これは好き嫌いがすごく分かれると思うんですよね。好きな人はホントにもう病みつきだし、嫌いな人はあの「ポキッ」って音がすごくイヤだという。
私は大好きです。関節ポキポキいわすの。好きを通り越して、もう日常の動作に組み込まれています。あの「ポキポキ」もしくは「ボキボキィ!」という乾いた音がたまらないし、骨を鳴らすことで得られる快感がもう病みつきです。
普段関節を鳴らすことをしない人にとっては、骨が鳴ると痛みを感じるみたいですね。でもですね、これがだんだん快感になっていくんですよ。痛いのははじめだけなんだから(笑)。
例えば肩がこったりするじゃないですか。そんなときは首の骨を鳴らすわけです。するとあら不思議。「ポキポキ」という音とともに、疲労物質がパア~っと消えていきます。これが気持ちいいんですよ。その他腰、背中、足の指とかも気持ちいいです。試しに何箇所の関節が鳴るか数えてみたのですが、なんと48箇所も鳴りましたよ(笑)。我ながらビックリです。

私くらい関節鳴らしのキャリアがあると、その音もまたいい音になってくるんですよ。明らかに素人さん(笑)よりはいい音出しますよ。いい音の根拠はいまいち薄いですけど(笑)。なんかね、響きが違うんですよね。学生時代は後ろの席の人がびっくりしていましたから。私が腰骨鳴らすと。いや、いばることじゃないんですけどね。
■特別付録 私の腰骨音
ただこの「関節鳴らし」という行為が医学的に良いことなのか、悪いことなのかというのは、明確な情報が長い間なかったように思えます。
- なぜポキポキ鳴るのか
- なぜ気持ちがいいのか
- それによって人体に悪い影響があるのか
ずっと疑問に思っていたんですけど、「これは“オレ流整体術”だ!」なんて勝手に解釈して鳴らしまくっていたわけです。しかし上記の疑問にズバリ答えてくれた番組が見つかりました。もう番組は終了しているんですけど、あの『特命リサーチ』です。ちょっとそのときの文章を抜粋してみましょう。
Q:なぜポキポキなるのか
A:関節を強い力で曲げると、関節包の片側の容積が急激に広がる。すると、関節包のその部分を満たしている滑液にかかる圧力が瞬間的に下がり、キャビテーションが起きてしまう。その結果、滑液の中に溶け込んでいた酸素や水が気化した蒸気などが気泡となって発生する。そして急激に下がった圧力を戻そうと反対側から滑液が一気に流れ込んで気泡は消滅、そのとき音がする。
この時の音のデジタル分析を行ったカイロプラティック施療院「長浜施療院」の高山青司院長によれば、関節内部でキャビテーションが起きた時のエネルギーが、骨などある程度硬い物を振動させ、更にじん帯、関節包、皮膚を経ることで、ポキッという音になっていると考えられるという。
…なんか難しくてよくわからないや。とにかくなんか気泡がはじけるらしいです。
Q:なぜ気持ちがいいのか
A:長時間関節を動かさないでいると、関節が硬くなる。これをストレッチによって伸ばしてやると、血行もよくなり、蓄積された疲労物質を運び去ってくれる為、快感を覚える。
ほう、やはり疲労物質を運び去っていましたか。あの快感に間違いはなかったってことですね。 そんでもって、一番の問題はコレですよ。
Q:それによって人体に悪い影響があるのか
A:気泡が発生、消滅する際に極めて強力な衝撃波が発生し、この衝撃波が、関節内部の軟骨などにあたることで、その表面を極めて細かく侵食、破壊している可能性があるという。
特に首の場合は、手足の時と違って、中に大切な脊髄が入っているため、ポキポキと鳴らし方によっては、手足の麻痺、あるいは命に関わるなどの危険もあるという。首の関節を頻繁に激しくポキポキと鳴らすと、椎骨の先端部分などが傷つけられてしまうことがある。すると、それを修復しようと、骨が増殖することで神経を圧迫し、様々な症状を起こしてしまう場合があるという。
その結果、首の骨から肩甲骨に至る肩甲上神経が圧迫される為、30代でも激しい肩こりに陥ったり、頭痛、耳鳴りなどの症状に苦しめられてしまうことがある。また、激しく神経が傷つけられて、手足の痺れや脱力を感じることもあり、ひどい場合には、命に関わることすらあるという。そのため、特に首の関節は日常的に激しくポキポキ鳴らすことは避けた方がよい。
関節内部の軟骨には、その痛みを感じる感覚神経がないという。そのため、激しく関節を動かしてポキッと音をさせた時、関節内部が破壊され、傷つけられたとしても、ストレッチによる快感だけを認知してしまうので、気持ちがよいと感じていたというのである。
あら…! だめじゃないですか! いいことなしじゃないですか。私ってば命にかかわる行為に病みつきになっていたんじゃないですか(汗)。もうやめよう、関節鳴らすの。でもなあ、あの快感は捨てがたいよなあ。せめて一日一回にするかなあ。でも首はやめとこうかな…ブツブツ…。
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