【キン肉マン510話感想】“大木にとまる蝉”の屈辱! テリーマンをいたぶるエンデマンの鬼畜仕様!!

『キン肉マン510話感想』サムネイル。バレエ教室でエンデマンがテリーマンを強制指導!? 芸術とサディズムが融合した“悪夢の白鳥の湖”シーン。 今週のキン肉マン
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『キン肉マン』510話は、憧れを刻んだ彫像が生みの親たる彫刻家を徹底的に攻撃するという悪夢展開に。蔑みといたぶりというサディスティック・コンボにより、テリーを完全粉砕か!?

そんな陰湿と豪快が同居する鬼畜仕様の深層に、今回も笑いと考察で迫ります!

今週の注目ポイント

  • 恐ろしくも救済あり? エンデマン新能力のバランス感覚
  • 大木の蝉の屈辱! 蔑みのエンデマン
  • ちびっ子発狂!? 鬼畜仕様の掟破り技炸裂
  • 陰湿と豪快の相反サディズム、実現

この記事にはキン肉マン週プレ最新話510(2025年10月27日配信分)の感想が記載されています。つまりネタバレ確実なため、十分ご注意ください。
また、著作権保護の見地から
①Webサービス版
②紙媒体
等でオリジナルの作品を事前に読むことを強くお勧めいたします。

 お忙しい方、文章を読むのがめんどい方は、今回のテキストを編集した動画↓からもお楽しみいただけます。ではいってみましょう!

今週のキン肉マン第510話「大木にとまる蝉!!」感想と考察

前回までのあらすじ

エンデマンの狙いは、相手が理想とする姿を自らの体を使って具現化させることだった。強靭なフィジカルを得たエンデマンは、序盤とは打って変わってテリーマンを圧倒する――!! 前回の感想は☞https://oreryu.site/kinnikuman15-96

彫刻家の理想が宿る!?―エンデマンの能力の“強みと弱み”

 左脚への集中砲火から何とか脱したテリーマン。しかし試合のペースは明らかにエンデマンに傾いており、

バッコバッコ、やはり脆い。その脚を失うのも時間の問題だな

と、エンデマンは完全にテリーを飲んでかかります。そして

その非力を駆使していつまで逃れられるか、楽しませてもらおうかーっ!

と、好機を逃さずテリーを捕らえにいくエンデマン。

 そうはさせじと、テリーは小兵超人の利点であるすばやさでそれを避けようとするも、なんと巨体に似合わないスピードでエンデマンはテリーの動きについてきます。

 これは…ちょっと意外でしたね~。あの巨体なので、当然動きは鈍いと思い込んでいましたから。もしこれが彼の生来の能力だとすると、かなり厄介です。

 というのも、小兵vs巨漢の闘いにおいてはこの素早さのギャップを最大限利用することこそが、小兵キャラ勝利へのセオリーだからです。それが潰されちゃいましたからね。

『キン肉マン510話』巨体の敵を翻弄する小兵キャラの奮闘! 一寸法師に扮したテリーが、スピードでエンデマン鬼を打ち倒す“勝利のセオリー”を描くイラスト。
▲小兵キャラ勝利へのセオリー。

 ただひょっとしたら、この素早さは

彫刻をした者の想いが反映されている…?

とも考えられます。つまり今のエンデマンの体を彫り上げたテリーの理想が

筋骨隆々でかつスピードもある超人

であったから、それが能力として発動しているのかもしれません。

 もしそうであれば、エンデマンの能力はより面白い個性になりますよね。“彫刻家の想い”が反映されることで、バリエーション豊かで予測不能な能力を持つキャラになれるわけですから。これはある意味恐ろしい能力です。

 しかしそれは強力だけれども、弱点になる可能性もあるわけで。なぜならば、その能力はエンデマンが決めるのではなく、対戦相手が決める能力だからです。つまり場合によっては“弱体化”というリスクもあり得るんですね。

 過去のわかりやすい例でいえば、ステカセキングの超人大全集ですよ。彼は強豪超人のデータを収録したカセットを自身に挿入することで、様々な能力を持つ超人に変化できました。

 しかし彼は“3年前のキン肉マン”というカセットを誤って挿入することで弱体化し、そこを突かれて敗北を喫しています。なぜ彼がそんなリスキーなカセットを後生大事に持っていたのかは、永遠の謎ですがね(笑)。

『キン肉マン510話』痛恨のミスに青ざめるステカセキングが弱体化する伝説の失敗シーン。笑いと哀愁が交錯。
▲痛恨のミスを犯したステカセキング(笑)。

 このように、自身の変化を相手や媒体に委ねる性質の能力は、とてつもない強さを発揮する可能性がある反面、墓穴を掘りかねない危うさもあるため、一能力としてとてもバランスのとれたユニークさがあると感じましたね。

大木にとまる蝉!―蔑みのリフトアップ

 そんなエンデマンは

パワーのみに非ず! 俊敏さでもこのエンデマン、貴様にヒケは取らぬわ~~っ!

と叫ぶと、テリーをコーナーポストに追いつめ、両手を広げて突進。

 そしてそれをガシィと閉じることでテリーを捕獲しようとしますが、テリーは間一髪エンデマンの股をスライディングすることで、それから逃れます。

 するとテリーはすぐにエンデマンの背後におぶさるようにしがみつくと、

くらえーっ、デカブツ野郎ーっ!

と、スタンディングの胴締めスリーパーを敢行。敵方に向いた流れを必死で引き戻そうとします。

 いや、これ、エンデマンの胴回りがデカすぎて、胴締めするのも大変ですよ。

 しかしそんなテリーの必死の反撃も空しく、エンデマンは

チビめ、テキサスブロンコか何かは知らぬが、こんな非力で我を失神させられると思っているのか~!?

貴様は大木にとまる蝉でしかないんだよーっ!

と相手を愚弄し、右手でテリーの首元をつかむや軽々とスリーパーをひっぺがします。

 さらには左手で相手の左脚をつかんでテリーを天高くリフトアップし、

これが貴様と我のパワーの圧倒的差だ~っ!

と叫び、テリーを重量挙げの要領で何度も上下させるエンデマン。まさに己と対戦相手の力量差をアピールするかのようなパフォーマンスをあえて見せつけます。

 うわあ、これ『ザ・ロード・ウォリアーズ』を思い出させるなあ。ホークとアニマル、よくやってましたよね。特にアニマルの方はエンデマンのようにグィングィン上下させていた記憶があります。

▲アニマル・ウォリアーの豪快なリフトアップ。

 これ、やられた方はかなり屈辱的ですよね。肉体的ダメージを負うわけではないのですが、精神的にダメージを負うといえばよいでしょうか。下手したら巨漢が小兵を蔑む、一番効果的な技かもしれません。

掟破りの第二弾!―ローリングブレーンクラッシュの“鬼畜仕様”

 するとエンデマンは抱えたテリーマンを投げ捨てるわけでもなく、今度はその体を垂直に持ち直すと、前回の掟破りのトウホールドに続く掟破り技の第二弾・ブレーンバスターの体勢へ移行。繰り出す技にいちいち挑発を含ませます。

 しかもその高さがエグいです。そりゃそうですよね、3メートルはあろうかという巨漢超人が、相手を高々と真上に持ち上げているんですから。そのナチュラルな高低差だけで、必殺の一撃になり得る説得力がハンパないです。

 …なんて思っていたら、

バッコーッ!

という掛け声とともに、エンデマンは天高くジャンプ。ゲェェェ、ナチュラルでも十分の高さを誇るブレーンバスターなのに、さらに高低差をつけるの!?

 するとエンデマンは最高到達点で

ブレーンバスター? 違うな

とつぶやき、この技がただのブレーンバスターでないと主張。そしてその直後

テリーマンよ、貴様にもしこのような強靭な肉体があれば、こういうこともやってみたかったんじゃないのか!?

と、はるか上空から錐もみ状態で落下し、テリーの脳天を石のリングに向けて垂直に落とす『ローリングブレーンクラッシュ』を披露。

 そのあまりに凶悪な技により、頭がリングにめり込んで串刺し状態になるテリーマンを見た解説のスカイマンは

ああ…

と、思わず言葉を失います。そしてテリーマンは想像を絶するダメージを受け、完全にダウン。

 これは…ちょっと…厳しいですね。というのも、この技には

  1. 技のインパクト
  2. 掟破りの上位互換技
  3. テリーがやりたくてもできなかった技

という、複数の衝撃が合わさっているからなんですよ。

 1については先ほど書きました。とにかく高低差と危険度が衝撃的です。

 2については前回のトウホールド同様、己のフェイバリットを上回る技で決められたという屈辱的な衝撃です。『キン肉マンⅡ世』における、キッドvsスカーと同じ展開が、いまだ続いているのです。

テリー・ザ・キッドvsスカーフェイスの名場面を回想。“痛みの系譜”が浮かび上がる感傷的イラスト。
▲スカーフェイスを思い出す、掟破りの上位互換技。

 3については、前回わかった

超巨体×精神攻撃

というエンデマンの特性が、今回も存分に発揮されたという衝撃です。

 いや、これはテリーにとっては相当ショックですよ。だって自分が憧れた肉体をもつ敵が、自分がやりたくてもフィジカル面で断念せざるを得なかった技を、軽々とやってのけてしまったわけですから。

 以上のように、技本来のダメージと、屈辱と挫折感という精神的ダメージがトリプルで組み合わさっている事実を知ると、この技がいかに鬼畜仕様であったのかがわかろうというものです。

 しかもその鬼畜仕様が、エンデマンというキャラの強みを最大限に活かした結果の産物であることを思うと、けっこう恐ろしい敵ですよ、エンデマン。

 もし彼がゲームクリエイターだったら、その意地の悪い難易度によって、コントローラーを投げつけて泣きじゃくるちびっ子が全国に多発していたに違いありません、きっと(苦笑)。

『キン肉マン510話』エンデマンが鬼畜仕様ゲームを量産!? プレイヤーを苦しめて笑う“陰湿と豪快のコンボ”を描いた一枚。
▲鬼畜仕様のゲームを平然と作るエンデマン(笑)。

陰湿と豪快の相反両立!―エンデバレエ教室の“白鳥の湖”

 そしてこれ以降は、エンデマンのサディストぶりが完全にオンになった展開に。ダウンしたテリーの頭をつかんでグイっと引き起こすと

バッコバッコ、ダウンなんて生ぬるいことをさせるか、チビ公め

と、ダウンカウントという休養を彼に取らせることを拒否し、さらには

ここからが本当のショータイムだーっ!

と、完全グロッキー状態のテリーに対する“いたぶり宣言”を発令。彼の陰湿な面がまざまざと現れます。

 そしてエンデマンは抵抗できないテリーの体を次々と見たこともない技に固めていき、『ナチュラル・ボーンスクラップ』という、自身の手足でテリーをがんじがらめにした関節技を極めて次回に続く、です。

 さあ、今回は完全にエンデマンの攻撃ターンでしたね。やはり特筆すべきは、陰湿でねちっこい性質の攻撃を、巨体を利して豪快に行うという点でしょうか。

 陰湿×豪快、字面的には反発しそうなんですけど、これが見事に組み合わさっちゃっているのが彼の強みだと言えそうです。
 
 最後の関節技も、何やらもうわけがわからない状態ですよね。ゆえに言葉で描写することを諦めました、私(苦笑)。

 それでもイメージをあえて言語化するならば、

片脚を強制的に上に向けられたバレリーナ?

といった感じでしょうか。白鳥の湖、みたいな(笑)。

『キン肉マン510話感想』バレエの姿勢をスパルタ指導するエンデマン先生!? テリーマンが悲鳴を上げる“芸術的スパルタ指導”シーン。
▲バレエの姿勢を指導するエンデマン先生(笑)?

 そんな囚われの白鳥が、次回どのようにこのピンチをしのぐのか。ボロ雑巾状態からの、テリー意地の反撃を期待したいですね。

第510話感想とまとめ

 以上、今回の感想と考察をまとめると

  • エンデマンの能力は、彫刻家の理想も反映される?
  • 強化・弱体化が一体となった、実はバランス良き能力?
  • 規格外の技に精神攻撃をも絡めるエンデマンの鬼畜仕様
  • エンデマンはサド気質?
  • 陰湿と豪快を反発させずに運用するエンデマンの恐ろしさ

といったところでしょうか。

 そして今回は惜しくもピックアップできなかったポイントが、まだまだあります。それらについては一言雑感ですが、次の項をご参照ください!

第510話の小ネタ感想―気になったシーンピックアップ

 その他気になった点は

  • やっぱりパンツを履く気はないんだな、エンデマン(笑)。
  • まあ確かにパンツを履いている彫像はあまりないけど。
  • エンデマンは毎日何を食っているのか気になる。
  • 普通に岩とか食ってそう(笑)。
  • チビを連呼する相手にデカブツ野郎で対抗するテリー。
  • パワーの差を誇示するけど、超人強度とは関連づけないエンデマン。
  • 闘いがあれば、どこからともなく湧いてくる観客の逞しさよ(笑)。
  • 『ローリングブレーンクラッシュ』と聞いて、聖闘士星矢の『ペガサスローリングクラッシュ』を思い出した人、正直に手を挙げなさい(笑)。
  • はい(笑)!

 こんなところでしょうか。今回はテリーがやられっぱなしでしたが、次回は再びスカッとしたファイトが戻ってくることを期待したいです。

 みなさんも今回感じたことやその後の展開予想などを、よかったらXやコメント欄に書いてくださいね!

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コメント

  1. タロウ より:

    アキラさんこんにちは

    イロモノかと思われたエンデマンが思ったより真っ当に強くて驚いています。
    しかし、アキラさんのおっしゃる通り、「対戦相手に依存した能力」というのが弱点になりそうな気がします。

    先週分のコメントにもありましたが、「テリーが理想としているボディがキン肉マン風」というのがポイントな気がします。
    要するに、エンデマンは「今のボディのままでキン肉マンの技を使えば勝てたのだが、テリーの理想とする技にこだわってしまったから負けた」という流れが理想ですね。

    言い換えると、「テリーマンの理想」の中には「キン肉マンみたいなフィジカルが欲しい」という要素と「フィジカルは欲しいが、キン肉マンのコピーにならないようにしたい」という相反する要素が含まれていたというオチなら傑作だと思うのですが・・・

    それはそれとして、なんかすっごく引き分けになりそうな予感がするのはなんなんでしょうか?

    • アキラ アキラ より:

      タロウさん、こんにちは。

      エンデマン、なかなか面白い個性を発揮しはじめましたよね。タロウさんがおっしゃる、テリーのこだわりが逆に勝機をつくる、というのはありだと思います。
      テリーの憧れと、それに迎合したくないという反骨スピリッツ…この相反思想が描かれたら、闘いに深みがますかもしれませんね。

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