今週のキン肉マン第405話-純然たる必“殺”技!!

今週のキン肉マン
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マグニフィセントがカメハメのルーツであるがゆえに、本能的にクセを見抜き致命傷を避けていたキン肉マン! 五分の状況に戻したキン肉マンは、カメハメ直伝の技で一気に反撃に出た―!!

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合わせ鏡のDNA

 48の殺人技の一つ『コークスクリューロケット』を食らって初めてダメージらしいダメージを受けたマグニフィセント。口から吐血です。

お前が生み出した超人の進化をその身で味わえ!

と、スグルの口からも威勢のいい言葉が発せられます。

 しかしマグニフィセントは

マグニフィセント
マグニフィセント

何が進化か。

聞いてあきれる!

と、スグルのペースチェンジを認めません。

 そしてここからは、お互いが互角の攻防を繰り広げます。互角というか、まったく同じ技のぶつかり合いを、ですね。

 これは“ルーツが同じ”という点を強調した表現でしょうね。偶然そうなったというよりは、闘い方が似ているから同じ技を繰り出す、といった感じに見えます。DNAがそうさせる、みたいな。

 個人的にはじめのローリングソバットのぶつかり合いは、ケビンがスカーを悪魔種子と勘違いして遮二無二襲いかかり、お互いのローリングソバットが激突したシーンを思い出しました(笑)。

殺意と敬意の差?

 しかしながら、ローリングソバット、ボディアタック、ビッグブーツの三鏡像激突は、その威力においてマグニフィセントが上回ります。形は同じなのに、ダメージは明らかにスグルの方が上なんですね。

 このあたり、超神のすごさというか

マグニフィセント
マグニフィセント

五分だと?

笑わせる!

というマグニフィセントの声が聞こえてきそうです。

 そしてこの表現は、彼の“殺意”が伴う技の方が、スグルの“敬意”を伴う技よりも威力が大きいということを、暗に示しているようにも感じますね。

マグニフィセント
マグニフィセント

どっちの技の方が効いてるのよ?

ほら、答えてみ?

という、彼の強烈なプレゼンなのかもしれません。

 このやりとりでまたもや劣勢になったスグルは、変形のフロントスープレックスである『マジックサークルスープレックス』で脳天から落とされます。

 この技も…相当エグいですよ…相手が受け身をとるという行為についての配慮がまったくないです。つまり、殺しにきている技なわけですよ。

洞察の神の言動は演技か

 それでもユラリと立ち上がるスグル。これもまたミートが言うところの

王子は無意識にマグニフィセントの動きのクセを見抜いているのでは?

という論理がなせる業なのでしょう。そんなスグルに対して

マグニフィセント
マグニフィセント

なかなかしぶとい

と、動揺することなく心情を口にするマグニフィセント。

 ここまでの彼って、あまり感情がないですよね。笑うことはあるんですが、苦しみや焦りというネガティブな方面での感情が希薄です。それが

  • ネガティブな感情に至る危機に達していない
  • そもそも論で、そのような感情がない

のどちらなのか。

 前者ならば、技術面と精神面において、共にまだまだ圧倒的な差があることを意味し、後者ならば…いわゆる完璧超人寄りのタイプであることを意味しているわけです。

 ただ個人的にはもう一つ、考え得るべき彼のスタンスがあるように思えます。それは

無感情を演じている

というスタンスです。

 つまり彼は自身の子孫たるカメハメの、闘う意志を受け継いだスグルを試しているのかな~、なんてことを考えてしまうんですよ。

 というのも、バベルの塔に立ちはだかった超神たちは、結果的に物分かりがいいキャラが多かったじゃないですか。

 その流れでいくと、カメハメの祖先が無感情という設定の方が不自然で。だってあのカメハメ師匠の祖先ですよ? DNAが遡った結果、それが無感情というのはちょっと受け入れ難いんですよ。

 そこで頭に浮かぶのがジャスティスマンなんです。彼も登場した当時は、かなり鉄面な冷血漢でした。あ、今もか(笑)。

 しかし彼はその頭の中で、数億年の熟慮を繰り返していたことを口にしています。要は甘っちょろい感情論を拒否しながらも、自身の天秤を常に左右に揺らして考えていたんですよ。

 そんな状況が今のマグニフィセントにもあるのでないか。そして彼自身の熟慮の結論、つまり今回であれば超人という種を生かすかどうか、の結論に至る最後のピースを埋めるための確認試験。

 それが今、スグルに課している厳しい攻めなのではないのかなあ~、なんて感じてしまったんですよね。

 もちろん彼のキャラクターである

マグニフィセント
マグニフィセント

神に敬意を要求するとはどういうことか

というスタンスも、新たな方向性があってとても面白いです。

 ですので、これをも演技としてしまうのは、少々もったいないですよね。そこでこの感性は彼の本質としながらも、何かうまい着地点をゆで先生に期待しちゃいますね。

壮大なドッキリ説(笑)?

 そんなマグニフィセントの厳しい攻めを受けても、何度も立ち上がるスグル。そこで彼は

師匠との特訓を思えば

お前の動きに耐えるなどたやすい

と、意地ともいえる言葉を口にします。正直いって、これは虚勢の範疇でしょう。おそらく

信念で負けたくない

という、彼なりの意地なのだと思います。だって…効いていないはずないですからね。

 そんな彼の決して引かない意志を確認し、

マグニフィセント
マグニフィセント

ならば尊敬する師匠が絶対に使わない殺しの技を使ってやろう

とマグニフィセントがセットアップした技は…例の危険な『マグニフィセントブルドーザー』!

マグニフィセント
マグニフィセント

試合開始直後なら耐えられても、今なら間違いなく仕留められる…命ごと!

マグニフィセント
マグニフィセント

クセを見抜く云々のレベルでない技から、お前が生還できる逸材なのか

マグニフィセント
マグニフィセント

先の王位争奪戦で神々を認めさせた素質のすべてを見せてみろ

と、とんでもない脅し文句を添えて、再度のフェイバリット発動です。ぐるナイの人気コーナー『ゴチになります!』に出てくる料理名風に言うならば、

神々の波乗り肉体絡み~殺意の文句を添えて

といった感じになるでしょうか(笑)。う~ん、8,000円ってところかな? その前に食べたくないなあ(苦笑)。

 でもこれ…やはりスグルの実力を試しているようにも聞こえます。なんだろ、相手の底力を引き出すために、迫真の演技をもって企画したドッキリ番組、みたいな(笑)。

 それでもって、

マグニフィセント
マグニフィセント

ちょっと脅かしすぎちゃった? ゴメンね♪ 大成功~!!

なんてネタばらしがあって

心臓に悪いぞ!! もう!!

と、スグルとマグニフィセントがポカスカやりあうんですよ…なわけないか(苦笑)。

 でもこのドッキリ路線って、前述した

無感情を演じている

もその範疇に入るんじゃないかな~、なんて思います。となると、あながちドッキリ路線もなくはないかな(笑)?

発動! 火事場のクソ力!!

 そんなことを考えている暇もなく、洞察の神は

マグニフィセント
マグニフィセント

できなければ…

死------っ!

と、タブースレスレの掛け声で事を進め、スグルは彼ご自慢の料理をガッツリと食らってダウン。うわ~、完全に白目をむいちゃったよ~。こりゃミートくんも焦りますよ…。

 そんなスグルに対してマグニフィセントは

マグニフィセント
マグニフィセント

超人史上最高の逸材と聞いていたが、こんなもんか

と、かなり厳しい言葉を口にします。これも…聞きようによっては、相手にハッパをかけているようにも聞こえるんですよね~。

 そして彼の厳しい言葉に抗うように、スグルは意識を回復させていきます。その時のセリフがまたいいんですよ。

フェニックスと約束したんだ…代わりに塔の上に何があるか見てくるって…

それだけじゃない。

私は師匠の技は退化でなく進化であると証明せねばならん…お前に~~~っ!

 そう、一つは友人と交わした約束のため、もう一つは敬愛する師匠の名誉のため。そこに自分のためなんて理由は微塵もないんですよね。まさに崇高ですよ。

 そんな想いが高まった時に体の底からあふれ出る別次元の力。それが…

火~事~場~の~クソ力~~っ!

にほかならないんですよ! いやはや、何だこの最後のコマの迫力は!! めちゃくちゃカッコいいぞ!!

 そしてここで気になるのが、発動した“火事場のクソ力”が、パイレートマン戦で論議された3つのクソ力のうち、どれに相当するか、ということです。3つのクソ力には

  1. 自分のために出すクソ力
  2. 友や仲間を想って出すクソ力
  3. 敵のために出すクソ力

の3種類があり、後半にいくほど強烈なエクストラパワーであることが判明しているんですね。

 でもって、今回は前述したように一つは友人と交わした約束のため、もう一つは敬愛する師匠の名誉のために発動したクソ力なわけです。ということは…2のクソ力となるわけで。

 となると、オメガの民でもねじ伏せることが可能であったクソ力なので、マグニフィセントには一度はね返される可能性が高いのかもしれません。

 ですが、今後スグルがマグニフィセントの隠れた真意を見抜き、もしそれが彼の苦悩であった場合、それを救うための火事場のクソ力が発動されるかもしれません。

 もしそのような展開があったとしたらば、その時の火事場のクソ力こそ、マグニフィセントを打ち破るタイミングとなるのかもしれませんね。

その他気になった点

 その他気になった点は

  • 「効いてるぅーっ!」と、ひゃっほー状態のミートくん。かわいい(笑)。
  • 「そこにシビれる! あこがれるゥ!」が少しよぎる(笑)。
  • 合わせ鏡の攻防は、体の大きい方が有利であるという説得力を、その絵から感じます。
  • 『マジックサークルスープレックス』は、欧州より凱旋した当時の前田日明が禁じ手にしていたスープレックスである『デアポートスロイダー』がネタ元かな…?
  • 危険極まりないから実戦では封印していたんだよな…
  • それゆえ、ここでマグニフィセントが出す技としてはかなり秀逸。
  • トゲトゲの鉄球をキャッチするカメハメ師匠も命がけのハワイ特訓(笑)。
  • 発注とかどうやってるんだろう(笑)?
  • 「鉄球にさ、鋭利なトゲをたくさんつけてさ」「いくつくらいよ?」「30トゲくらい?」なんてやり取り(笑)。
  • マグニフィセントは表情が希薄だけに、真意が読みづらい…
  • 今回は「死」のあとに「ねーっ」がないからセーフ?
  • 途中で挿入されるフェニックスの表情がたまらん。
  • 命を賭けて師匠の名誉を守ろうとする、そんな弟子を持ててカメハメは幸せ者ですね。

 こんなところですかね~。そしてなんと、次回も休載を挟まず! これで次回4レンチャン? 久々のリアル週刊状態で狂喜乱舞です!!

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コメント

  1. ターキー より:

    ようやっと火事場のクソ力が発動しましたね
    ここからどうなるのか非常に楽しみです

    …ちなみに個人的には、今回発動したのは3段階目な気がしてます
    「お前に〜!」ってスグルの発言的にも、マグニフィセントを想って発動してるように見えたので(違うかもしれませんが)

    どちらにせよ、決着の時は近そうです…

    • アキラ アキラ より:

      ターキーさん、こんにちは。

      なるほど、力を見せる対象への想いも、敵を思いやることにつながるのであれば、3段階目ともいえるかもしれませんね!

      いずれにせよ、盛り上がってきました。フィニッシュがどんな技になるのかも楽しみです。

  2. uzuki より:

    >できなければ…死------っ!
    あるのみーっ!ってつなげてもよかった気もしますが
    何か裏がありそうな、なさそうな

    火事場のクソ力発動からもう一波乱ありそうな気がするので
    自分は2番目説を支持します
    でも流石にバッファローマンの事もあるから素直にいくかなぁ

    • アキラ アキラ より:

      uzukiさん、こんにちは。

      たしかにあの“死ーーーーっ”止めは、インパクトがあるというか、印象深いですよね。

      そして2番目説支持者ですね。私も一度抵抗されてからの、3番目シフト…だと予想しています。

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