キン肉マンのベストパートナー。しかし巷に流れる最弱説! いったいナゼ?

出身 | アメリカ |
超人強度 | 95万パワー |
必殺技 | スピニング・トゥ・ホールド ナックルパート カーフ・ブランディング |
主な戦績 | スカイマン○ ロビンマスク● ザ・魔雲天○ アシュラマン△ はぐれ悪魔コンビ● (ニューマシンガンズ) はぐれ悪魔コンビ○ (マッスルブラザーズ) ヘル・ミッショネルズ○ キング・ザ・100トン△ |
実はオレがキン肉マンを読み始めたころ、一番ホレたのがテリーマンでした。ウォーズマンの回でも書きましたが、オレがジャンプを読み始めたのは、ちょうど「七人の悪魔超人シリーズ」で、まさにアイドル超人軍と悪魔超人軍の対抗戦 まっさかりのときでした。ウルフマン・ロビンマスク・ウォーズマンと、実力者 (除くウルフマン ) 超人が次々と倒されていく中、ブロッケンJrとともに悪魔超人から勝利をもぎとった、アメリカンな超人です。
ではいったいオレが彼の何にホレたかというと、魔雲天戦でのセリフです。魔雲天に攻めまくられ、圧倒的不利になったテリーマン。ここで魔雲天はこんなセリフをはきます。

あんなブタマン(キン肉マンのこと)やメガネのチビ(ミートのこと)に、命をかける意味があるのかね?
これを聞いたテリーマン、烈火のごとく怒ります。そして怒涛の反撃開始。このときのセリフがまた泣かせるんですよ。

キン肉マン、ロビンマスク、ウォーズマン、みんな超人オリンピックの修羅場をくぐってきた仲間たちだ…苦楽を共にしてきた仲間だからこそ、命を捨てることができるんじゃないかああああ!
やっばい。オレやっばい。不覚にもしびれちまいました。そして渾身のブレーンバスターで魔雲天を粉砕…地味な技だけど。でもホレたなあ(笑)。ところがです。キン肉マンフリークの話をいろいろ聞くと、でてくる、でてくる「テリーマン最弱説」。その根拠はいろいろあると思うのですが、こんなところだと思います。
①技が地味
そうなんです。技が地味なんです。他の超人は、現実にはありえない技を必殺技にしていることが多い(ロビンの『ロビンスペシャル』、ウォーズマンの『スクリュードライバー』、キン肉マンの『マッスル・スパーク』等)のに、彼の必殺技は、フツーにマネできます。たんなる一プロレス技なんです。これじゃあ説得力がない。つまり相手を“叩きのめせる”イメージがわいてきません。
②キン肉マンの引き立て役
キン肉マンとタッグを組むことが多かったせいか、おいしい部分をキン肉マンに取られがちでした。この「引き立て役」というポジションに関しては、「Ⅱ世」で本人がいってますね。自覚してるのでしょう。
③アシュラマン戦での引き分け
キン肉マンもいってました。「つぎは正義超人実力ナンバーワンのテリーマンた。安心、安心」みたいなことを。そうです。悪魔六騎士シリーズ当時、彼は実力ナンバーワンだったのです! オレも「まずテリーは負けないだろう」と思ってました。しかし! あのアシュラマン戦での体たらく。負けに等しい引き分け。後のアシュラマンの出世ぶりをみると、大きく株を落としたかんがあります。まさしく「庇を貸して、母屋をとられる」です。
④最終シリーズでの不甲斐なさ
アシュラマン戦で株を落としましたが、次のシリーズの「宇宙タッグトーナメント」ではキン肉マンと組んで優勝し、少しは立ち直ったかにみえました。しかし彼は最後の最後で、決定的なポカをやらかします。最終シリーズ『王位争奪編』決勝での、レギュラー落選です。これは痛すぎます。キン肉マンの新必殺技開発練習の実験台になっての欠場でしたが、最後の最後でメインキャラから外されたのは、イメージ的にも厳しすぎる…。
しかし作者のゆでたまごは、ここまで活躍させてきたキャラを、何ゆえこの大事なときに外したのでしょうか? 「自分よりも他人を気遣う」「汝、隣人を愛せよ」的な、控えめなキャラに変化していった彼の宿命だったのでしょうか?
以上が「テリーマン最弱説」の原因だと思われます。しかし戦績を見る限りだと、勝率はいいんだけどなー。やっぱ圧倒的な勝ちイメージがないんだろうなー。なんか「自分の光を削って相手を光らす」ような、とんでもなくいい人に思えてきました。
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