今週のキン肉マン第247話-美しきルチャドールの意地!!

今週のキン肉マン
スポンサーリンク

 マリポーサ絶体絶命のピンチに、今にも終了のゴングを打ち鳴らそうとするノック。しかしハラボテ委員長はマリポーサの真意に気づき、ウルフマンも「全てはヤツの計算づくの行動だ…」と追従。ここでの試合終了に待ったがかかります。

 マリポーサの罠に気づかないヘイルマンは「凍結が進んでもはやギブアップの声も出せまい!」と勝利を確信。しかしここでようやくマリポーサの背中の発火に気づきます。「貴様どうやってーっ!?」と動揺するヘイルマンに対し、「フッ、火種の正体はお前の体そのものだ、ヘイルマン」とマリポーサがヒントを出すと、「カキ~~~ッ、お前まさか…オレのアイスボディをレンズ代わりにして…!?」と、知らぬ間に張り巡らされていた仕組みのすべてを理解します。

 準備が整ったマリポーサは『モクテスマ・ディフェンス』を再起動。燃える体に耐え切れず鎌固めを解くヘイルマン。その隙を逃さずマリポーサはヘイルマンの背部にドロップキックを加え、コーナーポストにひらりと着地。「そもそも最初の足4の字固めが撒き餌だったということか!」と己の軽率さをヘイルマンが口にすると、「私があの場面で足4の字に出れば実力ある超人ならそれを裏返して鎌固めにくることは定石。ここまでの攻防でお前がズブの素人ではないと十分理解できたこその捨て身の作戦だ」と、マリポーサはコーナーポスト上で仁王立ち。

 「チキショオオ~~ッ、勝利までもう一歩だったのに~~っ」と、素直にくやしがる(笑)ヘイルマン。「貴様は私から一度は炎を奪い、蝶の羽根さえ奪い取った。たいしたものだ。だがかつて盗っ人ジョージとして名を馳せた私が奪われっぱなしではあまりに屈辱的。だから私もお前から最も屈辱的なものを奪い返してやったのだ! それが…お前が一度は心に抱いた勝利への希望だーっ」と、マリポーサはコーナーからトンボを切って飛び降り、上空から垂直に落下してのヘッドバット。その反動でまた上空に舞い上がると、さらに落下してヘッドバットの連続攻撃。

 「あの技はっ! ヤツの得意としていた…『マリポーサ式マッスル・リベンジャー』! だがあの技はロビンマスに破られたはずでは…」とさらりと技解説を交える有能委員長(笑)。「ああ、かつて私はこのような技をキン肉族三大奥義のひとつ『マッスル・リベンジャー』と称して使用し、そして不完全な偽者と否定された。だからこれは体勢は似ているがキン肉族三大奥義ではない~~っ、そこから進化した私のオリジナルホールドだーっ!」と、マリポーサはヘッドバッドの連打から、両足でヘイルマンの首を挟み込んでジャンプするムーブに変化。そしてその体勢で上空から何度も回転を繰り返し、錐揉み状態で落下。「くらえーっ、王位争奪という柵(しがらみ)から外れた私の放つ新技アステカ・セメタリーッ!!!」と、ヘイルマンを強烈に頭からリングに叩きつける新技を披露。この衝撃で氷コーティングされたリングは破壊され、ヘイルマンは血を吐いて戦闘不能になり、マリポーサは勝利を確信したポージング。直後にノックがゴングを打ち鳴らし、マリポーサは見事対抗戦の初戦を制することに成功、次回に続く、です。

 ドリフを彷彿とさせる「ヘイルマン、背中、背中~」からの、『モクテスマ・ディフェンス』再着火。読者全員が分かっていた予定調和展開が無事に進み(笑)、マリポーサは形勢逆転。これだけ読者が安心して見られた逆転ムーブも珍しいです(笑)。コーナーポストで腕組ポーズをしてネタばらしをするマリポーサ、文句なくカッコイイですね! 『王位争奪編』から重厚さを持ち合わせていたキャラでしたが、今回の試合でもそのスタンスは変わっていないし、さらに重厚さが増していてたまらないです。「大人」って感じです。でもいまだに“盗っ人魂”にプライドを持っているのはどうかと思いますけどね(苦笑)。そろそろ過去の過ちは「若気の至りだった」と反省しましょうよ。

 それに対してヘイルマンは少々子どもじみています。「チキショオオ~~ッ」と、かなり直球なくやしがり方を披露していますからね(苦笑)。試合中にこんなに全身でくやしがる超人は久々に見た気がします。でもそれが彼には合っていていい感じだと思います。

 フィニッシュもよかったですねえ。個人的にずっとリクエストしていた『偽マッスル・リベンジャー』のムーブを見たときは「きたーっ!」と思いましたから。このままフィニッシュでもよかったんですけど、さすがゆで先生、そこからのアレンジ型新技をきちんと用意してくれていました。ヘッドシザーズで錐揉み状に落下する新技『アステカ・セメタリー』です。ちょっと『ロビン・スペシャル』を彷彿とさせるのが、前回の試合で苦汁をなめた経験から、なんて設定だったらより胸熱ですね(笑)。でもマリポーサは『偽マッスル・リベンジャー』で天罰を受けたことをけっこう気にしているようで(笑)、その汚名も返上したい口上が見え隠れします。いうなれば“王位候補というカテゴリーからの卒業”ですかね。自身の方向性をあらためて探り直し、前に向かって進んでいる感があっていいと思いますよ。

 そんな自分に課したこれからのスタイルが見事に結果を出したからこその、勝利を確信したポージングなんでしょう。1ページをまるまる使っての印象的な決めポーズなんですけどね。カッコイイんだけど、ちょっとナルシスト入っていて笑ってしまうのもご愛敬(笑)。でも結果幸先の良い1勝をもぎ取りました。よかったです。次はビッグボディかな?

 その他気になった点は

  • ヘイルマンは肉体も氷なのか…溶けると内蔵でてくるの(笑)?
  • ヘイルマンの目のアップはマヌケだ…(笑)。
  • ヘイルマンの断末魔は「カギャバーッ」

 こんなところですかね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました