現在生じている事件の真相を、すべてを知るザ・マンに直接聞きに行こうと提案をしたジャスティスマン。それを聞いたスグルは「お…おい、“聖なる完璧の山”って…あの超人墓場のことだろう!?」と、驚きを隠せません。
ブロッケンJr.が「そこにアンタがオレたちを案内してくれるってのか! それも生きたまま?」と問うと、「私もその話は遥か昔にザ・マンから伝え聞いたことだ。それをここでただ伝言するより、お前たちも本人から直接聞いたほうが納得がいくだろう。それに私もそろそろザ・マンと話をしたいと思っていたところだ。お前たちが希望するなら同行を許すが…さあどうする?」とジャスティスマンは答えると同時に、意思確認を迫ります。
それを聞いたスグルが「しかしお前はこの前の闘いで、ザ・マンに反旗を翻すも同然の行為を取ってくれた。我々としては助かったが、今さらザ・マンに会いに行って大丈夫なのか?」と、ジャスティスマンを気遣うと、ジャスティスマンは「私を心配してくれるのかキン肉マン? だが安心するがいい。あのような行動を取ったが、ザ・マンと私の関係はそんなやわなものではない。その後ゴールドマンと闘ってあの男の考え方も変わったはずだ。私はそれを確かめに行きたいと思っていた。いずれにせよ、私は向かうつもりだったのだ」と自分の意思を伝え、左右の手から波動を放出して、関ケ原のリングとスワローズネスト城リングの空にワームホールを出現させます。
そして「我々に代わり未来を担う超人たちよ。もし同行する覚悟ができたなら、このワームホールが消えるまでにくぐりぬけるがよい。その先で私はお前たちの到着を待っている」と告げると、颯爽とその穴に飛び込み、一足先に超人墓場へと向かいます。
それを見たアタルが「さあどうする。オレは当然行くつもりだが…」と問うと、いの一番に同調するブロッケンJr.。そのあと「アリステラよ、思わぬ急展開となったが、ザ・マンと直接話す覚悟はできているか?」と聞くと、「ああ当然だ! ヤツととうとう話ができる。こんな機会を誰が逃すものか」と、迷いなく答えるアリステラ。
そして倒れているマリキータマンに「マリキータ、オレは行ってくる。そしてオメガの代表として…ザ・マンと話をつけてくる!」と声をかけると、「ああ…それでいい。頼むぞアリステラ。オメガの未来…全てはお前の思うままに…お前が…オメガだ!」と、絞り出すような声でエールを送るマリキータマン。
そんな同胞を抱きかかえ「ああ、行ってくる!!」と決意表明をしたアリステラは「行こう、キン肉アタル! ブロッケンJr.!」と声を掛け、3名の超人はワームホールに突入します。スワローズネスト城ではスグルが「私とミートはもちろん行くが、パイレートマンよ、お前はどうする?」と聞くと、パイレートマンは「ムマーッ」と立ち上がり「吾輩も行こう。何かあった時にアリステラを守ってやれるのはもはや吾輩しかいない」と答え、こちらも3名がワームホールに突入。
そして6名の超人たちは、聖なる完璧の山に一番近い岬に屹立していたジャスティスマンに合流。その気配を感じてジャスティスマンは「これで全員だな?」と確認をします。スグルは霧の向こうにそびえる不気味な島を見て「なんじゃ~っ、あのおっそろしい建物は~っ」と、お約束の失禁。
ジャスティスマンはその島を指さしながら「あれこそザ・マンのいる“聖なる完璧の山”。この先へと続く“天への歩道”は、完璧超人にしか開くことはできぬ。もっともそれに値する力を持つ者なら、強引に突破することも不可能ではないが…」と、目的地に渡る方法を解説します。
するとスグルは勢い立って「ならば任せておけ! 私はこう見えて水泳が大の得意なのだ! 今こそ先祖代々伝わるキン肉泳法の出番じゃい!」と、チュバチュバと唾を耳の穴につけ、勢いよく飛び込んでバタ足をするも「おわ~っ、全然前に進まん~っ」と、速攻でギブアップ。
そんなスグルは相手にせず、ジャスティスマンが奇妙な呪文を唱えて「目覚めよ、そして我を受け入れるがいい、裁きの門よーっ!」と叫ぶと、海が二つに割れて一筋の道が登場。そのおかげで海底にうつ伏せで叩きつけられるスグル。
そして「たった今、天への歩道は開かれた。ようこそ“聖なる完璧の山”へ!!」と、追従者たちにその道筋を指し示して次回に続く、です。

今回はツアー添乗員たるジャスティスマンが、ツアー参加者を導くお話でした。ツアー参加者の募集から集合場所への移動手段の提供、そして集合場所から目的地までの道案内と、まさに「ジャスティスマンと行く・7泊8日超人墓場の旅」を地で行く形の、至れり尽くせりの仕事ぶりです(笑)。
まあ本人としては、元からザ・マンとサシで話をするつもりだったらしいので、もし来たかったらついでに来なさい、というスタンスなんですけどね。とはいえ、やはり彼が未来を託すと認めた超人たちを助けてあげたい、という彼の気持ちが見え隠れするので、なんだかんだ優しいなあと思います。
そんな優しい先輩を気遣うスグルもいいですね。これにはジャスティスマンも微笑みで返していますから。でも彼の実力や強さは筋金入りだと我々を含めて皆わかっているので、彼が「安心しろ」というのはものすごく説得力があります。彼には万が一の不覚はないでしょう。
そして彼が設置するワームホールについては、その理論や能力の説明が一切ないのに、淡々とことが運ばれる様が素敵すぎます(笑)。ある意味なんでもありな能力をサラッと行う完璧陸式。そこにシビれる、あこがれるぅ(笑)! でも以前スグルに同じ能力で手助けをしていますからね。日本⇒スペインの移動時に。そういう能力者なのでしょう。
でもって今回の一番の衝撃は、マリキータマンさんがご存命であったことです(笑)。100%お亡くなりあそばせたかと誰もが思ったのですが、まさかのどんでん返し。私はアリステラが彼に「行ってくる」と語りかけたとき、亡骸に声をかけているのだとばかり思っていました。「だからすぐに埋葬できないけど許してくれ」みたいなセリフが続くとばっかり思っていたのに、会話が成立するという仰天サプライズですよ(笑)。
これを見たときは脳裏にドリフの臨終コントがすぐに思い浮かびました。
「ご臨終です」
「おじいちゃ~ん!」
「な…なんじゃね…」
周囲全員ズッコケ、みたいな超ベタなやつ(笑)。それくらい衝撃でしたね。ギャグ要素も含めて。
まあそうは言ってもマリキータマン生きててよかったですよ。デザインいいですからね、彼。スタイリッシュだし、これで消えるのはもったいないと思っていたんですよ。ゆで先生も途中で惜しくなっちゃったかな? その結果が臨終コントだったりして(笑)。
そしてもう一人のオメガの生き残り、パイレートマンも超人墓場に向かうことに。スグル戦でダメージを受け、ず~っとマットに這いつくばっていたのに、けっこうあっさりと立ち上がりましたね(笑)。
今までのあの姿勢は何だったのかと日本中でツッコミを受けたと思うのですが(笑)、その立ち姿がなかなかカッコいい。パイレートマンも初見時は「なんだかなぁ~、いまいちグッとこないなあ」という感想でしたが、最近は男気溢れる雰囲気を身につけ、確実にキャラとしてレベルアップしていますね。
そして聖なる完璧の山へ至る直前の岬において、スグルは失禁と進まない水泳でボケるという自分の仕事をしっかりとこなしています(笑)。これらに何一つ反応しないジャスティスマンも、無言のツッコミという仕事をまっとうします。そう、このスルー加減が彼の仕事なんですよ(笑)。
個人的にはスグルとアタルは久々の対面なんだから、何かしら会話があってもよかったのかな、と思います。まあ一度モニター越しに話しているから別にいいのか。
最後にジャスティスマンの謎の呪文からの海割りで道がつくられたわけですが、この呪文がまた怪しさ満点です。「アンジンロッソ、アンジンロッソ、アンジンロッソ」って…意味わからん(苦笑)。しかもジャスティスマンのような堅物キャラに真顔でこんな呪文を言われると、そのギャップがまたギャグになってしまう(笑)。
でもたまに出てきますよね、この類の呪文。「マホーミック、マホーミック、ラリパタター」みたいな(笑)。この辺のフレーズって、ゆで先生どうやって創作しているんだろう? なにかしらの影響やら元ネタがあるのかな? やっぱ年代的に『ひみつのアッコちゃん』なのだろうか?
その他気になった点は
- ワームホールの音は“ゴムアゴムア”。
- ブロッケンJr.の即答は、命知らずっぽくていいな(笑)。
- マリキータマン、生きててよかったなあ。
- 実は他の3人も生きているとか(笑)? それはないな。
- ちなみにフェニックスは生きているのでしょうか?
- ゼブラはさすがに無理かな。
- 岬の岩場で足をかけ、腕組むポーズは必須なのだろうか(笑)?
- 悪魔将軍のポーズと完全一致です。
- 将軍サマと呪文が違うのはどういうことなんだろう?
- パイレートマンでかいな。
- スグルが「水泳が得意」というのは違和感が…
- スグルも意外と元気ですね。ダメージ大でオメガ・グロリアス戦を回避したはずなのに(苦笑)。
- 最終ページの中央下部に、きちんとズッコケているスグルがいるのが笑える。シリアスな引きなのに(苦笑)。
こんなところでしょうか。
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