今週のあらすじ
弟・ディクシアを死に至らしめ、さらにはその不甲斐なさゆえオメガの救済計画も一から練り直す要因になったと、フェニックスを責めるアリステラ。
キン肉マンの真価を見誤っていた自分たちにも落ち度があるとしながらも、フェニックスの罪も相当大きいと非難します。
その怒りの理由の一つが、ディクシアにトドメを刺したのはスグルではなく配下に無情なフェニックスだったということ。
それを聞いて突然笑い出すフェニックス。

なるほどな。
確かにその通り、ヤツを最終的に殺したのはこのオレだ

その件については実はオレも反省していた
と一応の責任を感じているようですが、

だがそうだったのなら悔いはない。あの闘い、お前の弟にトドメを刺し、しかもキン肉マンに負けてすべてよかったということになる。

なぜならあの闘いに勝利して王位に就いていたならば…今頃お前らのくだらぬ計画の片棒を担いだことに気づき、大後悔するハメになっていただろう

だがあの日敗れたことで結果的には全てを阻止できたんだ。ますますキン肉マンに借りができてしまったな
と、自身の行動結果を肯定的に評価。
これにアリステラは憤慨し

その落とし前はキッチリつけさせてやる。お前の命でなーっ
とリング中央で両者ロックアップ。

逆だな、命を狙われているのはお前だ!
とフェニックスが攻め込むと、アリステラはロックアップをはじいてヘッドロック、そして左肘へアームロックと流れるような動き。フェニックスが

このやり取り、懐かしいわ
と、華麗にアームロックをはずすと、アリステラはすかさずローリング・ソバット。
それをよけたフェニックスは蹴り足をつかんでのフィッシャーマンズスープレックスでアリステラをリングに叩きつけます。
まるでアリステラの攻撃がすべて読み取れるかのようなフェニックスは、

さすがは兄弟、似ておるわ
とディクシアとのスパーリング経験が有利に働いていることを示唆。
それに気づいたアリステラは

ならばこれはどうだ
と、右のハイキックをフェイクにした左ハイキックを放つとフェニックスは被弾。それでもよろめきながらアリステラのバックをとり、バックドロップを仕掛けます。
しかしアリステラは

ぬかったな。
ディクシアなら決まっていたが、この位置取りなら親指が使える
と、背中の親指をフェニックスの右脇腹に突き立てます。

我らオメガ宗家のみ与えられしオメガハンド。死んだディクシアは右手。だがこのアリステラ左手だ。

だからディクシアとスパーリングを繰り返してきたお前にとって、オレの動きは常に逆で予測不可能ーっ!
と、ディクシアとのスパーリング経験が逆に不利になることを指摘し、今度は巨大手の4本の指で『フォーフィンガースプラッシュ』を繰り出し、フェニックスを引き裂きます。
そしてフェニックスの体をオメガハンドで掴んで上昇し、

右と左の感覚調整ごときにこれほど手間取るとは、実践からしばらく遠ざかるだけでこうも試合勘が鈍るものなのか…

それとも! お前という男を買いかぶりすぎていただけなのか~っ!
と叫んで落下。『Ωアポカリプスクラッシュ』でフェニックスを脳天から叩きつけて次回に続く、です。

今週の感想
う~ん、アリステラとフェニックスの問答ですが、心情的にはアリステラの方が筋が通っているかなあ…。
フェニックスは多少は改心していますが、基本的に自分の落ち度を認めないですね(苦笑)。プライドの高さは変わらず、といったところでしょうか。
頭がいいから認めたくないのかな。正直「あの日敗れて全てを阻止できた」発言のポジティブさには、少々面食らいましたけど(苦笑)。自分の部下にこんなのがいたら、扱いに困るなあ(笑)。
ただスグルに対する負い目はけっこう感じてるみたいですね。そのことが逆にスグルの懐の深さ、慈悲の大きさを強調します。
そして因縁溢れる会話はここで一旦終了し、久々の戦闘に移りました。
両者ともテクニカルな攻防を見せますが、オメガハンドの左右の違いという環境変化をうまく利用したアリステラが最終的には大きな一撃を食らわせることに成功。
まだ序盤なんで決定的ダメージにはならないんでしょうけど、アリステラがこのシリーズの敵方大将であることを考えると、フェニックスはこんな感じで相当苦戦するんでしょうね。
その他気になった点は
- 目を閉じるアリステラ。
- 狂ったようにフェイスフラッシュを乱反射させるフェニックス。まさに狂気(笑)。
- 合掌して消え行くディクシア。切ない。これはアリステラ怒るわ。
- 表情が豊かなフェニックス。とくに目の表現が秀逸。
- 『フォーフィンガースプラッシュ』は、実際にはエイトフィンガー。
- オメガハンドはいろいろとできそうですね。
こんなところですかね。


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