体育館で冒険ファンタジーすごろく 最終回-当日レポート(後編)

オレ流近況報告-2022年
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 みなさん、こんにちは。

 この記事は

小学生のレクリエーションで体育館をまるまる冒険ファンタジーすごろく”にして、子どもたちをキャアキャア言わせてやろう

というミッションに挑んだ記録ブログです。

 今回の記事でこのイベントの報告は最終回となります。前回は当日の反響で“評価された点”についてレポートをしました。

 今回は逆に“反省すべき点”についてレポートします。一発勝負のイベントにおいて、はたしてどんなアクシデントがあったのでしょうか?

 なお、個人情報保護のため、画像にはけっこうなエフェクトをかけさせていただくことを、ご了承くださいませ。

反省すべき点

 それでは反省すべき点をいくつか挙げてみたいと思います。初の試みだったので、混乱がなかったわけではありません。それこそ

なるほど~、

ここはもう少し説明が必要だったか~

という、作った本人は常識だと思っていたことが、初めての人にはそうではない、というパターンが生じましたね。

 では見ていきましょう。

カードの名前が難しかった

 これは中二病の変なこだわりがアダとなったというか(笑)。

フェ、フェイレ…フェイル…ノート? ください

みたいなちびっ子がいたり(苦笑)。

▲馴染み薄い? 固有名詞群

 ちびっ子がそんな感じなので、お父さん、お母さんなんて推して知るべしで。

ファミコンネイティブのお父さん、お母さんだったら、その辺スムーズでしょ?

と勝手に思っていただけに

まだまだRPGの世界は市民権を得られていないんだな…

と、自分の常識と実社会とのギャップの大きさに、少し驚きを覚えましたね。

 もっと言っちゃうと、カード配りをする運営側のお母さんが

リ、リ、リバ?

リヴァイ…アサン? が欲しいの?

みたいな状態だったので(笑)、カード配りの効率化の面でみると、この中二病ネーミングはかなり効率が悪かったことになります。

▲リクエストされたカードを探すのが大変(苦笑)

 とはいえねえ…

  • バハムート ➡ ドラゴン
  • リヴァイアサン ➡ 海龍
  • フェニックス ➡ 火の鳥
  • フロスティガー ➡ タイガー
  • サラマンダー ➡ とかげ

じゃあ世界観のディティールが出ないし、つまんないよねぇ?

 ですので、実はこれについてはあんまり反省してないです(笑)。あと2、3回イベントをやれば、ちびっ子は覚えると思うので。

 また、カード配りは人力ではなく、“カード受渡所”みたいな場所を2つくらい作って、セルフでちびっ子に取ってもらう仕組みにした方が、運営側のお母さんにとっては楽なのかもしれないと思いました。

カードを使うタイミングがわかりづらかった

 これは今回一番の反省点ですかね~。

 28種のカードは

  • 召喚獣、武器、魔法 (攻撃)➡ バトル時
  • 魔法(補助) ➡ 好きな時

においてご自由にお使いください、というコンセプトだったのですが、後で回収したアンケートには

カードの使い方がよくわからなかった

カードをどのタイミングで使えばいいかわからなかった

といった意見がありました。

 また、プレイ中にも

すみませ~ん、カード使っていいですかぁ~?

という申告を受けたのも事実です。こちらとしては

好きな時に適宜使ってください。

特に申告は必要ないですよ~

という気持ちだっただけに、もうちょっとチュートリアルをしっかりとやればよかったと反省しています。

 特に魔法(補助)カードは『HUNTER×HUNTER』の『グリードアイランド』の楽しさを意識していたので、このような質問が出るということは、カードの醍醐味を味わっていただけなかった、ということになります。

©冨樫義博

 ここはちょっと残念というか、正直くやしいですね。次回、がんばろ。

アクションゾーンの場所がわかりづらかった

 今回のマップにおいて、体育館を4つのアクションエリアに分けたことは前述しました。

 そしてさまざまなアクションを、A~Dの4つのゾーンに振り分けたわけです。

▲4つのアクションエリア設定

でんぐり返しはAゾーンでやってね

スラロームはDゾーンでやってね

という指示ですね。

 そのゾーンがどこがAでどこがBかよくわからなかったと。今回大きな看板を作ることができなかったので、そこで少し混乱しました。

 とはいえ、大きな看板はイベント後保管がしづらいので、あまり作りたくなかったのも事実です。

 ですので次回はミッション指示のカードに、略図を入れることで対応しようかと思います。

▲こんな感じで改良します

中ボスを4体倒すミッションがわかりづらかった

 このすごろくでは、4つのゾーンに1体ずついる4体の中ボスをすべて倒さないと、ラスボスと闘えない仕組みにしました。

 ですので、ルート上に必ず“止まれ ➡ 中ボスと闘え”という看板を用意したのですが、それでも少しわかりづらかったらしく、

ラスボスと闘いたいんですけど…

中ボスは4体、倒しました?

中ボス?

いえ、中ボスは1体も…?

というお母さんがいらっしゃいました。

▲中ボスのストップ看板

 もう少し導線のわかりやすさを工夫する必要があると思いました。

ラストバトルのボンバーマンが企画倒れだった

 今回一番のアクシデントはこれですかね。

 ラスボスバトルはプロジェクターを使った大画面でのボンバーマン勝負を予定していました。

 この盛り上がりによっては、

ゲーム大会だけのイベントも企画できるかも…?

と思っていたんです。つまりラスボス戦は今後の“eスポーツイベント”のリサーチも兼ねていたんですよ。

 しかし結論をいうと、これが大コケです。私からすれば『ボンバーマン』は

  • シンプル
  • わかりやすい
  • ボタン一つでプレイできる

というイメージがあり、初見の人でもある程度なんとかなると思っていたのですが…甘かったですね。

 というか令和キッズ、『ボンバーマン』を1ミリも知りません(苦笑)。密かに期待していた

あ、これ知ってる!

という声はゼロです。完全に

…………??

といったリアクションでした。このときは背筋が凍りましたね(笑)。

 そしてシンプルと思われたゲーム目的やルール、そして操作法も、初見で理解させるにはハードルが高すぎました。

 コントローラーを持たせても理解が追いつかず、固まってしまうのですよ、ちびっ子。

▲ボンバーマンに固まる令和キッズ

 その結果、ここまで盛り上がっていたすごろくが、なんとラスボス戦で急激にトーンダウンするという事態に。

 おいおい、一番のクライマックスを盛り下げてどうするんだよ(苦笑)。

 というわけで、大火事になる前に『ボンバーマン』をさっさと放棄し、Bプランとして用意しておいた“ババ抜き”に、ラスボス戦をチェンジしました。

 『ボンバーマン』以上に昭和なゲームにシフトするというなんとも逆張りな対応でしたが、ババ抜き、強いですね~。混乱が起きるスキマもなく、ちびっ子はプレイをしていました。

 偉大だよ、ババ抜き(苦笑)。

 ラスボスは息子のミニラくん(中1)に任せました。なかなかうまい立ち回りで、いい具合に負けてました、アイツ(笑)。

▲車座で闘うラスボス(笑)

 しかし…もっとゲームに食いつくと思ったんですけど、全然でしたね。ホント意外でした。

 個人的には大画面にゲーム画面なんて投影したら、もうちびっ子はみんなそっちが気になっちゃって、すごろく放棄が起きるのではないか、とも懸念していたのですが…杞憂過ぎました。

 選定するソフトを『スプラトゥーン』や『スマブラ』にすれば、また違ったのかもしれませんが、まあ今回はすごろくがレトロゲームに勝ったと、ポジティブに考えようかと思います(苦笑)。

 …それともババ抜きがレトロゲームに勝ったのかな(笑)?

おわりに

 7回にわたってレポートしてきましたが、以上が

小学生のレクリエーションで体育館をまるまる冒険ファンタジーすごろく”にして、子どもたちをキャアキャア言わせてやろう

というミッションに挑んだ全記録となります。

 一応成功だったと言ってもいいかな、と考えています。自己採点ですけど(苦笑)。

 イベント後のアンケートでも

とても凝った仕掛けになっていて楽しかった

子どもが夢中で遊んでいた

今までにない遊びで、体を動かすゲームも多く、こどもがとても喜んだ

という親御さんの回答が多く、それなりに評価を得られたのではないかと思います。

 ですので、このシステムを使った第二弾を、秋口にまた開催したいと思っております。

 このシステムの強みは、

小道具はもうすべてそろっているので、マップ配置だけ同じように設置すればすぐに開催できる

という点です。ちょっとイスを置くのが辛いけど(苦笑)。

 例えるならば

人生ゲームの盤や駒、お金はもうそろっているから、あとは箱から物を取り出して設置するだけ

という感じでしょうか。

 まあこのあたりを見越して、今回いろいろと時間をかけて制作をしてきたわけですからね。次回楽できないとウソだ(笑)。

 ただあれだ、カードだけは増産しなきゃいけないんですよ。たくさんバラまいちゃったから。

 ですので、またラミネートパウチとカッターの日々が生じるわけです。そう思うと、少しクラクラしますね(苦笑)。ま、がんばろ。

 以上『体育館で冒険ファンタジーすごろく』に挑んだ記録でした。ではまた。

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