今週のあらすじ
組み合った状態で突如巨大化をはじめたルナイト。
ヘイルマンやパイレートマンの話によると、もともと地球の寒冷地に祖先をもつルナイトの遺伝子が急速に目を覚まし、もともとのサイズに戻ったということ。
“ベルクマンの法則”で「同系の恒温動物間では寒冷地に育つ種族ほど巨大化する傾向がある」というものがあり、それが関係している様子。
それについてアリステラは

ルナイトの変化が早々に起こったということは、地球はもはや“住みよい星”ではなくなっているということかもしれんな。なんとも哀しい皮肉だ
と否定的な意見を口にします。
巨大化したルナイトはよりパワフルになり、ウルフマンの下手投げ、掬い投げをともに残します。
逆にウルフマンを吊り上げ、豪快に投げると、ウルフマンはロープをつかんでリング内に踏みとどまりますが、すぐにルナイトは追撃のラリアット。
ウルフマンはそれを食らいながらも回転して着地。見合った両者は豪快に真っ向勝負のぶちかまし。
超人相撲横綱としてこのぶちかまし勝負で負けるわけにはいきませんが、巨大化したルナイトのパワーに押されてはじき飛ばされるウルフマン。これには

パワーを売りのウルフマンがパワー負けしておる
と驚愕。
攻勢に立ったルナイトは長い尻尾で相手に打撃を与える『狼尾鉄鞭』でウルフマンを攻め立てます。劣勢に立ったウルフマンの隙をついて組みつき、

そろそろわかったろ、ここが丸い土俵ではなく四角いジャングルであることがーっ!
と、ルナイトはウルフマンをショルダースルーで放り上げ、空中でウルフマンの両足と首をクラッチして落下する『ルナイトボム』を強烈に食らわします。
これには今まですべての技に耐えていたウルフマンもとうとうダウン。大相撲としては敗北の形に。さらにルナイトは

大横綱さんよ、四股ってのはこうやって踏むのかよーっ!?
と、ウルフマンの顔面にダメ押しの踏みつけを加えます。
それを見た委員長は

相撲勝負でこんなに綺麗に投げられたのは、超人オリンピックでのキン肉マンとの対戦以来だろう。ショックは大きいはずだ
と、ウルフマンのプライドが深く傷つけられたと推察。
そんなこともお構いなしに、ルナイトは二発目の四股を踏むと、その足裏をつかんだウルフマン。

このウルフマンをナメてもらっちゃ…困るぜーっ!
と起死回生のドラゴンスクリューを仕掛けます。
しかしルナイトはその足をうまく外し、逆に『狼尾鉄鞭』を渦巻き状にしてウルフマンに絡ませると…なんとその姿はウルフマンにとっては忌まわしき必殺技である『デビルトムボーイ』と酷似した状態に。
それを見たスグルが

い…いかん、これはーっ!
と叫んで次回に続く、です。

今週の感想
巨大化という試合をしらけさせる危険性のある特技を披露したルナイトでしたが、サンシャイン程度で止まってよかったです(笑)。
これが10メートルくらいになっちゃったらどうしようかと思ってました。これならまだ許容範囲です。
ただここからは得意の相撲競技でもルナイトがウルフマンを凌駕しはじめ、ウルフマンはジワジワと追い詰められてきました。
渾身の投げを残され、逆に吊り上げられ振り回される、立会いの勝負に負ける、そして豪快に投げられる…試合展開では完全に黄色信号です。
そしてなんといっても今回は最後のヒキでしょう。もうね、こういった演出をしてくるのが素晴らしいですよ、ゆで先生。
ルナイトの尻尾がらせん状を描いた瞬間に

まさか…
と思いましたけど、やはりそのまさかで(笑)。
ページめくったらなんか興奮しちゃいましたよ。ウルフマン一番のトラウマ、イコール読者のトラウマなんですけど、それを持ってくるかあって。
でも個人的にはこれを見てウルフマン勝利のチャンスもあるかな、と思いました。
というのも、このトラウマ演出はどう考えてもウルフマンへの試練であり、過去の失態を清算するチャンスを与えてくれた演出ですよ。
つまりこれを乗り越えて成長したウルフマンが描かれることになるわけで、その勢いでルナイト撃破もありかと。ですのでかなり楽観的に見ています(笑)。
その他気になった点は
- ルナイトの人工的なアゴは遺伝のようです。
- ルナイトは黒目がなくなってから精悍さが少し増したかな?
- 『狼尾鉄鞭』でウルフマンを巻いたのはいいけど、ルナイトはそのまま空中浮遊するのかな?
こんなところですかね。


コメント