■前回までのあらすじ
歴代グレートの技でエクサベーターたちを翻弄する3代目グレート。やられっ放しではいられないガストマンたちも、ツープラトン攻撃で反撃。グレートをマットに叩きつけた!!
前回の感想は☞https://oreryu.site/kinnikuman15-84/
この記事にはキン肉マン週プレ最新話498(2025年7月7日配信分)の感想が記載されています。つまりネタバレ確実なため、十分ご注意ください。
また、著作権保護の見地から
①Webサービス版
②紙媒体
等でオリジナルの作品を事前に読むことを強くお勧めいたします。
今週のキン肉マン第498話「手となり足となり!!」感想と考察
★今週の注目ポイント
グレートⅢの献身とテリーマンの精神性、そして謎の技の正体とは? そんな第498話の感想と考察、一緒に見ていきましょう!
グレートⅢの覚悟─名誉<<大義
『スナイパーガストスープレックス』でグレートⅢに大きなダメージを与え、己の実力を見せつけたガストマン。不遇超人特急への乗車をすんでのところで踏みとどまります。
着地時にファンを回しながら軟着陸する様が、サーキュレーター超人たる彼の個性を際立たせていますね。
対するグレートⅢは吐血しダウン必至…かと思われたが、なんと根性で踏みとどまります。これにはヘリ内解説のジェシー・メイビアも満面の笑み。どうしても正義超人軍に肩入れしてしまうようですね(苦笑)。
そしてコーナーに控えるスグルは

すぐに私と交代だ!
とタッチを催促。しかし彼は

オレならまだまだ…大丈夫だ
と、前回のガストマン同様それを拒否します。
ただガストマンとの違いは、己の力を誇示するための居残りではなく、

それに今のでヤツらの攻撃パターンが見えてきた…

手の内を晒させ、リーダーのアンタも無傷。この情報価値は大きいだろ…キン肉マン
と、リーダーを温存しての偵察役を担うため、という点でした。
う~ん、ひじょうに献身的ですね、グレートⅢ。彼には自分がこの闘いで主役になる気はサラサラないようです。それはきっと、自分の名誉欲よりも大義の方が大きく上回っているからなのでしょう。
それを野球で例えるならば、チームのためにホームランボールであっても色気を出さずに犠牲バント徹するプレイ、でしょうか。

つまりそれだけこの試合は彼の生きる世界線において重要なポイントであるとの証明であり、彼に思いを託した背後に控えし人物の使命感の強さを感じさせます。
おそらくですが、彼らの世界線では派手な活躍云々を評価する場合ではなく、泥臭くてもよいからとにかくスグルを1%でも高い確率で勝利に導く、そんな観点しかないのでしょう。
裏を返せば、その結果いかんで彼らの世界には深刻な影響を及ぼす、ということなのかもしれません。
ショベルのイメチェン─温から冷へ
そんなグレートⅢに対し、イケイケ状態のガストマンはファンで推進力を激増させたスピアー。これも彼の個性をうまく利した攻撃ですね。素晴らしい。
そして抱えた彼をそのまま投げっ放しのフロントスープレックスでスロー。するとすかさずエクサベーターが

ザクザク、そうだ、血に飢えた右ショベルハンドが早くしろと言っているーっ
と叫びながらジャンプ。そのままアッパー気味にグレートⅢの首元へショベルを突き上げる『インダストリアルウェイストスマッシュ』を豪快に炸裂させます。
うわぁ…これはなかなかにエグいツープラトンです。そしてそのエグさは、攻撃直後の絵面でさらに増すことに。
右手のショベルに顔面を引っかけられたグレートⅢの姿は、まるで吊るし首状態、かつその顔面からは大量に流血があり、それをショベルが溜めていくという地獄絵図。
正直、エクサの旦那のショベルって、攻撃アイテムとしてはあまりピンときてなかったんですよ。見た目そんなに危険じゃないというか、残酷性が結びつかないというか。
しかも前回、その窪みにガストマンがかわいく収まっちゃったもんだから(笑)、余計に殺伐感が薄れたというか。だってあれ、ネコが狭い洗濯カゴにわざわざ入っちゃうような、とてつもないほっこり感があったじゃないですか(苦笑)。

そのネコちゃんの安住の地であったショベルがですよ、今回は吊るし首の縄と血液の溜め池と化しちゃってる。もうね、表現のふり幅が極端すぎるんですよ、ゆで先生。
そして旦那に雑に放り棄てられたグレートⅢの喉元には、ショベルの先端よって深々とえぐられた、痛々しい傷跡が。これもまたエグい。頸動脈大丈夫なのかな? グレートⅢ。
前回のほんわかイメージとの対比で、今回はショベルハンドの凄惨さが際立ちましたね。アイテムとしての見方がちょっと変わりましたよ。
技と精神の一致─真のグレートへ
このグレートⅢの大ピンチに、さすがにスグルは居ても立っても居られず

いくらなんでも無茶がすぎる!
このダメージは偵察の代償なんてもんじゃないだろう! 今度こそ交代だ
と、強くタッチを要求。いや、スグルの言う通りですよ、これは。
しかしグレートⅢは結果的にそれを拒否。こんな状態でもリングに居続けることを選択します。その理由が…また熱かった!

へへへ…コイツは…オレの役目なんだ
と、まずはこんなボロ雑巾になることすら織り込み済みだとでも言うかのように、自分の使命を口にするグレートⅢ。

役目…だと?
と、彼の無茶にまだスグルが疑問符を浮かべている中、彼は

リーダーは紛れもなくアンタであり、オレはサブパートナーだ

その役目は…リーダーが最高の一撃を繰り出せるように…手となり足となって試合を作り上げること
と、自分の役回りを告げます。
なんという献身。なんという黒子思想。そこには自己犠牲を覚悟した男の決意が滲んでいました。そしてその姿を見て、スグルにはオーバーラップする超人がひとり。

マシンガンズのチームリーダーはあくまでお前だ

ユーが最高の一撃を繰り出せるよう、手足となって試合を組み立てるのがミーの役目さ!
そう、読者の我々も瞬時に脳裏に浮かんだあの超人…アメリカが誇る正義超人であり、スグルの最高のタッグパートナーであるザ・テリーマン!
前々回、グレートⅢはカーフ・ブランディング、ナックルパートと、2代目グレートを見事に憑依させました。ただそれはあくまでファイトスタイルの話。
しかし今回、彼はその精神をも完全に憑依させたわけです。言うなれば彼はこの覚悟をもって、内外そろって完全に2代目グレートに成り代わったことになります。

スグルは彼から「オレとタッグを組もう」と提案されたときに

もし悪趣味なハッタリでそのマスクをつけているというのなら、アイツら以前に…まずこの私が許さんぞ!
と、厳しくクギを刺しました。
しかしグレートⅢは今回の言動により、そのクギ刺しがまったく不要であったことを、これ以上ないくらいの説得力で満天下に示したことになります。いや、これは本当にあっぱれです。
テリーのすごさ─最高の相棒たる理由
それと同時に、私はテリーマンのすごさを再確認してしまいました。皆さん、覚えていらっしゃるでしょうか。『キン肉マンⅡ世』において、彼の息子であるテリー・ザ・キッドはこう言っていたんです。

キン肉マンの影となったために、正当な評価を受けられなかった親父のようにはならない!
これはテリーマンの

リーダーが最高の一撃を繰り出せるよう手足となって試合を組み立てる
という黒子ファイトを完全に言い当て、かつそれに批判していますよね。
そしてキッドの不満に同意していた読者も、かなりの数いたと思うんですよ。

テリーって、物語の後半すごく地味なんだよな…
なんて感じで、彼に対して物足りなさを感じていた方々ですね。
でも今回のグレートⅢの、覚悟を決めた黒子ファイトに胸を打たれた瞬間気づいちゃったんです。

テリーって、この覚悟がデフォルトだったのか…
って。そう考えるとこれ、実はすごいことじゃないですか?
だって悲壮感漂う命がけの自己犠牲精神が、彼の日常ってことなんですから。歯を磨いたりトイレに行くくらいの感覚でそれを行うテキサスブロンコに、衝撃を受けざるを得ないですよ。

このように、違う超人がテリーの気概を再現することで初めて気づく、オリジナルの凄まじさ。なぜ彼がキン肉マンのベストパートナーであるのかを、まざまざと感じさせる一幕でしたね。
成長とオマージュ─読者のピント合わせ
そしてグレートⅢは己の役目を全うするために、スグルに覚悟の作戦を提示。それは

オレは今…アンタが最高の一撃を放てるタイミングを図っている

だからこの先しばらくは、オレがどんな目にあおうとも救出に入るな! オレが合図を出すまで信じてそこで待っててほしい!
という、とても激烈なものでした。これもまた、ヘル・ミッショネルズ戦の2代目グレートを彷彿とさせる展開ですね~。
試合開始10分で、グレートのマスク狩りを宣言したネプチューンマン。それを利用した逆転の策として、テリーグレートも

ヘル・ミッショネルズがあせりだすまで、オレがどんな目にあおうともお前は救出にはいるな! オレからの合図をまて!!
と、自己犠牲際立つ指示をスグルに出しました。これとまったく同じなんですね。

これに対して当時のスグルは

お前を見殺しにするなんて、私にはできない!!
とかなりの抵抗を示していましたが、今回のスグルは違います。当時のテリーグレートが彼を納得させた

時には仲間を見捨てることが友情になるんだよ
という名言を思い出したかどうかはわかりませんが

それがお前の作戦なんだな?
とたずね、グレートⅢが

ああそうだ!
と即答するや、すぐさま彼を信頼し、すべてを任せることを選択します。
このあたりのね、スグルの過去から学びを得ている様子というか、成長の描写が見て取れるのが、オールドファンとしてはうれしい限りです、ホント。
しかし前に二人で繰り出した『マッスル火玉弾』もそうですが、この試合は前作のオマージュをストーリーに色濃く重ねてきますよね。
これはおそらくですが、テリーマンがスグルの隣に居られないという制約下においても、過不足なくマッスル・ブラザーズをマッスル・ブラザーズらしく機能させるための演出なのかなあと感じています。
ほら、オマージュって近しい二つの状況の淡いピント合わせのような効果をもつじゃないですか。それによって“マッスル・ブラザーズ”というピントを読者が合わせやすいように、ゆで先生が配慮してくれているような気がするんですよね。

そしてそのピントがピッタリと合っていることをスリランカで闘っているテリーが認識する場面があって、

これならマッスル・ブラザーズを任せられるぜ!
とグレートⅢに太鼓判を押す、というシーンがもしあれば、個人的にはかなり胸熱い展開です。
グレートⅢ探偵倶楽部─大きな物証発見?
そんな作戦会議など知る由もなく、インダストリアルレボリューションズは再度“相方投げ”たるスローイングを敢行。ああっ、またガストマンがネコのように可愛くショベルに収まってしまった(笑)。
もちろん、そんな可愛さに騙されてはいけませんよ、みなさん。ガストマンは

ビュンビュン、今度こそ確実に息の根を止めてやるぜ~っ!
と、スローイングとサーキュレーターのファンでとてつもない加速を得た砲弾と化し、グレートⅢへのスピアー狙いなんですから。
ところがここでグレートは

このスピアーはスピードが速い。となると若干体が浮いて…担ぎ上げやすくなる!
と、揚力を換算したかのような冷静な論理を展開。
そして開脚ジャンプでそれを避けると、そのままガストマンのバックにまわって両足をカニばさみでロック。そのまま後転しながら相手をスープレックスで投げるという、見たことのない技を披露して次回に続く、です。
さあ、最後にグレートⅢの反撃が始まりました。この最後の技なんですけど、グレートⅢの正体のヒントという観点において、皆さんはどう感じましたか?

素直にキング・ジャーマンじゃないんかい!
と、ちょっとツッコんでしまったのではないでしょうか(笑)?
そうなんですよ、彼の正体がワチキさんだとすると、ここでスープレックスを披露してくれるならば、ジャーマンスープレックスを所望したいんですよ、我々読者としては。
そうすればストレスなく

…やはり! グレートⅢの正体は…彼!!
となりますもんね。でも登場した投げは、何とも妙な形の足投げスープレックス…。
これでは今回のグレートⅢ探偵倶楽部、捜査終了ですよ。でもね、そう簡単に店じまいするわけにもいかず…探偵はこのスープレックスをジッと凝視し続けました。
実は初見でこれを見たときにですね、記憶の隅に保存してある、何かの技との引っかかりを感じたんですね。それが何なのか、この技を凝視しながら懸命に頭の中で画像照合してみたんですよ。すると…出ました! 近しい形状で一致した技が!
それは…知りたいですか? どうしよっかな…(笑)。ウソです、ウソです。ちゃんと言います。それは…
マッスル・エボルシオン
です。そう、『究極の超人タッグ編』にてマッスルブラザーズ・ヌーボーが披露したツープラトンであるこの技の、ワチキさん部分の導入形態が画像一致したんです!
実際の技は、この形で万太郎の『マッスル・グラビティ』をキャッチし、キング・ジャーマンで投げることで加速を増して落下することになります。その投げる相手がいないバージョンと酷似しているんですよ、この技。

もちろんここからまた変形をして全然違う形で落下することは十分考えられるのですが、グレートⅢ探偵俱楽部としては、これはもうロックオンせずにはいられませんよ。
さらにフィニッシュの形状が『ジャパニーズ・レッグロックホールド』気味の落下体勢だったら、もうかなり黒です、これ。探偵的には(笑)。
そしてここからは探偵の完全なる妄想ですが、今回の試合、スグルの『キン肉バスター』とこの技が合体した、マッスルブラザーズⅢ版『マッスル・エボルシオン』がフィニッシュになるのではないかとの期待まで抱いてしまいましたよ。
もしこれが実現したとしたら、かなりの衝撃だと思いませんか? だって無印のストーリーに、Ⅱ世の技が公式に登場することになるんですよ? おそらく今までにないですよね? Ⅱ世の技が登場したこと。
そしてそれがはゆで先生が

無印とⅡ世をドッキングさせますよ!
と宣言したに等しい事態になるわけです。
これは肉界隈がお祭り騒ぎになりますよ、きっと。三日三晩、踊るんじゃないかな? えらいやっちゃ、えらいやっちゃって(笑)。

でも探偵の予想は当たらないからな~。これもないよ、きっと(泣)。
第498話の感想と考察のまとめ
以上、今回の感想と考察をまとめると
といったところでしょうか。
そして今回は惜しくもピックアップできなかったポイントが、まだまだあります。それらについては一言雑感ですが、次の項をご参照ください!
今回の“気になったシーン”ピックアップ
その他気になった点は
- グレートⅢの吊るし首は、推理アドベンチャーゲームの事件現場に見える。
- アナウンサーのリクエストに応える旦那。
- 回想シーンでテリーがスピニング・トゥ・ホールドをかけている相手超人が誰だかさっぱりわからない(汗)。
- ガストマンの体育座りがかわいすぎる件について(笑)。
- 尻がショベルの窪みに収まるの、好きすぎる(笑)。
- 攻勢になるとセリフがイケイケになるガストマンの単純さ、かわいいな。
- 揚力を計算するところ、モデラーだったあの人を思わせる。
こんなところでしょうか。次回、摩訶不思議なスープレックスの形状が、どのような形となるのか大注目です。場合によっては大興奮時代到来かも…(笑)。
みなさんも今回感じたことやその後の展開予想などを、よかったらXやコメント欄に書いてくださいね!
お知らせ
超人批評のご案内
超人批評では新作がアップされております。今回は記念すべき超人批評100回突破シリーズとして、第1回の批評超人でピックアップしたウォーズマンの再批評を数回に分けてアップしております。
今回はウォーズマン再批評その3として、第一シーズンの彼のファイトスタイルについて濃密に考察をしております。そこで導き出された結論は

圧倒的じゃないか、我が軍は
であり(笑)、彼の類まれなるポテンシャルを白日の下にさらす結果となっています! ウォーズマンファンもそうでない人も、ぜひご一読を。
キン肉マン以外の雑文のご案内
キン肉マン以外でも興味深いコンテンツを探している方はこちら↓なんていかがでしょうか。
こちらは高校時代のファミコンゲーム思い出話です。これもAIに読ませたら、ことのほか評価が高かったゲームレビューエッセイですね。このタイトルを見た瞬間に

オルドが、オルドが~っ!
となっちゃう方、ぜひどうぞ(笑)。
新刊のご案内
そしてコミックスは7月4日発刊が予定されていた最新刊89巻が9月4日に延期され、そのかわり翌10月3日に90巻発売と、二か月連続の発刊予定となりました。
おそらくは10月に何かしらの大きなイベントがあり、それを盛り上げるための措置なのではないかとふんでおります。濃厚なのはアニメ『完璧超人始祖編Season3』の放映開始かな…? みなさんはどう予想されます? それではまた。



コメント
どうみてもカオススフィアボトムの入りなんですがそれは…
はい、すっかりこの技を失念しておりまして…今まさに恥をかいております(泣)。
アキラさん、しばらく振りでした。
私も見ていましたがガストマン、グレートに翻弄されていましたが、エクサベーターのフォローと高信頼によるマネジメントで動きが良くなりましたね。ですがガストマンがやられた時にリボーンアシュラマンがボルトマンを粛清した扱いにならなければ良いなと思いました。
今回のグレートの作戦をスグルはしっかり受けとめましたね。今は一進一退ですがマッスルブラザーズIIIの第二の連係楽しみにしています!
MKさん、こんにちは。
そうそう、もしガストマンがダメだった場合も、しっかりと情をかけてあげてほしいですね。せっかくよい親方キャラに育ってきたのだから…。
マッスルブラザーズⅢは、今後も未来の技をチラ見せしてくれそうで、楽しみです!
マッスルブラザーズの3度目の復活、とても嬉しいです。 しかし、相手も1億パワーなんでとても強いと思います!
ロビンマスク大好き男さん、こんにちは。
グレートⅢの参上の仕方にはシビれましたね~。そして二人の意思疎通やコンビネーションもよい。お互いがリスペクトしあってきていますからね!