【キン肉マン506話感想】グレートⅢの使命と未来改変!スグルの度量が呼ぶ時間超人との新しい絆

『キン肉マン』506話感想。スグルと時間超人がグータッチし、和解の絆を示すイラスト 今週のキン肉マン
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『キン肉マン』506話では、グレートⅢの使命と“未来改変”の秘密がついに浮かび上がります。スグルの度量が光る名場面や、時間超人との新たな絆の芽生えなど、感動的なやりとりも必見。くすっと笑えて胸が熱くなる今週の感想&考察をどうぞ!

今週の注目ポイント

  • キン肉マンが死ぬ世界線?
  • 行き先はサグラダ・ファミリア!
  • 底なし! スグルの包容力
  • 時間超人の誇りと絆
  • 分かり合うために闘う世界

この記事にはキン肉マン週プレ最新話506(2025年9月22日配信分)の感想が記載されています。つまりネタバレ確実なため、十分ご注意ください。
また、著作権保護の見地から
①Webサービス版
②紙媒体
等でオリジナルの作品を事前に読むことを強くお勧めいたします。

今週のキン肉マン第506話「すべての歪みのもとへ!!」感想と考察

前回までのあらすじ

『マッスル・ドッキング・ケミストリー』でエクサベーターたちに見事勝利を収めたキン肉マンたち。その余韻も束の間、「大事な仕事が残っている」と、グレートは再び動き出し――!?
前回の感想は☞https://oreryu.site/kinnikuman15-92/

グレートⅢが守った未来―スグルを死なせない使命

 “笑顔を取り戻す”という命題のひとつを達成したグレートⅢは、

オレにはもうひとつ大事な仕事が残っている!!

と、次なる任務に赴こうとします。となると、当然気になるのがその内容ですよね。これについてエクサベーターが

大事な仕事だと?

とたずねると、グレートⅢはあらためて自分がやってきた目的を語り始めました。

 まずひとつめは

この地でキン肉マンを連戦消耗させず死なせないこと

です。実はこれに近しいことを、彼は登場時に口にしていましたね。

ここでキン肉マンとガストマンが闘って勝ったところで、大事な彼を無傷なお前と連戦させるわけにはいかない!

と言って戦線に介入し、スグルのシングル二連戦の流れを阻止してタッグ戦一本に導いたのです。

 そしてこの言葉と今回の言葉を組み合わせたときに、ある想像が頭に浮かんだ方は多いのではないでしょうか。それは

グレートⅢの知る歴史とは、スグルが連戦してエクサベーターに殺される歴史

だったのではないかと。

 つまり彼の知る“明るくない未来”へ向かう大きなターニングポイントの一つが

ザ・マン軍がこの時点でスグルを失うこと

だったのかもしれません。

 そして世界は彼がいないがために、刻の神が思い描く通りの世界へと、大きく舵を切ることになったわけです。

 もしこれが正しいとするならば、今回のグレートⅢの働きは値千金ですよね。だって現にスグルは

  • 体力の消耗を極限まで抑え
  • 元気に存在し続けている

わけですから。つまり彼は問題の根幹を大幅に矯正したことになります。これはもう手放しで

い~い仕事してますねぇ!

でしょう(笑)。

自分の仕事ぶりを鑑定してもらうグレートⅢがドキドキし、鑑定士に「いい仕事してますねぇ」と褒められる鑑定団パロディ風イラスト
▲なんでも鑑定団でも褒められるレベル(笑)。

 そして気になる次なる仕事について、彼はモニターに映っているサグラダファミリアを指さし

次はあそこへ向かう

と意思表示です。前回、彼のもう一つの仕事について私は

  • 間隙の救世主としての仕事
  • 刻の神本人との接触

と想像をしましたが、全部ハズレ。清々しいほどハズレ。アメリカ横断ウルトラクイズの“バラマキクイズ”で“ハズレ”を拾ってくるくらいハズレ(苦笑)。

 いや~お恥ずかしい。まあいつものことですが(笑)…あ、アメリカ横断ウルトラクイズについて興味がある方はこちらをどうぞ↓。

クイズ解答者を地獄に落とす「ハズレ」札を見せられ、頭を抱えて「またか…」と嘆く人物のイラスト
▲解答者を地獄に落とす“ハズレ(笑)”

秘密のランドマーク―サグラダファミリアに隠された秘密とは?

 そしてサグラダファミリアと聞いて

あそこはファナティックが陣取っているはず。ではお前の狙いは?

と尋問し、優秀な刑事っぷりを発揮するエクサベーター。そうだよ、そこだよ。よく聞いてくれたよ、さすがは旦那刑事。

 するとグレートⅢは

すべての歪みはあそこから始まった。
それをオレは…止めに行く!

と回答。新たな事実が発覚しました。

 そして彼のこの発言は、今回のシリーズにおける重要な秘密がサグラダファミリアに隠されていることを示唆しているといえます。

 思えばサグラダファミリアについては『完璧超人始祖編』、および『オメガ・ケンタウリの六鎗客編』において、重要な意味を持つ場所としてこれまで描かれてきました。

 『完璧超人始祖編』ではサイコマンがそこでマグネット・パワーを発見し、それを完璧超人の新たな力として利用しようと、研究施設まで作って研究を重ねていたこと。

 『オメガ・ケンタウリの六鎗客編』においては、崩壊するオメガの星を救う力の一つとして、アリステラたちがサイコマンの研究成果も含めてこの地に眠るマグネット・パワーの知見を奪おうとしたこと。

 そして今回は五大刻のファナティックがそこに籠ることで、マグネット・パワーを利用した超人製造術の研究を行っているようなフシがあり、かつグレートⅢはここで未来を歪める何かが生じたと言っているわけです。

 つまり第二シーズンの『キン肉マン』という作品において、このサグラダ・ファミリアという地は

秘密が集まるランドマーク

と化しているわけですね。ある意味ここを起点としてすべての話がつながっている印象すら受けるくらいです。

サグラダ・ファミリアを観光ツアー風に紹介するガイド・ビビンバと、この場所に関連したキン肉マンの過去の原作コマを組み合わせたイラスト。秘密の名所を案内するパロディ
▲こちらが秘密の名所でございま~す(笑)。

ファナティック討伐は必須ではない?―広がる選択肢

 するとエクサベーターが聞くわけですよ。

まさかお前…ファナティックと闘うつもりか?

と。当然ですよね。あそこには彼が鎮座しているわけですから。

 しかしグレートⅢの回答は微妙で

それは成り行き次第だ。
どう転ぶかは…行ってみないとわからない

と、完全に相手の出方次第とのスタンスをとります。

 つまりこれって、

場合によってはファナティックを説得できる

もしくは

ファナティックを出し抜いて目的を達成する

選択肢があるかもしれない、ということを意味しているわけです。

 そう考えると、グレートⅢが知っている歴史からすれば、歪みの問題解決は必ずしも

ファナティックを排除することではない

ということになります。要はファナティック討伐は絶対条件ではないんですよ。

 つまり彼の知る未来は、ファナティックの人為的操作、もしくはやらかしの産物ではなく、この時点でサグラダファミリアに眠る大いなる力の影響力である可能性も排除できない、ということなんですよね。

 このね、行動選択肢に幅があるという表現がまた想像力を膨らませてくれるというか、話がいかようにも転がる自由度を残しているようで、妙にワクワクさせられてしまいますよね。

スグルの度量―目を見て信じる

 このように次の仕事への意気込みをグレートⅢが伝えると、スグルは

それなら私も!

と同行を志願。しかし

いや、これはアンタの仕事じゃない。
ただそういってくれるのは泣きたいほど嬉しい。

しかしそれでも…これはオレの使命なんだ

と、感謝の念を織り交ぜながらも、丁寧にそれを拒否するグレートⅢ。

 これを聞いたスグルのリアクションが…前回に引き続き、またもや素晴らしいんですよ。

フフッ、お前の目は正直だ

私がおってはできることもできないのだろう。邪魔はしない

とグレートⅢを引き寄せ、その肩に手を置いて笑顔で身を引くんです。

 彼のこのスタンスは、今回グレートⅢとタッグを組むときに彼が口にした

素性を明かさない、隠し事をする…確かにいい気はせんが、人にはそれぞれ事情というものがあるだろう

と、相手が秘密を明かさないにもかかわらず、その目だけで相手を信用して受け入れたスタンスと同じなんですね。つまり

事情がわからなくとも、目が正直な人物は信用する

という、途方もない人間的度量の広さを完全に自分のものとしているんです。しかも

ただし! お前の命が危ないと察した場合はいつだって駆けつける

なにせお前は大事なマッスル・ブラザーズⅢのパートナーなんだからな

とにこやかに告げることで、

お前を決して一人にはしないよ

という、心のセーフティネットまで彼は面倒を見てくれるんです。どんだけ優れた社会保障制度だよ。北欧かよ(笑)。

 もう…たまらんなあ。そりゃグレートⅢも

キン肉マン…アンタやっぱり最高だ! ハハハハハ!

と嬉し涙を流しますって。本当に男前です。もうスグルを超人総選挙で一位にしてあげて~っ、いますぐ! マジで!

北欧並みの社会保障を掲げるスグル政府。演説するスグルが「安心・安全を保障します!」と訴え、高福祉世界が実現しているパロディ風イラスト
▲北欧並みの社会保障を実現するスグル政府。安心・安全。

上司としての完成形―旦那の潔さ

 そんな二人の会話を聞いていたインダストリアル・レボリューションズは、ガストマンが

い…いや、ちょっと待てよ!

と、木村拓哉ばりの“ちょっと待ったコール”です。

いいんですかい、旦那!?
コイツらあっさり行かせちまって?

と、エクサベーターに確認をします。そりゃそうですよね。自軍が不利になる敵の行動予定を聞いてしまったのに、止めないなんてできないですよね。

 ただここでエクサベーターが男前すぎる返しをするんです。

ガストマンよ、オレたちは負けた。
もはや彼らの行動を止める権利はない

 …カッコよ…エクサの旦那、潔くてカッコよ…いや、マジで武士だよ、アンタ。敵ながら天晴と、拍手を送りたくなるくらいカッコいい。

 しかも旦那、この闘いで考え方にも少し変化が出たようで、

それに見てみたくなったのだ。
コイツがファナティックとどう対峙するつもりなのか

と、グレートⅢの使命について、興味がわいたようなんですね。おそらくこれは、前回グレートⅢが彼にかけた

そうではない時間超人としての生き方もあるということは、この先のオレの行動を見てからでもいい。よく考えて判断してほしい

という言葉に、かなり心を打たれたからなのでしょうね。新しい価値観を見定めたいという、今現在の彼の正直な気持ちなのでしょう。

 ただここでガストマンが

それで刻の神が旦那を許しますか?
旦那がいなくなると…オレは…オレは…

と、主人であるエクサベーターの粛清を心配して、ウルウルし始めちゃうんですよ。

 ちょっと…何これ。ガストマン、エクサベーターに心酔してんじゃん。忠臣じゃん。純粋じゃん。泣けてくるよ、ホント…(泣)。

 そしてこれに対するエクサベーターの答えがまたすごいんです。

案ずるな。
そこも含めてオレたち時間超人の在り方を、今一度再考したいのだ

そのためにはこの男をもう少し観察する必要がある。己の道は人に導かれるままたどるものではない

それはお前にもこの先身につけてほしい態度だ、ガストマン

 …異なる価値観に対する何たる許容度。そして何たる人生訓。それを弟子を諭すように部下に伝える、指導者としての深み。

 これはもう…完全に出来上がっております、エクサベーター。今までも何度か彼の上司キャラを賞賛してきましたが、これにて完成です。

 たしかに彼は勝負には負けました。しかしその代償として、男気と高潔さ、そして高い指導力をあわせ持つ、なんとも魅力的なキャラを勝ち取ったのです。

 そんな素晴らしい上司の薫陶を受け、

わかった旦那!
アンタの言うことにはすべて従う!

だってオレたちは一蓮托生なんだもんな!

と、素直すぎる反応をするガストマン。

 かわいい…なんてかわいいやつなんだよ、お前は。いや旦那もそうだけど、お前も本当にいいキャラに成長したよな。試合冒頭に

存在感の薄い不遇キャラ

なんてレッテルを貼ってゴメンよ…今のお前、輝いてるよ…(泣)。

 なんかもう彼ら二人のやりとりが、私の目には『3年B組金八先生』の最終回の一シーンに見えてしまいました。エク八先生、ありがとう(笑)!

学園ドラマ風の場面にガストマンが生徒役で登場し、「己の道は人に導かれるままたどるものではない」と金八先生に扮したエクサベーターが語るイラスト。贈る言葉のパロディ
▲愛~する~あなたへ~贈る~言葉~♪

 いや~、マッスル・ブラザーズⅢの会話にも泣かされちゃったけど、いやいやどうして、産業革命コンビもそれに負けないくらい素敵な連中ではないですか…。

 もうこの展開、格闘の試合後に

どちらのチームの絆が深いか

で、もう一度試合をしているようです。そしてその勝敗は…引き分けです! どちらのチームも勝利という引き分け。2チームとも素晴らしいです。

闘いの果てに生まれた共存の兆し―初めての和議成立

 このように、殺伐とした空気が相互理解という柔らかな空気に入れ替わる中、この闘いの落としどころを提案したのはやはりスグルでした。

闘ってみると、お前たちだって心や絆…誇りを持って闘っている、立場が違うだけの同じ超人同士ではないか

それならキミたちとも共存できる道を模索したい

と、伝家の宝刀である“闘いで分かり合う心”を前面に出し、その受諾のためのグータッチを優しく求めます。

 それを聞いて

ビュンビュン、こんな全身を砕くようなマネをしておいて、トモダチとは笑わせるぜ

と、反発をするガストマン。

 あのね、ガストマン。キミの言っていることは正しいけれど、正義超人の“分かり合う心”を理解するには、その“全身を砕くような闘い”が必要なんだよ。わかってないなあ。

 でもその“浅はかさ”こそがとても彼らしくて、ちょっとニヤニヤしちゃいましたよ。こんなニヤけを生む反発、めったにないです(笑)。

 そしてグータッチを求められたエクサベーターは

甘い言葉に乗る我々ではないが、今のオレにとって興味深い観察対象はグレートだけではない。お前もそのひとり

我らにとって絶対的存在である刻の神が、いったいお前の何を警戒あそばされたのか

オレはそこについても考察を深めたい。その材料集めのための会話なら…歓迎しよう

と、条件つきながらもグータッチを返しました。ここに時間超人との初めての和議が成立したことになります。

 いや~なんとも美しい光景です。長年『キン肉マン』という作品を読んできましたが、やはりこの“分かり合うシーン”はたまらないですね。大好きです。作品の大きな魅力ですよね~。

 そんな感動的なシーンにガストマン、

旦那がそうするってんならオレも…

と、彼もまたグータッチ。もうかわいい! ガストマン、お茶目すぎる!

 この尊敬する主人へ盲目的に右へならえの単純行動思考と、

でもお前自身は何も考えてないだろ?

的な思考が透けて見える、おバカな忠犬ぶりがたまらなくかわいい。完全に行動原理が“お手”のそれだもんね。愛らしいなあ(笑)。

スグルとエクサベーターのグータッチに、忠犬ガストマンがつられて「お手!」と手を添えるイラスト。共存と和解をコミカルに表現
▲ガストマン、お手! ワン!

爽やかな大団円とテリーマン戦への期待―

 そんな大団円で終わったこの一戦。読後感がハンパなくさわやかです。それは

  • エクサベーター⇒人間性アップ
  • ガストマン⇒愛らしさアップ
  • グレートⅢ⇒真摯な使命感アップ
  • キン肉マン⇒包容力アップ

と、三者三様(四人いるけど…)でそれぞれの好感度が爆上がりしたからに他なりません。

 つまりこのwin-winの世界を構築できることこそが、正義超人が追求する

闘うことで分かり合う

という矜持の真骨頂なのでしょう。そして我々はそこに大きく惹かれるのかもしれません。

黒板に急上昇の矢印と「UP!」の文字。タッグを闘ったスグルたち4名の超人が飛び跳ね、好感度調査で人気急上昇を表すイラスト
▲好感度調査でもこの4名は爆上がり。

 そしてグレートⅢは次の任務に赴くべく

じゃあキン肉マン、オレは行ってくる!

と、サグラダファミリアに向かって颯爽と去っていきました。

 そんな彼に対して

彼は本当に何者なんでしょうね

というミートの問いかけに対し

見たまんまさ。
あれがキン肉マングレートだ

と、これまたニクい回答をするスグル。

 これを見る限り、今回は全員好感度が上がったものの、結局はスグルの懐の深さ、人間力の大きさがひとつ抜きんでていた闘いでしたかね。

 そしてモニターからはエンデマンから豪快にテイクダウンを奪ったテリーマンの映像が流れ次回に続く、です。

 次回からとうとう対抗戦ラストマッチ、テリーマンの試合ですね。立ち位置的にはザ・マン軍の勝ち越しをかけた、重要な一戦に昇格しました。必見です。

“歪み”の正体とは?―万太郎の存在と未来

 最後に今回私が気になった点を、少し掘り下げたいと思います。

 それはグレートⅢの口にした“歪み”という言葉。素直に解釈すれば、彼の知る未来は“正しい姿”から逸脱している、ということになります。

 ではその“正しい姿”とは何か。おそらくは超人が存在し平穏が続く世界―つまり『キン肉マンⅡ世』へつながる未来なのではないでしょうか。

 もしそれが歪んでいるのだとすれば、彼は“笑えない未来”を経験していることになります。それは

  • スグルが死亡した世界
  • 万太郎が動けない(あるいは消えてしまう)世界

という可能性が高いわけです。

時計の背景に登場超人たちの姿が歪んで映るイラスト。キン肉マン506話で語られた正常ではない“歪んだ”未来世界を表現
▲正常ではない“歪んだ”世界

 実際、彼が

スグルを死なせない

と強調したのは、裏を返せば“本来の歴史ではここで死んでいた”とも読めます。ですがそうなると、キン肉万太郎は生まれてこない世界となってしまうのです。

 けれども万太郎は未来で確実に存在している。ここに矛盾が生じるわけです。

 そこで私が用意した矛盾を解くカギは

  1. ビビンバがすでに万太郎を身ごもっている
  2. 未来の万太郎が消えかかっている

の二つです。

 1は“忘れ形見”説ですが、それだと『Ⅱ世』での生まれ年や幼少期の設定描写という新たな矛盾が生じてしまいます。

 そう考えるとむしろ2の方が自然で、『究極の超人タッグ編』でケビンが消えかけたのと同じ構図を万太郎に当てはめてみました。

 つまりスグルが殺されたことで、今度は万太郎が存在を失いかけている…だから

ここに来られない

という説明にもつながるのです。

グレートⅢが驚く中、万太郎の体が消えかかっているイラスト。未来改変により万太郎の存在が揺らぐ可能性を示唆
▲今度は万太郎が消えかかっている…?

 そう考えれば、“歪んでいない世界”としての『Ⅱ世』も成立し、現シリーズとのドッキングの芽も残るのではないかと。

 ただし現時点で始祖編やオメガ編、調和の神編を挟んでしまった以上、完全接続はやっぱり難しいんですよね…。結局“別世界線のⅡ世”と割り切るのが一番しっくりくるのかもしれません。

 …もう頭こんがらがってきた(笑)! でもゆで先生、確実に『キン肉マンⅡ世』を意識した、ニクい演出をしてくれますよね。

第506話感想まとめ

 以上、今回の感想と考察をまとめると

  • グレートⅢの知る世界は、スグルが死んでいる世界?
  • サグラダファミリアは秘密の集まるランドマーク
  • 歴史の歪みは人為的ではない?
  • スグルが与える安心感は高福祉社会並(笑)
  • 教育者・エクサベーターの完成
  • ガストマンはかわいすぎる弟分
  • win-winの“分かり合う”世界
  • 万太郎は消えかけている可能性も…?

といったところでしょうか。

 そして今回は惜しくもピックアップできなかったポイントが、まだまだあります。それらについては一言雑感ですが、次の項をご参照ください!

506話の小ネタ感想―気になったシーンピックアップ

 その他気になった点は

  • オホホ笑いをするファナティック。相変わらず(笑)。
  • 「オレの使命なんだ」という言葉に、グレートマスクを手にした彼の「使命を果たすときが来たようだね」が被さります。
  • すぐに泣くグレートⅢ。やはり泣き虫毛虫(笑)?
  • 産業革命コンビ、本当にステキ。
  • こんなん憎めませんよ、ゆで先生(苦笑)。
  • ガストマンのかわいらしさは異常(笑)。
  • でも刻の神の惨い制裁がある予感も…(汗)。
  • 見せしめとかで二人が惨殺されるのは…カンベン。

 こんなところでしょうか。次回はとうとう対抗戦ラストマッチであるテリーマンvsエンデマンです。新調の義足という追い風があるので、勝てる可能性は高いですよね。

 そして朗報です。TVアニメ「キン肉マン」完璧超人始祖編 Season3の制作が決定だそうです。やってくれるとは思っていましたが、こうやって公式に発表されると安心しますね~。

 みなさんも今回感じたことやその後の展開予想などを、よかったらXやコメント欄に書いてくださいね!

お知らせ

超人批評のご案内

 超人批評では新作がアップされております。今回は記念すべき超人批評100回突破シリーズとして、第1回の批評超人でピックアップしたウォーズマンの再批評を数回に分けてアップ。

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コメント

  1. アトール より:

    アキラさんこんにちは

    ガストマン、なんだかかわいいですよね!
    彼って誕生したてということもありとてもピュアな心を持つ超人なんだと思います。「旦那」のことも本当は「父ちゃんor親父〜」って呼びたいんじゃないかと思ってます。
    グレートIIIはスグルと世界の運命を変えるのが目的ですがガストマンの運命も意図せず変えたんじゃないかと思います。彼のおかげで不遇超人で終わりそうだったのがキャラとして成長し新たな人生を歩むことになりそうですし(エクサの旦那もそうなるのかな?)
    余談ですがガストマンの「ちょっと待てよ〜」をキムタク風に言うの秀逸ですね。想像しただけで笑ってしまいました。もしアニメ化されたらCVはキムタクで決まりですね(笑)

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