今週のキン肉マン第310話-裁きが導く先!!

今週のキン肉マン
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 必殺の『ジャッジメント・ペナルティー』で、サタンを粉砕したジャスティスマン。粉々に砕け散ったサタンは、いつもの思念体に戻り「ま…またしてもザ・マンとその手下どもめ…だが私は決して滅びはせぬ! この世から人の邪念が消えぬ限り…私は何度でも力を取り戻し、再びこの地上に蘇る。その時には今度こそ、お前たちを皆殺しにしてやる。私らしく策を練ってな…ゲギャギャギャギャーッ!」と捨て台詞を吐き、下品な笑い声とともに消え去っていきました。そして同時に、彼が張った結界が瓦解します。

 そして関ケ原の立方体浮遊リングも、浮遊装置に限界が訪れて浮力を失い、ジャスティスマンとともにゆっくりと地上に落下。試合の行方を見守っていたアタル、アリステラ、そしてブロッケンJr.と向き合う形となります。

 スワローズネスト城のスグルは「さ…さすがジャスティスマン、あのサタンをああもあっさり撃退してしまうとは。しかしサタンは生き延びて、逃げていったようにも見えたが…?」と、とどめを刺せなかったことに対する一抹の不安を口にします。

 するとジャスティスマンは「ああは言っているがこれでヤツはしばらくの間、実体化はできなくなったはずだ。それだけ大きな力を使った。当面は大人しくしていることだろう」と、今後一定期間は実害がないという予測を口にします。

 そしてジャスティスマンは正義超人軍団に向き直り「しかしこれで終わったわけではない。この闘いを見ていたキン肉マン! キン肉アタル、ブロッケンJr.、そしてオメガの民たちよ。今こそお前たちに伝えるべき時が来たようだ。この世で今何が起こっているのか。これから迫りくる危機の全てを!」と、今回の事件の真相について情報を共有しようとします。

 しかしスグルが「これから迫りくる危機って…当のサタンはたった今倒されたのでは?」と素朴な疑問を口にすると、ジャスティスマンは以下のように現状を説明します。

  • 確かにオメガの民の動きを含むサタンの一連の計画というものは存在した。
  • しかしそんなものは真の危機の前触れにすぎない。
  • 危機の本丸はサタンなどではなく、遥か数億年単位の太古より、隠れた別のところにある。
  • それが完璧超人始祖パーフェクト・オリジンが結成された最大の理由にも繋がっている。
  • いわばザ・マンはその危機を見越して我ら10人の弟子を選び、彼の考えうる最強の戦力として育てあげようとしていた。

「なるほど…ってことは悪魔将軍やシルバーマン、ガンマン…サイコマンたちも、その危機については知ってたってわけか?」とブロッケンJr.が質問をすると、「察しがいいな」とジャスティスマンは返答し、また説明を続けます。

  • そうだ、これはこの地上ではザ・マンをはじめとする我ら11人の完璧超人始祖しか知らぬことだった。
  • しかし今はいよいよその危機が近づき、そういう状況ではなくなってきている。
  • 現にお前たちの中にもひとり、そのことを知ってここにやって来た者がいるはずだ。

と言ったところで、ジャスティスマンがアタルに対し「キン肉アタル、残虐の神から聞いてきたのであろう。ある程度のことまでは」と問いかけると、それに頷いて「正直あまりにも壮大な話すぎて、サタンがここまで関与してくるのを目の当たりにするまで半信半疑なところもあった。だが今は確信に変わった。思えば太古にオメガの民が地球を追われた際のいきさつも、すべてはひとつの線で繋がっているとな」と答えるアタル。

 それにアリステラは「なんだと!?」と反応し、「そういえばスーパー・フェニックスがおかしなことを言っていたな。ザ・マンはオレたちの味方だとかなんとか…あの時はただの世迷言と無視したが、キン肉アタルよ、もし真相を知っているのならぜひ聞きたい! 話してくれ、お前の知りうる情報の全てを…オレたちに!」と、アタルに情報の提供を懇願します。

 それを見ていたジャスティスマンは「フム、今のお前たちなら構わないだろう。あいわかった、ではオメガマン・アリステラよ、それを語るのはそこのキン肉アタルでも私でもない。その話を含めたすべての真相は……ザ・マンの口から直接聞くがいい!」と、すべてを知る者に直接ヒアリングをすることを勧め、さらに「この場にいるお前たちを私が案内してやろう。ザ・マンの蟄居ちっきょする完璧超人本拠地“聖なる完璧の山モン=サン=パルフェへ”と、道案内まで買って出て次回に続く、です。

 ジャスティスマンの完勝で試合は無事に終わりました。逆に言うと、サタンは噛ませ犬だったということになりますね。実体化したときはねぇ…ウォーズマンじゃないけど「アワワ…」って思ったんですけど (苦笑) 。

 でも完全に死んだわけではなくて、思念体でなんとか逃げた感じです。大きな実体から、小さなコアメカ部分だけが逃げていく様は、往年の『タイムボカン』シリーズの悪役3人組を思い起こさせますね。私だけかな(笑)?

 サタンの敗北により、シリーズ冒頭で設定されていた、三軍の本拠地を封じる結界は破壊されたようです。これにより今まで物理的に動けなかったキャラクターが、自由に動けるという設定にようやく変更されたわけですね。ということは、裏を返せば様々なキャラが闘うシーンがこれから本格的に提供されるということです。

 そしてジャスティスマンがそれを示唆するかのような、今回の闘いの真相に迫る発言を始めるわけですが…簡単に言うと、今までの闘いはほんのプロローグに過ぎない、ということです。すごい…シリーズ開始から2.5年を費やした闘いがプロローグとは…今回も壮大なサーガを用意しているようですよ、ゆで先生は(笑)。

 というわけで、今回から完全に新章突入です。本当の危機、本当の敵がこれから露わになっていく展開がとても楽しみですね。そしてその真相を聞き出したいのならば、すべてを知る本丸であるザ・マンにアポなし訪問しなさいと、素敵すぎるド直球提案をするジャスティスマン(笑)。これには面食らいました。超合理的じゃないですか。ジャスティスマンらしいといえばジャスティスマンらしい提案です(笑)。

 これは特にアリステラは面食らったでしょうね。仇敵であり怨敵である対象に、情報収集に行けと言われたわけですからね。相当に自分の感情を押し殺して会いに行くことになると思います。そんなアリステラとザ・マンの面会。緊張感漂いそうで必見ですね。

 そして注目の真相なのですが、今回の危機は連載再開後の設定の根幹をなす闘いのようです。完璧超人始祖が形成された本当の意味、オメガを虐殺し追放した本当の意味。それらすべてがひとつの線で繋がっていると、真相の一部を知ったアタルは口にしています。

 同じく真相を知ったと思われるフェニックスの過去の言動。これもアリステラによって再びクローズアップされてきました。ザ・マンは仇敵ではなくて味方である。その真の意味は何なのか。2.5年越しのテーマ発表会。我々もぜひジャスティスツアーに乗っかって、一部始終を聞いてきましょう(笑)。

 その他気になった点は

  • 岩石のように粉々になるサタン。どういう肉体してるんだろう(笑)?
  • サタンは昔にも完璧超人始祖たちに野望を阻止された経験があるのかな? 「またしても」って言ってたし。
  • 浮遊リングが落下している最中も、微動だにしないジャスティスマン。
  • 勝手に戻るジャスティスマンのマント。便利。
  • 優秀な聞き手、ブロッケンJr.。
  • 超人墓場ツアーに参加するのはアタル、アリステラ、ブロッケンJr.、スグル、ミート、パイレートマンなのかな?
  • 引率するジャスティスマンが、迷える民を先導するモーセに見えてきた(笑)。

 こんなところですかね。最新刊70巻、発売するらしいですよ。こちらもぜひ。

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