レッドブル、王者メルセデスの牙城崩せず。

オレ流F1
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 とうとう開幕したF1GP2021シーズン。プレシーズンテストではレッドブル・ホンダは順調、王者メルセデスは何やらおかしな黄色信号点灯ということで、俄然レッドブル・ホンダの王者食いに注目が集まった開幕だったのですが…王者はやすやすとは勝たせてくれませんでした。

 結論を言うと、優勝はメルセデスのハミルトン、2位がわずか0.7秒差でレッドブル・ホンダのフェルスタッペンという結果です。ただし、これはレッドブル・ホンダがレース内容では勝ったが、勝負には負けた、というイメージが強いです。

▲僅差で敗れたレッドブル・ホンダ。

 実際のところ、決勝レース前のプラクティス、予選では、レッドブル・ホンダのマシンの方がメルセデスよりも優れていることがわかりました。それは予選でフェルスタッペンがハミルトンに0.4秒差をつけて、圧巻のポールポジションを獲得したことで証明されています。

▲予選までは完璧にメルセデスを抑えます。

 レースもですね、メルセデスを相手に攻めまくっていたんですよ。ポールスタートのフェルスタッペンは、スタート直後もきちんと首位を維持し、2位のハミルトンとのギャップをいい感じに広げます。

▲スタートもバッチリ。

 タイヤ交換の戦略差で一度はハミルトンに首位の座を奪われますが、後半にどんどんとその差を縮めていき、のこり4周のところで見事にハミルトンをオーバーテイク。土壇場で首位の座を奪い取ります。

▲王者をオーバーテイク。

 ここで視聴している方は興奮がピークとなったのですが、その直後なぜかフェルスタッペンはバックオフ。せっかく抜いたハミルトンに、ポジションを譲り渡します。

 これ…意味がわからなかったんですけど、どうやら先ほどオーバーテイクしたときに、勢い余って少しコースオフをし、そのままコースに戻ったことをたしなめられたようです。コースオフをしてポジションを得た場合、そのポジションを戻さなければならない、というルールですね。

 これを行った結果、残りの周回で再度ハミルトンを抜く余力はなかったために、惜しくも2位フィニッシュとなったのが今回のレース顛末です。いや~、一度オーバーテイクしていただけに、ちょっと悔しさがハンパないです…。

 というか、コースオフの件ですが、言うほどのアドバンテージを得ているようには見えないので、ポジション入れ替えの裁定はちょっと厳しいかな…という気がしましたね。レースの流れを優先するならば、おとがめ無しでもよかったのではないのかな…。

 とはいえ、やはり王者ハミルトンの“一筋縄ではいかなさ”はあっぱれですね。分が悪い状況でも、戦略と経験値と己のテクニックで、突き上げの激しい相手を封じ込めるんですからね。これが王者たるゆえんなのでしょう。

▲一筋縄ではいかない王者・ハミルトン(右)。

 ただですね、今シーズンは王者メルセデスを相手にがっぷり四つで闘えることがわかったので、今後が楽しみですね。「メルセデスは三味線をひいているだけ」とずっと疑ってきただけに、このつばぜり合いの現実は、今シーズンの激闘を期待していいという証ですよ。

 さらにいうと、今シーズンは23戦もある予定なので、あと22戦もこんなに激しい闘いが繰り広げられるかと思うと、今から鼻血がでそうです(笑)。次戦、イモラGPも大注目ですよ。視聴はスカパーのフジテレビNEXTからできますので、興味を持った方はぜひ。

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