2020年こそはタイトルと取りたいレッドブル・ホンダのマシンが発表されました。前回書いた、妹チームのアルファタウリ・ホンダよりも実は早く発表されていたのですが、世の中の反応を聞いてから報告した方がいいかな、と思って寝かせていたんです(笑)。
で、待ちに待った新車体の正面レンダリング画像がこれです。
昨年と大幅に変更されたのが、ノーズの細さです。33と書かれたカーナンバーの下からぐーっと下に伸びている棒状の部分ですね。これがね、昨年比較でものすごく細いんですよ。ちなみに昨年マシンはこれです。
ね、すごくスリムになってるでしょ? よりエンピツじみている(笑)。ただこれが今一番のトレンドで、細くすると正面からの空気を後ろにより流しやすくなるそうなんですよ。要はより速いマシンになるということです。
ここを細くするというのは簡単にできそうですが、実は技術的にいろいろ難しいらしいです。というのも、F1マシンは安全性に対するレギュレーションが厳しくて、クラッシュ時にドライバーの命を守る剛性と、いい壊れ方(変な表現)をマシンデザインに求められるんです。
それをクラッシュテストというんですけど、それを限られた短い時間でクリアしなければならないんです。ノーズを細くするなんて、どう見たって剛性減るじゃないですか(笑)。それをいろいろ工夫してクリアさせるんですよ。もし失敗したらやり直しで労力とお金がかかるし、レースにマシンが間に合わない可能性も出てくる。けっこう冒険です。
ですので、それをクリアしたレッドブルはさすがの大手チームだと言わざるを得ません。といいながらも、王者メルセデスは2019シーズンですでにそれをクリアしていたんですけど。こちらこそさすがのさすがというか。一歩先んじているなあと。
でも今年はそこに追いついたわけで。ホンダのパワーユニットも昨年なんとかメルセデスの背中が見えるくらい追い上げてきたので、今年のスタートはかなり有望に感じます。その他マスメディアの、2020マシンに対する評価も芳しいところが、さらなる期待感を持たせてくれます。いやホント、「今年のマシンはすでに洗練されている!」というフレーズがあちこちから出てますから。
でもね~、期待してあれあれ…? ってのもあるから過度には期待しないようにしてるんですけど…(苦笑)。まあまずは明日からスペインで行われるバルセロナテストに要注目でしょうかね。う~ん、楽しみすぎる(笑)。
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