F1バーチャルグランプリについて。

オレ流F1
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 新型コロナウイルスの蔓延により、開催の中止及び延期が続いているF1。冬の間から楽しみに待っていた身としては、禁断症状が出る思いでいるわけですが、まあ仕方ないです。

 そんなファンを少しでも楽しませようと企画されたのが、レースゲームをオンラインでつなぎ、疑似のグランプリを開いてしまおうという、『F1 Esports Virtual GP』です。

 レースゲームとはいえ、最近のゲームはかなりリアルなシミュレーターと化しており、より実車感覚に近い体験ができるといわれています。それに現役のF1レーサーを参加させ、まさにバーチャルなレースイベントとして開催されているんですね。

 確かに考えてみれば、レースほどE-sportsと親和性が高いスポーツもないんですよね。野球やらサッカーと違い、プレースタイルが実際のプレーと酷似しているじゃないですか。サッカーゲームは足で操作しませんからね。でもレースはステアリングとアクセルとブレーキと、操作の上では共通しているんです。

 そして昨今のリアルなグラフィックとエフェクト、データに基づいた車の挙動プログラム、それに合わせたムービングシートなどが高度に連携し、実車そのものに近づきつつあるんです。

 最大の弱点としては、Gを再現することができないところでしょうか。それでもかなりの類似性は感じられますよね。実際レースゲームの達人が、本当のレーサーになった事例がけっこうあるくらいですから、その類似性というのは他のスポーツと比べて群を抜いているといえるでしょう。サッカーゲームの達人だからといって、プロサッカー選手にはなかなかなれないですからね(苦笑)。

 そもそも論で、F1レースチームはそれぞれが高機能なレースシミュレーターを持っているんです。まさにゲームみたいなものですよ。これを使ってレーサーは知らないコースの練習をしたり、技術部門はメカニカルなセットアップの効果を計測したりして、車づくりに活かしているんですよ。だからこういったE-sportsという世界とは、かなりシームレスなスポーツだともいえるでしょう。

▲YouTubeにリンクしています。

 そんなバックグラウンドを理解したうえでこのバーチャルグランプリを見ると、それなりにリアルに近い感じで楽しめるし、リアルGPでの技術の攻防戦に近いことも見られたりします。画面の一コマだけを切り取ると、実際の写真と間違えそうになるくらいグラフィックはリアルになっていますね。まあ連続で動くと少し違和感があるんですけど…でも技術の進化ってすげえな、って素直に感心しちゃいます。

 もちろんピットストップでのタイヤ交換や、接触時のダメージ等、不確定要素の再現ができないという弱点もあります。しかもそれらはレースの勝敗を左右する大きなポイントだったりするので、これを無視した現行のシミュレーションは、リアルとは程遠いともいえます。

▲かなりリアルなグラフィックです。

 ただこんなご時世、少しでもファンを楽しませようと努力してくれているところがありがたいですね。ちなみに直近のバーチャルグランプリは、フェラーリのシャルル・ルクレールが優勝しました。ソフトを購入してまだ8日しか経ってないのにこの結果が出せるところに、プロレーサーのすごさをあらためて垣間見ることができますね。実際のレースで速い人は、ゲームでも速かった、って感じですよ。

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