みなさん、こんにちは。
今回の記事は
- 日中眠くて仕方ないんだよ
- 「あいつは眠り病だ」なんて陰口を叩かれている
- 気をつけていてもつい居眠りしちゃう
- 映画なんて最後まで観たことないぜ…寝ちゃうからさ(笑)
という事例が当てはまる方への、私なりの経験談です。ですので

これってウワサの睡眠時無呼吸症候群?

ほっといたらどうなるの?

治療法ってあるのかよ
という疑問を持っている方の参考になるかもしれません。
ご興味ありましたらぜひご一読を。
【結論】眠かったら一回病院で検査しよう
結論から申し上げますと、ちょっとでも上記のような症例がある方は
という感じです。

なんだそりゃ!
ってな結論に感じられるかもしれませんが(笑)、まあ聞いてください。
私も思い当たる症例をガッツリと抱えていながら、それを見ないふりして生活していました。

検査なんて大げさな…
こんなんほっといても大丈夫だろ
こんな感じですね。
ただあるきっかけがあって、睡眠時無呼吸症候群の一泊の検査入院(ポリグラフ検査)をしたんです。夜病院に行ってですね、頭と体にセンサーを付けまくって一晩眠る、という検査です。
そうしたらなんと、

軽度患者の10倍以上、呼吸が止まってます、あなた
という衝撃の結果を医師から告げられました(苦笑)。
軽度の睡眠時無呼吸症候群と認定されるのは1時間につき
というのが目安らしいです。ですが私は1時間につき
していたらしいです。
これはキン肉マンで例えると、アイドル超人実力№1のウォーズマンが

オレの超人強度は100万パワーだ!
とバッファローマンに猛ったものの、

たかだか100万パワーか…
オレはその10倍の1000万パワーだ!!
といい返され、愕然とした状況にソックリです(笑)。
ですので、医師からそれを聞いたときに

たかだか5stop/hか…
オレはその12倍の60stop/hだ!!
というセリフが、実は喉元まで来ていたのは秘密ですよ(笑)。
また、『こち亀』において“呼吸ストップ”なる薬を売るセールスマンの話もあったな…というのも頭をよぎりましたが、まあ今回は置いときましょう(笑)。

このように

検査なんて大げさな…
こんなんほっといても大丈夫だろ
と考えていたのに、思った以上にポテンシャルが高いときがある(笑)ので、時間を見つけてぜひ病院で検査していただきたいんですよね。
相談できる診療科は
- 内科
- 呼吸器内科
- 循環器科
- 耳鼻咽喉科
- 睡眠外来
- 歯科・口腔外科
- 精神科
と多岐にわたっているので、“睡眠時無呼吸症候群”で検索して出てくる、最寄りのクリニックにお電話してみればよいかと思われます。
無呼吸だと何がヤバいの?
では睡眠時無呼吸症候群の症状があると、何がヤバいのでしょうか。
そもそも論で、“睡眠時無呼吸症候群”の定義とは

寝ている間に10秒以上息を止めている

そのムーブが1時間に5回以上発生する
という症例なので、睡眠時に適切な量の酸素が循環していないこと(低酸素状態)を意味しています。つまり

という状態が続いているので(笑)、それによる悪影響は計り知れません。具体的には
- 健康面での悪影響
- 日常生活での悪影響
の2点があげられます。
健康面での悪影響
健康面で危惧されるのは、低酸素状態による心臓や血管へ大きな負担でしょうか。
それによって
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
- 脳卒中
- 高血圧
- 不整脈
が、将来的に起こりやすくなるらしいです。
また、低酸素状態と睡眠不足の影響で体に過度なストレスが加わると、糖の代謝にかかわるインスリンなどホルモンの働きが悪くなり、
- 糖尿病
- 脂質異常症
を招くというコンボ技もあるらしいので、あまり甘く見てはいけないようです。
日常生活での悪影響
ただいろいろ言うても、健康面においては“明日すぐに心筋梗塞”となるわけではないでしょう(笑)。
ですので、デメリットとしては日常生活での影響の方が深刻かもしれません。つまり
- 起床時の頭痛
- 日中の眠気
- 集中力の低下
- 全身倦怠感
といった症状ですかね。
私の場合は“日中の眠気”だけが当てはまっており、それ以外はほぼ影響なかったです。ただこの“日中の眠気”は
- 会議中に寝てしまい怒られる
- 彼女と映画鑑賞中に寝て怒られる
- 付き添いで参加した商談中に寝落ちしそうになる
- 車の運転中に耐え難いほど眠くなり、事故りかける
といった、かなり大きな実害を起こすリスクと隣り合わせであったことは間違いないです。

つまり対人関係において、とんでもなく失礼となってしまうシーンが多く、短期的にはこのようなことが一番のデメリットだったといえるでしょう(苦笑)。
どんな人が睡眠時無呼吸症候群になるの?
睡眠中に呼吸ができなくなるのは、空気の通り道である気道が塞がってしまうからです。

なんで気道が塞がっちゃうのよ?
という疑問の一番の理由は
です。
体重が増えると喉に脂肪が蓄積して気道が狭くなります。そんな人があおむけで寝ることで、さらに気道が狭まるわけです。
狭まった状態の気道を空気が通ると、大きないびきが起こります。そしてこの気道が完全に塞がれたときに、無呼吸となるわけです。
つまり肥満体型で睡眠時のいびきが大きい方は、睡眠時無呼吸症候群に罹患している可能性がかなり高いと思われます。

その他、外見や体型で疑わしい人は
- 首が短い
- 首が太く、脂肪がついている
- もともと上気道(鼻から喉頭まで)が狭い肥満である
- 20歳ころに比べて10㎏以上体重が増えた
- 下あごが小さく、小顔
- 下あごが後退している
- 舌や舌のつけ根が大きい
- 鼻の気道が曲がって鼻呼吸がしづらい
- 歯並びが悪い
であり、1~4が肥満とリンクしていると言えるでしょうか。
ですので、この症例患者の60%以上は肥満体型だそうです。とはいえ、痩せているからといってこの症例が起きないわけではありません。
実際、私は180㎝の60㎏と痩せ型であるにもかかわらず、

軽度患者の10倍以上、呼吸が止まってます、あなた
という無呼吸エキスパートです。そんな痩せ型のエリート無呼吸人もいるんですよ(笑)。
私の場合は5、6あたりに書いてある、顎の形状が原因ではないかと医師から言われましたね。ですので、常時いびきをかいている方は、太っていようがいまいが、可能性は高いと思われます。
治療法は?完治するの?
では睡眠時無呼吸症候群に仲間入りしてしまった場合、その治療法にはどんなものがあるのでしょうか。そしてその症状は完治するのでしょうか。
結論から申し上げますと、
というのが実状のようです。

終わった…
と途方に暮れる方もいらっしゃるかもしれませんが、そもそもこの睡眠時無呼吸症候群は“視力の低下”という症状とイメージが近いです。
つまり一度下がった視力が回復するのは難しいのと同じで、睡眠時無呼吸症候群も回復が難しいのです。

ただ症状を軽くする治療法はあるらしく、
- 肥満の罹患者は痩せることで気道が拡がる
- レーザーによる咽頭形成術か口蓋扁桃摘出術で気道を拡げる
といったものがあります。
1に関しては

太ったのがいけないんだから、痩せれば治るだろ
という理論ですね。これは実際に治療としてはある程度有効だそうです。
ただ私みたいに痩身で症状が重い場合は、1の選択肢はありません。となると2になるのですが、これは視力低下で例えるならば、“レーシック”みたいなイメージでしょうか。
これによって症状が軽くなる場合もあるのですが、レーザー治療となると

なんか…ちょっと怖いな…
と二の足を踏んでしまうのが正直なところでしょう。
ですので、視力低下時にレーシックではなく、眼鏡やコンタクトレンズでの矯正を選択するようなイメージでの治療法が
です。睡眠時無呼吸症候群において、もっともポピュラーな治療法です。ほかにもマウスピースを使った治療もあるのですが、私は経験がないため割愛させていただきます。
CPAP治療とは、就寝時に空軍パイロットを思わせる呼吸装置を鼻に装着し、睡眠中に常に空気を送り込むことで圧をかけ続け、気道が閉じることを防ぐ療法です。

重症者の場合でも高い治療効果があり、私もこの治療法を行っています。そう、夜な夜なあんな器具を身につけて、強制的に鼻から空気を送り込みながら夜を明かしているのです(笑)。
ではそれをやると、どれくらいの改善が見込まれるのでしょうか。あくまで私の場合ですが、一時間当たり
と、劇的な改善をみせました。CPAP効果、すごいでしょ?
でも視力0.1の人が眼鏡をかけて1.0になるのも、効果としては劇的な改善ですよね。そしてそんな人はざらにいる。
イメージ的にはそれと同じだと思っていただければ、わかりやすいかと思います。
そしてその改善がもたらす結果として、治療前にみられた懸念事項が
会議中に寝てしまい怒られる彼女と映画鑑賞中に寝て怒られる付き添いで参加した商談中に寝落ちしそうになる車の運転中に耐え難いほど眠くなり、事故りかける
と、フルマークで解消されました。
いや、マジですこれ。会議中も映画鑑賞中も居眠りしませんもん。運転中、眠くなりませんもん。
この結果を実体験しているだけに、少しでも疑わしい方には

一回病院に行こうよ
というアドバイスを送ることになるんですね。
そしてCPAPで毎日のデータを観測し、月一回の通院で状況を医師と確認し合う、というルーチンがセットで睡眠時無呼吸症候群の治療法となります。
CPAPのデメリット
睡眠時無呼吸症候群に劇的な効果をみせるCPAP治療ですが、これを見てまず皆さんが感じるのが

あんな仰々しい姿で毎晩寝るの?
しかも死ぬまで一生?
やってらんねーだろ
だと思います(笑)。それに対しては

その通り。
でもそれしかない
というのが回答となります。
何度も言いますが、CPAPは眼鏡です。あくまで器具を使ってマイナスを補う対症療法なんです。今ある状況に対処するだけで、原因の根治ではないことをご理解ください。

だからその効果を享受したいなら、一生これを続けるしかないのです。
ただですね、こんなのすぐに慣れますよ。器具だって寝床の近くに定位置セットしておけば、それで終わりです。“寝るときに器具を装着する”というルーチンを一つ、増やすだけです。
そして現在のCPAPは優秀なので、
という機能が標準装備されており、スイッチ等を押す必要すらありません。
そして機器が毎晩の睡眠データを勝手に記録し、通院している病院にデータを自動で転送してくれます。
唯一手間がかかるのは、旅行や出張時でしょうか。

それなりの荷物になるのは否めない
というデメリットです。
CPAPは持ち運び可能なので、電源が確保できればどこでも設置できます。ただ…スーツケースのけっこうなスペースを占領します。
まあぶっちゃけ一晩さぼったって、即死するわけではないので(笑)、面倒だったらCPAPしなけりゃいいだけの話なんですよ。ただ翌日のパフォーマンスは落ちるかもしれませんよ、という程度で。

今日は眼鏡なしでがんばろ
みたいなイメージです。
このあたりの融通の利き具合というのは、仰々しい装置を一生続ける、というマイナスなハードルを下げる大きな要因になるとは思いますね。
ただホント、翌日のパフォーマンスが大きく違うので、やり始めたら自分からせっせと装着するようになるんじゃないかな(苦笑)?
CPAP治療にかかるコスト
そして皆さんが一番気になるのが

治療費はいくらかかるの?
だと思います。そりゃそうです(笑)。結論から申し上げますと
となります。これには
- CPAPのレンタル代
- CPAPの消耗品代(年1回)
- 月一回の診療代
がすべて含まれています。
ですので、ランニングコストとしては年間で約6万円となります。

…意外と痛いな
と感じる方も多いと思いますが、そういうシステムなので仕方ないです。

だったらCPAPを自分で購入して使えばいいんじゃ…?
と考えるのも自然だと思うのですが、それだと
- その患者に最適な送風量が設定できない
- 効果の定点観測ができない
- 定点観測に基づく医師のアドバイスが聞けない
というデメリットがあり、自己流の治療が

本当に効果が出ているのか
という数値的エビデンスを得られないんです。もちろんそんなのがなくても

眠気もなくなったし、毎日調子いいから大丈夫
と気にしなければ、それでもいいかもしれません。ただそれは完全に自己責任の範疇となります。生兵法に近しい考え方かもしれません。
ですので、一般的には上記のようなコストをかけてCPAP治療を行うのがポピュラーだと思われます。
おわりに
以上、実体験に基づく睡眠時無呼吸症候群の実態や治療法についてでした。
ただこれは数ある治療法の一例であり、人によってはもう少し差異があることをご了承ください。ただCPAP治療においては大体こんな感じだと思われます。
個人的意見なのですが、ステルスで睡眠時無呼吸症候群に罹患している方は、世の中に大勢いると感じています。要は検査をしていないからわかっていないだけで。
ですので私から言えることは、

治療すると本当に効果があるから、日中眠い人はやったほうがいい
ということです。
これだけで日中の集中力が上がり、車の事故を未然に防げ、将来的な疾病を抱える可能性が減るので、いいことしかありません。
たかがいびき、たかが眠気。でもそれは人生において大きなリスクとなっていると思いますよ。ではまた。


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