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愛弟子・アシュラマンの登場で、闘いがよりドラマチックになってきました。しかし魔界のプリンスはややご機嫌ナナメのようです(苦笑)。
この時点ではサムソンは、魔界からの無断外出をとがめられているようです。どうやらサムソンは先の王位争奪戦後、フェニックスとの主従関係を解消し、故郷である魔界に戻っていたようですね。つまり魔界の王子であるアシュラマンの下に戻ったことになります。
このあたりの設定、読者にはまったく公表されていなかったので、“その後のサムソン”がさらっと紹介されていて嬉しいです。魔界でアシュラマンの右腕として働いていたのかな? 二人合わせて右腕は5本もあるので、仕事は早そうです(笑)。
さて、サムソンの言い分を聞く限りだと、今回の単独行動は過去に犯した罪に対する禊、もしくはケジメらしいです。つまり彼はフェニックスチームの行動原理を“間違いであった”と認めたことになりますね。
これはチームのリーダーであったフェニックスも似たようなことを口にしていたので、各々思うところがあって昔の主人の声掛けに答えたのでしょう。おそらくマンモスマンも近しい感情をもって参戦していると思われるのですが、ヤツは自由だからな…「ウメ―ウメ―」だし(苦笑)。
アシュラマンが現れてからのサムソンのファイトスタイルは、アシュラマンそのものに近いです。『波羅密多ラリアット』、『竜巻地獄』、そして…『阿修羅バスター』!!
ただしサムソンは4本の腕で相手をロックするので、正式な『阿修羅バスター』ではなく、サムソン版のそれである『クアドラプルバスター』ですね。ちなみに“クアドラプル”とは“4倍、4重”といった意味らしいです。4本腕のバスターというイメージなんでしょうね。
『阿修羅バスター』との違いはどこかな? と探してみましたが、腰というか、尻の部分をロックできていない点が『阿修羅バスター』と違うっぽいです。
これをサムソンが繰り出したとき、正直私、かなり意表を突かれました。「えっ! その手があったか!」的な驚きです。彼のフェイバリットである『トライアングル・ドリーマー』があっさりと破られたので、もう彼の引き出しはないじゃん、と思っていたのですが、まさかの奥の手が登場しました。
まあ彼はアシュラマンの師匠ですから、よくよく考えれば彼がバスター系の技を使えるのは道理なんですが、ちょっと想像下になかったなあ。でも絵面がとても新鮮で、気持ちが上がる展開です。
でもそんな高揚を感じたその裏で、これは破られる…とも思うわけです(泣)。だってねぇ…展開的にそうなるじゃないですか。そして結果は…やはり奥の手も極まらず、ですよ。
ザ・ナチュラルのバスター破りですが、まったく予想外な破り方です。彼しかできない系の破り方ですね。ポイントは彼の大きな個性となってきた、体の装甲です。胸の突起装甲をスライドさせることで、相手の顔面にダメージを与えるという。
そしてこの装甲を駆使した彼のフェイバリット『ナチュラルボーンクラッシュ』が決まり、次回に続くことになるのですが、これは勝負ありでしょうね。サムソン敗北ですよ、おそらく。
ただ相手の技を食らうまでに交わした会話に注目です。ここにおいて、彼はザ・ナチュラルには勝てないことを悟るも、ある強烈な予言を残して散っていきます。それがね~名言なんですよ。
不完全ゆえに超人は進化する。それをお前たちはわかっていない。次は私の不完全さを超えた、より完全にちかい不完全者がお前のもとに現れる。それもごく近いうちに…その日を楽しみにしておくことだ。
これ、完全に“次はアシュラマンが不退転の決意をもってお前を倒しに行くよ”と宣言しているにほかなりません。さらに言うと、アシュラマンの勝利が確約された予言ともなっています。アシュラマン、元本保証いただきました(笑)!
でもゆで先生は元本保証を反故にする掟破りをするからな~(苦笑)。あの時はブロッケンJr.だったかな。サイコマン戦のときのやつ。あれはひどかったなあ。
だからアシュラマン、油断はしちゃだめだぞ(笑)。とくにザ・ナチュラルの装甲は厄介な個性に育ってきたので、それを破壊することは必須事項ですね。
またこのサムソン発言には、元本保証以外にも奥深い意味合いがあると、個人的には感じています。彼は“超人というのはどこまでいっても不完全である”ということを認めていて、それは“永遠に不完全である”と言っているに等しいです。
ただその不完全は希望であり、進化に繋がるとも発言しています。つまり“永遠に不完全である=永遠に希望がある”とも言っているわけです。
これがね、とても哲学的だと思ってしまいました。それは超人という種の、ある意味根本原理を表しているのではないかと。いや~、なんか深い。さすがはティーチャー(笑)。
さてプリズマン、サタンクロスと、2名のフェニックス系超人が散ってしまいました。ただそれぞれジェロニモ、アシュラマンに、己の意志を託して散っているという共通点があります。
その流れを踏襲するならば、あの最強・マンモスマンも散るのか…? そして散り際に意志を託す超人は誰なのかな? それがウォーズマンだと胸熱なんだけど。あ、その前に散ってほしくないですがね(苦笑)。
その他気になった点は
- 脱出者の追跡を自ら行う魔界の王子。
- サムソンの『竜巻地獄』も新鮮。
- あのシールドがあると、バスター系すべて効かないな。
- 首のロックを装甲のない方に設置すれば回避できるかな(苦笑)?
- 割れた仮面から素顔が見える表現、いいよね(笑)。
- サムソン、いい目力してるぜ。
こんなところです。あと最新刊73巻が発売中です。
コメント
遅くなりましたが、新年おめでとうございます。
今回のサタンクロスは寄生虫なしでの強さが出ていましたね。アシュラマンの師匠らしい堅実なレスリングと元祖稲妻落とし、元祖アシュラバスター等、たくさん見せて頂きました。出来ればこのまま息絶えないでほしいです。
次はスムーズにアシュラマン戦になりそうですね。サイコマンvsブロッケンJRよりは元本保証はあると思います。あの時はブロッケンJR健闘しましたがサイコマンは大分余裕でしたので。サイコマンは絶対ゆで先生が一度描いて見たかった強力な個性キャラクターだったと思います。
次に描かれるのはマンモスマン戦でしょうか、この戦いで封じ込められてウメーウメー状態になって2世に続くのでしょうか?
Mkさん、こんにちは。
そうですね~、サタンクロス、命はとりとめてほしいですね。でもビッグボディチームといい、最近のゆで先生は殺さずが多いので、ギリ大丈夫かもしれません。
そしてアシュラマンの元本保証、きちんとしてくれると祈りたいです(苦笑)。