コロナショックの影響による緊急経済対策の一環として、国民一人につき10万円を給付する方針となりました。この手続きにおいて、政府は郵送やオンライン手続きを考えているとのことです。

こういった手法の話になると、必ず出てくるのが「お年寄りにオンライン手続きはハードルが高い」という反対意見です。現状を考えるともっともな意見だと思うのですが、いつまでもそれでいいのだろうかと思うときがあります。

今回オンライン手続きという手法が前面に出てきた理由の一つに、窓口対面申請による感染リスクの削減があると思われます。さらには、オンライン手続きによる円滑かつ合理的でスピーディーな支援を行いたいという目論見もあるのでしょう。
そう考えたときに、サービスを受ける側もある程度はそれに協力するべきなのではないかと思うんです。つまりは「できない」「やったことない」「こわい」「興味ない」という現実に甘えるのではなく、「やってみよう」「勉強してみよう」という姿勢を持つべきなのではないかと。

さらに厳しい言い方をすれば、社会が円滑に進む最新の申請方法や登録方法は、どんなに年齢的なハンデがあろうとも、マスターするよう環境を整え、勉強する心構えでいるべきなのではないでしょうか。常に最新のデバイス、アプリケーション、デジタルサービスの潮流、そういったものにアンテナを張り続け、実際に試してみる。そんな意識が重要なのではないのでしょうか。
でないと、世間がどんなに合理的で便利なサービスを開発しようとも、その土俵にあがっていない人のせいで、100%の実力を発揮できなくなってしまいます。それは周りの人たちにとって大変迷惑な話であり、この人だけのためにブレーキがかかる、という事態を生みかねません。それは完全に電気回路でいうところの抵抗でしかないのです。

過去にハミコさんはスマホを敬遠し、ガラケーを長らく使っていました。しかしコミュニケーション手段がメールからLINEに変革していった際、多くの人に自分の立ち位置が迷惑をかけていることに屈し(苦笑)、スマホに買い換えた経緯があります。
このときはなぜに周りの圧力によって、購入したくもないデバイスを手にしなければならないのかと、その理不尽さに腹が立ちましたが、上記の論点から考えると、結果それでよかったのかな、と思うようになりました。
ただしこの考え方は、まわりに迷惑をかけることが“悪”だという視点で見た場合で、それを申し訳ないと感じて初めて優先順位が高くなる思想であることをご理解下さい。こういった視点で見ることが是であると思えない方からすれば、どうでもいいことなのかもしれません。
しかし、私としては出来る限り人に迷惑はかけたくないということを最優先に考えているので、高齢になっても最新のコミュニケーションツールに対して情報収集をし、理解力を高め、いざ使用するときにもスムーズに対応できる人を目指したいと思います。
もちろんSNS等で、嫌いなサービスはたくさんあります。しかしそれを視界に入れることすら拒否するのではなく、どういった仕組でどういったサービスなのかは、自分に合う、合わないは別として、常に勉強しておこうかなと。

そして年齢を理由とした、安易な拒否はしないよう気をつけたいと思います。それこそ100歳になっても颯爽とLINEPayで買い物ができるような老人になりたいですね。けっこうカッコいいと思うんだけど(笑)。
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