今週のキン肉マン第316話-超人と“オメガの未来”!!

今週のキン肉マン
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 邪悪五大神もカピラリアの欠片ピースを所持していることに気づき、驚くスグル。「じゃ…じゃあ兄さんも残虐の神から今の話を聞いて今回の闘いに…⁉」とたずねると、「ここまで子細な話ではなかったが、大筋は残虐の神から聞いていたとおりだった。その裏付けを取りにオレはここにやってきたというのもあったのだが、これは…思っていた以上に大変な闘いになりそうだな」と答えるアタル。

 さらに「ただザ・マンが所持する欠片の話は聞いていたものの、邪悪神たちが持っているはずの欠片の話は、残虐の神は少なくともオレにはしなかった」と続けると、ザ・マンが「うむ。ヤツらがその欠片をどうしたかは私もわからぬ。それぞれが白羽の矢を立てた超人たちに託したか、はたまた別の所に隠してあるのか」と、その所在が不明瞭であることを告げます。

 そんな話を受けて「では我々が今それを知る唯一の鍵となりうるのは、生き残ったフェニックスやゼブラ、それにビッグボディ、マリポーサたちということになりますね?」とミートがまとめると、「そこから当たるのが正攻法ではあるな」と答えるザ・マン。

 するとブロッケンJr.が「だったら一刻も早くアイツらに話をしに行かねーと、調和の神に先手を打たれて先にヤツらを押さえられちゃマズイじゃねーか⁉ なぁ隊長キャプテン、それならここにいるみんなで手分けして…」と、脊髄反射的に行動を促します。

 しかしそこでアタルは落ち着いてブロッケンの鼻息を制し、視線をアリステラたちに向けると、「ハッ! そうだった、お前たちは…」と、その意味を理解するブロッケン。

 するとアリステラは「こうしてすべてを知った今、オレたちは心の底から自身の浅はかさを後悔し、そしてここにいる誰よりもその新たな脅威に激しい怒りをおぼえている。なんとしても一矢報いてやりたい。だがその壮大な闘いに参加するには…オレたちには…時間の猶予が…!」と、自責の念とそのみそぎをするための時間がないことに、ワナワナと震え、忸怩たる思いで膝をつきます。

 それを聞いたザ・マンが「オメガの星のことであろう?」と、アリステラの胸の内を代弁すると、「わかっている。お前たちはそもそも寿命を迎えつつある故郷の星を再生させる力を求め、この地球に来たはずだ。そしてその解をマグネット・パワーともうひとつ、お前たちの言う“友情パワー”に求めてこの地球にきたことも」と、オメガの六鎗客の目的を口にします。

 それに対して「ああそうだ。しかしそのひとつのマグネット・パワーはともかく、“友情パワー”はオレたちが手にするには眩しすぎるシロモノだった。それは尽きかけている巨大な星の活力すら蘇らせることができるかも知れぬほどの力だった。しかし…恨みの歴史に生きてきた我らオメガの民には…それを手にする資格が、資格が…」と、現実のやるせなさに悔しがるアリステラ。パイレートマンはそれを聞き、無念の表情で顔を背けます。

 すると突然脇に控えていたスグルが「あるともさ!」とアリステラの肩に手を添え、「お前たちの試合をいくつも見て、私自身もこのパイレートマンと直接闘いよくわかったことがある。それは結局お前たちは、そんなに私たちと変わらない」と声を掛けます。

 そんなスグルの評価に意外な表情で「今さら何を」とアリステラがたずねると、「だってお前たち6人は、みんな自分のためじゃない。ずっと仲間や故郷のために闘っていたじゃないか」とスグルは答えます。

 それに対しアリステラが「だがしかしオレたちは…根本的なところで…」と自罰的な言葉を口にすると、スグルは「そんなもんへのつっぱりはいらんですよ!!」と即座に返し、「こ…言葉の意味が…よくわからんが…」と呆然とするアリステラ。

 そんなアリステラの虚を突き、その右手を取って握手の体勢をスグルが作ると、アリステラは「キ…キン肉マン、これは…」と動揺します。しかしスグルは意に介さず「ほうれ見ておれ! こういうことじゃーい!」と、つかんだその手を発光させていくと、その現象はアリステラの右手にも宿り始めました。

 その現象にパイレートマンが「こ…これは⁉」と驚くと、「これは我々正義超人の交わす最も基本的なあいさつ“友情の握手シェイクハンド”!」とスグルが叫びます。

 さらに続けて「少し前のお前たちなら今の私との握手は、反射的に手を払って拒否しただろう。しかし今お前は自然と受け止めてくれた。それはつまりお前たちの心の最大の障壁だった、同胞以外への疑いの念、恨みの念が、今はなくなっているということ」と、現在の現象を説明します。

 そしてアリステラが「確かにオレはなぜ…お前の握手を…受け入れた?」と、自身の警戒の念が薄れていたことに気づかされると、「決まっておろうが。それはお前たちが真に友情の力を認め、とうとうそこに目覚めたということじゃいーっ!」と、高らかに叫ぶスグル。するとアリステラは「これが…友情パワー」と、驚きをもってその力を理解します。

 それを見たザ・マンは「その力こそこの私が長年理解できず、ゴールドマンやシルバーマンが求めるも届かず、その果てにお前たちが得た珠玉の力。それがさらに磨かれ、最大限に高まった暁には、それは天界の神々すら凌駕する力となるだろう!」と、その力の可能性を口にします。

 それを聞きアリステラが「そんな…我々にもその可能性が」と叫ぶと、「今やその力に目覚めたお前なら使いこなせるだろう。星に持って帰るが良い」と、オメガの民が友情パワーを使うことに太鼓判を押すザ・マン。

 そのタイミングで今度はモニターに禁断の石臼モルティエ=デ=ピレが映し出されます。それについてもザ・マンは「我が弟子サイコマンが開発したこの石臼は、地球が秘めた星の力を抽出し、超人の力に変換する唯一無二の装置であった。そのカラクリを逆用すれば…超人の力を星に注入することもまたできる」と、具体的な友情パワーの変換法まで見越した話をします。

 それを聞きアリステラが「なんと!」と驚くと、「先ほどお前たちが見せてくれた力は超人の無限の可能性を示す力。神にも匹敵するその力を真にお前たちが身につけたのであれば、死にかけた星を再生させることすらできるやもしれん。そのための石臼だ」と解説するザ・マン。

 思いもかけぬザ・マンのいたわりに「な…なぜそんな大事なものをオレたちに…?」と、アリステラとパイレートマンが身を乗り出してたずねると、ザ・マンは「かつての罪滅ぼしの意味合いもあるが…そもそもこの石臼はもうここにはいらぬもの。それにこの先の闘い、必ずお前たちオメガの力が必要になる時が来る」と語ります。

 そして「その時のためにまずは最大の問題を解決し、傷を癒やし、そして再びここに戻ってきてもらいたい。次なる闘いの共闘者として、約束してくれるか?」と、ザ・マンはオメガの二人を仲間に引き入れようとします。

 それを聞いたオメガの二人は胸に手を当ててザ・マンにかしずき、「約束は…絶対に守る!」と、それを快諾。晴れてオメガを含めた超人連合の結成がなされました。その姿を見て微笑む正義超人軍団。そしてザ・マンは、何かを思案した表情で天窓を見上げ、オメガ・ケンタウリの六鎗客編は大団円を迎えたのでした。

 場面は変わって、紫禁城のリングに屹立きつりつするビッグボディ。にわかに暗雲が立ちこめ、その先をにらみつけます。同様にマリポーサ、ゼブラ、フェニックスもそれに気づき、「フッ…とうとう降ってきやがったか。史上最大の……災厄が」とフェニックスがつぶやくと、空からフードを羽織った人物が12名ほど現れ「さぁいよいよ終わりの始まりだ」と口にして次回に続く、です。

 いや~終わりましたね、オメガ・ケンタウリの六鎗客編。突然「完」となったのでちょっとびっくりしました(笑)。でも大団円で終了し、気持ちがよかったですね。

 とはいえ、エンディングというよりは、次なる闘いへのプロローグでもあり、まだまだこの作品が続くことを意味していてありがたいです。闘い続けなければならないキャラたちには申し訳ないけど(苦笑)。

 今回印象に残ったのは、やはりオメガの戦士の心境の変化ですね。事の成り行き上、邪悪五大神≒運命の王子を早急に守らねばならなくなったのに、ついさっきまで彼らを亡き者にしようとしていたアリステラが、己の浅はかさを悔恨するのはわかります。

 まあ運命の王子戦に関しては、オメガの六鎗客がターゲットとしていたわけではなく、彼らの方から立ち塞がってきたので、ある意味仕方がないかな、とも思いますが、バツが悪いのは確かですよね。

 それをおもんばかってはやるブロッケンを制止したアタルは、さすがに大人というか、人格者だと思いました。いちいちできる男だな、彼は(笑)。でも直情径行のブロッケンもかなり魅力的ですけどね。

 でもって話の中心は、オメガが現状抱える問題をどうクリアするかに移るわけですが、ここまでずっと怯えて挙動不審だったスグルが、ここで水を得た魚のように大立ち回りをするわけです。

 彼は「恨みに生きてきた自分たちには、友情パワーを使いこなせない」と絶望に打ち震えるアリステラの肩を抱き、彼らの思いや信念を理解し認めることで、あれよあれよという間に、アリステラから友情パワーを引き出します。

 この絶妙なポイントで、スッと相手の懐に苦もなく入り込み、そして安心感と希望を与えるカリスマ性。これこそがスグルの真骨頂であり、スグルがスグルたる所以なのだと思いました。

 そのプロセスもゆで先生には珍しく理論的で(失礼)、説得力がありましたね。まずは友情の証となる握手を実践し、その時の警戒心のなさを指摘。そしてその理由をアリステラ自身も気づかなかった心境の変化だと解説。このように、説得力満点の流れで彼の悩みを一つ解決します。

 この行動と相手を導くくだりには、読んでいて正直感動すら覚えましたね。過去この作品の人気投票でスグルを入れることはまるでなかったのですが、今回のくだりはとうとう彼に票を入れちゃいたいと思わせるくらいの、本当に魅力あふれるシーンでした。アタルの大人のカリスマ性もいいですが、スグルの無垢なカリスマ性は唯一無二ですね。

 そして今回の目玉シーンは、あのアリステラに「言葉の意味はわからんが」と言わせたところでしょうか(笑)。ここでこれをぶっ込んでくるゆで先生、素敵すぎますよ。アリステラが与作に見えましたからね(苦笑)。ある意味今回の話が神回に昇格したシーンだともいえそうです(笑)。

 ザ・マンも前回の一戦以来、相当物わかりがいい人になりましたね。以前フェニックスが「ザ・マンは味方だぞ」とアリステラに言いましたが、今回の彼のオメガに対する処方は、そのセリフが本当であると証明する以上の至れり尽くせりぶりでした。

 とくにオメガの星を再生するための処方に、禁断の石臼モルティエ=デ=ピレを持ち出したあたり、唸らせる設定でしたね~。これは思いもよらなかった上に、理屈的にも珠玉でしょう。

星の力 ⇄ 超人パワー ⇄ 友情パワー

こんな感じでこれは可逆だよ、という理屈なんですけどね。禁断の石臼は…忘れていたなあ。

 そしてザ・マンは、自分を怨敵としていたオメガの民を信じて、心から彼らの問題解決に協力することを告げると同時に、今後展開するであろう闘いにおいて、彼らの助力を願うわけです。

 それに対してアリステラたちは最大級の敬意を払ってそれを快諾するわけです。この流れも、スグルのへのつっぱりムーブ(笑)に負けず劣らず、胸躍るシーンでした。さすがはザ・マンのカリスマ性といったところでしょうか。

 この両軍が融和する瞬間を、今回は見事に描ききったと思います。今までも敵勢力が味方になる流れは山ほどあったのですが、今回ほど心情の変化を丁寧に描写した流れはなかったと思います。読んでいる方も思わず頬がほころぶ、ワクワクした回でしたね。

 でもって彼らの話を統合するに、次の行動はまずオメガの星を救うことなんですかね。じゃないとザ・マンの言う「後顧の憂いをなくしてからここに戻ってきて欲しい」というセリフと合わないですもんね。

 となると、アリステラ、マリキータマン、パイレートマンの3名は、一時戦線離脱となるのでしょうか。星の再生をどこでやるかにもよるのですが、もしオメガの星に禁断の石臼を設置して再生を行うのであれば、彼ら3人には調和の神に苦戦する超人連合軍のピンチに、遅ればせながら颯爽と現れるという、おいしい役回りが待ってそうです。

 もしくは超人墓場で星の再生を行うのかもしれません。スグルやアタルも協力してオメガの民と共に友情パワーを禁断の石臼に注入し、そのエネルギーがオメガの星に届くと。これだと絵面的にも胸熱だし、すぐに臨戦態勢にも入れそうです…でもザ・マンが「再び戻ってきてくれ」と言うくらいだから、前者なんだろうな。

 そして早速新章ですが、まずは紫禁城のビッグボディから。やばい…ビッグボディさんの立ちポーズがイカしすぎてる(笑)。キャラクターってこんなにカッコよくなるものだろうか。

オ…オレにもよくわからないんだ…強力の神にそそのかされてムリヤリカッコよくさせられたんだ…。

といった感じでしょうか(笑)。暗雲を見上げる目つきが凜々しい…。

 一番の衝撃はゼブラですかね。え? 生きていたの? という感想がまず来ますよね。皆さんもそうではなかったですか? 完全昇天だと思っていただけに、意外でしたが嬉しいです。

 同じく生死が怪しかったフェニックスも、やはりご存命でした。しかも敵本体を一番はじめに迎撃する役割もにおわせてきました。前試合では敗北を喫しているので、初戦は勝ってくれると思うんですけどね。

 ただ最後のシーンで現れた調和の神の一派は、フェニックスの眼前に現れたわけではないかもしれません。さすがに1対12は無理でしょう(苦笑)。おそらくそこから6方向に散るんでしょうね。となると調和の神の一派は、2名のバディ体制で襲撃してくるんですかね。だとしたらタッグもあるな、こりゃ。

 その他気になった点は

  • スグルの「お前たちは、そんなに私たちと変わらない」という発言に、彼らがオメガの正義超人である、という立ち位置を感じました。
  • 「言葉の意味が…よくわからんが…」と言ったときのアリステラの表情、見事です、中井先生(笑)。
  • ザ・マンはとても懐が深くなっている。
  • 生きているとわかってるのなら、誰か早くゼブラを病院へ連れて行ってあげて(笑)!
  • 回復が早いフェニックス。
  • しかしゆで先生、新敵の登場は必ず天からだな(笑)。
  • しかも全員がフード装着。
  • ボディラインとかとりあえず気にしなくて描けるから、便利なんだろうな、フード(苦笑)。
  • 翼竜のような乗り物に乗って登場というのは珍しいパターンだな。何か意味があるのかな?

 こんなところです。ちなみに新章は、1ヵ月後から再開らしいです。またもや我慢の時間が続きそうです(苦笑)。

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