先日ペナン島に行ってきたんですよ。ええ、賢明なる「オレ流」読者の方ならご存知だとは思うんですけどね。
出発にむけて成田で飛行機を待っていると、まあいるわけですわ。私と同じくバカンスで出かけるのであろう人々が。でもそれをよーく見ると、あることに気づくわけです。ま、気づくも何も、前から漠然と感じてはいたことなんですけどね。以下それについて書いてみます。
飛行機に乗る人を観察すると、その内訳は仕事関係のサラリーマン、新婚さん、ファミリー、おばちゃん軍団、そして…OLらしき2人旅の方々というのが相場なんですよ。それをふまえた上でよく考えると…そうなんです。男の2人旅らしき人というのは、皆無なんですよ。女性の2人旅は当たり前のように存在するのに、なぜ男性の2人旅はこんなにも見当たらないんでしょうか。
実際私は男なんで、自分が友達の誰かとプライベートで1週間の海外旅行を企画する気があるかと聞かれたら、間違いなく
まったくない!
と答える自身があります(笑)。そこで自分なりにそういう結論となる理由を分析してみると、まず第一に「気持ち悪い」という意識が存在することに気づくわけです。
男という生き物は不思議なもので、ある程度の年齢になると、友人といえども寝食を共にすることに嫌悪感を抱く傾向があります。別に仲が悪くなったというわけではなく、自分のスペースに同性が入り込むことが生理的に嫌なんですね。
学生時代ならまだしも、大人になってから相部屋生活なんて、とてもじゃないけどゴメンです。これはおそらく大半の男性が理解してくれる感情ではないかと思うんですけど。
休日に日帰りでちょっと出かけるとか、1泊くらいだったら男2人でもまだいいんですが、それ以上になるとモチベーションがかなり落ちますね。とてもじゃないですけど旅館を探したり、飛行機の手配をしたりする気分にはならないです。
また、せっかくの休日にわざわざそんな遠いところに行って、男2人で疲れて帰ってくるなんて真っ平ゴメンだし、その旅費だってバカになりません。おそらく同じお金を使うのならば、男性は旅行にそれほどの価値を見出さないでしょう。もっと別のことにお金を使うのではないでしょうか。たとえ旅行にお金を費やすとしても、それは一人旅としての方が多いかもしれません。
これが女性はまるで違うんですね。OLの2人旅なんて石を投げれば必ず当たりますよ。この事実を考えると、男性とはまったく逆の思考をしているから、彼女たちは旅行に行くんだという逆説的な結論にいたるわけです。つまり彼女たちは
- 同性が同一空間内に長時間いても、ストレスを感じにくい精神構造である。
- 純粋に旅行(バカンス)というイベントを楽しめるし、そのための手続を苦に思わない。
- 異国における食事・ショッピング・観光等にかけるお金は惜しくない。
といった意識を持っているのでしょう。この点でも彼女たちは男性に比べてよっぽど積極的・行動的であり、男性のモノグサさが余計に強調される結果となるわけです。
ただこのモノグサな男性が、自ら進んでせっせと旅行の手配をすることがあります。はい。女性です。狙ったターゲットと2人で旅行に行くときに限り、彼らは目を見張るような行動力で立ち回るのです(笑)。
当然お目当ては彼女のムフフなご褒美が第一で、その他は単なるオマケにすぎません。この情けないくらいの男のモチベーションに女性の方は幻滅するかもしれませんが、これは哀しい男の性です。種の保存を遺伝子にプログラムされた男の、必死な本能とやさしく理解してあげることこそ、いい女性の条件だと私は思うわけです(笑)。
というわけで、なぜ男2人での旅行が少ないのかが、おぼろげながら理解できたでしょうか。書いていて自分でも「男ってしょうがねーなー」と思います。でもわかりやすくてかわいくもありますね。え? そんなことないって? いやいや、そこを理解する懐の深さこそが、イイ女性の条件なんですってば、ホント(苦笑)。
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