角田裕毅、見事F1スーパーライセンス獲得! 来期F1デビューへ。

オレ流F1
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 角田裕毅がF2においてランキング3位という結果を残し、見事F1スーパーライセンス獲得を決めました。日本人F1ドライバーが不在になり久しいですが、とうとう来シーズン誕生です。ちなみにスーパーライセンスについての記事はこちらからどうぞ。

 2020シーズンのF2は、バーレーンにて最終戦を迎えました。バーレーンでは都合4レース(バーレーンGPのレース1、2とサクヒールGPのレース1、2)あり、その結果いかんによって年間チャンピオンの行方が最後までわからないという、なかなかにエキサイティングなシーズンだったと言えます。

 それはランキング5位以上でスーパーライセンスが獲得できる角田裕毅も、何かしらポカをすれば6位以下でのフィニッシュとなり、片手をかけていた大願を手放してしまうことを意味していました。

 そんな角田のバーレーン入り時点でのランキングは3位。実はこのあとあっさりと目標をクリアしたわけではなく、けっこうヤキモキとさせる展開だったのです。時系列で紹介しますね。

バーレーンGP レース1(ランキング3位)

 練習走行ではぶっちぎりの速さを見せていた角田ですが、予選時にプッシュしすぎてコースアウトを喫し、結果計測タイムなしの、最後尾スタートが決まります。普通にやれば上位スタート確実だっただけに、ちょっと暗雲が立ち込めた展開となりました。

 しかし角田はレースでは華麗なオーバーテイクを幾度となく決め、ポイント圏内の6位でフィニッシュという、驚異のリカバリーを見せました。これによりランキング3位を死守します。最後尾からの最大限という結果でした。このあたり、さすがの才能と言わざるを得ません。

▲最後尾から驚異の16台抜きです。

バーレーンGP レース2(ランキング3位)

 このままレース2でも上位フィニッシュを決め、早めにスーパーライセンス取得確定を決めたいところでしたが…オープニングラップでマーカス・アームストロングと接触したことによって右リアタイヤがパンク。レース1に引き続き、またもや最後尾に近い場所に落とされます。

 余計なタイヤ交換を強いられた角田は大きくタイムをロスし、結局ノーポイントの15位でフィニッシュ。これによりランキングは5位まで落ちてしまいました。目標は最低でも5位なので、もう後がありません。残り2レース、彼にとっては大一番が持ち越されました。見ているこちらもドキドキです(苦笑)。

サクヒールGP レース1(ランキング5位)

 絶対にポカできない闘いを強いられた角田。しかし彼はレース1の予選でポールポジションを取るという快挙。出だし好調で一安心です。

 そしてレースでは多少順位を失いながらも、見事なタイヤマネジメントとここぞのオーバーテイクで優勝。ポール・トゥ・ウィンを成し遂げ、大量ポイントを奪ってランキング3位に浮上。そしてランキング5位以上をも確定させ、晴れてスーパーライセンスを手にすることが決まりました。大願が成就した瞬間です。

▲ポール・トゥ・ウィンという勝負強さを発揮。

サクヒールGP レース2 最終戦(ランキング3位)

 もはやランキング5位以上を確定させたので、おまけレースに近い最終レースです。しかしながらもう一つ上のランキング2位を奪えるチャンスもあったので、ここまできたら達成したいものです。

 このレース2でも角田は素晴らしい走りを見せますが、惜しくも2位フィニッシュ。ランキング2位にわずか1ポイント届かず、ランキング3位でシーズンを終了しました。いや~惜しかったです。

▲最終レースは惜しくも2位。

 以上のように、最終4戦の前半はややヤキモキした次第です(苦笑)。しかしここぞというところでしっかりと結果を出すのはすごいですよ。特に大ピンチに陥ったバーレーンGPのレース2のあと、きちんとポール・トゥ・フィニッシュを達成しているところに、その非凡性を感じます。勝負強いというんですかね。ほら、一流選手によくある“持っている”ってやつですよ。

  • ナチュラルに速い
  • オーバーテイクが上手い
  • タイヤマネジメントが上手い
  • 物怖じしない
  • 勝負強い
  • 持っている

 これだけあれば、F1でも十分通用すると思うので、来シーズンのアルファタウリ・ホンダデビューが楽しみで仕方ありません。場合によってはかなり早い段階でのレッドブル・ホンダ昇格も夢ではないと思います。

 いやホント、とうとう“勝てる日本人ドライバー”が登場したかな、なんていうワクワク感がハンパないです。私にとってはF1界における大坂なおみ、八村塁、といったイメージです。願わくば当たり前のように表彰台にのる日本人ドライバー。ぜひとも角田にはそれを達成してもらいたいものです。

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