F1GP開幕戦、大荒れ!

オレ流F1
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 4ヵ月遅れでとうとう開催されたF1GP初戦、オーストリアグランプリ。待ちに待ったレースでしたが、結果は大荒れのサバイバルレースとなりました。

予選

 とりあえず昨日土曜日の予選を振り返ってみましょう。結論をいうと、

  1. 盤石メルセデス
  2. 思った以上に差があったレッドブル
  3. 予想通りミッドフィルダーに食われたフェラーリ

という結果となりました。リザルト表は以下の通りです。

POS DRIVER   TEAM
1 バルテリ・ボッタス   メルセデス
2 ルイス・ハミルトン   メルセデス
3 マックス・フェルスタッペン   レッドブル・ホンダ
4 ランド・ノリス   マクラーレン・ルノー
5 アレックス・アルボン   レッドブル・ホンダ
6 セルジオ・ペレス   レーシングポイント
7 シャルル・ルクレール   フェラーリ
8 カルロス・サインツ   マクラーレン・ルノー
9 ランス・ストロール   レーシングポイント
10 ダニエル・リカルド   ルノー
11 セバスチャン・ベッテル   フェラーリ
12 ピエール・ガスリー   アルファタウリ・ホンダ
13 ダニール・クビアト   アルファタウリ・ホンダ
14 エステバン・オコン   ルノー
15 ロマン・グロージャン   ハース・フェラーリ
16 ケビン・マグヌッセン   ハース・フェラーリ
17 ジョージ・ラッセル   ウィリアムズ・メルセデス
18 アントニオ・ジョビナッツィ   アルファロメオ
19 キミ・ライコネン   アルファロメオ
20 ニコラス・ラティフィ   ウィリアムズ・メルセデス

 このように、フェラーリは完全にレーシング・ポイントとマクラーレンに完敗です。レーシング・ポイントには食われる可能性が大きかったですが、マクラーレンにもやられてしまいました。本気でアタックしてルクレールが7位、ベッテルはなんと予選Q2(第2ラウンド)落ちという、なんとも苦い結末です。

▲予選はボッタスが制す

 レッドブル・ホンダはなんとかメルセデスの後につきましたが、そのタイム差は0.5秒とかなり離されました。ただフェルスタッペンはミディアムタイヤで予選をクリアしたため、日曜日のレース開始時は、耐久性の高いタイヤでスタートできる唯一の上位勢となり、ストラテジーで有利というところが注目です。

 アルファタウリ・ホンダは、金曜日は厳しい出だしでしたが、土曜日にかけて夜通しセッティングを変更したのが功を奏し、収まるべきポジションになんとかもってきた感じですね。ルノーを1台食えたのはお見事でした。

▲予選ダイジェスト

決勝

 決勝レースは20台中、9台がリタイヤというサバイバルレースとなりました。スタートでの大きなアクシデントはなく、フェルスタッペンは2位をキープし、ここからどうトップに躍り出るべきかという、なかなかに順風満帆な出だしでしたが…。

 なんと11週目に電気系統のトラブルが出て、突然のスローダウン。シーズン最初のアクシデント、そしてリタイヤとなってしまいました。これはチャンピオンを狙っているフェルスタッペンとしてはとても痛いです。総レース数が少ないシーズンなので、一戦一戦が大切なのに…ということで、最注目の選手が早々に姿を消しました。

 その後もパワーユニットやブレーキトラブル等でリタイヤするマシンが続出。それによるセーフティーカーの導入で、トップを走るボッタスも安穏としていられないレース展開に。

 レース終了間際のセーフティーカーでは、レッドブル・ホンダの残ったドライバーであるアルボンが、ソフトタイヤに変更するというギャンブルに出ました。タイヤの有利さを利用し、残り10周ほどで、前にいるメルセデス2台を抜き去り、勝利をつかもうという作戦です。

 これは…なかなかに刺激的な戦略だと思いましたね。ひょっとしたらひょっとするかもと、期待で胸が膨らみます。そして戦闘力を増加させたアルボンが、果敢に戦闘開始。まず2位を走るハミルトンに仕掛けます。

 その結果、アウトから見事なオーバーテイクを見せ、速効で決めた、と思ったのですが…コーナー出口で後輪がヒット。回転してコースアウトして最後尾まで落ちるという悪夢に。

▲コーナー出口で右リヤと左フロントがヒット

 これは頭抱えましたね(苦笑)。「マジか~」って。もしこれが決まっていたら、おそらくトップのボッタスも食えた可能性があったと思うんですよ。そうすれば、アルボンの初優勝もあり得たのではないかと。でもね~、そううまくいかないのがF1なんですよね~。

 結局アルボンもこの接触が原因なのか、電気系統に怪しいサインを出だしたので、ゴール間際でリタイヤとなり、レッドブル・ホンダとしては初戦ノーポイントという厳しい結果となりました。

 そんなサバイバルレースを制したのは、結果的にポール・トゥ・ウィンとなったボッタス。2位にハミルトンが入りましたが、アルボンとの接触のペナルティを取られ、5秒加算になり4位。繰り上げでルクレール、ノリスが2位、3位となりました。

 ルクレールはごっつぁんですかね(苦笑)。やはりフェラーリ、レースペースも芳しくなかったですよ。今できる走りを精一杯やっていたら、上が勝手に潰れて2位になった、という感じです。

 ノリスは嬉しい初表彰台ですね。ハミルトンの5秒ペナルティが決まった瞬間、その5秒以内にフィニッシュしようと奮起して、意地のファステストラップですから。ペナルティの助けがあったとはいえ、自力で掴み取った3位といっていいでしょう。マクラーレン、本当に復活してきました。

▲ソーシャルディスタンスを意識したシャンパンファイト

 ホンダ勢としては、アルファタウリのガスリーが7位フィニッシュでポイント獲得…のみです。やや寂しい結末となりましたが、次週また同じコースでレースがあるので、そこで挽回することを願いましょう。以下、決勝結果です。

POS DRIVER   TEAM
1 バルテリ・ボッタス   メルセデス
2 シャルル・ルクレール   フェラーリ
3 ランド・ノリス   マクラーレン・ルノー
4 ルイス・ハミルトン   メルセデス
5 カルロス・サインツ   マクラーレン・ルノー
6 セルジオ・ペレス   レーシングポイント
7 ピエール・ガスリー   アルファタウリ・ホンダ
8 エステバン・オコン   ルノー
9 アントニオ・ジョビナッツィ   アルファロメオ
10 セバスチャン・ベッテル   フェラーリ
11 ニコラス・ラティフィ   ウィリアムズ・メルセデス
12 ダニール・クビアト   アルファタウリ・ホンダ
13 アレックス・アルボン   レッドブル・ホンダ
NC キミ・ライコネン   アルファロメオ
NC ジョージ・ラッセル   ウィリアムズ・メルセデス
NC ロマン・グロージャン   ハース・フェラーリ
NC ケビン・マグヌッセン   ハース・フェラーリ
NC ランス・ストロール   レーシングポイント
NC ダニエル・リカルド   ルノー
NC マックス・フェルスタッペン   レッドブル・ホンダ

 

▲決勝ダイジェスト

 ぶっちゃけまだメルセデスとは差は大きいです。頭痛いですけどね…ただ戦略で抵抗できる位置にはいるので、レッドブルの戦略に期待しましょう。

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