今週のあらすじ
ヘイルマンを蹴り上げたティーパックマン。
間髪いれず頭の紅茶をこぼし、それをリングの氷で凍結させて即席のジャンプ台を作成。巨大ティーパックをスケボーのようにしてそのジャンプ台からダイブ。
勢いをつけた必殺の『ティーバック・ウィップ』をとうとうヘイルマンに炸裂させます。

二度と食わないんじゃなかったのか?
というイカした挑発文句を浴びせ、すぐにティーバッグをつかった絞首系インディアンデスロックである『死のティータイム』を敢行。
秘めた新技をはじめて読者に披露し、イケイケ状態です。
しかしヘイルマンはこの状況でも余裕ある発言。

この技には決定的に足りないものがある。それは超人としての基礎腕力だ!
と、上体パワーで強引に技から脱出。
とがった髪の毛でティーパックマンの額を傷つけ、ひるんだところをリバースデスバレーボム。ティーパックマンは完全にダウン。

なかなか凝った技だったが、非力というのは実に哀しい。お前の超人強度は30万にも満たないんじゃないのか? それじゃあオレ様には勝てない
と、嘲りの言葉を浴びせます。
これに発奮したティーパックマン、ダウン上体からヘイルマンの足をとりドラゴンスクリューで反撃。ティーバックウィップを狙うもヘイルマンの凍った息をふきつけられティーパックが凍結。
それをブリザードハンドで破壊され、次回に続く、です。

今週の感想
でましたね、ティーパックマンの知られざるフェイバリット。ティーバックをうまく利用した、彼らしい技でいいと思います。
ただパワー不足であっさり破られるところがC級戦士らしくていい感じなのと同時に哀しい(苦笑)。ヘイルマンと同じ心境になります。哀しい(笑)。
そして最後は象徴とも言える武器を粉砕され、絶体絶命のティーパックマン。両翼をもがれた鳥のようです。
もう圧倒的不利なパターンで、惨殺される結末へむけホップステップまで進捗が完了してしまいました(泣)。
来週あたり健闘むなしくさようならなのかな、とも思うのですが、逆転勝利へ向けての火種がないわけではないな、とも思っております。あきらめが悪いですかね(苦笑)?
その根拠はヘイルマンが

勝敗は超人強度の差に依存する
とのたまり、無下にティーパックマンを蔑んだからです。これをカタルシス狙いの伏線だとすると、ティーパックマンの勝利もありえるのかな、と。
少年誌では「超人強度の大小=実力差」という公式がわかりやすくて有効的に使われていたのですが、読者対象が青年、中年になった以上、超人強度が絶対ではない、というテーマに絞った闘いがあってもいいと思うんですよね。
超人強度がテーマとなった試合としては、バッファローマンvsウォーズマンが代表的だと思うのですが、あれは超人強度の差が実力差である、ということを読者にレクチャーした試合だったと思うんです。
ですんで今回は超人強度の差は必ずしも実力差ではない、という点をレクチャーした試合にしてみてもいいのではないかと。
もし次回にヘイルマンから

オレの超人強度は3000万、おまえの100倍だ!
なんてセリフが出たとしたら、ティーパックマンの勝ちかもしれません…なんて幻想を抱いてしまう私でした(笑)。
その他気になった点は
- 「ボストン茶会事件」ならぬ「スペイン茶会事変」。歴史センス溢れるタイトル。
- 「滾る」というワードはやはり中邑真輔から拝借なのかな?
- 紅茶が一瞬で凍るということは、温度的実力ではヘイルマン>ティーパックマンなのだろうか。
- 「オレは常に頭に紅茶を満たしたまま闘ってきた超人。そのためにはどれだけの平衡感覚がいることか」と自負するティーパックマンですが、なぜそんな不自由なファイトスタイルを選んだかの方が奥深い謎です(笑)。
- ダウンしてもこぼれない紅茶。平衡感覚、本当に必要なのかな(笑)?
- 氷や雹を武器にする超人って、いるようでいなかったな。
- なぜティーバッグを持っている手は凍らないのか(笑)。
悪口ばっかり書いたけど、応援してるぜ、ティーパックマン!

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