相変わらず試合には及び腰のキン肉マンに対し、マグニフィセントがミートを召喚。これでようやく闘志に火が付いたキン肉マンは、バッファローマンを先に次の階へ送り出すと、勢いよくリングインした!!
【注意】
この記事には
作品の感想が記載されています。
場合によっては
意としないネタバレとなりうるため、
読み進める場合には
十分ご注意ください。
また、著作権保護の見地から
この記事をご覧いただく前に
①Webサービス版
②紙媒体の購入
等でオリジナルの作品を読み終えてから
以下の記事を読み進めることを
お勧めいたします。
あれ…? どこかで…!?
さあ、とうとう始まった主人公の試合。
まずはオーソドックスな手四つからの攻防で、マグニフィセントが押し込まれていきます。ここでスグルが

30戦のキャリアを持つ私の筋肉はダテじゃない
と自信たっぷりの発言をし、思わず「そうそう」と相槌を打ってしまいそうになりましたが

よくよく考えたら、億年単位で生きている超神なんて、それどころの数じゃないのでは…
と、スグルの強みを全否定する思考が発生し、ふと我に返ってしまいました。
そして押し込まれたマグニフィセントがブリッジ、それに対してスグルが上からそれを潰そうとスタンプする様は、往年のアントニオ猪木と、それを攻撃する対戦相手を見ているようです。
もしくは悪魔将軍戦における『火事場のブリッジ』でしょうか。攻守が逆ですけど(笑)。いずれにせよ、じっくりとしたレスリングのムーブが続いています。
そしてそんなスグルにマグニフィセントは

さすが“キン肉マン”と名乗ることだけのことはある。
と、まずは洞察の神としての、悪くないファーストインプレッションを口にします。妙な蔑みを受けずに初接触をクリアでき、観ているこちらも少し安堵してしまいました(笑)。
やはり長年親しんできたキャラを侮辱されるのは、マンガの中とはいえショックですからね。しかも相手は“洞察の神”と言うくらいなので、そのお言葉にはセンシティブになってしまいます。
…と思っていたら

調子に乗りやすいところがあるようだ
と、早速の手厳しいご意見が。まあ仰る通りなので、何も言えないんですけどね(苦笑)。
そして攻め込むスグルに対するマグニフィセントの切り返しが、閂スープレックスの一種である『羆崩し投げ』です。

…あれ?
この技どこかで…
と思った方は多いと思います。そうです。これって…

カメハメ師匠の『カメハメ仏壇落とし』に似てるじゃん!
と言いたくなるようなフォームなんですよね。
マグニフィセントは前回の登場時、そのトサカがカメハメに似ているためか

相手もスグルだし…
何か関連性があるのかも…!
という噂が絶えませんでした。そんな中、このような類似技が出てくると、やはり心がザワザワしてきちゃいますよね。
緊急取調室
そしてその後マグニフィセントが繰り出した技が
- 脇固め
- パーガトリーストレッチ
- グレイプヴァインクラッチ
といった関節技なんですよ。
ここでさらなる既視感を感じずにはいられなくなります。

これ…オメガマンが変身したカメハメとの一戦と、ほぼ同じ展開だ!!
という既視感ですね。
これはもう、ゆで先生完全にクロでしょう(笑)。だってもう、まるでオメガマン戦を観ているようですもん。
そして力押しの戦法を技術戦法に変えてペースチェンジを画策したスグルに対して、今度は逆にローリングソバットという飛び技をヒットさせます。このムーブだって

初代グレートの動きやないか!
と、誰しもが思ったでしょう。
この妙なやりにくさにスグル&ミートも何かを感じているようで、その答えはスグルが一番苦手としている相手と超神のファイトスタイルが酷似していることに原因があるわけです。
そしてとうとう決定的なムーブをマグニフィセントは見せます。ムーンサルトアタックを放ったスグルをキャッチし、繰り出した技は…なんと『バックフリップ』!!

ゆで先生…これは自白ととってよろしいですね…!

…もはや言い逃れはせんよ…
という取調室での会話が、私の脳裏で展開された瞬間ですよ(笑)。

マグニフィセントはカメハメに何かしら関係のある超神。これはもはや決定的です。だってゆで先生、自白しましたから(笑)。
そしてスグルもそのやりづらさの原因にようやく合点がいき

この動き…カメハメ師匠そのものだ!
と叫んで次回に続く、です。
きまぐれ超神★ロード
さあ、これでスグルは世界で一番苦手な相手と闘うという状況に追い込まれました。バベルの塔とは試練の塔。その名の通り、難題を与えてきますね~ゆで先生(苦笑)。
となると、このマグニフィセントという超神がカメハメとどんな関連性があるのかが、大きな争点となってくるわけです。
時系列で言えば、超神の方が確実にカメハメより歴史が古いはずなので、
という関係性がまず頭に浮かびます。そう、シルバーマンとキン肉族の関係みたいな感じですね。これが一番安易な設定でしょう。
ただ…ゆで先生はもう少し捻ってくると思うんですよね。
例えばマグニフィセントには実は双子の弟がいて、その弟がザ・マンの唱える“超人必要論”に傾倒し、実は下天していてカメハメの先祖となった、とか。
…ないか。オメガマンで双子設定、やったばかりだし(苦笑)。
もしくはマグニフィセントが地球へ遊びに行ったときに、気まぐれでカメハメの先祖に格闘技や奥義を教えちゃったとか。
…ってなんだよ、地球に遊びに行くとか、気まぐれとか。オレンジロードかよ。ダメだ、ボクのような凡人の頭では、その関係性を到底予想できない…(泣)。

3戦目のテーマは?
いずれにせよ、マグニフィセントがニアリーイコールでカメハメだとすれば、スグルにとってはこれが3回目のカメハメ戦となります。ハワイ戦で1回目、オメガマン戦で2回目、そして今回のマグニフィセント戦で3回目と。
正直な話、2回目のオメガマン戦でスグルはカメハメアレルギーからは卒業したとも考えられるので、今回の3回目にどのようなテーマをゆで先生が持ってくるのかが興味深いですね。
そこで今までの対戦でスグルが何を学んだかを思い返すと
- 1回目…48の殺人技
- 2回目…52の関節技
であり、この“カメハメ殺法100手”の習得で、技術的な伝承は完了したと考えられます。
となると、今回は技術の伝承ではない、別視点でのテーマが課されるのではないかと思います。ただ…スグルは現時点で弱点があまり見当たらないんですよ。
派手な殺人技良し、地味な関節技良し、土壇場のエクストラパワー良し、そしてピークア・ブー戦においては

基礎となる地味な技を忘れてはいけない
と講釈をしているくらいなので、基礎も良しと、抜かりがありません。もちろん臆病という弱点はあるんですけど、あれは儀式みたいなもので(笑)。
ですので、あとスグルに足らないものって何かな~と考えちゃうんですよね。心技体で考えるならば、先ほど書いた通り“技”“体”はもう到達しているので、やはり“心”ということになるのかなあ。
“心”の伝承となると、何かの心構えの伝承になるのかもしれません。ここで一つ気になるのは、ランペイジマンが言っていた

世界のエネルギーの総量は決まっているのだ

超人パワーの偏った増大が、宇宙をいびつにしているから困っているんだよ
という事実です。
そして超人パワーの偏った増大の旗手がスグルなわけで、マグニフィセントはスグルにこのエクストラパワー使用の注意点と、効果的な出力法を教える、なんてことがあるのかもしれません。

お主…このままでは世界を滅ぼすぞ

どういうことじゃい!
みたいな(笑)。
ようは“火事場のクソ力を無駄に使用してはダメよ”というお小言試合になるのかもしれませんね。ただ試合のテーマが“お小言”って、ちょっと姑じみていて地味だよな…(苦笑)。
その他気になった点
その他気になった点は
- キン肉マンもそうなんだけど、トサカを支点としたブリッジって違和感ないのかな?
- やはり『閂スープレックス』が大好きなゆで先生(笑)。
- マグニフィセントの両腕にスプリングマンを見てしまう…。
- 三味線を引くスグル。ずっこい…(笑)!
- “パーガトリー”とは“煉獄”、転じて“苦行”、“苦難”だそうです。
- “グレイプヴァイン”とは“ブドウのつる”みたいに手足が絡みつくレスリングの技名らしいです。
- マグニフィセントは暑くなったらネックウォーマーどうするのかな(笑)?
- スグルのムーンサルトアタックは珍しい。
- 最後のコマ、マグニフィセントが本当にカメハメに見えてきた…。
こんなところでしょうか。残念ながら、今年の配信は今回で最後のようです。それではまた新年お会いしましょう。
また、祝キン肉マン400回イラストイベントに参加した際のメイキングをまとめてみました。イラスト作成のすったもんだが詳細されております。ご興味ございましたらぜひ。


コメント
自分は、エクスキューショナーもとい進化の神と同じで、カメハメの師匠(あるいは先祖?)であった超人が神になったのがマグニフィセントこと洞察の神なのではないかと想像してます。
ターキーさん、こんにちは。
カメハメの師匠とか胸が熱い設定ですよね! そうですよね、カメハメにも先生がいたはずなんですよね。とても興味深いです。
パワー勝負を関節技で切り返してくるところから私はフェニックスに関する神かと思っていました。
それにしてもカメハメと動きが同じなら攻略しやすい気もしますが、マッスルスパークも破られていますし展開が読みづらくなりそうですね。
個人的には新しい技でスグルに勝利してほしいところです。
式部省さん、こんにちは。
なるほど、あのスマートな動きはフェニックスも彷彿とさせますよね。問題はスグルにカメハメアレルギーがまだあるのかないのか、でしょうかね。
そしてスグルの新技、たしかにず~っとないですもんね。そろそろ期待しちゃいますね。
カメハメ師匠ののご先祖とかもありでしょうけど
ここはあえてカメハメ本人を提唱してみたり
うろ覚えだけど超人を神にするみたいな話もあったしそれの前例的なアレで
…さすがにないかなぁ
uzukiさん、こんにちは。
カメハメの昇天→神化→下天パターンですよね。これもあり得ますよね~。「超人が神になった直近のロールモデル」なんて感じで(笑)。
いやいや、可能性ありですよ。
キン肉スグルの試合はロビンマスク(一進一退)、ウォーズマン(氷の心を溶かす)、バッファローマン(パワーの使い方)、悪魔将軍(勝てる感じが全くしなかったところからの大逆転)、ヘルミッショネルズ(完璧に穴を開ける)、他ピーカブー、ネメシス、最近ではパイレートマン戦で見せた相手を救う第三段階の火事場のクソ力等、これまでの対戦相手を見ても結構奥の深い試合が多いですよね。今回もどんな風に描いてくれるのか楽しみです。
MKさん、こんにちは。
素晴らしい考察ですね。たしかにおっしゃる通り、スグルの闘いは常々テーマがあったように感じます。今回ゆで先生がどんなテーマを彼に与えるのか、本当に楽しみですよね。
こんにちは。
カメハメは、確かハワイの王族とかの設定があったと思いますので、
王権神授説の王側がカメハメの先祖、神側が洞察の神とかだったら
直接の先祖とかではなくてもルーツになるかなと思いました。
つぶ貝さん、こんにちは。
そうでしたね、たしか王族で落ちぶれた、みたいな設定でしたよね。なるほど、ここで王権神授説ですか…素晴らしい予想ですね。しっくりくるし、無理がなさそうで魅力的ですね!