【祝】ピエール・ガスリー、イタリアGP優勝!

オレ流F1
スポンサーリンク

 やりました! アルファタウリ・ホンダ(旧トロロッソ・ホンダ)のピエール・ガスリーが、とうとうグランプリ初優勝です! 苦難を乗り越え、手にした栄光はとても尊いものだと思いますね。

 レース展開としては、絶対王者のハミルトン(メルセデス)がぶっちぎりのパターンだったのですが、やはりF1にはドラマが潜んでいるものでして。マグヌッセン(ハース)のマシントラブルによるセーフティーカー導入から、物語は意外な方向に転がり始めました。以下、ガスリー優勝シナリオのポイントを記載します。

  1. マグヌッセンのマシントラブルによるコース上のストップで、イエローフラッグ(追い越し禁止)発令。
  2. 10番手を走行中だったガスリーがタイヤ交換でピットイン。
  3. イエローフラッグに続き、セーフティーカー導入(先導車が入って安全が確立するまでスロー走行となり、各マシン数珠つなぎとなる=今までの差が0となる)。
  4. いろいろとあって、結果、ガスリーが3番手のポジションに。
  5. セーフティーカー時の不正ピットイン疑惑が首位のハミルトンに発生し、審議。
  6. リスタート数周後、ルクレール(フェラーリ)が大クラッシュ、赤旗中断。
  7. 中断を利用し、ガスリーは速さのあるミディアムタイヤにタイムロスなしで交換。
  8. 不正ピットインにより、首位のハミルトンに10秒ストップ&ゴーペナルティ(ピットに入り、10秒静止する罰)裁定。
  9. 2回目のリスタートで素晴らしい蹴り出しをみせたガスリーが2位に浮上。
  10. トップのハミルトンが10秒ペナルティを消化するためピットイン。
  11. ガスリーが29週目でトップに。53周のレースなので、残り25周。
  12. 猛追するサインツ(マクラーレン)を押さえ切り、見事1位チェッカー。
▲見事ガスリーがチェッカー

こんな感じです。かなりトリッキーな展開で、実は4の“いろいろとあって”は、10年に一度あるかないか、くらいの“いろいろ”でした。これを説明しても、F1に興味のない方にとっては???なので、詳細は省きますが、簡単に言うと

  • 首位のハミルトンにとっては10年に一度くらいの不運
  • ガスリーにとっては10年に一度くらいの幸運

が起きたということです(苦笑)。

 このようなミラクルが起きたがため、レースはメルセデス圧勝の退屈な(失礼)シナリオから、いきなり普段優勝に縁がない(失礼)ドライバーたちの激戦シナリオに変わるという、とんでもなくエキサイティングなドラマへと発展しました。

 ガスリーを追うのは2位のカルロス・サインツ(マクラーレン)と、3位のランス・ストロール(レーシング・ポイント)。誰が優勝しても初優勝という、近年まれにみるフレッシュさです。普段目にしない光景が突然繰り広げられると、観ているこちらも興奮してきますね。

 こうなると個人的にはホンダエンジンを駆っており、数年前からホンダと苦楽を共にしてきたガスリーを応援するっきゃなかったので、4秒あったサインツとの差がファイナルラップで1秒に満たなくなったときは、もう手を合わせての拝み体勢ですよ(笑)。昨年2位を勝ち取ったブラジルGPの時もそうでしたけどね(笑)。

▲こんな感じで接近されても慌てませんでした

 結果、彼はサインツに肉薄されてもミスをせず、要所を締めて勝利を勝ち取ることができました。いやはや、たいした男だと思いますね。10年に一度の幸運が手伝ったことは否めませんが、

  • その幸運を得る位置に居ることができていた
  • その幸運を逃さず利用した
  • 自身が得たアドバンテージを絶妙にコントロールした
  • トップを張った25周もの間、焦りからのミスを犯さなかった

というのは彼の実力なので、その見事な勝利を称えたいと思います。53周中、半分近い25周でトップを守り切ったのですからね。胸を張っていい勝利だと思いますよ。

 そしてガスリー、サインツ、ストロールというトリオの表彰台もとても新鮮でしたね。メルセデス、レッドブル、フェラーリの3強がいない表彰台なんて、いつ以来だろう? 遠い目をしてしまうほど記憶を遡らなければなりません(苦笑)。でも表彰台で感慨深げに座ったガスリーを見ると、本当によかったなあと思います。

▲フレッシュ(笑)な絵面です
▲表彰台で男泣きのガスリー

 また、今回の勝利はいろいろな因縁が付随している点でも、記憶に残る勝利となりました。ざっと挙げると

  • アルファタウリのホーム(イタリア)での優勝
  • その前の優勝(当時はトロロッソ)も、12年前の同レース(イタリアGP)でベッテルが獲得
  • ホンダとアルファタウリがタッグを組んで、ちょうど50レース目という節目での優勝
  • ガスリーはフランス人だけど、イタリアに住んでいるので、地元での優勝

こんな感じです。なんかもうミラクルが多すぎて、朝からテンションが上がってしまった私でした(笑)。

▲なんとも嬉しそうなアルファタウリ・ホンダの面々

コメント

タイトルとURLをコピーしました