ちょっと…突然きたね…う~ん…う~ん…ダメだ、哀しみという名の喪失感しか湧いてこない…。青天の霹靂とは、こういうことをいうんだろうか…。
もうね、フェニックス戦でアタルが口にした
…………無念なり…
という心境です。空虚、虚無。ちょっと呆けてしまいました…。
いや、実を言うと、コロナショック以降は頭の片隅に5%くらいあったんですけどね。こういう嫌なシナリオは。というのも、ホンダはF1参戦第3期でも、リーマンショックが主な原因で撤退しているんですよ。2008年だったかな。だから世界的な経済不安があると、それもあるかもな、とは思っていたんです。
でも考えないようにしていたんです。ホントになったら嫌だから(苦笑)。そしたらホントになっちゃったじゃんよ! くそうっ!!
だってさあ~、せっかく5年目、6年目にして勝てるようになってきたんだよ? もちろんベンチマークのメルセデスはまだ先を走っているけど、富士山で言えば7合目までは来た感じなんですよ。あと3年でメルセデスを追いつめる可能性も出てきたんですよ。なのにこのタイミングで下山かよ、という悔しさが先に立つというのが、正直な気持ちです。
撤退の理由は「将来のカーボンニュートラル実現に集中して取り組んでいくためにF1への参戦を終了」とのことですが、表面的なお題目なのかな、なんて感じたりもしています。実際はコロナによる業績不振とか、莫大な経費がかかるわりにはリターンが少ないとか、そんなところなんじゃないかな、なんて。
このニュースを聞いて、すぐに思ったことが2つありました。それは
- レッドブルとアルファタウリに申し訳ない
- 角田くんはどうすんのよ
の2点です。
1については、苦境に立っていたホンダに手を差し伸べてくれたという恩義に対し、まだ恩返しがしたりないのではないか、という気持ちです。特にホンダを快く迎えてくれたアルファタウリ代表のフランツ・トストに対しては、申し訳ないという気持ちでいっぱいです。
もちろん現場で働いているホンダ方々の方が、よっぽどそんな気持ちであるだろうし、部外者の私が言うなって感じだと思いますけどね…でももう少し一緒に夢を見たかったなあ。
ただレッドブルと複数回勝利をもぎ取ったし、それこそアルファタウリには12年ぶりの勝利をプレゼントすることができたので、それなりに恩返しはできたとも言えるんですけどね。
だからこうなったら、是が非でもレッドブルにシリーズチャンピオンを贈りたいところです。今年はその実現が厳しい状態となっていますが、まだわかりません。最悪今年がダメでも、最終年である2021シーズンにはシリーズチャンピオンをもぎ取り、大団円でピリオドを打ちたいです。
2に関しては、「角田くんって誰?」と皆さん思うと思います。角田くんというのは、ホンダの育成ドライバーで、レッドブルジュニアにも所属しているF2ドライバーです。簡単にいうと、四輪最高峰シリーズであるF1デビューまであと少しの位置にいる、唯一の日本人ドライバーとなります。
現在のF2ランキングは3位で、あと残り2レースでいい順位を得られれば、来年からアルファタウリ・ホンダでF1デビューできるかも…! と言われている逸材なんですよ。ただホンダの育成ドライバーだけに、ホンダがいなくなると、強力な後ろ盾がなくなっちゃう。つまり下手をすると、小林可夢偉以来の、久々の日本人F1ドライバー誕生が、夢と消える可能性が高まるわけです。
もちろん彼は実力を買われてレッドブルジュニアにも所属しているから、ホンダの存在関係なしにレッドブル系チームで走る可能性はあるんですけど、パワーユニット供給をしているメーカーの後ろ盾は絶対に大きいはずです。
そう考えたときに、角田くんの未来は大丈夫なのか、と心配になってしまうんですね。ぶっちゃけ前述した1よりも、この2の方が先に頭をよぎった次第です(苦笑)。まあ言ってもしようがないので、角田くんには実力でF1ドライバーの地位を築いてもらいたいです。いや、できるよ、角田くんなら。もうそう信じるしかない(笑)。
まあね、突然の発表だったけど、レッドブル陣営にもしっかりと仁義を切って、いろいろと相談して決めたことらしいし、何よりも今シーズンで撤退というわけではなくて、来シーズンまでという、時間的余裕を持たせての発表だったので、関係各者が次のフェーズに計画性をもって進むことができるという点においては、不義理ではない決断と発表のタイミングだったと、よくよく考えれば理解できます。
こうなったらとにかく今シーズンか来シーズンで、必ずシリーズチャンピオンをもぎ取るしかないです。残り30戦弱、一戦一戦が大事になるなあ。
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