンは、なかなかのチーターではあります。
今回の逆クロスボンバーはおっしゃる通り次回冒頭で
「マグネットパワー無しでは本来の威力は出せない」ってなりそうですね
それでにらみ合いから次の試合にパンか、もう少し試合を見せるのか…
正直パピヨンマンは露出し過ぎなので他の刻の試合を見てみたいですね
uzukiさん、こんにちは。
やはりマグネット・パワーがなければ耐えられそうですよね。それに期待しています。
今回はかなり多元中継感演出をゆで先生が意識しているのがわかるので、このままいくでしょうね。そしてひとつの試合を3、4週続けてパン…そんな感じでしょうか。
アキラさんこんにちは
クリスタルマン喋りましたね!彼が喋ったのって40年振りくらいでしょうか?(笑)ただ最初読んだ時は不覚にも松井アナが喋っていると思ってしまいました。そのすぐ後に「解説のクリスタルマンさん」と言っていたので「クリスタルマンが喋った〜」てな感じでテンション爆上がりになりました(笑)
パピヨンマンは冷や汗かいているところを見ると実は刻の神の許可がなければマスクを取ってはいけない事情でもあるのかな?なんて思ってしまいました。ミストバーンのように…
アトールさん、こんにちは。
私もアトールさんと同じく、あのセリフは松井アナがしゃべったのだと勘違いしました。だってクリスタルマン…口も開かず無表情なんですもん…(苦笑)。
そして刻の神による、マスクは死守しろ指令…あるかもしれませんねぇ。