【アニメ感想】キン肉マン完璧超人始祖編第17話-見たか同志たち!命を賭した敵討ち!!

今週のアニメ・キン肉マン
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はじめに

 さあ、キン肉マン新作アニメ『完璧超人始祖編』が、三か月のお休みから戻ってきました。待望のSeason2の始まりです! 今回もアニメを視聴した際の雑感や、気になった点をピックアップしていきたいと思います。

 また、原作連載リアルタイム時の私の懐かしき感想『今週のキン肉マン』を引用しながら、当時の私の浅はかさを笑いつつ(笑)、アニメ版ならではの特徴を一緒に見出していきましょう。

 ただしこのコンテンツは壮絶なネタバレとなりますので、

まずはアニメ最新話を視聴!!

してからにしてくださいね!

今回のお話

 今回のお話は第17話『見たか同志たち!命を賭した敵討ち!!』。

 原作でいうところの第52話中盤~第57話序盤までとなります。ディアボロスvsジョン・ドウズのクライマックスから結末、そしてバッファローマンとグリムリパーの闘いの途中までですね。

 今回の内容は以下の予告編動画をご覧いただけると、よりよく分かるかと思われます。

 それでは今回の気になった点、行ってみましょう!

今回の気になった点

リボルバーの回転余韻

 アースクラッシュにて『デビル・トムボーイ』から脱出したあと、トドメの一撃『リボルバーフィン』を繰り出したターボメン。

 この一撃を“完遂”したあとの、リボルバーの回転余韻がアニメでは描写されており、なんとも臨場感あふれる演出となっております。

 カラカラと空回りする渇いた音がSEとしてあてられ、その回転運動が終わると突き出ていた鋲がシャキィンと格納。こういうちょっとした動きの丁寧な描写は、やはりアニメだからこその醍醐味ですよね。

 あとディアボロスがお互いに激突し、折り重なるようにしてダウンするシーン。これよく見ると、その後の反撃である『ロングホーン・トレイン』がセットアップしやすいように重なっているんですよ。

 特にバッファの両腕がダラ~と開いている点など、ダメージ表現とセットアップのしやすさを同時に描いていて、うまいなあと思いましたね。

 これ、原作を確認すると、原作でもそうなっていました。いやはや、やはりシレっとうまいです、ゆで先生。

いの一番に反応したラーメンマン

 絶体絶命のピンチで、逆転をかけた『ロングホーン・トレイン』のセットアップに入ったスプリングマン。これを見て

あ…あの技は…!?

と、いの一番に反応したのがラーメンマンでした。これ、アニメ版の改変部分ですね。

 原作ではスプリングマンの

刀折れ矢尽きるとも“あきらめない心”がある限り、オレは闘い続ける!!

たとえ相棒が違うパートナーと使っていた胸クソ悪い技をパクってでもな!

それが悪魔超人だー!!

あ…あの技は…!?

と、己のプライドを捨てることを躊躇しないド根性を、満天下に示した名シーンの後に挿入されていたのですが、アニメではその直前に挿入してきました。このちょっとした演出変更がまた素晴らしくて。

 たしかにここはスプリングマンがいうところの

違うパートナーと使っていた胸クソ悪い技

の当事者が、秒でリアクションをする方が理にかなったレスポンスでしっくりきますよね。せっかくすぐ近くにいるんですし(笑)。それにより、原作よりもテンポがよくなったと思います。

 あとはやはり初見さんに対する配慮なのでしょう。ロングホーン・トレインという技の歴史をよく知らない方々に、スプリングマンがこの技を使うことがどれほど屈辱的なのかを、一瞬で理解させるための演出。このようなちょっとした配慮がね、痒い所に手が届くなあと感じました。

 そしてこの瞬時の予備知識インストールにより、スプリングマンの屈辱感がより深く理解できるし、それでも勝つことを優先し、プライドを捨ててなりふり構わず反撃に出る彼の悲壮感がより際立つわけですね。

方向転換における慣性の法則

 ここからは意地のスプリングマンを、ただただ見守るだけです。

 そんな彼が繰り出したのは通常の『ロングホーン・トレイン』ではなく、それを何度も連発するというアレンジバージョン。

 オリジナルがロングホーンを相手に突き刺す刺突技なのに対し、こちらは体当たりを連発する激突技な感じです。つまりハリケーン・ミキサーの連打を基礎としたアレンジでしょうか。

 ゆえに彼はこのパクり技を

最高の特急列車モーストスーパーエクスプレスだーっ!

と叫び、似て非なる技であるということを言外ににおわせたのかもしれません。もしそうであるならば、それこそが彼のプライドですよね。

 そんな似て非なるフェイバリット、方向変換のシーンにおいてアニメならではの演出を加えてきました。それが“慣性の法則”の描写です。

 勢いよく走るトレインが、コーナーやリングサイド際に到達する直前、急ブレーキをかけて足裏を滑らせながら方向転換をするスプリングマン。

 その時のマットをこする摩擦、方向転換を交えたスライド、そして新たな方向に蹴りだそうとするグリップ。これら運動エネルギーの移動がアニメではとてもよく描写されており、原作とは違った力強さと迫力をもたらしています。

 そしてその力強さを通じ、スプリングマンがこの攻撃にどれだけ魂を込めているかが伝わるわけです。それは同時にその慣性の法則が彼の脚に大きな負担を与えることをも連想させ、その後に続く下腿部が砕け散る様の説得力を増しているようにも感じました。

わずか1秒の神演出

 すると彼は下腿部から足部が完全に砕け、エクスプレスの走行を維持できなくなる間際に、

見てるか、ステカセ~ッ!
これがオレたちからの…手向けだ!

と、バッファローマンをターボメンめがけて発射。見事にステカセキングの仇を討つことに成功します。

 いや~、ここまでの悲壮感、ヤバかったですよね。彼の悪魔超人としての意地とプライドが、モニターからあふれかえっていました。

 もうね、彼こそ〈完遂〉の男ですよ。悪魔超人としての矜持をまっとうすることを〈完遂〉したんです、彼は。

 そしてアナウンサーがフィニッシュの技名を『ハリケーン・ミキサー』と叫んだ際、バッファローマンが

違う。『ディアボロス・ロングホーン・トレイン』の4連打、“死の舞い”だ!

と訂正するんです。

 これ、原作通りなんですが、熱いですよね~。彼はこのフィニッシュを自分の手柄にすることを拒否し、あくまでディアボロスとしてのフィニッシュであることを強く主張したんです。

 しかも技名の頭に“ディアボロス”とつけることによって、この技がモンゴルマンとの『ロングホーン・トレイン』とは別物であることを強調するんですね。

 それが先ほど書いたように、スプリングマンがこれを“似て非なる技であるということを言外ににおわせた”ことに対する、バッファローマンなりのアンサーなのかなあと思うと、より胸熱くて(泣)。

 そして! ここでもアニメスタッフは、素晴らしい追加演出をしてくるんですよ! それがバッファローマンのセリフの後に、ラーメンマンが

うん…!

と深くうなずくという、一瞬のリアクションを挿入した点なんです。これがね、山椒のようにピリリと効いているんですよね~。

 このうなずきって、バッファローマンの想いに“完全同意しましたよ”というサインなんですね。つまり彼はこのうなずきによって、

この技はディアボロスのオリジナルだよ

ということを、暗に認めたんです。

 このね、ラーメンマンの粋すぎる反応には本当にシビれちゃいまして、私。そしてわずか1秒という尺でこの余りある効果を追加演出したアニメスタッフに、拍手を送りたいくらいです。

眼のチカチカが活きる

 ターボメンの散り際の描写もよかったです。

 彼はその生涯を閉じる過程において、

  1. 左のリボルバーを粉砕される
  2. 右のリボルバーを粉砕される
  3. 体外に電流が放出される
  4. 眼のランプが点滅して消灯する

という手順を踏んでいます。

 1、2は彼の攻撃におけるアイデンティティの喪失であり、彼にとっての

刀折れ矢尽きる

状態を示しているわけです。

 そして彼の闘い人としての個性がなくなったところで、3、4のロボ超人としてのアイデンティティの喪失を表現しているんですね。つまり彼は“これこそがターボメン”という部分を、ひとつひとつ剥がされて絶命したわけです。

 このね、順序立った展開が、まあ説得力があるというか。そこには数式もしくは証明という、まるで数学のエッセンスを混ぜ込んだかのような演出表現が見えてくるんです。そしてそれが“ロボ超人”という演算イメージを持つキャラの散り際に対し、見事な親和性を感じさせるんですね。

 そこに、これまたアニメスタッフの追加演出であった、彼の眼の“チカチカ”がめちゃくちゃ効いてくるんですよ。ここにおける彼のチカチカはまさしく心臓の鼓動そのものであり、それがフェードアウトすることで、誰が見ても彼の回路がシャットダウンしたことを理解できるわけです。

 この演出がまた素晴らしくて。このシーンでの演出の花を咲かせるために、Season1からチカチカ演出の種まきをしていたのかと思うと、スタッフの深謀遠慮な演出法には脱帽するしかありませんね、はい。

錆びたブランコのように

 さて…ここからがもう、涙なくしては見られないというか…己の使命を命がけでまっとうした超絶にイカした男の、刹那の本音が垣間見える名シーンです。

今度は最新鋭のおもちゃ超人に生まれ変わって、またお前とタッグを組みたい…

という彼の、子どものように純粋な本音に、涙しない人なんているのかなあ? それを受けて

いや、オレはバネボディのままのおまえでいいんだ!

と、散り際の相棒を全肯定するパートナーに、涙しない人なんているのかなあ? そして最後の

あとは任せたぜ…オレたち自慢の…キャプテンに…

というセリフ。彼がどれほどバッファローマンという男を認め、かつ敬意をもっているのか。それが痛いほど伝わってきます。この絆の強さにシビれない人なんているのかなあ?

 でもね、彼の今際いまわの言葉を否定することになりますが、私は敢えて言いますよ。キャプテンはあなた。あなた・・・でした、スプリングマン。あなただったんですよ…申し訳ございませんが、反論は受けつけません(苦笑)。

 そんな超絶にカッコいい生き様を見せてくれた彼に対する、私の称賛テキストがこちらになります。今までここで書いてきた、私の思いの丈を全放出していますので、スプリンマンに胸打たれた方はぜひ。

 そして二人の声をあてていた吉野さんと安元さん。お見事でした。彼らもこのシーンをりたくて演りたくて仕方がなかったのではないかと、勝手に想像しています。でもそれくらい熱のこもったシーンでしたよ。

 特に今回でお役御免となった吉野さん、Season1、2と本当にお疲れ様でした。吉野さんのおかげで、原作でも大爆発していた彼の魅力を、さらに大きく増幅していただけたと思います。きっとスプリングマンも

ありがとよ、ケケッ!

と言ってくれると思いますよ(笑)。

 そしてこのシーンについては最後になりますが、個人的にはスプリングマンの

錆びたブランコのようなSE

が、心に刺さりまくっております。いや、ようこの“キィキィ”と軋んだようなSEをあててきたな、と。

 ほら、原作を読んでいても、このシーンだったらこんな効果音かな…と想像することってあるじゃないですか。そしてその音と、実際にアニメでついた音を比較して、イメージの差異をはかるわけです。

 でも私、原作を読んだときにこのシーンにおける自分なりのSEをまったく想定していなくて。ですので今回アニメを観て、不意打ちをくらった感じなんですよ。しかもその不意打ちが、とんでもねークリティカルヒットだったという(笑)。

 いや、Season1から幾度となく作品の

SEがイイ!

とは書いてきましたよ? でも今回のブランコキィキィの破壊力たるや…想像を絶する驚きで。というのも、このSEひとつで

  • 錆び
  • 経年劣化
  • 耐用年数超え
  • 哀愁

といったキーワードをすべてカバーしており、しかもそれがスプリングマンの現状を余すことなく表現しているんです。もうこれは100点満点、いや、1000点でしょ(笑)。スタッフさん、すげぇよ。もう今回、何回目だ? スタッフさんの賞賛(笑)。

 そしてお待たせ? しました、原作連載当時におけるこの回の私の感想です。

 ボロボロになったバネ男が、プライドを捨ててまで選択した最後の技『ロングホーントレイン』。

たとえ胸クソ悪い技をパクっても、命ある限り闘う

というシビれるセリフをはきます。

 今回のトレインは相手を串刺しにするというよりは、二人でハリケーンミキサーを連発するといった感じ。ステカセへの熱い友情…彼のこの行動や思考、もう友情でいいよね(笑)?

 しかも逃れようとするターボメンにそれを許さず、最後はバッファローマンをほん投げるという着脱式トレインを敢行。結果ロングホーンがリボルバーフィンに打ち勝ち、ターボメン昇天。できれば

ガラスの爪がダイヤモンドの角に敵うと思うかーっ

って言ってほしかったな(笑)。

 ターボメンを破っても、その代償としてスプリングマンもお役御免です。間違いなくこの対抗戦第2ラウンドの主役であった彼が消え去るのは非常にもったいないです。生き残ってほしかったな。

 結局現時点で残った悪魔超人はバッファとBHだけになってしまった。もし第3ラウンドがあったら悪魔騎士が登場するのかな?

 次回から残ったバッファとニャガがシングル決戦ということですかね。今回ニャガはボシュをまるで助けようともせず、余裕の表情でコーナーにいたのが気になりますね。生理的にあまり好きになれないキャラなので、さっさと退場してくれることを望みます。

 それよりウォーズマン、本気でどうした(笑)?

 その他気になった点は
・最高の特急列車(モースト・スーパーエクスプレス)。モーストデンジャラスコンビがふと頭をよぎる(笑)。
・もし8人タッグマッチとかあったら、スプリングマン&ステカセキング&キューブマン&チエノワマンのカルテットを希望。

 こんなところでしょうか。

旧オレ流ホームページ:2013年3月18日記事より

 この時も“スプリングマンがここで消えるのもったいねぇ!”という論調ですね。ただ…モーストいじりやおもちゃカルテットタッグを想像する余裕もあったんだな…(苦笑)。

 そしてニャガさんのファーストインプレ、わっるいなあ(苦笑)。冷たいもんなあ、語調が。それがまさか、今現在(2025年2月)でも謎を残すキャラとして生き残るとは…この時は想像もしませんでしたね。

ネメシスの数値を挿入する意味

 試合はバッファローマンvsグリムリパーのシングルマッチに移行し、ここでグリムが

あなた、所々で急激にパワーが上がる瞬間がありますよね?

と、バッファローマンの超人強度に興味を持つんですね。

 これはその後、バッファローマンの超人強度査定に話を進めるためのイントロなのですが、そこで原作にない

渾身のジョン・ドウズ・アロウを止めるのが、6800万パワーのネメシスならわかるんですが

という、ネメシスの超人強度の情報公開を挟んでくるんです。

 おそらくですが、これを挿入する意図は、その後露わになるバッファローマンの潜在超人強度の数値がいかに桁外れであるかという驚きを与えるための、比較用数値なのではないかと感じました。つまりこれも初見視聴者に対する気配りだと思うんですよね。

 我々のような肉マニアはいいんです。キン肉マンの火事場のクソ力がおよそ7000万パワーくらい、という尺度はすで持っていますから。でも初見さんにはそんなものはないですよね。

 となると、彼の潜在超人強度のすごさをより印象づけるには、完璧超人第二陣のリーダー格であるネメシスと比較させるのが、もっともインパクトが大きいんですよ。

 そんな効果を狙ってか、スムーズにそれを挿入している点に、これまたやるなあ、と感心してしまったわけです。

 ちなみに闘いのテーマが潜在的超人強度論に移行したこの試合の、原作連載時での私の感想はこんな感じです。

 ニャガは奪ったアースユニットでバッファの超人強度の査定をするとのこと。火事場のクソ力的な、一時的に急激に上昇する超人パワーに興味をもったようです。

 前から思ってたのですが、試合中の力が波をうつように増減するのは当たり前のように思うのですが、この世界ではそれはレアケースのようです。ニャガのいい方だと、例えば3000万パワーの超人は試合中ずっと3000万パワーの力を一定して放出しているかのようですよね。

 なんかドラゴンボールでもこんなシチュエーションがあったと思うんですがね。パワーを溜めたり、一気に増幅するタイプの方がレアっていう。

 そうなると、公式設定の超人強度に裏設定があるという形になりますね。スグルの95万パワーがMAX7000万パワーみたいな。今回の試合でおそらくバッファの裏設定超人強度が明らかになるでしょう。例えば一瞬だけ5000万パワーに増加する、とか。

 これって個人的にはこのマンガにおける、かなり大きな設定変更だと感じています。今まで公式発表されていた正義超人軍の超人強度が2段階設定になるので、インフレしまくった敵超人と、不当に低い正義超人の超人強度の是正がはかられそうです。ベルリンの赤い雨発動時のブロッケンは900万パワー、とか。

 こう書いていて思い出すのが、有名なウォーズマンの“光の矢”攻撃ですよ。あれだけの死力を尽くした攻撃が1200万パワーなので、今度できる裏設定が簡単に1000万を超えるとウォーズマンファンとしては少し複雑な気分になります。

ええ~、ウルフマンの『合掌ひねり』って瞬間超人強度1500万パワーなの?(興ざめ)

みたいな(笑)。

 できればニャガのアースユニットで『光の矢』を再度査定し直してもらいたいですよ。実際に計測したら1200万じゃなくて2500万でした、なんて結果がでたらニンマリしちゃいます(笑)。

旧オレ流ホームページ:2013年3月25日記事より

 このように、鼻息荒めに

超人強度の再定義キターッ!

と捉え、妄想が膨らんでおります。いろいろと夢見がちなやつだな。でもやはりウォーズマン・ファーストであることはデフォルトという(苦笑)。ウルフマンからはクレームがきそうです(笑)。

オネェ野郎発言のカット

 上から目線で“査定してやる”というグリムリパーにイラついたバッファローマンは、原作では

あいにくオレにはそんな時間はねぇんだ、オネェ野郎~っ

という発言からのハリケーン・ミキサーだったのですが、アニメでは“オネェ野郎”はカットされていましたね。LGBTへの配慮かな、やはり。

覚醒バッファローマンの無双表現

 グリムリパーからの一方的な攻撃、さらに蔑みと挑発によって、内部の秘めたパワーを開放し、無双状態となったバッファローマン。この覚醒バッファの表現が、アニメでも迫力満点でした。

あのガタイであの早さ!

は、アニメによってより臨場感が増しています。というか、パワー&スピードという、能力相反の共生感がすごいです。

 さらにそのスピードによって、グリムリパーの動きを常に先回りしている表現。これ、当事者としてはかなり恐怖だと思うんですけど(苦笑)。そしてそこから繰り出される、スーパーヘビー級の張り手の重量感。どっしりと重くて、すごく痛そうですよね。

 そんな表現により、覚醒バッファの潜在能力を大いに印象づけることに成功しています。これがあればこそ、その後の数値の可視化シーンがより活きてくるわけですね。

パワーが上がる度はじけ飛ぶ雷光

 サンダーサーベルによる四肢の串刺しでバッファローマンの自由を奪うと、グリムリパー待望の超人強度査定タイムへ。ここで彼は

アースユニットのパワー吸収上限値は8000万パワー

と、機器のスペックを挟みます。このスペック公開に対して、先ほどの

渾身のジョン・ドウズ・アロウを止めるのが、6800万パワーのネメシスならわかるんですが

発言がまた活きてくるんですね。要はこのアースユニットは

リーダー格のネメシスの超人強度ですら、完全に吸収できるほど高性能なんですよ

ということを、暗に示しているわけです。それはこの時点で彼が

つまりどんな超人でも100%、パワーを吸収できるのです

と、アースユニットに全幅の信頼を得ていることをも、その言外に示しているんですね。

 そんな仕込みをしてからの実測では、2000、4000、6000と、先に刻んだレベル値をズンズンと超えていくわけです。この流れについては初見さんでもある程度

まあ、こういう展開だよね

という予測はつくと思うんですよ。

 ただ事前に1000万、4000万、6800万、8000万という、“103万円の壁(笑)”みたいな尺度を刷り込まれているので、よりバッファローマンの潜在超人強度の凄まじさが強調されるんですよね。うまいよなあ。

 そして最終的にはアースユニットの吸収限界値である8000万パワーをも超えようとしたため、アースユニットは破壊され、パワーがバッファローマンに戻っていきます。このときにはパワーの玉が8つあり、

玉ひとつ1000万パワーか、わかりやすいな~

と思った方は、多かったのではないでしょうか(笑)。

 でもってこのシーンのアニオリ演出でうまいなあと感じたのが、パワーの壁を破るごとに四肢をピン止めしていた雷光が、ひとつずつはじけ飛んでいく描写なんですよ。これ、原作でもたしかに雷光は外れてはいるのですが、ここまで強調はされなかったんですね。

 でも実際の話、この方が見ていて断然わかりやすいですよね、彼の潜在能力のレベルアップ具合が。そしてそれはグリムリパーが絶対の自信をもっていた、アースユニットの信頼性が崩壊するカウントダウン効果も同時に与えているんです。このね、演出の二面性が素晴らしくて。

 そしてバッファローマンはその潜在能力の高さを最大限にアピールした状態で『ハリケーン・ミキサー』からの『超人十字架落とし』というフェイバリットのコンボを決め、次回に続くわけです。もうね、盛り上げ方が超一流ですよ。

 ちなみにこのあたりの原作連載時の私は

 いや~、思った以上の超人強度でしたねえ、バッファ。

 それを査定しようとしたニャガがサンダーサーベルを使ったのも驚きでしたが、まさかバッファの超人強度があっさりと火事場のクソ力(推定7000万パワー)を抜いて8000万パワーに到達するとは思いませんでした。アースユニットの限界で強制終了した感じだから、ひょっとしたらさらに上の数値を持っているのかもしれません。 

 う~ん、いきなりここまでのインフレをしていいのかな…? とか少し心配になってしまう数値ですね。

 もちろんド迫力パワーが売り物だったバッファが、これによってその輝きを復活させたことは嬉しいのですが、今までの頂点であるはずの“火事場のクソ力”を抜いてしまうと、スグルの特異性というか、逆転ファイターという原理そのものを脅かす結果になりはしないかと。

 このパターンでロビンのメイルストロームパワー(仮にロビンも使えたとして)も7500万とか、ネプもクロスボンバー時は9000万パワーだとかになったら、火事場のクソ力って普通じゃんってなっちゃう…まあ火事場のクソ力が更に成長してその上をいけばいいんでしょうけど…。

 また1億パワーとか天文学的数値になると、超人強度なんてどうでもいいや、みたいな心境になっちゃうんじゃないかな、読者は。

 彼の潜在能力を読み間違えたニャガは、けっこうあっさりとやられるかもしれませんね。個人的にはテンポよく来週決着してほしいです。正直ニャガにもう用はないし(苦笑)。

 その他気になった点は
・8つのパワーの玉がバッファらしいなあ。これで死んだ仲間を蘇らせてください。カーメンも忘れずに。
・8000万パワーのバッファはオメガマンに相当します。
・バッファはつくづくサンダーサーベルの餌食になるな。
・炎の渦が雷雲を呼ぶ原理がバカなのでボクにはよくわかりません(笑)。

旧オレ流ホームページ:2013年4月15日記事より

と感想を述べています。

 …意外と手厳しいですね、干支が逆に一周した頃のアキラさん(苦笑)。おそらくですが、前作で能力数値がインフレしすぎて、表現力として機能しなくなったことを憂いているんですね。だからこそ『キン肉マンⅡ世』では、数値を抑えたんじゃないんですか、と言いたいのでしょう。

 まあこの意見はごもっともなのですが、現在は1億というラインでストップ高を維持していますので、当時の私の懸念はそこまで深刻にはなっていないですね。

 ただこれが4億、5億と増え、7億パワーのスキーマン状態になると、ちょっとやばいかもしれません(笑)。

 そして、ニャガさんのこと、ホントに嫌いなんだなあ(汗)。あっれ~? ここまで嫌ってたかなあ、私(苦笑)。でも作品のその後の未来を知ると、いかに私に見る目がなかったかが歴然としますね。お恥ずかしいことこの上ないです(苦笑)。

次回予告!

 次回、第18話は『超人創世記!!』です。

 正義超人ロビンマスクと完璧超人ネメシス。両軍を代表する実力者同士の対決は序盤まさに一進一退、互角の攻防が続く。

 しかしどれだけ相手の実力が高くとも他勢力は押しなべて“下等超人”と見下し、決してその価値を認めようとしないネメシス。

 その真意を問うロビンマスクにネメシスが明かしたのは、完璧超人界に太古から伝わる“超人”という種のはじまりの伝説。そこに下等が下等たる確固たる所以があると、彼は滔々と語り始めた。

 …と、次回は超人の起源について、知られざる過去が明らかになるようです。博学のロビンマスクですら驚愕する、とんでもない事実が白日の下に晒されますよ!

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 秘密裏に体内に仕込まれていた、ウォーズマンのエクストリーム・バトルモード。これこそが究極のウォーズマンの姿だと悦に浸るコワルスキー長官に対し、当のウォーズマンは己に施されたモードについて心境を語りだす…!

 そんな仰天ストーリーの感想を、面白おかしく書いております。ご興味ございましたらばぜひ。

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 相棒のカナディアンマンと共に、ヘタレ超人の名をほしいままにするアメフト超人。汚名返上を願うべく、彼のスペシャルとは何かを考察していきますよ。

 また、今回いかにも“らしい”散り様を見せてくれたターボメンについて深掘りされたい方は、こちらをどうぞ。

 それでは次週、またお会いしましょう。

コメント

  1. uzuki より:

    スプリングマンの最後、涙が止まりませんでしたよ
    原作だと泣かなかったのになあ
    声優さんの熱演がきっと涙腺を緩ませまくったのでしょう
    だって最後の別れをすます時のバネさん
    どう言えばいいのか、めっちゃあどけない感じじゃないですか
    ほんとバッファさんとずっと相棒でいたいって感じが出ていて
    思い出すだけで涙が…(泣)

    それに引き換えなんですかニャガ野郎のドライさは!
    声優さんの演技も相まってまったくもって鼻持ちならない
    まあ後々完璧始祖編の完璧超人の中で一番ウェットな感情を発露する事になりますけど…
    ゆで先生、そこら辺の構想もあってこのドライな表現にしたのかな

    次回はロビンvsネメシスですね
    タワーブリッジネイキッド辺りまでになるのかな

    • アキラ アキラ より:

      uzukiさん、こんにちは。

      スプリングマン、感動的でしたよね~。最後のキィキィという音と、彼の無邪気な願い…もう涙腺崩壊です。
      そしてニャガが鼻持ちならないのは、キャラづくりとしては逆に大成功ですよね。ある意味制作サイドがあっぱれというか。しかしアニオリの演出、ことごとく巧みで唸っちゃいます。

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