今週のキン肉マン第309話-サタン的祝祭儀式!!

今週のキン肉マン
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 ジャスティスマンの3つめのフェイバリットである『ジャッジメント・アヴァランチャー』を食らっても、「私にはまだ奥の手がある。この闘い……先が見えたと思わぬことだ」と、息も絶え絶えながらも不穏な発言をするサタン。

 しかしジャスティスマンは「そんなものはない!」と、追撃のツームストン・パイルドライバーでサタンを脳天から強烈に打ち付けます。しかしサタンはそこから倒立の要領で脚を天に伸ばし、ジャスティスマンの顎を蹴り上げると、「ハァ…ハハハハ、見よこのパワーを。あまり私をナメるなよ。下界の並の超人ではない。これがサタンの…」と、まだまだ余力があることをアピール。

 しかしジャスティスマンは、サタンがしゃべっている間にも容赦なく右のミドルキックをその脇腹に叩き込み、サタンをコーナーまで吹っ飛ばします。それでも「好き放題しやがって~~っ…だが私はまだ倒れぬ。倒れるわけにはいかぬ…何があっても…」と、四つん這いになって立ち上がるサタン。

 そして「何をしても絶対に…ここで倒れるわけにはいかぬのだーっ!」と、ジャスティスマンに胴タックルで組み付き、「ゲギョゲギョ、今から私が何をしようとしているかわかるか? わかるよな?」と不敵な発言をするやいなや、その頭をジャスティスマンの腹に同化させていき、どんどん体内に入り込もうとします。この異様な光景に唖然とするスグルやミート。

「ゲギョゲギョ~ッ! 全地上の愚かなる民どもよ、盛大に祝い、そして恐怖するがよい。これぞまさに今新たなる恐怖の魔王が誕生せんとするサバトの瞬間だ~っ!」と、サタンがジャスティスマンを新たなる依り代にしようとすると、ジャスティスマンの胸にはサタンの影が浮かび上がってきます。

 しかしジャスティスマンはサタンの足首を掴むと、いとも簡単にサタンを体内から引っ張り出し、「何をするかと思えば!」と、サタンの後頭部を強烈な延髄ハイキックで打ちすえます。そしてサタンを見下ろし「苦肉の策にもほどがある。そもそもお前は相応の邪心のある者にしかりつけぬ。ゆえにアリステラへの憑依もあきらめたはず。まさかその可能性を…この私に期待したとでも?」と、サタンの奥の手をピシャリと遮断。

 目論見が外れたサタンは「し…しかしお前の天秤はお前の罪を認めていたはずだ。なんらかの罪の意識がお前の中に存在してこそ…あの通り」と、コーナーに設置された“裁きの天秤”を指差すと、サタンの装飾品が載っている皿がググーッと下に降りていきます。

「ゲギョ~ッ、な…なぜだ。さっきと傾きが…逆に!?」と我が目を疑うサタン。それに対しジャスティスマンが「フン、ならば私の胸の内を聞かせてやろう。先ほど天秤が認めた私の罪とは、お前のような存在を今の今まで放置し続けてしまったことへの、果てしなき罪悪感だ。だがそれもまもなく消えようとしている」と、サタンをヘッドロックにとります。

 そして「なぜならようやくこの技で、お前に正当な裁きを与えることができるからな」と、額に何発か鉄拳を食らわせた後、「これで私はようやく罪の意識から解放される」と、サタンの両足首を掴んで上空にジャンプ。そのまま空中でインディアンデスロックの体勢に入ると、「さあ裁きの時間だ。とくと食らえ。お前の無限の罪への罰をーっ!」と、サタンの顔面を右手でブレーンクローで鷲掴みにし、ジャスティスマン最大のフェイバリットである『ジャッジメント・ペナルティー』の体勢に。

 サタンはこの後に及んでも「ゲ…ゲギャ…私はまだ…消えるわけには…」と、ジャスティスマンの右手を外そうとするも、抵抗むなしく 「有罪ギルティーッ!!!」の かけ声とともに『ジャッジメント・ペナルティー』は豪快にリング上で炸裂し次回に続く、です。

 サタンの奥の手って何かな~っ? と、先週からいろいろ考えていたんですけどね。パッと思いついたのは、人質系です。「おらおら、手ェ出してみろヨ」的な? ブロッケンJr.あたりを盾にされるとか(笑)。

 でも答えは「ジャスティスマンに憑りついちゃえ」でした。なるほど、そうだよな、それが一番わかりやすいよな。でも…ちょっと浅はかだし、愚か者の思考が見え隠れするよな、とも感じました(笑)。

 もちろんジャスティスマンがそう簡単に依り代などになる隙を与えるわけもなく、サタンは引きずり出されるわけです。しかし彼がなりふり構わないほど追いつめられた精神状態であることは誰の目にも明白で、それこそ彼のバックに控えている存在の恐ろしさを予感させますね。

 そんなサタンの必死な行動をすべて完封するジャスティスマンも相当に魅力的です。魅力的を通り越して、その痛烈なお仕置きぶりに戦慄を覚えるほど。強烈なツームストン・パイルドライバーに、容赦のないミドルキック、姑息な行動に対する怒りをぶつけた延髄ハイキック、そして首根っこをロックしての顔面パンチ。

 そのすべてがお仕置きモードであり、サタンは完全にサッカーボールのような物体として扱われています(笑)。彼の口から出た 「好き放題しやがって~~っ 」というのはホント、その通りで、ジャスティスマンにやりたい放題のけちょんけちょんにされているイメージです(苦笑)。

 この「これでもか」といわんばかりの制裁は、とても気分がいい反面、サタンがひじょうに哀れに見えてくるのも不思議なもので(苦笑)。なんかもう、完全にザコに成り下がったな、と。個人的には『北斗の拳』のジャギが、ケンシロウにお仕置きされているシーンをダブらせてしまいましたね。

 でもって、サタンの奥の手を「苦肉の策にもほどがある」とお説教をするジャスティスマンがまたかっこよくてね。高度に鍛錬された精神力、胆力、不動心。小手先の企てなど付け入る隙もない。このあたりの“らしさ”っていうんですかね。キャラを完全に自分のものにしている。ブレないんですよ、彼は。ステキだなあ。

 そして最後は完璧・陸式パーフェクトシックス奥義を使った裁きの時間。自身がこれまでサタンのような存在を放置してきたという罪(罪悪感)を、とうとう払拭するという思いを込めた『ジャッジメント・ペナルティー』が炸裂。そして見事、サタンを粉砕。

 これが完全に決まったかどうかは次回まで待たないといけないんだけど、腕とか脚とかもげてるからね(笑)。決着だと思うんだけど。一抹の不安としては、彼がこの技を出した以上、これで決まらなかったら彼は負けを宣言するということ。テリーマン戦のように。それだけかな?

 あとはサタンが散り際に何を暴露(笑)するかですね。物語の真相に近づく一言を楽しみに待ちましょう。

 その他気になった点は

  • 倒立したまま自分賛歌をするサタン。滑稽(笑)。
  • ホントにジャスティスマンは「好き放題」していると思う(笑)。
  • 依り代に同化する音は「ヌムヌム」(笑)。
  • この光景にドン引きするスグル。実は私もけっこうドン引きしました。
  • ジャスティスマンの体内に入ったサタンの頭の部分はどうなっているのかな?
  • 引きずり出したサタンを蹴り飛ばす様は、ゴールキックのようだ(笑)。
  • サタンはけっこう感情豊かだな(笑)。
  • 最後の煽り文句“異議なし!!”で吹いてしまいました。私も異議なし(笑)!

 こんなところですかね。

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